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2012-03-09(Fri) 言語化して外に出すと、自分が変化するのです

[]伝えたいこと Ver. 2 "sincerity to science" その4

http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20120308/p1

の続き

先生の研究の話に戻る。「情報を抽出し、うまく配列し、系統付け、もっともらしい『説明・解釈』をつけるのが仕事」と言っていた。別の言い方をすると「モデルを作る」ことが仕事。何を以て「もっともらしい」と言えるのか、その基準は難しいらしい。すごーい難しいらしい。「何でもありではないが、かなり自由で、自由だから説得力をもたせるのが難しい」とのこと。「ある前提・ある状況の中で無矛盾であること」が必要だと言っていた。「何に帰着させれば良いのか?」に関わる価値判断が難しい・・・らしい。「らしい」が続いているのはあたしがよく分かっていないことを意味する。


あたしはみかんをもぐもぐと食べ始める。味はまあまあかな。柑橘類系では伊予柑とか清見、ネーブルオレンジ、グレープフルーツ等が好きだ。瑞々しいのが好み。


あたしは本棚の方を見る。本は大量にあり、見えている部分の後ろ側にも本が並んでいる。そこにマンガや絵本や画集があることを知ったのは、この研究室に所属してから。内容的に、あたしと趣味が合うと言えなくもない。子供向けを装い、実は大人も楽しめるちょっとブラックでえげつない絵本のコレクションを見たときにはちょっと嬉しかった。ある種の禁忌を取り扱った本。読むと気持ちがぞわぞわするというか、背筋がさわさわするというか、毛を逆撫でされるような感じがする本が世の中にはあったりする。子供には読ませたくない本?いや、子供にこそ読ませたい。子供に読ませたいが、子供にはもったいない。子供にはその贅沢さがわからないだろう。


人間の営みの中で、研究というのも贅沢なものの一つだと思う。余裕があるから贅沢ができるのだ。ある価値観からすれば、贅沢というのは、無駄なものという事だろう。あたしの最大の贅沢はなんだろうか?って考えたりしたこともある。よくわからない。「どういうのを贅沢だと思う?」という問いは相手の価値観を知る上で面白いかもしれない。


西側には広い机が2つと椅子が1つ。机は白色だ。椅子は黒色。椅子の値段は10万円と言っていた。あたしみたいな貧乏な学生からすると、目の飛び出る値段。「不本意ながら椅子に座る時間が増えたから買った」と先生は以前言っていた。事務仕事が増えて研究する時間が少なくなったことをいつもぼやいている。先生が言うには、某研究所の会議室の椅子はなかなかのお値段で、一つ当たり50万円くらいするとか。なんか違う世界があるようだ。会議の時だけ使う椅子なのに。


先生は、掘りごたつは研究をする場所、普通の机は事務仕事をする場所、と分けている。気持ちの問題だと思う。でも先生にとっては大事な事のようだ。先生が言うには、「研究は強制されてやるようなものではない。だから、何かを理解したい・解明したいという強い気持ちが大事なんだ」そうだ。でも、「その気持ちがいつでもあるわけではない」とも言っていた。雑務をやって疲れて元気がでないこともある。安易な誘惑に誘われて研究をしないこともある。こたつに入ると研究するぞ、と思えるのだとか。ちなみに、こたつに入っても研究できないときは寝る。ともかく、眠かったら寝て、目が覚めたら研究する。掘りごたつで寝るのって難易度が高いのではないか?と話を聞いたときに思った。


事務仕事は心を無にして作業をする。できるだけ頭を使わないようにある種の最適化が成されているそうだ。もちろん、事務仕事だっていろいろ考えなくちゃいけないことはある。でも、そういうのは事務机では考えずに、歩きながら考えたりする。座っているときに考えると、いつまでも考えてしまって、結論が収束しないらしい。方針を考えたり決断したりするのは、散歩しながらの事が多いみたい。先生は「思考は頭だけで行われるのではなくて、身体全体で行われるもの」と言っていた。「方針が決まった時は、座ってしまっても良いけど、方針が決まらないときは歩いていた方が良い」とも。


考えながら歩くと、いつのまにか数時間経っていると言う事が先生にはよくある。歩いているうちにいろいろな事に遭遇する。猫とも遭遇する。お薦め猫スポットを以前教えてもらった。季節によっても異なるし、天候によっても異なるようだ。先生の猫マップは日々更新されている。


妄想状態に陥っていた自分を現在の世界に戻す。先生の事務用の机の上には、ノートパソコンが3台ある。スクリーンセーバーが表示されている。一つは短めの文章が順番に切り替わっている書かれている。もうひとつは風景の写真が切り替わっている。もう一つは、時間発展する3次元の物体を表現しているようだ。どれも、見ていると見入ってしまう。

「その5」 http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20120310/p1 へ続く

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