2006-08-18
■[4科学]新たな惑星
どうやら1週間以内に、La sunsistemo / 太陽系で3個のastraj korpoj / 天体を新たにplanedoj / 惑星と認定するらしい。下に惑星の一覧をかかげておくが、この(1)(2)(3)の場所におのおの位置することになるとのことである。
- Cereso / セレス:「豊穣の女神」としてPIVにはCeres(名詞語尾なし)で載っているから、この形が採用されるだろう。
- Karono / カロン:エスペラント日本語辞典にすでに「カロン(冥王星の衛星)」として出ている。これが惑星に昇格することになる。Plutono / プルートは冥界の神であり、これが「冥王星」でもあるが、一方、Karono / カロンは冥界の川の渡し守である。
- 2003UB313 :いわゆる「la deka planedo / 第十惑星」であるが、これが新基準では第十二番目となる。
*Korektite. Dankon al Jamo!
2006-08-14
[V辞書]『エスペラント日本語辞典』(付録より−4)
また、昨日に続いて、付録の7,8番目について。
■●「数」
ここには単に「数詞」ではなく、「数」にまつわるさまざまなことがまとめられている。大きな数、小さな数(小数、負数)、序数、個数、数量、時間・時刻など。
なんでもないことだけれど、次のような表現はなかなか気が付かないかもしれません。
- super tridek 31以上(に相当します)
- kvara de la fino 終わりから(数えて)4番目
なお、ここにも簡単な数式は出てきますが、数式は「日本語エスペラント辞典」の第3版にもっとくわしく出ています。
■●「「あいさつ」
Bonan matenon (tagon, vesperon, nokton)! には、あったときのあいさつだけでなく、分かれる時のあいさつにもなる、というのがいささか刺激的かもしれません。あいさつが2ページになっているのは使いやすいと思う。
2006-08-13
■[V辞書]『エスペラント日本語辞典』(付録より−3)
昨日に続いて、付録の5,6番目について。
●「文の構成」
文の構成を「主語+自動詞+...」といった形式で紹介しているが、その際に使われているのが、辞書本体の動詞のところにあらわれる「動詞型」(どうしけい)の記号である。例えば次のように、動詞 aparteni は後が al iu(人)であることが示されている。
(4)主語+自動詞+間接目的語
〔例〕Ĝi apartenas al mia patro. それは父のものです・・・動詞型<al iu>
また、複文の時制については、「相対時」「絶対時」という考えが紹介されます。
●「句読法(句読点の使い方)」
ここでは、次の11種類の句読点の使い方が例示されています。
〔.〕〔?〕〔!〕〔,〕〔:〕〔;〕〔-〕〔―〕〔" "〕〔…〕〔'〕。
なお、〔,〕=コンマのところでは、ke の前にコンマを置くかどうかの決まりはない、どちらでもよい、ということが示されています。
2006-08-12
■[V辞書]『エスペラント日本語辞典』(付録より−2)
もっとこの辞書について書きそうなので、7月28日の記事より、カテゴリー[V]を追加する。
今日は、全部で8つある「付録」のうち、3番目、4番目について少し。(目次はここ)。
●「品詞とその形態」
ここにはエスペラントの入門書でおなじみな「品詞語尾一覧」、「分詞形」、「人称代名詞」や「相関詞表」などの表が載っている。
類書と比べた特徴としては次のことがあるだろう:
- 品詞語尾-eのつくのを、「派生副詞」といい、語尾なしの「本来副詞」と区別している。
- 人称代名詞に-aがついたものを「所有形容詞」としている。(所有代名詞ではない)。
- 「相関詞」は便宜的なことばとして、-oは「代名詞」などと、この付録の冒頭であげた品詞名をあげている。
また、語尾なしの語については、「基本数詞」、「前置詞」、「本来副詞」、「等位接続詞」、「従属接続詞」と「間投詞」として、どんな語があるか表にしてある。注意すべきことは、ここにあげられているのが全てではない、ということだ。
- 「前置詞」では、表以外にapud, po, por などがあるし、派生語の mal|antaŭ などもある。
- 「間投詞」でhで始まるのには、表以外に hi, hu などがあるから、h の後の全ての母音があることになる。
●「造語法」
エスペラントの造語法には、次の2とおりがあるが、これについて記している。
- 語根に語尾をつける、接辞をつける「派生」。
- 語根を積み重ねる(そして、多くは語尾をつける)「合成」。
特にここでは「語幹」(単語から語尾をのぞいた部分)という用語を使って説明をしている。
特徴的な記述としては、「接尾辞」のところで、「形容詞を作る接尾辞」として-ebl|a など、「名詞を作る接尾辞」として-an|oなどと、品詞語尾をセットにした紹介をおこなっている。もちろん、「決まった品詞性のない接尾辞」もあり、-eg-, -et- などをあげている。
「合成」のところは、第1語根と第2語根が名詞的にはたらく、形容詞的にはたらく、などという説明がでてきて、最近出た文法書でいえば、藤巻謙一「まるごとエスペラント文法」の第3章に相当する内容をコンパクトにまとめている。
2006-08-11
■[29地理][Eエスペラント]世界大会(フィレンツェ)のサイトとブログ
8月4日にも書いたが、あらためて、第91回世界エスペラント大会が終わったので、このことについて記してあるウェブサイトと日本人のブログをまとめてみたい。(ブログにはトラックバックをする予定です)
