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中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-08-18 FUKAIPRODUCE羽衣「瞬間光年」@こまばアゴラ劇場

[]FUKAIPRODUCE羽衣「瞬間光年」@こまばアゴラ劇場

プロデュース:深井順子 作・演出・音楽:糸井幸之介

出演

深井順子 日郄啓介 キムユス 岡本陽介 浅川千絵(以上、FUKAIPRODUCE 羽衣

幸田尚子 石川朝日 飯田一期

この劇団を推してる人は大勢いるから、私がどうこう言うことではないのだけれど、どうもこの劇団とは相性がよくないのではないかと思った。笑わせることだけが主目的の芝居ではないので本質的なことではないのだけれどまず第一に客席の何人かが大笑いしているところで全然笑えない。どこがおかしいのかまったく分からない。そういうことが続くと寒々とした気分になってきてしまうのだ。そんななかで美人なのにやってることがメチャクチャで何もかも台無しな幸田尚子だけは本当におかしいのだが、どう考えても、これは彼女の個人技じゃないかと思ってしまった。

全体の構造からすれば最後のところが主題的に見せたいところで、宇宙の死(ブラックホール的なものに全てのみ込まれていく)と再生(ビッグバン)のようなもので、それまでに繰り返される7つのエピソードはいずれも生と死を象徴しているというようなイメージだろうか。ただ、この前半部分にループ構造が多用されているせいで、私にはそれが延々と長いものに感じられて生理的に耐え難いものがあったのも確かなのだ

構造的には少年王者舘に近いのかもしれない。ただ、私にとっては陶酔させて異世界に連れさってしまうような魔力が王者舘にはあるのだが、ここにはないのだった。

2017-08-17 映画「銀魂」@新宿ピカデリー

[]映画銀魂」@新宿ピカデリー

 この夏見ようと思っていた映画銀魂」。遅ればせながらやっと見ることができた。もともと早見あかりが出ているというのが見にいくための大きな動機であり、原作の漫画アニメも「少し見たことがある程度」という一見さんなので、ファンの人が見たらどうなのかは分からないが、この映画を見ての感想はどの程度物語が原作に忠実なのかはよく分からないが、この展開だとどう考えても続きがあるはず*1なので漫画でもアニメでもいいから続きが見たい、ということだった。

 基本的にコメディ仕立てなのだが、殺陣は格好いいし、なにより、けっこう凝っているがゆえに実はそれほど分かりやすいというわけではない原作の設定をかなり分かりやすく説明しており、よく出来てるのじゃないかと思った。

 早見あかりは見せ場もちゃんとあり、予想した以上にいい役だった。監督に気に入られて福田組に入れてもらえたようで、嬉しい。現在、ヒロイン役を演じている「デッドストック〜未知への挑戦〜」や「ウレロ」シリーズとも同等のテレビ東京ドラマ枠だから「勇者ヨシヒコ」シリーズにもぜひ準レギュラーで出てもらいたいなあ。「アオイホノオ」の続編がもしあるならそれでもいいよ。

アオイホノオとは編集

  • 島本和彦による漫画作品。2007年から2008年まで「週刊ヤングサンデー」で不定期連載後、「スピリッツ増刊・YSスペシャル」での1話掲載を経て、2009年より「ゲッサン」で連載中。 あらすじ 1980年代初頭。大阪にある大作家芸術大学1回生の焔燃は、「漫画家にな.. 続きを読む
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監督 福田雄一

原作 空知英秋

脚本 福田雄一

音楽 瀬川英史

主題歌 UVERworld

キャスト

小栗旬 坂田銀時

菅田将暉 志村新八

橋本環奈 神楽

柳楽優弥 土方十四郎

新井浩文 岡田似蔵

吉沢亮 沖田総悟

早見あかり 村田鉄子

ムロツヨシ 平賀源外

長澤まさみ 志村妙

岡田将生 桂小太郎

佐藤二朗 武市変平太

菜々緒 来島また子

安田顕  村田鉄矢

中村勘九郎 近藤勲

堂本剛 高杉晋助

山寺宏一 吉田松陽(声)

山田孝之 エリザベス(声)

