シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

Λ8.24 導入

 Λ8.24については、昨年の9月に店頭試聴してリポートしている。その効果は認めるところだが、あまりにチープな外観と価格が釣り合わないので見送っていた。
 それがアクセサリー銘機賞に選出され、万人に認められる存在となったことで無視できなくなったところだ。プリアンプの更新による熱醒めやらず、勢いに便乗しての購入である。
 自宅に迎え入れ、まずはジックリ見聞してみよう。安っぽさはその色にあるが、この配色でないと効果が落ちるそうなので仕方がない。手に持つと、意外に重みがある。プラスチックのオモチャとは違うわけだ。裏面のベークライトは貼り付けではなく、掘り込み挿入だという。この本体は削り出し成型ということだ。高価な理由は納得できた。
 加重制限があるし、熱に強そうに見えないことから、CDPかDACに使うべきだろう。まず、我が家ではDACへの装着が簡単にできるのでやってみた。
 いきなりぶっ飛びモノの違いが感じられた。ちなみに勘違い予防のため、3〜4枚のCDを使って比較試聴している。今回、全てボーカル曲を使ってみたが、すべて同じ傾向にガラリと音楽が変わる。音が変わると言わないのは、その言葉が端的にピッタリなのだ。あえて言えば、ボーカルがぐっとクローズアップされて、高密度に中央定位する。決して肥大化した傾向とは違う。かと言って、中域が強調されたわけではない。
 何故なら、バック演奏が繊細になって奥行きを見せ、歌を主役にと遠慮がちに聴こえるのである。曲によってはバック演奏の定位する場所が変わって聴こえる。これはイコライザーで帯域をいじってもできる所作ではない。音楽が変わったとしか言いようがない。
 おそらく、これが本来の姿なのだろう。似た経験を上げれば、Λ5.36とΛ3.16と言うしかない。アイテックの商品はすべて同じ方向に変わるようだ。