Hatena::ブログ(Diary)

中西理の大阪日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-02-14 セミネール「ダンス×アート 『直島劇場』graf+モノクロームサーカ

[]「ダンス×アート 瀬戸内国際芸術祭2010『直島劇場』 モノクロームサーカス×graf」in東心斎橋

コーディネーター・中西理(演劇舞踊評論)

ゲスト・坂本公成(振付家・ダンサー

 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇ダンスを楽しんでもらおうというレクチャー&映像上映会セミネール。今回は京都に本拠を置きながら海外、日本各地での活動を続けるダンスカンパニーMonochrome circus」の坂本公成氏をゲストに2010年の瀬戸内国際芸術祭で話題となった直島の本村をまるごと劇場化するサイトスペシフィックなダンス・パフォーマンス「直島劇場*1の映像を本人の解説のもと本格的に紹介。さらに最近のgrafとの共同制作作品や2011年ダンスベストアクトに選んだ「ENSEMBLE」など最新の舞台成果を紹介します。坂本公成が自ら語る作品の「舞台裏」。どうぞ参加ください。

D

D

 

【日時】2012年2月14日(火)7時半〜 【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】¥1500[1ドリンク付]

※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、出来るだけ予約をお願い致します。当日飛び込みも満席でなければ可能ですが、+300円となります。なお、満席の場合お断りすることもあります。

【予約・お問い合わせ】

メール fw1212+yoyaku.120214@gmail.com あるいはBXL02200@nifty.ne.jp(中西)まで お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。ツイッター(@simokitazawa)での予約も受け付けます。

●(電話での予約・問い合わせ) 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 ▼web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎橋1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)

2012-02-09 contact GonzoとJecko Siompo (

[]contact GonzoとJecko Siompo (from Indonesia)映像制作上映

D

第3回目を迎える<大阪滞在制作シリーズ>での初めての試みとなる、映像制作

今回のパートナーであるJecko Siompoとcontact Gonzoは、独自のスタイルを編み出しながら、パフォーマンスを中心に表現領域に捉われない活動を展開しているアーティストとして、国内外のプレゼンターから多くの注目を集めています。2007年大阪で始まった二組の出 会いは、大阪(08)、ジャカルタ(09)、ベルリン(10)を経て、今回に至ります。ともに大阪で過ごした2011年10月24日〜11月13日の約3週間の日々がどのように記録され、思考され、表現されたのか、ご期待下さい。



日時1月14日(土)─2月10日(金)12:00-19:00 月曜休館/入場無料

「シルクスクリーン プリントショップ」

展覧会場にて、contact Gonzoのメンバーによる「シルクスクリーン プリントショップ」がオープンします。プリントしてほしい服や鞄、布、紙などをご持参ください。

開催日1月24(火)、25(水)、2月1日(水)、8日(水)10日(金)

時間13:00〜19:00

料金1刷り500円

※素材や形によっては、プリントできない場合もございます。

アーティストプロフィール

Jecko Siompo

ダンサー、振付家。1976年生まれ。ジャカルタ在住。インドネシア北東のパプアで育ち、ジャカルタアーツ・インスティチュートでダンスを学ぶ。パプアの文化的背景を生かしたスタイルを追求しながら、ジャカルタのサブカルチャーであるヒップホップを取り込み、独自の振付世界を展開する。


contact Gonzo

2006年にダンサーの垣尾優と塚原悠也が開発・命名したメソッドの名称。人と人との間に起こる「接触」というシンプルな物理現象に起因する瞬間的な事象を通し、自らにとっての「世界の仕組み」を紐解こうとする方法論。大阪を拠点に各国のダンス・フェス等に招かれている。http://contactgonzo.blogspot.com/

