silly-walksの日記

2005-11-03

[][]マゲワラレビュー

 随分日記を空けてしまいました。マゲワラルール部分翻訳もあらかたおわり、もうすぐプレイできる状態になりそうです。なのでそろそろ、レビューを書いてみようと思います。



  Mage:The Awakeningレビュー


Mage:the Awakening(以下MtAw)って?

 MtAwは、米国WhiteWolf社から出ているWorld of Darkness(以下WoDシリーズの1つです。プレイヤーは皆メイジ(魔法使い)になり、世界の秘密と向き合います。未知の神秘―言い換えれば未知の恐怖と対峙するゲーム。それがMtAwです。

  

  

何ができるの?

 実際には何ができるのか、と言えば、まず1つに「魔法使いになれる」ということがあります(大事ですよね?)。ルールブック全体に、「魔法つかいらしさ」を意識した設定やルールがちりばめられています。誰かを呪ったり、あるいは豚に変えてしまったり、超人的な速さで地を駆けたり…およそ考えつくかぎりの魔法使いが遊べます。

 もちろん、魔法使い―ここからはメイジと呼びますが―を作ってそれでおしまいではありません。彼らメイジにも社会があります。そこで起きる陰謀に巻き込まれるかもしれません。あるいは、古の知識を求めて失われた都市を探しだすのかもしれません。でなければもっと悪いことに、恐ろしい敵、Seers of the Throneがメイジに目を付けるかもしれないのです。

 …というように、様々なシナリオソースルールブックに含まれています。また、物語に出てくるような魔法使いだけでなく、もっと新しいスタイル科学技術の産物を扱う一派も存在し、PCがそこに所属することも可能です。

  

  

前作との違いって?

 さて、MtAwの前にもメイジの名前を冠したゲームが発売されていました。それが旧作のMage:the Ascention(MtA)です。ここでは、MtAを知っている方向けの説明をします。

 一言で言えば、もはやMtAwとMtAは全く別のゲームと言ってしまっていいでしょう。もはやテクノクラシーは存在せず、魔法の使い方も様変わりしました。呪文リストができ、そこから選んで呪文を使うことがスタンダードになっています(もっとも、MtAとほぼ同じように即興魔法を使うこともできますが)。MtAは、不可能であることを半ば悟りつつ、理想のために戦うゲームでした。MtAwは違います。MtAwでは、自らが理想と信じること(究極の魔法かもしれないし、もっと個人的な目的かもしれません)の達成は、充分に可能です。しかし少なからぬメイジが、理想を達成するまえに自ら堕落していくことでしょう。「力は腐敗する」―これがMtAwのテーマです。PCは、強大な力に溺れることなく理想に到達することができるでしょうか?

  

  

MtAwの遊び方

 最後に、MtAwの遊び方について、私の私見を交えて説明します。魔法使いになれるゲームは他にもあります。MtAwの特徴、それは「力を持つ者は堕落する」ということです。メイジは、魔法を使って不正を行うたびに堕落の危機に晒されます。魔法で人を傷つけたとき、あるいは人を殺した時…堕落の危険はどこにでも潜んでいます。一度や二度ではほとんど影響はありません―しかしそれこそが罠なのです。自らの行いを省みることなく魔法を使うメイジは必ず堕落していきます。大切な誰かが傷つけられたとき、自分の物を盗まれたとき…PCは衝動に身を任せずにいられるでしょうか?

 …これを聞いて、「面倒くさそうだ」と思う人もいるでしょう(少なくとも私はそうです!)。いちいちPCの行動を監視して堕落判定をさせるのでは、お互い疲れてしまいます。でも安心してください。ちょっとしたことは気にせず、ここぞという重要なシーンで堕落判定をさせてやればいいのです。例えば、敵のボスと対峙したときや目的のために仲間を犠牲にしたとき。クライマックスでの堕落判定は、きっとストーリーの良いスパイスになってくれるはずです。

 では、シナリオはどうやって作ればいいのでしょうか。これこそ一番簡単なところです。堕落の危険、数々の敵、そしてメイジ同士の争いなど、シナリオネタには事欠きません。あとはその中からどれかを選んで、シナリオを組み立てます。アクションを少し、それにNPCも出してやりましょう。何かの理由からPCを妨害するNPCはどうでしょう?力でねじ伏せるだけではあっという間に堕落してしまいます。きっと、何か手を考えてくれるはずです。

  

  

おわりに

 MtAwはまさに「魔法ゲーム」です。ルールは複雑すぎず単純すぎず、良いバランスになっていると思います。扱われるテーマは多様で、1つのテーマだけでも1つのキャンペーンになるでしょう。魔法を使ったギミックも色々と仕込めそうです。とはいえ英語なので、最初は手を出しにくい方も多いでしょう。まず最初は、無料で配布されているデモ版を読むことをお勧めします。簡単なルール、サンプルキャラ、そしてキャンペーン一本が入っていて、それだけでメイジを理解して遊ぶことができます。残念ながら、現在のところ日本語になる予定はありません。もしかしたら、VtRと基本ルールが売れればMtAwも翻訳されるかもしれません。大分あとになると思いますが、それを待つのも1つの手でしょう。

 ともあれ、MtAwを遊ばない手はありません。興味を持たれた方は、是非注文してみてください。

(MtAwを遊ぶには、日本語英語のWorld of Darkness基本ルールが必要です。)

MtAw   

基本ルール 

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