昨年作られたディザスタームービーで、予告編が荒唐無稽すぎて観る気がしなかった作品。
ツタヤに行くと、凄まじい数のDVDが置かれていてほとんどが貸し出し中だ。予備知識ゼロで拝見、興味を引いたのは本作がSF作品だったということ。近未来の地球規模ディザスターとなる原因を、気象コントロール衛星の仕業に持ってきたのは新しい。これまでありそうで無かったアイディアだ。そこに確執を持った兄弟が主人公として活躍し、地球は救われて家族愛が復活の大団円までを描く。
感心するのは、この特大スケールを持ったA級作品を109分にまとめていることだ。観ていて実にスピーディであり、TV放映じゃないかと思えるほどカッティングされた展開が潔い。ご都合主義もここまでくればエンターティメントとしてアッパレである。この手の作品はリアルなだけではダメで、「そんな上手くいくわけね〜だろ!」とビール片手に笑って観るティストがいいのだ。
主役はジェラルド・バトラーで、影が薄いくせに「アルマゲドン」のブルース・ウィリスになった気でいる。( *´艸`) 脇でアンディ・ガルシアやエド・ハリスが固めているので、安っぽさは感じない。美人のシークレットサービスが活躍するのも美味しい。
見せ場の地球規模災害のCGがハリウッド大作にしてはマンガチックに感じるが、それも味かと納得できる。
災害をテーマにしたSF大作という路線は今後も期待したい。