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シマの遠吠え

2017-12-06

クライナ Helca1 その2

 自宅に2つのHelca1を持ち帰って、どこに使うか考える。先ずは一番変化がありそうなCDPとDAC間のデジタルケーブルにしよう。ここに使っている日本オーディオのDG-7000Aはノンシールドで、木綿の被覆だけという構造なのだ。

 1.5メートルのケーブルに装着するには螺旋の本体を伸ばす必要がある。ところがここで問題発生。DG-7000Aがあまりにもヘナヘナであるため、Helca1の螺旋が戻ろうとするテンションに耐えられないのだ。こんな事態はクライナも予想だにしなかっただろう。仕方ないので、2つのHelca1を連結してケーブルに通し、テンションを掛けないで使ってみた。

 う〜ん・・期待に反して違いが分からない。思うところが無いでもないが、気のせいレベルだ。そそくさと諦め、本命の電源ケーブルに使ってみよう。価格的にもここが相応しい。前段機器(CDP,DAC,外部クロック)をまとめる電源タップと、プリの電源ケーブルの2箇所に付けてみる。

 音質評価の前に言っておく事がある。装着が実に面倒くさい! ( ̄△ ̄)機器にケーブルを付けたままHelca1を装着するのは無理と判断したほうがいい。

 その音質の違いであるが、どうもハッキリしない。低音がクローズアップしたような印象もあるが、やはり有意差を感じないのである。その理由はテスト方法にもあろう。比較には装着に電源を落とさねばならず、しかも時間が掛かる。微妙な違いはほとんど判別不可能だ。このまま装着してしばらく聴き込み、脱着時に比較してみよう。その方が分かりやすそうだ。

 つ〜わけで、しばらく他のソフトで聴き込んでいると、これまでにない違いが感じられてきた。テストCDのガムランがサラウンドのように左右へ音が広がるのだ。逆相かと見紛うほどである。そして、あらゆる耳タコ試聴盤が全て大人しいのである。音像が人の唇ほどに小さく、ボリュームを上げても迫るものがない。

 もしやと勘繰ってきたところで、ついに外して聴いてみる。すると、音楽がグンっと大きくなり一気に安ど感が訪れた。たしかにガムランは左右に広がらず、音像は大きくなる。しかし音抜けはいい。そうか、やりすぎだったのだ。                     〜つづく〜

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2017-12-04

受注生産品

 オーディオ商品の中には発注してから作る受注生産の機器がある。それはあらかた超高級品やプレミアムな商品だ。

 スピーカーに絞ってみると、FALのようにオーナーの希望に応じた組み合わせや容姿に作るものは、オーダーメイドなので別だ。ここで取り上げるのは著名なメーカーが大量生産しない特別あつらえの商品のこと。値引きは期待できないが、他にはない質の特別感が味わえる。こうした商品はいつまでも持っていたい気にさせる趣味性が強い。しかし、興味があっても店頭に置かれることはほとんどないので、耳にするチャンスはないのが現実だ。

 以前、ダイアトーンのDS-V9000というフラッグシップの中古を見聞したことがあった。その豪勢な造りはJBLやタンノイを寄せ付けない凄まじさだった。音もしかり、比較した4344が哀れに見えたほどだ。

 SONYSS-AR1はその精緻な工作制度が売りだった。音質もB&Wやダリと対抗できるレベルだと思ったものだ。欲しいとは思わないが。

 オンキョーはD-TK10という小型スピーカーを受注扱いとした。これは楽器として作っているコンセプトから大量生産できないのだろう。価格も手頃なので、中古であれば手に入れてみたい。

 テクニクスのSB-AFPシリーズやSB-M10000なんて、一般家庭に置かない前提の特別品だ。ただし、受注生産品でもSB-M10000をジュニア化した手頃なSB-M1000というものもあった。この中古品が隣町のショップで鳴らされていたので聴いてみた。内蔵された4発のドライブユニットとパッシブラジエターから発するこの低音、他ではめったに聴けない質感と量感だ。視覚とのギャップも凄い。正面には14僂離Α璽蓮爾靴ないのだから。スペインで作らせた箱は実に強固で贅沢な造りである。当時この受注品が1本20万円だったとは信じがたい。3倍の値が付いていても不思議じゃない。中古市場価格を知って驚愕、置き場所さえあれば超掘り出し物だろう。

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2017-12-02

クライナ Helca1

 近年、オーディオアクセサリーで注目されるクライナが、ケーブルインシュレーターを発売した。それがHelca1(ヘリカワン)である。

 ケーブルインシュレーターについては、2011年10月30日の書き込みで「愚かな商品」と言い切っている。それは、ケーブルの振動対策を無意味と言っているのではなく、そんな事に興味を示すマニアは高価な既製品を買う必要が無いためだ。事実、オイラも各ケーブルの配置には気を使っていて、背面は工夫して首都高速道路のように立体配置している。