お問い合せ

NPO法人ダンスボックス

TEL078-646-7044

Mailinfo@db-dancebox.org

主催:アートエリアB1、大阪市

企画・制作:NPO法人ダンスボックス

お問い合せ:NPO法人ダンスボックス TEL:078-646-7044

2012-01-31 「ダンス×アート 源流を探る ピナ・バウシュ」セ

[]「ダンス×アート 源流を探る ピナ・バウシュ」セミネールin東心斎橋

 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇ダンスを楽しんでもらおうというレクチャー&映像上映会セミネール。新シリーズダンス×アート 源流を探る」では80年代に日本に衝撃を与え、日本コンテンポラリーダンスというジャンルが誕生するきっかけを作った海外アーティストを紹介していきたいと考えています。今回は「源流を探る」の第3弾としてピナ・バウシュを取り上げます。

 昨年から開始した新シリーズ「ダンス×アート」ではジャンルが一般化してから30年近い歳月がたちどこか閉塞感がただようような最近のコンテンポラリーダンスの状況に風穴をあけるためにも、「新鮮な驚きを私たちにもたらしたコンテンポラリーダンスとはいったい何だったのか」というのをもう一度原点に返ってじっくりと考えてみたいと思います。

 これまでレクチャーではウィリアム・フォーサイス*1ローザス(=アンナ・テレサ・ド・ケースマイケル)*2を取り上げてきましたが今回はピナ・バウシュを取り上げます。ピナ・バウシュ日本コンテンポラリーダンスに与えた影響の大きさにおいてはその2人にひけをとらない。それどころかもっとも大きな影響を与え、そして現在も与え続けているかもしれません。

 それだけに2009年の突然ともいえる死は私たちを驚かせるとともに嘆かせましたが、2月には世界初の3Dダンス映画としてヴィム・ヴェンダース*3が製作した「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち日本でもついに封切りになり、それに合わせてピナ再評価の機運にも拍車がかかりそうです。

 映画はすでに大阪ヨーロッパ映画祭のオープニング上映として私も見たのですが本当に素晴らしい出来栄えのもので、2月の封切りの際にはピナのファンはもちろんそうでない人もぜひ一度は見てほしいのですが、今回はその前に「予告編」的にピナ・バウシュとはどんな振付家であったのかということについて、映像を交えながら楽しんで知ってもらいたいと思います。

コーディネーター・中西理演劇舞踊評論)

「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち予告編

D

ピナ・バウシュ春の祭典

D

  

【日時】2012年1月31日(火)p.m.7:30〜 

【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて

【料金】¥1500[1ドリンク付] (※学生¥1200・1ドリンク付)

 ※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、出来るだけ予約をお願い致します。当日飛び込みも満席でなければ可能ですが、+300円となります。なお、満席の場合お断りすることもあります。

【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+yoyaku.120131@gmail.com あるいはBXL02200@nifty.ne.jp(中西)まで お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。ツイッター(@simokitazawa)での予約も受け付けます。

●(電話での予約・問い合わせ)

06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。

web:fw1plus1.info

Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1

大阪市中央区心斎橋1-6-31 リードプラザ心斎橋5F

(東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)

http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/10001125  

2012-01-28 マレビト・ライブ

[]マレビト・ライブ東京編「N市民 稲光は東京スカイツリーに兄のファルスを見た」

<上演?> 

◯2012年1月28日(土) /上演時間:約30分間

14時00分  東武亀戸線亀戸駅」改札口にて

14時08分発 東武亀戸線曳舟」行き電車にて→「曳舟」駅までご乗車ください。

亀戸線アクセス

※上演?は1回のみの上演となります。

※上演?にご来場の方には、亀戸駅から曳舟駅までの乗車券のご購入をお願いします(別途、乗車券代が必要)

<上演?>

2012年1月28日(土) /上演時間:約15分間

(1) 14時30分〜15時00分の間 東向島珈琲店にて

(2) 15時30分〜16時00分の間 東向島珈琲店にて

(3) 16時30分〜17時00分の間 東向島珈琲店にて

東向島珈琲アクセス東京都墨田区東向島1-34-7/最寄り駅 東武線曳舟駅」徒歩3分)