*1:というか物語の本当に最初の方で終わっていそう

2017-08-14 坂崎幸之助のももいろフォーク村 第75夜「GIRLS’ FOLKTORY 17」

[] 坂崎幸之助のももいろフォーク村 第75夜「GIRLS' FOLKTORY 17」@ZEPPTOKYO

2017-08-12 ハイバイ「ハイバイ、もよおす」@KAAT

[]ハイバイ「ハイバイ、もよおす」@KAAT


【作・演出】

岩井秀人

【出演】

岩井秀人 上田川面千晶 永井若葉 平原テツ 黒田大輔 田村健太郎 伊東沙保 岩瀬後藤剛範 池田 亮 藤谷理子 遊屋慎太郎 梅里アーツ

スタッフ

舞台監督:谷澤拓巳

舞台美術秋山光洋

照明:松本大

音響:中村嘉宏

映像:ムーチョ村松

衣裳:郄木阿友子

演出部:渡邉亜沙子

宣伝写真:平岩

宣伝美術:土谷朋子(citron works)

タイトル久世英之

WEBデザイン:斎藤 拓

票券・制作:冨永直子(quinada)

制作:藤木やよい(quinada)

プロデューサー三好佐智子(quinada)

提携:KAAT神奈川芸術劇場

主催:有限会社quinada ハイバイ

助成:文化庁文化芸術振興費補助金舞台芸術創造活動活性化事業)

協力:

至福団、松本デザイン室 スターダス・21 krei.inc ダックスープ

吉住モータース ギフト Tom Company 株式会社オポス ゆうめい

BE NATURAL 丸福ボンバーズ ケイエムシネマ企画 シバイエンジン


 RPG演劇パロディー大衆演劇パロディー、そして後藤剛範演じる筋肉むきむきの異形の少女の悲劇(?)を描いた『ゴッチン娘』の中編3本立て。いずれも五反田団アトリエで企画公演として発表されたもののようなのだが、ハイバイもこういうお遊び的な公演もするということが分かり少し驚いた。芝居の出来栄えとしては1本目が一番面白かったかなと思う。2本目は芝居が始まる前の岩井秀人の解説では大衆演劇というのだけれど、「髑髏」のモチーフが出てくるから劇団☆新感線の「髑髏城の七人」のパロディーという要素も少しあるかなと思った。

2017-08-11 『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』

[]『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』

ももいろクローバーZ

セットリスト

overture

M1:行くぜっ!怪盗少女

M2マホロバケーション

M3サラバ、愛しき悲しみたちよ

MC 自己紹介

M4BLAST!

M5:もっ黒ニナル果て

M6:ワニとシャンプー

MC

M7:労働讃歌

M8:ChaiMaxx

M9:桃色空

 

Perfume

セットリスト

M1FLASH

M2GLITTER

M3Magic of Love

M4:If you wanna

M5:I still love U

M6:PTAのコーナー

M7:FAKE IT

M8: Miracle Worker

M9チョコレイト・ディスコ

M10: TOKYO GIRL

サカナクション

セットリスト

新宝島

M

Aoi

『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』

三日月サンセット

SORATO

ミュージック

アイデンティティ

多分、風。

アンコール

目が明く藍色

D

 ロックフェスに初めてダウンタウンももクロバンド(DMB)が降臨。パフォーマンスの準備が始まって、楽器が並べられ出した瞬間にすでに今回はバンドと一緒だと気持ちが昂ぶったが、ももクロをあまり知らないロックファンの客層に対し、名刺代わりの1発とサウンドチェックの一環として、「ゴールデンヒストリー」を演奏してみせた時点でこの日のパフォーマンスの勝利は決定づけられていたかも知れない。周囲のももクロファン以外の観客からギターのそしてホーンセクションのタイトな音質に随所で驚きの声が上がっていた。

