シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ズートピア

 2016年のディズニー配給アニメ。翌年アカデミー賞を受賞している。
 この手の作品はもはやムッス〜の方が詳しい。特に次女の方はオイラより映画館に通っている。地上波で放映したので、どんなもんかと拝見。これは見事にまとまっている。賞をとってしかるべしだ。
 人間を動物に置き換えてアニメにするのは、日本的感覚だと幼児漫画の類になる。日本のアニメはませているのだ。子ウサギの主人公が新米警官となって奮闘する話だが、人種差別や迫害、エゴといった社会問題を、肉食動物と草食動物、または動物の固着したイメージを使って表現している。したがってそのテーマが実に自然に伝わってくる。
 わざとらしさが無く、主人公のウサギは決して純粋潔白な心を持っているわけではない所が新しい。その普通さが正直で観る者の共感を覚える。文部省特選にしたいくらいだ。また、コメディのセンスが良く、親子で笑える。後でウサギの吹き替えは上戸彩だと知って感心した。まったく違和感が無かったからだ。
 ディズニーアニメの王道パターンをしっかり踏んでいるので、主人公が失敗して場のテンションがグっと下がっても予定調和と安心できる。そして絵にかいたような(笑)大逆転、ハッピーエンドへの高揚感はどの世代でも心地よく受け入れられる。何より絵が超可愛い!
 アニメ大国の日本はもっとディズニーを勉強した方がいい。これがお手本だ。