60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

あぁ9月だ


新聞記事の上に商品名が朱書されている?と
一瞬度肝を抜かれたんだろうか、当時の読者は。
片岡敏郎には、原寸大で相撲取りの手形をのせた新聞広告
というのもあったはず、たしか。森永製菓だったか。
当時の人は、手のひらを重ねてみたんだろうか。
新聞広告が、単に広告メッセージなのではなく
新聞というメディア、新聞紙というマテリアルに
否応もなく随伴したものであり、それを逆手にとって…


なんかシンプルで、昔の方がよかったなぁ、などと思う。
誰が、何をしたかったのかが、単純明快な感じ。
天野祐吉編『クリエイターズ・トーク』青幻舎、2012
を読んでると、広告が世に出ていくまでの仕組み・過程が
非常に複雑化したんだろうなぁ、この100年間で、と思う。


丸山伸彦『江戸モードの誕生』角川学芸出版、2008
こちらは、500年間であんまり何も変わらないなぁ…
という印象。まぁ、流行現象に関与できる層が
爆発的に拡大したんだろうけど。


大崎善生『将棋の子』講談社、2001
息子に、君はこういう子たちではないんだから、と
いきなり言ってしまう(…要らぬ心配なのだが)。
でも、まぁ、奨励会的な過酷な選別システムに、
この世は満ち満ちている、とも言える。


今日はいよいよ8月最終日。新学期への準備として
研究室などの片付けを集中的に。