人民元切り上げ 通貨バスケット制へ

とうとう来たか!というところ
時期についてはよく分からないので論じるつもりはありません


ところで通貨バスケット制って実際どのように運営するのでしょう?
ペッグ制であれば、中国が決めたレートで介入すればいいだけです
ということで、ちょっと考えてみました
通貨バスケットに入る通貨をUS$、EUR、YENとして、
それぞれのウェイトを1-x-y、x、yとします。
そうすると人民元(RMB)の通貨バスケットに対する価値は


\large\frac{RMB}{CB}=(\frac{RMB}{US\$})^{1-x-y}(\frac{RMB}{EUR})^x(\frac{RMB}{YEN})^y


となります。これを変形すると


\large\begin{eqnarray}\frac{RMB}{CB}&=&(\frac{RMB}{US\$})^{1-x-y}(\frac{RMB}{US\$}\frac{US\$}{EUR})^x(\frac{RMB}{US\$}\frac{US\$}{YEN})^y\\&=&(\frac{RMB}{US\$})(\frac{US\$}{EUR})^x(\frac{US\$}{YEN})^y\end{eqnarray}


とできます。ユーロドル、ドル円はマーケットから取得可能で自明です。あとは各通貨のウェイトx,y(これは貿易額比率がよく利用される)、通貨バスケットに対する人民元の価値を決定すればドル人民元レートが確定します。それに従って通貨当局は介入すればよいわけです。通貨バスケットに対する人民元の価値は中国が決められるわけですから、今後これを一定に保つのか、徐々に切り上げていくのかは全く分かりません。