サイ子の徒然

日々の暮らしの中で感じることなど……

思い立ったが吉日女の今日の記録(笑)。

朝、布団の中で
「そうだ、おひな様を出そう!」
と思い立ちました。

そう言えば、ここ数年(いや、数年ではきかないか?)
おひな様を出していません。
理由は簡単。
出すのが寒い、面倒くさい、誰も喜ばない。
出したら出したで「3月3日にしまわないと、行き遅れる」と言われます。
おひな様を出した子だけ、変な呪いをかけられるなんて、
馬鹿げています。
もちろん、そんな迷信は信じていませんが、
とにかく「労多くして、効なし」。

ところが、今日はぬくいです。
しかも、時期的に悪くないです。
体調もいいし、気分的にも追われていません。
あいにくの天気で、バイクにも乗れません。

これはおひな様を出せという、天の声!

お昼から作業に入りました。

うちは、私が生まれたときに買ってもらった段飾りのおひな様と
娘が生まれたときに買ってもらった平飾りのおひな様があります。
では、50年前のおひな様から。

緋毛せんの下の枠組みはこんな感じ。
ねじとビスで組んで止めてます。

段をのせました。

緋毛せん、かけました。

並べました。
並べる順番とかにこだわっていないので、
逆だったり、バラバラだったりしても、指摘しないでください。

一応、正面から。


次は娘の。
本当は、背景は黒塗りの板だったのですが、
おひな様のイメージが「夜の女(笑)」みたいで怖かったので、
となりのセットと入れ替えて売ってもらったのです。
だから、衣装の色がいまいち映えませんが、
それは内緒ということで。

私のおひな様の下段には
「長持ち」「茶の湯道具」「化粧台」「裁縫箱」「箪笥」など
およそ「花嫁」に必要な教養類の道具が置かれています。
茶華道・洋裁・和裁・ついでに化粧、何一つ習わないまま、
今に至っています。(お花は10年ほど前にちょっと習った)。
今だから笑って済ませられるけど、
昔は、それがないと「嫁」として認められなかったんだろうなあ。
そして、それらに長けていることが娘の幸せだと
願ってやまなかった当時の親心を反映しているんだろうなあと思います。

片や、娘のおひな様。
ひしもちを置く台かと思いきや、
その上には「書物」のミニチュアが!
平成の初期、女の子も賢くあれと願う風潮だったんですね。
時代を感じます。