そして、ついに「overture」。ネットの書き込みに「ももクロステージは大勢集まったがほとんどがももクロファンだ」というような意味の書き込みがあったが、現地での実感は全く違う。私のももクロライブの初体験はあの伝説の大阪サマソニだったのだが、現地はあの時以上のアウエー。というかもはや氣志團万博イナズマロックフェスももはや限りなくホームに近いももクロにとってはひさしぶりに遭遇したアウエーの会場がROCK IN JAPAN FESTIVALだったが、それゆえにこそこのグループがもともと持っていてそれこそが最大の武器であった「場を支配していく力」を発揮して見せたライブだったのではないか。

 ただ、サマソニの時と全く違っていたのはスタジウム級の単独公演を何度も経験したこともあるグループのみが持つ、巨大空間の把握力で初めて見た観客を含め、会場に熱を感染させていく力が並みのバンドとは違っていたこと。その点ではこの日最後にパフォーマンスを行ったサカナクションステージから遠い場所へも音楽的支配力を伝播させていく力として群を抜いていたが、Perfumeももクロを比べるとこの日のような野外フェスではももクロに軍配が上がったのではないだろうか*1

 特に最初の3曲「行くぜっ!怪盗少女」「マホロバケーション」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」はももクロのパフォーマンス、DMBの演奏ともに鬼神を思わせる気迫を感じさせた。「行くぜ〜」の杏果のフェイクにも今までに見たことがないほどあらぶっていたし、「サラバ〜」の冒頭西川順のギターのギューンというひずんだ音によって引き起こされた歓声もまさにロックフェスならではのものだったといえよう。新曲BLAST!」は盛り上がったし、個人的に私のこの日のベストアクトは「もっ黒ニナル果て」だった。

 ネット上ではももクロが会場を埋めたのは次に始まるPerfumeを待っている客だった」などというデマ情報が流れているが、これは完全に間違い。ももクロの後はPerfumeではなく、KICK THE CAN CREWであり、「BLAST!」→「もっ黒ニナル果て」という流れが大いに受けて盛り上がっていたのはKICK THE CAN CREW待ちの客層の琴線に触れた可能性があるが、ももクロKICK THE CAN CREWのインターバルでは前方の観客はかなり入れ替わっていた。事実、私と一緒にいた連れもここで1度離脱して、Perfumeの前にステージに戻った。

 Perfumeのライブも以前大阪サマソニで雷の中断後、一部を見ているが、その後、映像を見る機会はあっても生で見るのはそれ以来で非常に楽しみしていた。映画が好きでYoutubeなどを何度も見ていたこともあり最初の曲が「FLASH」だったのはとても嬉しかった。ももクロPerfumeではパフォーマンスの方向性はまるで違う、というか正反対と言ってもいいが、タイトな音楽性と隙のないムーブメントが組み合わせられたPerfumeのライブは水準の高いものだった。ももクロの特徴が爆発的な熱量だとすれば、Perfumeあくまクール。とはいえ、クールや洗練だけというわけではなく、時折挟み込まれるあーちゃんのとぼけたトークや煽りがこのグループのアクセントとなって魅力の一端を担っていることがこういう作り込まれているというわけではないライブで見るとよく分かる。

 今年見たロッキンのライブでもっとも驚かされたのはサカナクションであった。ストレートにかなりいいバンドだというのはテレビ音楽番組などで紹介されて知ってはいたのだが、ライブと映像ではここまで違うのかとびっくりした。エレクトロダンスミュージック風の打ち込み音楽ロックバンドと両方の顔を持っているのだが、共通するのは初見であっても一緒に踊れて、歌えるという魅力であろう。ももクロPerfumeで相当体力的に消耗していたこともあり、少し後ろの方から見たのだけれど、周囲も盛り上がっていたし、ステージとの距離感を感じるということはほとんどなく楽しめた。ここ数年毎年「氣志團万博」に行っているせいで、巨大なライブ会場のいろんな場所からいろんな種類のバンドを見る機会がけっこうあるのだけれども、こういうことを体験したことは他にほとんどなくて、稀有のことだった。

*1:もちろん東京ドームのように制御された巨大室内空間ではまだまだPerfumeの方が1枚も2枚も上だろうというのは考慮に入れての結論である

2017-08-08 きたまり/KIKIKIKIKIKI「悲劇的」

[]きたまり/KIKIKIKIKIKI「悲劇的」@京都アトリエ劇研

使用楽曲 マーラー交響曲第六番イ短調 悲劇

振付演出 きたまり

出演  花本ゆか 藤原美加 益田さち 斉藤綾子 きたまり

日程 2017年8月4日(金)〜8日(火) 

