シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

オートグラフ・ミニ

 オートグラフについては年代の違いで魅力が変わるのを体験し、とりわけレッドモニターの音には痺れたものだった。オイラにとって、そのミニチュアという存在は認められなかった。
 一般家庭に置けるようにGRFのような商品が出てくるのはいい。オートグラフ・ミニはどう見てもタンノイ趣味人が記念に持つホビーだ。ホビーならそれらしく内部構造もそのまま作れと言いたい。そんなミニが中古で新品同様の出物となっていたので、どんな音がするのか聴いてみることにした。
 聴き慣れたFALコーナーで音出ししてみると、まともな音がする。パイオニアのデジアンより球がよさそうなので、アンプをトライオードの300Bシングルにしてみると、厚みのある落ち着き払った音に変身。それでも中域が張り気味なので、ここは座卓でベストポジションになるくらい下げて設置してみる。
 これは大正解!低音がバランスよくアップして、アンプが温まるとタンノイらしい「いぶし銀」の中高域が魅力を発揮しだした。これは紛れもなく、タンノイの立派な一人であって玩具ではなかったのだ。これほど小さな箱でありながら、鳴りがいいのはその材質と形状によるものだろう。
 6月に新作のGRモデルが発売され、価格はさらにアップした。職人の手作りなので安価ではない。このオリジナル・ミニは新品にしか見えない極上品なので、欲しくても手が出なかった人には一足早いクリスマスプレゼントだ。