※上演?は、同じ内容のパフォーマンスを3回ループして上演します。

※上演?にご来場の方には、喫茶店内でのご飲食をお願いいたします(別途、飲食代が必要)。

http://www.marebito.org/marebitolive/marebitolive-TOKYO-guide01.pdf

2012-01-25 第56回岸田國士戯曲賞最終候補作品

[]第56回岸田國士戯曲賞最終候補作品

第56回岸田國士戯曲賞白水社主催)の選考会が、2012年3月5日・月曜日、午後6時より東京神保町・學士會館にて行なわれます。

 選考委員は、岩松了岡田利規ケラリーノ・サンドロヴィッチ野田秀樹松尾スズキ松田正隆宮沢章夫の各氏(五十音順、敬称略)です。

 本年度の最終候補作品は下記の8作品となっております。

・桑原裕子『往転』(上演台本

・田村孝裕『連結の子』(上演台本

中津留章仁『背水の孤島』(上演台本

・ノゾエ征爾『○○トアル風景』(上演台本

藤田貴大『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』(上演台本

前川知大『太陽』(上演台本

矢内原美邦『前向き!タイモン』(上演台本

山崎彬『駄々の塊です』(上演台本

 選考委員の顔ぶれが一新したのにびっくり。藤田貴大と山崎彬、そして矢内原美邦に期待したいのだが、審査員がこの顔ぶれならいままでよりはやや可能性ありだろうか。

http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/selection.php

2012-01-21 Dance Environment ProjectとC.T.T.京都

[]Dance Environment Project@京都芸術センター

Part 1-1 & 1-2

「人工 / bionic」

狭間で全ては緻密な姿をあらわしてくる。

振付・楽曲・出演: 北村淑美  編曲・ エンディング楽曲: 山中透

Part 2

enigma

眠りの幻覚が姿を現す。

何かが私を苛立たせる。

思考回路が膨張し、

意識が放電する。

目覚めないために、私は眠らない。

振付・出演: 小池陽子  楽曲: 山中透(小池陽子作曲一部引用)  ドラマトゥルク: shin-ya b.

enigma」は、京都暑い夏の「メデイアとダンス」ワークショップにて制作された「Slumber 作:チョン・ヨンドゥ、山中透、shin-ya b.」の翻案として、小池陽子、山中透、shin-ya b. により共同制作されたもの。

Part 3

「recollect」

今、 ここ に いて、 出会う。

一瞬、 一瞬を つみかさねる。

ふと 、 あのとき の こと が 偲ばれる。

現在 と 過去 が 入りまじる。

振付・楽曲・出演: 福井幸代  エンディング楽曲: 山中透

Part 4

「音がするから行ってみた」

とても素早く、俊敏に、細かく、

小刻みになれれば無意味で、

不安定で、形だけになれるのだろうか。

入口と出口。

振付・楽曲・出演: 竹内英明  編曲: 齋藤学

Part 5

「Species」

生物と無生物のあいだ。内と外を巡り廻る。

振付・楽曲・出演: 野村香子  編曲: 山中透クリエイティブ・ディレクター:山中透

ドラマトゥルグ:shin-ya b.

振付アドバイザー:坂本公成森裕子Monochrome Circus

舞台監督渡川知彦/音響:四宮基貴/照明:井村奈美/制作:大籔もも/宣伝美術:南琢也

主催:文化庁

制作京都暑い夏事務局

共催:京都芸術センター初音館スタジオ

協力:テンプル大学ジャパンキャンパス、dance+、Monochrome Circus

後援:京都舞台芸術協会、京都市教育委員会、京都新聞社

[]C.T.T.京都京都アトリエ劇研


花本有加×松木萌『ENJOY!?』

大谷悠『彼岸の向こう』

淡水『メイソー』

 C.T.T.は演劇ダンスなど舞台芸術の人材育成を目指して舞台作品の試演会。今回は3組ともに若手のダンス作品がそろった。関西の若手ではきたまりの活躍が目立つが、それ以降の世代がいまいち出てきていない印象が強くて、それだけに次世代の作り手が顔を合わせた今回のC.T.T.は「次に誰がでてくるか」をうらなう貴重な機会として注目した。