会場 アトリエ劇研

マーラー交響曲舞踊化といえばベジャールのものが有名なほか、最近ではノイマイヤーも積極的に手掛けているようだが、いずれもきたまりがこれまで手掛けてきた「巨人」「夜の歌」、そして今回手掛けた「悲劇的」は手掛けていないのではないかと思う。もっともきたまりはマーラー交響曲の全作舞踊作品化を宣言し、今後両巨匠がすでに手掛けた楽曲にも挑戦することになるとは思われるが、今回はやはりこれまではあまりダンスでは取り上げられていないであろう第六番「悲劇的」の上演となった。

 きたまりが執筆しているパンフの文章によればこの曲の最後には運命の打撃の象徴とされるハンマーの音が収録されていることから、これまでカンパニーが作品発表の場としてきたアトリエ劇研が今年8月いっぱいで閉鎖となることを知り、その最後にふさわしい作品としてこの楽曲を採用した作品を選んだということのようだ。ただ、原曲はともかくとしてダンス作品としてのKIKIKIKIKIKI「悲劇的」(きたまり振付演出)はむしろ激しい動きで踊り回るダンサーたちの爆発的なエネルギーに溢れていて「悲劇的」という感じはなかった。

 ダンス振付的には前半はグラウンドポジションが多い。そのためか、劇場の壁側にコの字状に桟敷のような客席が設けられていて、観客はいわば2階の高さにあるその桟敷席からダンスフロアを見下ろすようになっていた。これはフロアで動き回るダンサーがフラットな観客席から見たのでは重なってしまいよく見えなくなってしまうのを防ごうという狙いがあったとも思われるが、逆にそういう客席設定に触発されたように床面に腹ばいになったままである時は爬虫(はちゅう)類や両生類を思わせるように、あるときはアメーバのように動き続けるのがこれまであまり見たことがないような動きで面白い。

 ただ、全体の構成としては前半部分はやや単調かつミニマルでもあり、時折眠気が襲ってきたのも確かだ。舞台は急角度で見下ろすことになり、眠りこけたら危険なため、睡魔との戦いもあったが、きたまりが引っ込んでほかの4人のダンサーが次々とソロで踊るシーンあたりから作品の空気は一変した。もともと、この作品ではきたまりを除けば他の4人のダンサーはいずれもバレエ経験者であり、特に益田さち 斉藤綾子の2人は関西を代表するバレエ団に所属している。技巧的にもソロユニゾンでのダンスはいずれもバレエ的な要素が濃厚なもので、それまでのきたまり作品と比べると身体的な強度も高い振付。今回こうしたダンサーをそろえたのはマーラーの壮大な交響楽に対峙するためにはそれがどうしても必要だと判断したと思われる。

 

 

 

2017-08-06 「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017」@味の素スタジアムDAY2

[]「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017」@味の素スタジアムDAY2

【公演詳細】

ももいろクローバーZ

ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」

会場:東京都味の素スタジアム

【DAY1】2017年8月5日(土) open 14:00 / start 17:00 / (20:30終演予定) 【THANK YOU SOLD OUT!】

【DAY2】2017年8月6日(日) open 14:00 / start 17:00 / (20:30終演予定) 【当日券販売決定!】


セットリスト

overture

M1:境界のペンデュラム

M2:天手力男

M3ゴリラパンチ

M4:CONTRADICTION

MC

Survival of the Fittest -interlude-

M5:BLAST!

M6:ザ・ゴールデン・ヒストリー

M7:ココ☆ナツ

M8:黒い週末

MC

M9:いつだって挑戦者

M10:PUSH

M11:Chai Maxx

M12:JUMP!!!!!

M13:D'の純情

M14:ワニとシャンプー

M15:もっ黒ニナル果て

M16:猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」

M17:キミノアト

M18:行くぜっ!怪盗少女

M19:走れ!