 以前、背面のケーブル網がグチャグチャの状態で音出しをしたことがある。それは音像がぼやけたキレの悪いものであった。しかし、何が悪さしているのかは分からない。経験則から床にベタ置きしたり、ケーブル同士が接触しないようにしているのだ。

 そんなオイラがヘリカワンに注目したのは、そのアイディアにある。黒電話のコードのような物体の中にケーブルを通す・・これは以前から自作を考えていた手法なのだ。具体的には、AV機器のコードを取りまとめるプラ製の螺旋ベルトに、振動対策やシールド対策をして使うという構想を持っていた。今では以前のような時間を持てないのと、面倒な作業が足枷になってやる気にならなかったところにヘリカワンである。

 正直、やられた!と思った。半面その効果を知りたくてウズウズしていたところ、隣町のショップで貸し出ししてくれることになり、2つ借りて自宅試聴することになった。オーディオアクセサリー誌では、その効果が絶賛されているが、いやはや実にあやしい。( ̄∀ ̄) 楽しみだ。 〜つづく〜

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2017-11-29

Λ8.24 The Professional

 アイテックのΛ8.24(for Digital)を導入したのが今年の正月明けだった。それは、チープな外観とはギャップが激しい見事な効果を発揮してくれた。今ではCDPの足として挟みっぱなしなので恩恵が感じられないが、書き込みをみれば思い出す。(しかし、読み返すといつもボキャブラリの無い感想だ。)そのプロフェッショナルバージョンが出たという。実は夏には発売していたらしく、オイラは隣町のショップ店員に言われるまで知らなかった。

 見せてもらうと、オリジナルより一回り大きい。形状も変わったが、その安っぽさは相変わらずだ。子供のガラクタと混じったら捨てられるに違いない。価格を聞くと、3万8千円だという。こりゃ驚いたというより呆れた。如何に上級バージョンとはいえ、価格が倍以上とは・・

 ではオリジナルと比較試聴させてもらおう。対象機器はISOTEK EVO3 SIGMAS、以前体験した弩級の電源コンディショナーだ。私的に気に入らない機器だが、今回の目的を果たせばいい。Λ8.24に高さがないので、SPECのインシュレーターと機器の間に挟んで聴き比べるとする。他の使用機器はいつものエソ弩級システムとB&W802D、ソフトは太田裕美SACDとウィリアム浩子。

 まずはオリジナル。ふむ、肌理がサラサラと細かく触りの良い音が出ている。これをリファレンスとして何が変わるのか。

 The Professionalに替えると、瞬時にその違いが分かった。ホール前列の客席に移ったような近接感がある。これはアイテック商品の特徴だろう。音量や音像が大きくなったわけではない。ボーカルの密度は高まって、間接音が実にハッキリ聴こえるようになった。これはかなり良い感触だ。電磁波や静電気対策の効果は1時間ほど経過するとベストになるらしいが、そんなに待ってはいられない。マズイな・・欲しくなってきた。

 試しに、無しの状態にしてみる。SPECのインシュレーターによる耳あたりの良い音は、これでもいいじゃないかと思わせるが、ボーカルの「ん」の声が籠るのが気になってきた。こうなると我慢できない。

やれやれ、見た目はオモチャのThe Professionalは年末の魔物になった。

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2017-11-27

季刊・オーディオアクセサリー167号

 予定より1週間遅れての発売である。今回のオマケが興味深い。ヴィーナスレーベルのUHQCDサンプラーだ。

 これは25周年記念BOX(25枚入り50,000円)のコマーシャルだ。しかし、同レーベルは2年ほど前にSACDシングルレイヤーサンプラーを出している。(2015-12-13 季刊・オーディオアクセサリー159号参照)ここにきてUHQCD化の意図が分からない。本誌にその理由が書いてあるが、釈然としないものだ。まあいい、とにかく音がどうなったかだ。比較対象は自宅にあるエディヒギンズ&スコットハミルトンの「煙が目にしみる」を使う。

 これは見事に違う。予想通りUHQCDの方が若干録音レベルが高めである。そしてなによりも音抜け、見通しが素晴らしい。誰もが感心するであろう改善だ。ただ、ジャズ好きには偏屈者もいるので、タバコの煙が充満したクラブの風情が無くなり、クリーンなスタジオになってしまったと言うかもしれない。

 さて、紙面の記事の方はどうか。今回は銘機賞が大きな話題だ。私的に注目したのはアイテックの「Λ8.24The Professional」がアイディア賞を受賞している記事だ。実は先日、隣町のショップでオリジナルと比較試聴させてもらっている。それについではまた後日アップしよう。

 他に気になったのは、ダイヤトーンが満を期したNVC-R振動版を引っさげて、小型2ウェイで復活することだ。しかし記事の最後に、1本60万円というプライスに手頃感がある・・という締めくくりを見れば、そのターゲットはハイエンダーだ。(それもおそらく、本機をサブで置くほどのハイエンダーだろう。)本格復帰はまだ遠いということか。

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