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シマの遠吠え

2017-12-10

バジリスク 〜甲賀忍法帖〜

 10数年前に人気を博した忍法活劇の漫画。

 実はオイラ、まったく知らなかった。おっさんの間でも結構有名らしい。それはパチスロを介しての事らしいが。

 最近、陰陽座の音楽を聴いていたら妙にアニメの匂いがするので、ググってみると行き当たったという次第。どれどれ・・やはりツタヤに置かれている。借りて観ると、なるほどこりゃアメコミの図式にそっくりだ。

 伊賀甲賀の確執に愛憎劇を取り込んで、悲壮感のある末路を描いた話だ。それを漫画らしく、忍者というより超人、妖怪の類の合戦図式に仕立ててあるから、昨今人気のエンタメ王道と言えよう。当初は面白いと思って見始めたが、どうも飽きてくる。この手合いはもう食傷気味だし、愛憎劇が妙に鼻につくのが気に入らない。

 絵柄を見て、石川賢の作品かと思ったら全く違うようだ。時代劇風アニメが好きなムッス〜に知っているか聞いてみたら、山田風太郎の原作小説を持っていた。おどろおどろしい雰囲気が持ち味という意味で、魔界転生と似たようなものだと感じている。

偶然だが、続編〜桜花忍法帖〜が公開間近らしい。アニメに興味は失せたが、陰陽座の新曲には興味津々だ。

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2017-08-08

私家版魚類図譜

 久々に諸星大二郎である。以前も言ったが、オイラが買う漫画は星野宣之と諸星大二郎だけである。まあ、「うしおととら」みたいな例外もある。

 私家版魚類図譜は別冊モーニングで10年以上前に発表された短編集で、その前に私家版鳥類図譜という短編集がある。オイラは「鳥」の後に「魚」バージョンがあったとは知らなかった。たまたま本屋で見つけて、なんてこった・・すぐ読まなくては!となった次第。

 彼の作品は幻想的で、SFや考古学伝承をテーマにオドロオドロシイ独特の世界観と、それを倍増させる唯一無二の画風が魅力だった。しかし彼も年を喰って丸くなったのか、晩年は話が優しくなり、ファンタジー色が濃い作品になってきている。実際、鳥類図譜はホラー色が強く暗い印象だが、魚類図譜はハッピーなおとぎ話のようだ。以前ならそれを遠慮なく批判しただろうけど、オイラも同時に年を喰った。最近は刺激が薄いファンタジックな小品が好ましく感じる。

 本作は時間があるときにノンビリ見るのがいい。印象に残らない作品が横行する中で、とても感慨深い作品集だ。一話ごとに、その世界にどっぷり浸かって読み終えるとホッコリした気分になる。

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2016-02-29

魔界転生

魔界転生は娯楽作家の山田風太郎が作った荒唐無稽な時代劇で、戦国末期から江戸初期に活躍した剣豪を集めて対決させようという、和製のリーグ・オブ・レジェンドやアベンジャーズといったところだ。

 沢田研二が主演した角川映画が有名だが、オイラは最近、とみ新蔵作画による漫画を目にして実に興味をそそられた。とみ新蔵は自身も武術家で実践剣術の造詣に深く、彼の漫画は他の時代劇とはそのリアリティが決定的に違う。虚々実々な実践の解説たるや舌を巻くものだ。そんな彼が描いた魔界転生は原作に近く、魔物を相手に活劇を展開する話なれど子供向けではない。成人向き娯楽劇画としてシッカリまとまったものだ。

 原作の柳生十兵衛は無敵のスーパーヒーローではなく、転生したバケモノ剣豪達とは周囲の助力を得ることで、ヘロヘロになりながら勝利していく。観終われば十兵衛が強いわけではなく、魔物になった剣の達人が邪念と疑心に捕らわれて自滅してくのがテーマになっているのがよくわかる。この根幹思想が映画では無い。想像し得る当時の最強クラスの剣豪達相手に十兵衛一人で敵うはずもない。

 かといって、1980年代初期に公開した映画版は決して劣るものではない。深作欣二監督らしく、輪を掛けたエンターティメントとして見事に昇華させた。そのために原作からかなり変更し、魔物はより一般的に認知度が高い人物に変えている。それも剣豪にこだわらず、立ち合いの妙技に興味がない面々にも受け入れられた。感心するのは、原作にある転生に必須な女体との交わりをやめることでR指定を回避し、代わりに男の色気で対抗した点である。沢田研二を天草四郎として悪のリーダーに据えたアイディアは、原作よりも好ましいと感じる。村正といったアイテムやガラシャ夫人の採用なども、飽きのこないゲーム要素として上手いと思う。

 バブル当時でも大変豪華な俳優を揃えたビックリ箱映画にしては、製作費が異常に安い。魔界転生を今リメイクしたらどうだろうと想像したくなる。

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クライマックスはもちろんCGではない。NGの許されない命がけの撮影。

このカッコよさ、千葉真一がハリウッドでリスペクトされるのが分かる。

2016-02-09

仕掛人

 今更なんで仕掛人?漫画のカテゴリーとしたのは、昨今読んだ一話にいたく感動したのである。それは「梅安夢地獄」という話だ。

 仕掛人は必殺シリーズを生み出す切っかけとなった作品で、江戸時代のプロの殺し屋の話だ。あくまでプロフェッショナルに徹しているので、後の仕事人のような軟弱さはない。しっかりとした闇の稼業としてのシステムがあって、そこに掟がある。

 本来、闇の世界の人間が依頼人と接触して直接金の受け渡しがあるはずもなく、TVで必殺シリーズが定着した後も、新必殺仕置人や仕事人激闘編は仲介する闇のフィクサーを登場させた。元祖の仕掛人では「蔓」という存在で登場する。

「梅安夢地獄」は珍しくこの「蔓」という元締めに焦点を当てた作品で、裏稼業の厳しさと緊張感があって、それでいて根底に人情が伝わる大変良い話になっている。

 あらすじを紹介しようと思ったが、どうにも上手く書けん。(ノ´□`) 面白いと思った作品の感想は書き慣れているが、それが伝わるようにストーリーをまとめるのは難しい・・映画のブログや作品紹介を見ると、ホントに上手くまとめている。うらやましい能力だ。

 どこかで目にしたら読んでみてほしい。こんな時代劇、こんな必殺が今実写化するのを望む。

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2015-10-27

ダイヤモンドは砕けない

 ジョジョの奇妙な冒険、第4部がついにアニメ化決定。「ダイヤモンドは砕けない」だ。

 オイラはスターダスト・クルセイダースの後、どうするのかと思っていた。個人的には、動画でないとスタンドの能力が分かりにくい「黄金の嵐」以降の作品に興味がある。しかし予想に反して順当にアニメ化していく気らしい。

 第4部は第3部と同様、日本人が主人公だし、舞台も日本なので取っ付きやすいのはいい。しかし、第4部はアドベンチャーでもなければアクションも少ない。そして世界観が大変ローカルに絞っているため、果たしてアニメとして成功するのだろうか。学生の身近な生活エリアに話を凝縮しているため、スケール観は小さくて敵も子悪党レベルなのだ。

 たしかに漫画で見たときは引き込まれる面白さがあった。第3部でスタンドという概念がファンに絶賛されたので、完全にスタンド能力を中心としたサイドストーリーだ。そう、これは主軸というより、ある一地域での地味な戦いの話だ。これをどう料理するのか、お手並み拝見としよう。

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