M20:桃色空

M21:青春

M22:MOON PRIDE

M23:白金の夜明け

本編終了

アンコール

EN1:ツヨクツヨク

EN2:あの空へ向かって

挨拶

ももクロ夏のバカ騒ぎ2017」の副題が「FIVE THE COLOR Road to 2020」となっていたのは公式スポンサーでもないし、「五輪」「オリンピック」「東京五輪」などのIOCが管理する商標をいっさい使えないところで、「ももクロ東京五輪に何らかの形で関わるぞ」という宣言のように思われる。

 「東京五輪開会式で歌いたい」などとメンバーがいささか勇み足っぽく口頭では言ってしまってはいるものの、公式としては「何らかの形で関わりたい」ということだが、

おそらくそれさえも現時点の後3年という期間はギリギリというところだ。

 もっとも開会式に関しては芸術総監督がだれになるのかというのもまだはっきりとは決まっていない段階であり、下馬評ではいろいろ上がってきているものの、参加するスタッフ側の陣容はおぼろげに決まりつつあっても、*1どんなアーティストが出演するかはまだこれからのことだろう。

 そういう意味でアイドルファン系のモノノフには「なぜアイドルのライブで陸上の試合を見なければならないんだ、意味が分からない」などと評判の悪かった今回の演出も東京五輪に向けての最後のアピールの場としてももクロ陣営にとってはきわめて自然なことだったかもしれない。

 「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017」2日目は初日にあった聖火点灯とももクロ武井壮のハンデ付きリレー競争がないから、より一層、ライブと陸上競技のコラボに徹したものとなった。競技に関しては初日はハーフマラソン、1500Mが女子競技が行われたのに対し、いずれも男子競技だったこと。競技参加者ではハーフマラソンには北海道マラソン優勝者や箱根駅伝の出場選手など現役バリバリのトップ選手が集まり、レースが始まるやいなやこれらの選手がいきなり飛び出し、トップ集団を形成するなどガチンコの勝負が楽しめた。モノノフ的にけっこうな盛り上がりを見せたのは 100M、110Mハードルともに決勝の勝負が赤推し対ピンク推しの選手ガチンコ勝負になったことだ。別に仕掛けていたわけではないだろうが、レースが一層白熱したことは間違いない。

 2日目の曲目を振り返ってみるとこの日は1曲目が「境界のペンデュラム」。以下、怪力無双のキャラ連想させる「天手力男」「ゴリラパンチ」と続き「CONTRADICTION」というパワー系の滑り出し。「桃神祭」も別の意味でそうだったが、ももクロの武器のひとつ楽曲の多彩さであり、この日はこの後も「BLAST!」「ザ・ゴールデン・ヒストリー」、夏のバカ騒ぎ定番の「ココナツ」を挟んで、「いつだって挑戦者」「PUSH

Chai Maxx」と何らかのスポーツを感じさせる楽曲が続く。

 ただ、盛り上げるだけではなくライブ後半には「桃色空」「青春賦」「MOON PRIDE」「白金の夜明け」といったじっくり聞かせる楽曲を並べてもちゃんと成立するところが最近の充実ぶりを表していたといえるだろう。アンコールは「ツヨクツヨク」に続き、伝家の宝刀でもある「あの空へ向かって」。この日も朝からSIFでいろんなアイドルがライブを行ってきた中でも格の違いを見せつけた感があった。

*1:例えば誰が芸術監督になってもリオ閉会式での引き継ぎセレモニーの製作に参加したMIKIKO+ライゾマティクスリサーチの参加は非常に可能性が高いと思われる。彼女らはPerfumeを支えるスタッフでもあるが、だからと言ってPerfumeが直接開会式にかかわるかはまだ白紙だろう

2017-08-05 「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017」会場 味の素スタジアムDAY1

[ライブSIF(しがこうげんアイドルフェスティバル)DAY1

DAY1 8/5(土) DAY2 8/6(日)

第1回アイドルヤングライオン

10:00頃〜14:30頃

       

1 CROWN POP    

2 AKAGIDAN     

3 notall        

4 はちみつロケット

5 桜エビ〜ず     

6 DEVIL NO ID     

7 S★スパイシー     

8 PALET         

9 あゆみくりかまき

10 ばってん少女隊

    