 ただ、文字通り試演会なのでなかなか評価は難しい。つまり、作品以前のものを観客に見せて、そこから先の創作の方向性を固めていくための指針とするというのは分かるけれども、たとえ試演会であるとしても、本人たちでさえ作品の方向性がまだはっきりしていない段階の断片を羅列したようなものを見せられても、それをなにか評価するというようなことは端的に言って難しいからだ。

 KIKIKIKIKIKIにダンサーとして参加している花本有加と松本萌のユニットによる新作「ENJOY!?」はこの前の作品がCONNECTというコンペで選ばれ、3月に単独公演がされるということで、どんな方向性の作品なのかということに注目して見始めたのだが、どういうことがやりたいのかという作品の方向性さえがよく分からなくて、2人のキャラとか動き自体に面白さはあるのだけれど、「まだ作品以前のもの」としか思われなかった。

 このC.T.T.では作品上演の後に講評会がある。この舞台がなにがやりたかったのかということについてのヒントが得たくて、まずこれはどういうことなんだろうと思った途中のしりとりの場面について質問した。というのはこのダンスはきっちりと振付けられた動きが決まった場面と即興的に見える場面が入り混じったような作りになっていて、それをどういう風に構成しようと考えているかを知りたかったからだ。特に不思議なのはキャッチボールのようになにかを投げ合う場面で「それは一見普通のしりとりに見えたが途中『こいぬ』という同じ言葉が何度も登場したことに対して、そこまでやっているのは意図的なものであろうと考えて「その場面は一見しりとりに見えたけれど実際にはどういうルールに基づいていたのだろうか」ということを疑問に思ったからだ。

 「ルールを設定した即興」は「タスク系」などと呼ばれて最近、東京を中心に目立つようになっている。さらにいえば(「タスク系」といっていいかどうか若干の躊躇があるが)似たような仕掛けは花本が所属するKIKIKIKIKIKIのきたまりもよく使っていて、そういう問題意識と今回の花本らの作品がどういう風につながっているのかが知りたかった。それで最初の糸口としようとした質問がそれだったのだ。ところが、答えにびっくりした。しりとりの場面をしたのは「2人ともしりとりが好きだから」で、さらに「こいぬ」という言葉を3回言ったこと自体にダンサーが気がついていないことが分かったからだ。

 実は私の質問の後、別の発言者が「そんな間違いを責めなくても、私には面白かったんだから別に気にしないてもいい」というようなことを発言したのでより以上に唖然とした。どうやら、その人は私がダンサーの言い間違いを責めているかのように勘違いしたようなのだが、こちらが問題に思ったのは言い間違いをしたこと自体ではなくて、それに気がついていなかったことの方なのだ

 つまり、答えが「このシーンにおいて重要なのは掛け合いをしながらモノを投げるということで生じる全体の雰囲気あるい身体の状態であり、だから言い間違えたかもしれないがそれはいいんです」でも納得したろうし、「逆にここは本来普通にしりとりするところだったのだけれど、緊張のあまり言い間違えてしまいました」というのもそれでいいと思う。思ったことができないで失敗するのは仕方ないので、そんなことをこの段階でどうこう言う気はない。だけれど、言い間違いに気が付いていない、それを何度も繰り返していることには少し引っ掛かりを感じたのだ。それはそもそもこのシーンの位置づけや作品のなかでの意味合いがはっきりしていればそういう間違いは起こらないか、起こっても意識が行き届かなくて気がつかないということはないのではないか。なんとなく漫然とその場面をやっているからそうなるのではないかとの疑念を私は抱いた。さらにトークの受けこたえでは場面はいずれももう少し長いのだけれど抜粋をつなげて短くしましたとも言っていたのだが、どうもそれも違うみたいで、とりあえず今出きてるところだけをつなげてみましたという方が実情に近かったのではないかと思われた。

 もちろん、試演会だから仕掛り品を舞台にのせるのもダメではないのだけれど、そうであるならばそうであるということがはっきりと分からないと作品というかその素材をどのように受け取ったらいいかというのは変わってしまう。そこにこの企画の難しさはあると思った。

 その意味では大谷悠『彼岸の向こう』は作者自身が自分は何がしたいのかということに対する意識付けは明確だったかもしれない。それはパフォーマンスの後の受け答えではっきりと分かったが、ただやはり問題はあった。それはパフォーマンスそれ自体からは作者の意図というのははっきりと分かるような形ではくみ取れなかったからだ。

 

2012-01-13 「明けましてマームとジプシー2012」

[]「明けましてマームとジプシー2012」

マームとジプシーでは、2011年、修行の如くたくさんの作品を上演してきました。

2012年もよろしくお願いします。の気持ちを込めて、

「あ、ストレンジャー」から「Kと真夜中のほとりで」までの作品を記録映像と共に、

振り返ろうと思います。お気軽にご参加くださいませ。

<日程/会場>

2012年1月13日(金)/SNAC(清澄白河)

タイムスケジュール>

[プログラムA]

13:40 受付開始/13:50分開場

14:00〜14:50 「あ、ストレンジャー」上演

14:50〜15:10 フリートーク(藤田貴大ほか)

[プログラムB]

15:40 受付開始/15:50分開場

16:00〜18:45 夏の三部作上映

       ※「帰りの合図、」「待ってた食卓、(初演)」 「塩ふる世界。」

18:45〜19:30 フリートーク(藤田貴大ほか)

[プログラムC]

19:50〜受付開始/開場

20:00〜22:00 「Kと真夜中のほとりで」上映

22:00〜22:30 フリートーク(藤田貴大ほか)

2012-01-08 北村成美Revival@アートシアターdB神戸

[]北村成美Revival@アートシアターdB神戸

昨日に続き観劇。初日は不完全燃焼ぎみだったきたまりがきょうは大健闘。しげやんとはまた違うせつなさがあった。影の馬場陽子もよかった。このためにだけに2日続けて行ったのだが報われた思い。「うたげうた」の鈴木杏子はオーディション組でダンスの経験は浅いが、その彼女からも「ただの3人の子持ちの主婦」(本人談)が生きるあかしとして舞台に上がる覚悟の凄みが感じられた。

 黒沢美香の踊る「ラベンダー」は圧倒的な存在感。北村成美の振付は彼女の作品であるとともにそれを踊るそれぞれのダンサーの生きざまそのものを映し出す装置の役割を果たしていた。

 北村成美(しげやん)の踊りがいつも魅力的なのはその踊りが単純にダンス作品というのにとどまらずに彼女の「生きざまそのまま」を感じさせるからだ。それは今回も彼女自身のダンスから感じられ、「しげやん健在なり」を再確認できて、それは喜びではあったのだが、今回の新たな発見はそのダンスはかならずしも彼女の特別に強烈なキャラクターからだけ感じられるものだけにとどまらず、そのダンスの喜びに満ちた「振付」がほかのダンサーに手渡された時にはそれぞれのダンサーの生きざまそのものを映し出す装置として機能するのだという発見である。

 しかもそのダンスにおいては踊るダンサーは確かにそこにいて、きたまり、鈴木杏子、黒沢美香ではあるのだけれども、それはどこかで同時に北村成美でもあって、例えば私は黒沢の踊る姿を見ながら、それと二重重ねに黒沢と同じぐらいの年齢になってももし健在ならばかならず踊り続けているであろう北村の未来の姿も想像したし、確かに黒沢の姿の向こうに北村を姿を見たのである。

2012-01-07 Revival/北村成美「i.d. / ラベンダー / うたげうた」@アートシアタ

[]Revival/北村成美「i.d. / ラベンダー / うたげうた」@アートシアターdB神戸

プログラム

14:30 A きたまり/馬場陽子*(i.d.)、黒沢美香(ラベンダー)、鈴木杏子(うたげうた)

16:45 B 下村唯/吉川なの葉*(i.d.)、

井上大輔木下出、島崇、中川雄介(ラベンダー)、三浦宏之(うたげうた)

19:00 C 北村成美(全作品)/津田英理子*(i.d.) *は影出演

 「Revival」は表題の通りに過去に上演された代表作品を本人とオーディションなどにより集められた若いダンサーらや委嘱された特別なダンサーにより再演しようという企画で、今回は2回目。前回はヤザキタケシの作品を森山未来らが踊ったが今回は北村成美の作品から彼女の代表作である「i.d. / ラベンダー / うたげうた」の3本が選ばれた。 

2011-12-31 2011年演劇ベストアクト

[]2011年演劇ベストアクト

 年末恒例の2011年演劇ベストアクト*1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8を掲載することにしたい。*9。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなどを書いてもらえると嬉しい。

2011年演劇ベストアクト

1,マームとジプシー「Kと真夜中のほとりで」こまばアゴラ劇場*10

2,ままごと「わが星」アイホール)、あゆみ森下スタジオ)

3,TAKE IT EASY!千年女優梅田芸術劇場

4,悪い芝居「駄々の塊」アートコンプレックス1928)

5,クロムモリブデン「節電ボーダートルネード」(HEPHALL)

6,渡辺源四郎商店「どんとゆけ」ザ・スズナリ)、「あしたはどっちだ」ザ・スズナリ

7,柿喰う客「悩殺ハムレットABCホール

8,岡田利規+森山開次「家電のように解りあえない」(あうるすぽっと)

9,SPAC「オイディプス」静岡芸術劇場

10,バナナ学園純情乙女組「バナ学バトル★★熱血スポ根秋の大運動会!!!!」(元・立誠小学校)

次点、ロロ「夏も」京都アトリエ劇研)

次点、野の上「臭う女」京都アトリエ劇研)

次点、快快「SHIBAHAMA」in OSAKA(コーポ北加賀屋

次点、東京デスロック「再/生」(KAIKA)

特別賞、くじら企画「山の声」(independent theater2nd)

 東日本大震災という未曽有の出来事の後、2011年の演劇がどうなるかに注目したが、ポストゼロ年代の劇団の快進撃は続いた。ままごと(柴幸男)、東京デスロック多田淳之介)、快快(篠田千明)、柿喰う客(中屋敷法仁)らに加えて、バナナ学園純情乙女組(二階堂瞳子)、ロロ(三浦直之)らそれに続く世代も台頭した。なかでもこの世代のスタイルを集大成しかつ洗練させた舞台で今後動きの中心になっていくことを確信させたのがマームとジプシー藤田貴大)だった。ここではアゴラ劇場で上演された「Kと真夜中のほとりで」を選んだのだが、数多く上演した作品のいずれもが一定以上の完成度の高さを持っているのが、藤田貴大の特徴で、残念ながら評価が高く多くの人がほめている「塩ふる世界。」が劇場横浜STスポット)まで行ってキャンセル待ちまでしながら直前で「きょうはここまでです」となり、見られなかったのだが、私が見ることができた3つの舞台「コドモもももも、森んなか」「あ、ストレンジャー」「Kと真夜中のほとりで」はそれぞれ少しずつ方向性が違うけれども、いずれも甲乙つけがたい印象的な舞台であり、その総合力の高さに今年一番の勢いを感じて、1位に選んだ。

D

 ポストゼロ年代の新たな世代では京都で初めてそのライブを目の当たりにしたバナナ学園純情乙女組「バナ学バトル★★熱血スポ根秋の大運動会!!!!」も同時多発的でカオス的に展開されていくオタ芸風パフォーマンスは「いま・ここで」ならではの魅力を感じさせ、マームとジプシーとは対極的ながらも決して引けをとらない衝撃力があった。身体表現と映像を駆使して「オタク的」なイメージが奔流のように飛び込んでくるスタイルのインパクトは大きく、近い将来クールジャパンキラーコンテンツとして海外を含めブレークするだろうとの確信を抱いた。これを1位に置いても構わないのだけれど、「果たして演劇として評価すべきものなのか」、むしろジャンルで言ったらももいろクローバーZとかのが近いんじゃないかという若干の躊躇とそれでもはずすのにしのびないとのジレンマから苦渋の選択でとりあえずこの順位に置いた。逆に言えば演劇ベストアクトとかではなく、現代アートとしての可能性ならこれがダントツ上位かもしれない。

D

 ままごと「わが星」「あゆみ」、TAKE IT EASY!千年女優はいずれも再演だが、壮大なモチーフを身体表現を駆使して展開する舞台は3・11以降の世界像を感じさせた。「わが星」は初演の時には見ることができなかったので、今回初めての観劇となった。あゆみは昨年ベスト1に選んだ作品の再演ではあるが、繰り返しのループ部分が大幅に増えるなど演出・脚本ともに大幅に進化を遂げ、事実上の新作と言ってもよいものに変貌していた。この2本の合わせ技で1位に選ぼうかとも考えたが、昨年すでに選んでいることもあり、次席に置いた。

 TAKE IT EASY!千年女優アニメ千年女優」の舞台化である。藤原千代子という伝説の女優を主人公に平安時代から宇宙まで現在・過去・未来と時空を越えた千代子主演の映画の“入れ子構造”により絢爛たる輪廻転生譚を繰り広げた原作アニメ映画を主人公である千代子のほか主要キャストやサブキャストなど200以上に渡るキャラクターを5人の役者が入れ替わりながら演じる「入れ子キャスティング」という手法で元惑星ピスタチオの末満健一(ピースピット)が演出。2009年1月に初演された舞台の再演で今年の1月にHEPHALLで上演された後、東京福岡とツアーを回り梅田芸術劇場での最終公演があった。

 このツアーの間に3・11があって、梅芸での上演は震災後となったのだが、この舞台が今年を象徴するように思われたのは「千年女優」において地震が大きなモチーフとなっていることなどいくつかの偶然が重なったためでもある。この物語地震の場面ではじまり、地震の場面で終わる。それは原作アニメもそうだったので、今回の震災とはまったく関係のないことだが、この舞台の初演の時にすでにある種運命的なものを感じていた。というのはTAKE IT EASY!という劇団は旗揚げのきっかけが高校生たちの手によって阪神大震災直後に被災地・神戸で上演された「voice」という震災劇だったからだ。個人的な感慨にすぎないのだが、私は実はその公演の映像をタイニイアリスで見ている。それは阪神大震災により上演できなくなったある劇団の公演の代わりにそこで上映されたものだったのだが神戸で高校演劇をしていたいくつかの高校の演劇部のメンバーが合同で上演したものだった。

 その時の参加メンバーが中心になって旗揚げしたのがTAKE IT EASY!だったからだ。さらに今回の「千年女優」の再演は昨年急逝したアニメ映画今敏監督への追悼公演として企画されたものでもあり、ひとりの女性の千年の輪廻転生を描いた物語をここで再び舞台として上演することには鎮魂の意味もあったのだが、東日本大震災後の最終公演はさらにそれにいろんな意味での思いが加わり、俳優たちの気迫を感じる入魂の舞台となった。

D

 関西勢では悪い芝居の活躍も目立った。こちらも劇団事務所でもある京都の民家を使った「団欒シューハーリー」、一風変わった無言劇「猿に恋」、そして回転機構を使ったユニークな舞台装置が非常に印象的な「駄々の塊」とそれぞれまったくスタイルの異なる異色の舞台を次々に上演。昨年末上演した「キョム」と合わせて、この1年で関西を代表する若手劇団の地位を確固たるものにしたといえよう。

 なかでも「駄々の塊」は次々と物語が展開していくうえで、広げていった風呂敷をなにも拾わないまま舞台が終了してしまうなど、従来の演劇観からすれば明らかに失敗作というか、破綻した内容なのにそれでも面白いし、さらに言えばこういう形式が従来の舞台のような首尾一貫した構成よりもよりビビッドに「いま・ここで」をとらえているのではないかと思わせた不思議な作品であった。

 マームとジプシーやままごと、東京デスロックなど洗練された方法論を展開する首都圏劇団とは対照的な作風ながら、それでいて、ポストゼロ年代劇団の特色である1作品ごとにスタイルが変貌し特定のスタイルを持たないなど両者に通底した共通項のようなものもあり、悪い芝居に対してはその本質がどこにあるのかがいまだとらえかねているところがあるのだが、そのなにが出てくるかうかがいしれないような部分が魅力でもあり、いずれにせよ関西の注目株であることは間違いない。

D

 3・11がもしなかったら渡辺源四郎商店の2本立て公演「どんとゆけ」、「あしたはどっちだ」(いずれもザ・スズナリ)はもっと大々的な注目を集めて今年のベスト1の最有力候補だったかもしれない。それというのはこれは死刑制度という大きな問題に正面から取り組むために被害者家族が死刑囚を自ら処刑するという「死刑員制度」という架空の制度が導入された世界舞台にした異色作であるとともにテレビドラマ化もされた「モリのアサガオ」でも知られる漫画家郷田マモラとのコラボレーションにより、畑澤原案の物語舞台漫画をほぼ同時期に発表して競作するという話題性にもこと欠かない舞台でもあったからだ。

 舞台自体もきわめてクオリティーの高いものであったが、5月7日というまだ震災の余韻もなまなましいころの上演だったこともあり、話題もいまひとつ盛り上がりを欠き、優れた舞台ではあったが、今年の気分としてはどうもこの舞台を年間ベストアクトの最上位に位置付ける気分にはならなかった。

 震災が公演を直撃という意味ではクロムモリブデン「裸の女を持つ男」は4月の講演でありながら、主要なモチーフのりピーと押尾学の事件という当時の雰囲気から言えばまったく場違いなものだっただけに東京の公演会場であるシアタートラムはもうかなりビミョーな空気が冒頭から流れて、非常に気まずいものとなってしまっていた。実はこの作品、後から映像で見返してみたらよくできていて悪くなかったのだが……。だが、転んでもタダじゃおきないのがこの劇団の凄さでまさに不謹慎きわまるタッチで3・11とその後起こった出来事を笑い飛ばした怪作が「節電ボーダートルネード」なのであった。これはこの集団がこのところ追求してきた演劇と身体表現パフォーマンスの融合のひとつの完成形を見せてくれたということでもあり、女優陣の好演もありひさびさに青木秀樹ここにありを見せつけた作品でもあった。

 ともに震災そのものを描いた作品ではもちろんないが、人間の通じ合わなさを描いて、震災後に各所で起こったディスコミュニケーション、人間はいかに解りあえないかということを象徴する舞台として、岡田利規+森山開次「家電のように解りあえない」と小野寺修二演出のSPAC「オイディプス」静岡芸術劇場)はきわめて興味深いものであった。柿喰う客の中屋敷法仁の活躍ぶりも特筆すべきもので柴幸男が演出したうりんこ「アセリ教育」もなかなか面白かったのだが、女優だけのシェイクスピアとしてシリーズ化しそう女体シェイクスピアの第1弾でもある「悩殺ハムレットは新感覚の「ハムレット」上演として注目すべき舞台成果であった。