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signs forest. <標の杜>

2007-07-16

肥満(3) 05:18

さて、最後に別の見方で肥満を考えた話をしたいと思います。

人は簡単に肥満してしまいますが、現実には肥満していない人もたくさんいます。肥満している人、肥満していない人、その差はどこから来るのでしょうか。例えば、身体が成長期にある場合は摂食によるエネルギーは体格の向上に費やされますから、若い人が肥満になるためにはかなり大量の食事と消費エネルギーの低減を同時に行わなければなりません。そのため年齢別に見た場合の若年層の肥満割合は、成長期における身長の伸展期と交互に訪れる一時的な体重の増加期は別として、完全に成長が止まり老化が始まっている年代のそれより低いと考えられます。また、比較的運動をあまり行わない人に肥満に至る人の割合が多かったり、几帳面な性格で自己管理が半ば強迫観念化してしまい肥満しないよう努力を続けている人たちもいることでしょう。それでも、中には大した努力も対策もせずかつ肥満することもない人たちもいることも知っています。

彼らはなぜ肥満しないのでしょうか。人が簡単に肥満してしまうので飢餓に対する恐怖からだといいましたが、何もしなくても肥満しない彼らには飢餓の恐怖はないのでしょうか。実は、本当に飢えという概念と無縁な人たちもいると思うのです。それは何世代にも渡って支配者層に属する家系の人たちとか、長年計画的に必要な量以上の食料が生産でき余剰食糧を備蓄してきた地域に居住する人たちとかの子孫で、食料がなくなるという状況を知らずに生活してきたため必要十分量の食事でも食欲をストップできるのではないでしょうか。それはある意味人の性を解脱した、つまり人間の限界を超えた領域に進化していっているのかも知れません。そう考えると、今肥満している人たちはまだ人としての限界であがいているといえなくもないですね。