ヘビー級アイドル

14:30頃〜

11 アップアップガールズ(仮)   

12 たこやきレインボー    

13 私立恵比寿中学        

アイドル自体がそんなに大好きというわけではないのだけれど、せっかくの機会だから早起して出掛けることにした。この日の注目のは7人になってしまってから初めて生で見ることになる私立恵比寿中学。唯一2日間フル出場たこやきレインボーはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

「春の一大事」でライブを見てステージングに感心させられたあゆみくりかまきもまた見てみたい。スタダの若手勢では3Bの予選を勝ち抜き勢いのあるはちみつロケットばってん少女隊メジャーデビュー組の意地を見せることができるのか。

[]「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017-FIVE THE COLOR Road to 2020-」@味の素スタジアムDAY1

セトリ

SE. Overture

01. BLAST

02. サラバ、愛しき悲しみたちよ

03. 上球物語 -Carpe diem-

04. DECORATION

MC

05. 境界のペンデュラム

06. 労働讃歌

MC

07. 何時だって挑戦者

08. PUSH

09. ココ☆ナツ

10. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」

MC

11. 全力少女

12. JUMP!!!!!

13. オレンジノート 

14. ゴリラパンチ

MC

15. もっ黒ニナル果て

16. 桃源郷

MC

17. BIONIC CHERRY

ゲスト武井壮

MC

18. 行くぜっ!怪盗少女

19. 走れ!

20. 桃色空

21. Hanabi

22. ワニとシャンプー

23. 希望の向こうへ

――本編終了――

EN1. コノウタ

EN2. HAPPY Re:BIRTHDAY

MC

―――終了―――

 「ももクロスポーツの融合」を主題にした4年ぶりの「バカ騒ぎ」ということで背後に鎮魂などの日本的な伝統への傾斜が感じられた「桃神祭」とは明らかにコンセプトが異なるライブである。副題を「-FIVE THE COLOR Road to 2020-」とするなど商標権などの問題からそのこと自体を標榜することはできないが、明らかに2020年に東京で開催されるオリンピック五輪)を主題としている。

 そもそも4年前に日産スタジアムで開催された「ももクロ夏のバカ騒ぎ2013」といい、国立競技場ライブにせよライブの演出上、冒頭の演出で聖火に点火したりとももクロスタジアムライブはこれまでも五輪を意識したものが多かった。そもそも国立競技場でのライブにしても結果的に解体前の国立競技場でのライブ開催にこぎつけて以前からの目標を実現させたという形になっているが、そもそも紅白初出場の翌日に国立競技場でのライブ宣言をした時も2020年に新たに出来る新しい国立競技場でのコンサートあるいはそこで行われるかもしれない東京五輪開会式での開会式で歌うことというのが近くはない将来における壮大な目標という側面が強かったのだ。ところが、国立競技場でのライブが実施された後は逆に五輪ということは積極的には口に出さなくなった。

 これは東京五輪になんらかの形でかかわるという目標が単なる将来的な夢ではなく、現実的な目標へと変化していく中でそのための下準備は粛々と進めていく一方でうかつなことは言わないほうがいいということになっていったからではないか。ところが今ライブの直前に行われたイベント「試練の7番勝負」でももクロレスリング吉田沙保里と対戦、トークを行ったのだが、このイベントの最後の最後で百田夏菜子吉田に向かって「東京五輪で再会しましょう」と言い放った。これまでもマネージャーやメンバーからそれをにおわすような発言はないでもなかったが、これほどはっきりと口に出したのはこの時が初めてだった。

 こうした経緯を受けてか今回のライブは4年前にもまして東京五輪を意識した演出となっている。初日はまず聖火リレーからライブは始まるが、これがソウル五輪レスリングフリースタイル48kg級金メダリスト小林孝至さんから始まり、長野五輪スキー複合出場、個人6位の荻原次晴、そして最後は「試練の7番勝負」で対戦したばかりの吉田沙保里コーチの栄和人(本人もソウル五輪出場)と五輪メダリスト選手が聖火をつなