シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

太田裕美  その2

 太田裕美のベストCDを探そうと思ったら、すぐ見つかった。そんな古くもないし、何より安かった。SACDではこうはいかない。しっかりマスタリング処理してあるので買ってみよう。
 毎度言うことだが、マスタリングすればいいというものではない。しかし、最初に買ったCDがあまりにも腐った音なので、これ以上酷くはなるまいと確信する。
 で、買ってきたのが「ゴールデン☆ベスト太田裕美」20曲入って2000円なら文句はない。篠山紀信のジャケ顔が妙にアンニュイだ。まずは久々に腐った音のディスクを聴いてから比較してみる。
 お〜感心感心。ま〜ず、ダンゴになっていた中高域がしっかり分解していて、SNも見事に向上しているのが直ぐ分かる。大きくバランスを変えている気配はない。しかし、彼女の声がハッキリ聴こえてくるので、ステージの後ろから聴いている印象は拭えた。これなら聴けるわい。(^_^)V
そして、曲を追うごとに録音のバランスは彼女のボーカルに密度を集中した好録音になっていくのが分かる。その代わり、オイラにとって曲はツマラナイ。晩年の曲には興味が無いのだ。ベスト盤とはいえ、オイラにとってその選曲は不満である。
オイラ好みの初期ヒット曲は、マスタリングした後でも広帯域スピーカーではバランスが悪い。もっと思い切ったイジクリをしてもよかったんではないかと思う。
ボーカル曲は、ライブの臨場感をリアルに伝える目的を持ったディスクでない限り、歌手の声が厚みを持ってグっと前にせり出すべきである。それが楽しさの源だ。