UK周辺で気付いた言葉

 フィレンツェの世界エスペラント大会で1週間エスペラントを聞いたり読んだりしている際に気が付いた表現から。

  • "Homoj!"/「皆さん」:直訳すると「人々」だが、遠足で人を集めるのによくイタリア人エスペランチストが使っていた。いままで、こういうときには Ĉiuj! , Gesinjoroj! などがあったが、あまり Homoj! は聞かなかったと思う。
  • aŭskultiloまたは kap-aŭskultilo/受話器 または ヘッドホン:遠足で博物館にいったときに、その説明を聞く機械。地元の通訳がそばにいるエスペラントのhelpanto(という名の引率者)に伝え、そのhelpanto がマイクでエスペラントに約して話す。それがこの受信機に到達して、イヤホンで聞く仕組み。十数人の団体ごとに一つの周波数をわりあててあるらしい。なお、頭記のほか、aŭdiloという言い方も聞いた。
  • Kliniĝanta Turo または Klinita Turo de Pizo/ピサの斜塔:今でも傾きつつあるというこの塔のエスペラント表現は2つあった。能動と受動である。
  • daŭrigebla evoluo または daŭropova evoluo/持続可能な発展(あるいは開発):今年の世界エスペラント大会のテーマは、「Lingvoj, kulturoj kaj edukado al daŭrigebla evoluo/持続可能な発展にむけた言語、文化、教育」であったが、最終的な大会宣言においては、daŭropova と文言が変わった。daŭri(「続く」という自動詞)が可能、というほうが、daŭrigi(「続ける」という他動詞)の受身が可能、という表現にかったようだ。ちなみに、最近出た「エスペラント日本語辞典」ではdaŭrigebla と daŭripovaの両方がでていて、ほぼ同義、としてある。