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2015-04-25

藤沢周 「物狂」 - 飽食の認知症系介護小説 -


  発売日だったので藤沢周さんの新刊『界』を買ってきた。けど、『三田文学』(2015年春季号)の藤沢さんの「物狂(ものぐるい)」を読む。金麦藤沢文学が流し込まれて身体にどんどん滲んでいく。


  なんでこうもハードボイルドなのか。ただの現代の情けない情景だろうに。文章にスタイルがあるのだろうけど。なんでこうもハードボイルド風か、と。


  「マンションになったり、駐車場になったり、コンビニエンスストアになったり……。べりべりと剥ぎ、均し、更地になって、まったく見慣れぬものが建つ。一昔前の風景など分からなくなる。いや、昨日が分からなくなる。」(藤沢周「物狂」)


  記憶にある故郷新潟の姿と、目の前の時を経た新潟の風景の描写。過去に取り残されている気分であり、夢から覚めたみたいに気づくと街並みも自分も経年している。街と自分と今昔の区別が曖昧になっていく。「いや、昨日が分からなくなる」、ここ、凄く藤沢周で、凄くハードボイルド




  以上は昨晩ツイッターに書いたものをちょっといじったもの。


  「物狂」をぜんぶ読んだ。藤沢周さんらしくて、そして凄く好みだった。でも、それは一つの作品という限定された中での話で、昨今の大げさに言えば文壇の流れの中で読むと、疑問が残るところ。


  というのも、「物狂」は介護小説というジャンルに括れるものだからだ。


  一年ほど『文學界』を続けて読んでいて、三つくらいの介護小説を読んだ気がする。


  思い出せるのは、第152回芥川賞候補になった小谷野敦さんの「ヌエのいた家」と、第119回文學界新人賞受賞作の板垣真任さんの「トレイス」。


  また、「物狂」、「ヌエのいた家」、「トレイス」に共通するのは介護小説という大きな括りとともに、それを細分化したジャンルで言うと認知症小説、まとめて言えば認知症系介護小説ということ。


  こうして、短い間に続けて同じものを読めば当然飽きがくるというものだ。近年、高齢化社会が問題視されフィクションに限らずノンフィクションの本も話題になったりして単純に流行ではあるのだろうけど、そろそろほんとうに飽きてきてうんざりするところもある。


  そうは言うものの、認知症という現象は身の回りの人は大変である一方で、傍からすれば小説でもそうだし人の興味として惹かれるものがあるのだとおもう。


  趣向は違うけどさきほど挙げた内の「物狂」と「ヌエのいた家」は好きな小説だ。うまく認知症を作り物の世界に織り交ぜて書かれていると思える。藤沢周さんの持ち味の幻想性も、認知症によっていつもとはまた違った方向でその異世界性が強まっていて良い。




  介護小説というジャンルはあるのだろうが、先に挙げた三作品はどれも認知症系であり寝たきり系ではない、というのもすこし疑問が残るところ。別に寝たきり系介護小説を読みたいわけではないが、たまたま読んだ小説が偏っていたのか、どうして認知症系ばかり書かれるのか、など。


  寝たきり小説というのを想像すると、どうもしめっぽい展開が浮かんできてすこし苦手かもしれない。別の趣向で考えてみると、一部屋のみ、もっと言えばベッドの上でだけで『ソウ』的な展開のシチュエーションスリラーもありかもしれない……。


界

2015-04-17

Ambient Mix Apr.2015 - Seiren

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「Ambient Mix Apr.2015 - Seiren」


アンビエントのDJミックスをつくりました。


読書のおともにでも。


今回はメロディアスではなく、かつ飽きないような選曲をコンセプトに集めてみたけれど、そうやって絞ってみると選曲がなかなかむつかしかった。


無に近いあまり一本線のようなドローン過ぎず、かといってメロディが主張しすぎないように、と。


セットリスト


1.Prosa II ii by Tomas Phillips + Marihiko Hara

2.Memoire by Stephan Mathieu

3.Angle of List by Loscil

4.Installation 2 by Seaworthy

5.Trolsk by Pjusk

6.Lighter by Motion

7.Edit Edit Edit by Ezekiel Honig

8.Una Aparicion Nocturna (Sesion En El Estudio De Tomoyoshi Date, Tokyo) by Melodia