●公式サイト(エス文)
- 世界エスペラント協会:主催者のサイト:91-a Universala Kongreso de Esperanto。参加者名簿、大会プログラムなど。
- 世界エスペラント協会:記者発表(Gazetaraj Komunikoj)。ここで、今後とも、大会成果(役員会報告)などの公的な発表がある。今のところ、次のが出ている。
- 8月7日付け:文芸コンクール結果発表
- 8月10日付け:大会宣言文の発表、参加人数の発表
62国から2209人参加、多い順に百人以上は、フランス=302人、イタリア=279人、日本=181人、ドイツ=159人、ポーランド=129人。
- 世界エスペラント協会:大会大学(Internacia Kongresa Universitato)。ここには、講演者が事前に提出した要約が載っている。
- 地元の大会組織委員会:LKK(Loka Kongresa Komitato)のサイト。特に大会日報(Kongresa Kuriero)である Florenca Lilio がカラー版PDFで読める。地元で紙で、白黒で受け取ったひとも、これをみると顔写真などがはっきりわかる。なお、特に次の号には注目:
●エスペラント・ジャーナリズム(エス文)
- Libera Folio:特集UK 2006にいくつかの記事。特に写真はFotoj に。
- Ĝangalo:次の3件:Komenciĝas ..., Spektaklo, ... ek al Jokohamo.
●日本人の大会報告ブログ(エス文)
- Yasさんのブログ:7月27日の”El Florenco”より数回。チェ式教授法の講師体験など。
- Irizaさんのブログ:”8月8日のDu demandoj de UK”。語学的な疑問。
- 筆者のエス文ブログ Sibazyun:7月28日の”Al Florenco” より数回。
●日本人の大会報告ブログ(日本語)
- glimiさんのブログ:7月27日の「準備」より何回か。その前のイタリア旅行も含めて。
- mioritさんのブログ:8月10日の「イタリアから帰って」。イタリア語ができる方のようだ。
- gosxi (=goŝi)さんのブログ:8月1日の「フィレンツェのエスペラント国」。Internacia Kongreso de Blindaj Esperantistojに晴眼者として同行。
- esperakiraさんのブログ:8月1日の「世界エスペラント大会」。日本にいての報告。
- 筆者のこのブログ:7月28日の「第91回世界エスペラント大会(フィレンツェ)へ」から今日まで(あるいはもっと。。。)
2006-08-10
■[0総記]UK周辺で気付いた言葉(続)
きのうの記事の続きのあれやこれや。
- ILEI {=i-lo-e-i}:これは[Internacia Ligo de Esperantistaj Instruistoj:title=Internacia Ligo de Esperantistaj Instruistoj]の略なのだが、わたしや日本の関係者は略語を「ilei(イレイ)」と呼んでいる。UEA会長のR.Corsettiがこれを「iloei(イロエイ)」と呼んでいた。どのくらいこの呼び方がふつうなのか、まだ分からない。
- DVD {=do-vo-do}:これはkompakta disko(CD)のKD{=ko-do}よりも会場でよく聞いた。もちろん、DVDのこと。決して一語のdovodoにならずに「dovodo'(ドヴォド)」といった感じになる。
2006-08-09
■[0総記]UK周辺で気付いた言葉
フィレンツェの世界エスペラント大会で1週間エスペラントを聞いたり読んだりしている際に気が付いた表現から。
- "Homoj!"/「皆さん」:直訳すると「人々」だが、遠足で人を集めるのによくイタリア人エスペランチストが使っていた。いままで、こういうときには Ĉiuj! , Gesinjoroj! などがあったが、あまり Homoj! は聞かなかったと思う。
aŭskultiloまたは kap-aŭskultilo/受話器 または ヘッドホン:遠足で博物館にいったときに、その説明を聞く機械。地元の通訳がそばにいるエスペラントのhelpanto(という名の引率者)に伝え、そのhelpanto がマイクでエスペラントに約して話す。それがこの受信機に到達して、イヤホンで聞く仕組み。十数人の団体ごとに一つの周波数をわりあててあるらしい。なお、頭記のほか、aŭdiloという言い方も聞いた。
- Kliniĝanta Turo または Klinita Turo de Pizo/ピサの斜塔:今でも傾きつつあるというこの塔のエスペラント表現は2つあった。能動と受動である。
- daŭrigebla evoluo または daŭropova evoluo/持続可能な発展(あるいは開発):今年の世界エスペラント大会のテーマは、「Lingvoj, kulturoj kaj edukado al daŭrigebla evoluo/持続可能な発展にむけた言語、文化、教育」であったが、最終的な大会宣言においては、daŭropova と文言が変わった。daŭri(「続く」という自動詞)が可能、というほうが、daŭrigi(「続ける」という他動詞)の受身が可能、という表現にかったようだ。ちなみに、最近出た「エスペラント日本語辞典」ではdaŭrigebla と daŭripovaの両方がでていて、ほぼ同義、としてある。