9.Structures Based on the Plasticity of Sphere Surface Tension by Illuha

10.It Is by Chihei Hatakeyama & Hakobune


Sea Island

Sea Island

Akari

Akari

2015-04-11

藤沢周 『武曲』 - 殺し合い生かし合う剣道 -

武曲 (文春文庫)

武曲 (文春文庫)




  藤沢周さんの『武曲(むこく)』


  単行本で読んでいたけど、文庫になり装丁も一新されていて良い機会なので再読。初出は『文學界』での連載。




  猛烈に剣道をやりたくなる。やれないまでも、YouTubeで剣道の試合の動画を探してしまう。剣道小説として青春エンタメでありスポ根でもあるが、武道として根底にある仏教や禅の世界が藤沢周の文学らしく非常に濃くじっとりと覆っていて、この二面性の見事なバランスによって藤沢作品としても小説全体としても稀な傑作になっている。


  木刀を握って「真剣」勝負をするなんて剣道馬鹿を通り越している異常な二人であって剣道世界なのだが、世界観に引き込まれて共感さえできる。竹刀を握ったことがあるくらいで剣道をやったこともないのに、いや、だからこそか。引き込まれてしまう。




  ただ、羽田融(とおる)が矢田部研吾の父親と同じ殺気を持っているというのは疑問を覚える。


  羽田融は自身の独白では特に、ラップ好きで傍若無人なキャラとして見えるようになっている。しかし、本当のところの印象としては母親は過保護気味で融自身もマザコンの傾向があり、父親は全く登場しないまでも一般的な中流かそれ以上の家庭で育った高校生、というものだ。だから、融がルールや枠を突き破る性質を持つとしても、終盤の昇段試験での試合で、一本取った後にも相手の喉元に剣先を突き付けるという無茶な行動の理由付けが弱いように思える。そこまでして勝負も殺し合いも求める必要性が融にあるのか。


  矢田部研吾と融の木刀での殺し合いはその無茶な行動以上に、筆運びによる演出が勝っていたろうから引き込まれて違和感を覚える人は少ないかもしれないが、こちらにしたってリアリズムとはほど遠く、こういう行動はすべてこの作品のマンガ的な要素になっているように思える。


  とは言え、そういうマンガ的な無茶苦茶な行動も、作品全体を藤沢さんらしくそして文学らしくしつこい書き込みが覆っているので、絶妙なバランス取れているのだろう。中村文則さんが解説で書いたように「豊饒な言葉の世界」によって。




  先にも書いたけれど、羽田融の殺気には理解できないところがある。


  しかし、藤沢作品では幻想あるいは妄想シーンというのが多用されていて、この『武曲』ではその特徴は薄まっているが、矢田部研吾はアル中であって特に物語後半は俗世から離れた仏教世界に入り込んでいる節がある。だから、研吾が感じる融を通して感じ取る父親の殺気や影、また融の試合での度が過ぎた「殺し合い」の剣道というのはすべて研吾の妄想や現実の錯誤である可能性がある。研吾の妄想だとすれば、融の不可解な度が過ぎた殺気というのは現実にはないものとして納得できるのだけれど。


  と言うか、そうでも無理に解釈しないと終盤の試合での融の行動は不可解で、ちょっと無理な展開と言わざるを得ない。




  いろいろ書いてみて時間を置いてみて思うのが、矢田部研吾が作家自身に近いキャラクターであるのに対して、羽田融は仮想敵として作られたキャラクターだ、ということ。純文学としての矢田部研吾であり、マンガとしての羽田融。研吾は作家自身でもあるから素直な言動をするのだが、融は作られた人物であるから物語に動かされるそして物語を動かす。物語を動かす融に対して、研吾は常に受け身で物語に巻き込まれていくだけになる。


  二極化して言えばそういうことになるだろう。融は作家の理想であって妄想から生まれた、という印象。見事な筆運びによって二つの世界の繋ぎ目は隠されているが、実は分離している世界であって、とは言っても、その分離していた世界が最後には一つになるから、または別の世界へと行くから読者は気持ちがいいのだろう。


  剣道世界を未知なる土地に見立てれば、実は王道の冒険ものみたいな構造を見ることもできるんじゃないか、とおもうところ。




  文庫版は単行本とはまったくちがったカバーになっている。マンガ風でさえあって意外。でも、帯の裏には「ラブ&ピース!国の為ではなく俺の為♪」とコピーが入っていることからも分かるように、単行本刊行時とは打って変わってキャッチ―な路線で売っていく方向にシフトしたんだろう。


  いつもの作風とは全く違うけど、これはこれでいいとおもう。なにより、カバーの防具を身に付けた人物の顔から上が見切れているのがすごく好き。融でもあり、研吾の父でもあり、あるいは匿名的な己が対する敵としての象徴のような存在に見える。


  藤沢周さんとも剣道とも関係性がわからずあまり期待していなかってけど、中村文則さんの解説もよかった。




武曲(むこく)

武曲(むこく)


  4月24日に文藝春秋から藤沢周さんの『界』という新刊が出るので楽しみ。『文學界』で連載していた連作短編集。

2015-04-04

2015年3月の読書

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3482ページ
ナイス数:121ナイス





■フィクション


エリアーデ幻想小説全集〈第2巻〉1959‐1971エリアーデ幻想小説全集〈第2巻〉1959‐1971感想
  「ムントゥリャサ通りで」は改めて読んだがやはり傑作。多重構造的に物語内物語が紙の上を支配していく構成であり、謎を深める結末でもあるのだけどミステリー風の謎解きの面白さと読み易さがある。というか、他の作品が読みづらく何が起きているか把握するのが大変なものが多いのだけど。エリアーデはおそらく意識してだろうけど、同じ文章を繰り返す文体をよく使っているせいもある。その文体は読みにくさと同時に迷宮みたいな幻想性を生む。タイムスリップしたりワープしたり、そういうことが魔術的に起こるがやはり現実味とのバランスが上手い。
読了日:3月22日 著者:ミルチャエリアーデ





六秒間の永遠六秒間の永遠感想
  異能ものと刑事ものが混ざり合うものだとは考えもしなかったが、ここでは上手く一つの物語になっている。念じるだけで火をおこせる、という物理法則無視の能力を持つ主人公だが、どうやらこの世界には他にもおかしな能力を持つ人間が身を潜めているらしい。が、あまりそういう異能方面は掘り下げられず完結してしまい、裏の世界が凄く気になるところ…。異能者と一般人との共存という一面では、山田宗樹さんの『ギフテッド』や『X-メン』と重なる。超能力前提とは言え、ミステリー性も高くて意外な組み合わせに満足の読了感。
読了日:3月1日 著者:杉井光





家に棲むもの (角川ホラー文庫)家に棲むもの (角川ホラー文庫)感想
  ホラーとちょっとミステリー短編集。「家に棲むもの」は起きていることはホラーなのだけど、描写が軽いせいと老婆が『エクソシスト』を超えるアクロバットさを発揮し出して、一周してコミカルに思えてしまう。それが小林泰三さんの味かもしれないけど。ミステリー要素が強い「五人目の告白」は現在起きていることの予想も未来への予測も次々と裏切られていく感覚がなかなかに快感。他に、肉体的なグロさが多いけどグロというよりエグい、という感じか。全体的にちょっと物足りなかったかな。
読了日:3月1日 著者:小林泰三





サヨナライツカ (幻冬舎文庫)サヨナライツカ (幻冬舎文庫)感想
  主人公とヒロインに共感しづらい。エリートサラリーマンで婚約者がいるにも関わらず浮気をする豊と、ミステリアスで大金持ちらしい美女という二人なのだから、その二つの人生が破滅に至ろうがなんだろうが知ったこっちゃないという感じで。とは言え読み終わって時間を置いて思うのは、理性を越えた衝動というのは誰にもあるのだろうから、時にはハメを外す時期もあるのかもということ。後半の第二部は蛇足気味だし感動の押し付けがしつこいかな。1975年頃のバンコクの描写がなかなかいい。屋台の脂っこそうな飯をたらふく食べたい。
読了日:3月8日 著者:辻仁成





きらきらひかる (新潮文庫)きらきらひかる (新潮文庫)感想
  「ホモの夫にアル中の妻。セックスレスでも傷つけあっても、離れられないふたり」というあらずしが衝撃だけど、それでもおしゃれな世界で奇妙な夫婦なりの愛の在り方みたいなものを上手く書いているとおもう。情緒不安定で躁鬱病みたいな妻とゲイで恋人ありの夫だけど、読者として二人の関係が続けばいいと心配しつつ読んでいて、おもしろかった。しかし、精神疾患者の妻・笑子が全く性欲がないみたいなキャラとして書かれていて、実際はどうか知らないが、そう書いてしまうと聖人化しているみたいで、冷静に読むとその面はちょっと気色悪い。
読了日:3月1日 著者:江國香織





学問 (新潮文庫)学問 (新潮文庫)感想
  なまぬるいお話だった。性の衝動と死というものがテーマになっているようにおもえるが、どちらも表現がなまぬるく特に冴えたところもなく、並みの青春小説に留まっている。自然描写も土地固有なものがあったりするわけではなく、キャラクターも含めて記号的な印象。「学問」という不釣り合いに仰々しいセンスのないタイトルはどうにかならなかったのか。
読了日:3月8日 著者:山田詠美





■ノンフィクション


見守られて生きる見守られて生きる感想
  『おかげさまで生きる』に続く二冊目。特定の宗教に属することはなく、主に仏教キリスト教が混ざり合ったような宗教観や人生観が書かれていて、都合のいいところだけ持ってきた感じがなくはないが、現代人らしくもある。人の本体は魂で死ぬことはなく、肉体が死んでも魂がいったん外部の空間に留まり、また次の肉体へ移るだけ、というような割とぶっ飛んでることを真面目に語っていて驚きもするが、食事や挨拶は大切というような一般的な自己啓発書らしいことも語っている。矢作さんのこの人間としての成熟具合には憧れる。
読了日:3月24日 著者:矢作直樹





陰謀論の正体! (幻冬舎新書)陰謀論の正体! (幻冬舎新書)感想
  副島隆彦さんの『陰謀論とは何か』みたいに著者が陰謀論者ではないので、だいぶ客観的に解説していて信憑性は高い。その分、面白みは半減だがためになる。歴史上で陰謀=共同謀議はあり、3.11でも政府がPR会社に依頼して世論を操作しようとしていたらしい。本当に陰謀だったかは別として、3.11による「ただちに影響はない」みたいな信用できない言葉を国民は繰り返し聞いたのだから、当然不信感は高まる。例えばアメリカ陰謀系にしても、敵対心だけでなく被害者意識としての自己憐憫や不安、またおふざけなどが陰謀論を生むのだろう。
読了日:3月22日 著者:田中聡





陰謀論とは何か (幻冬舎新書)陰謀論とは何か (幻冬舎新書)感想
  陰謀論の定義や具体的な陰謀説が解説されていて分かり易くもあるのだけど、著者の副島さん自身がアポロ計画の月面着陸陰謀論者であったりするし、半分対談形式なせいかわりとふざけている部分もあって、どうも信用してはいけない気がする。陰謀論者が書いた陰謀論の解説なんて、疑い始めたらどうどう巡りになるようなもので、この正しさの根底さえもない不思議感が面白くはあるが、どこまで真面目なのか本当によくわからない本だ。こうやって全てに疑心暗鬼になっていき、いつの間にか全てが陰謀に見えてきてしまうものなのかもしれない。
読了日:3月22日 著者:副島隆彦





Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説2 受け継がれし語られる者たちへ (幻冬舎よしもと文庫)Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説2 受け継がれし語られる者たちへ (幻冬舎よしもと文庫)感想
  666が悪魔の数字と言われているからといって、巷に溢れる666を探し出してフリーメーソンが隠し込んだんだ!みたいなのはいかにもバカっぽい。とは言え、日ユ同祖論の章ではわりとまじめに検証していて夢があったり、また、陰謀論としての語り口だとしてもアメリカが日本を操作して利用している歴史は実際そうだろうから、理由がどうあれそれを告発していて愛国心が見え隠れしているから意外でよかった。裏の世界の人が地球を支配することを指すニューワールドオーダー(新世界秩序)という言葉は知らなかったけど、実に荒唐無稽で好き。
読了日:3月14日 著者:関暁夫





ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第 (幻冬舎よしもと文庫)ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第 (幻冬舎よしもと文庫)感想
  バカっぽいし読んでたら恥ずかしいと思いつつも、ページ数が少ないし写真も多くて手頃そうなので読んでみる。口裂け女とかスタバのマークの秘密とか徳川埋蔵金とかバカっぽいのも多いけど、ドル札に隠されたメッセージとかフリーメーソン系とか陰謀論に近い話はバカというより書いている人がアブない方向とは言え、なんだかワクワクしてしまう自分がいる。柳田國男とかエリアーデとか、民俗学オカルトを組み込んだ小説など、こういうバカっぽい都市伝説が基盤になっているのだと思う。やはり、踏み込み過ぎたら人として危ない分野ではある。
読了日:3月14日 著者:関暁夫





社会を作れなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書)社会を作れなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書)感想
  「ソーシャル」というワードと柳田國男の組み合わせは奇妙だが、多少強引ながらも読み終われば納得できる一冊になっている。「ソーシャル社会」という不思議な言葉が使われるこの国には「社会」がない、というのが大塚さんの主張であり、柳田國男は戦後に選挙のシステム作りなどを通して民俗学で社会づくりをしようとした、というところだろうか。あまり集中して読めず、内容も文学、民俗学、社会運動と広範に渡っていることもあり頭にしっかり入っていない。柄谷行人さんの『遊動論 柳田国男と山人』は社会づくりという点で近いか。
読了日:3月8日 著者:大塚英志





無罪 (新潮文庫)無罪 (新潮文庫)感想
  欧米で実際にあった未解決事件など13件、被告人が無罪になっていく過程を紹介した一冊。読み始めて小説なのかと思っていたが、実は全てが外国人が書いた本などを基に大岡が編集し直したもの。淡々に捜査や裁判の過程を書いているので退屈さもけっこうあるが、科学的知識がまだ貧しかったり判事ではあっても意地を張ったり思い込みをしたりして、証拠不十分にもかかわらず有罪へと押し進めようとするなど、人間の愚かな心理が明かされていくなど、予想とは違った内容だがなかなかに楽しめた。エンタメ性は低いが、ミステリーに近くはある。
読了日:3月2日 著者:大岡昇平





読書メーター





六秒間の永遠

六秒間の永遠

2015-03-30

桜と上野と仏像



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土曜日(3月28日)、上野に行った。

東京国立博物館で4月5日までやってる「みちのくの仏像展」を見に。

上の写真は埴輪だけど。

仏像展は」意外と会場の規模は小さかったけど、なかなか満足。

一つ一つの仏像も立派だし、

あれだけ仏像が集まった空間というのが異様でおもしろい。

円空仏は手持ちサイズくらいのを自分で彫りたくなった。

他と比べつくりが粗いので素人でもできそうに思えるけど、実際は無理だろう。

円空仏が部屋にいたらいいなとおもうのだけど。




上野公園は見事にいつの間にやら桜が満開で、人が大勢いた。

不忍池の方にも行きたかったのだが、時間がかかりそうで疲れるのでやめた。

国立博物館方面と中の展示をすこし写真に撮って帰った。




国立博物館は数年ぶりに来たけど、

常設展のほうは写真撮影できるのを知らなかった。

たまーに、所蔵者の意向で撮影不可の展示もあるけど。

埴輪仏像などをいくつか撮ってみた。

公園も特別展も混雑していはいたけど、常設展は人がまばらで撮影し易かった。

とは言え、

一人でも見ている人がいるとフレームに入ってしまうし遠慮してしまうのだけど。

またゆっくりといろいろ撮りにいきたい。




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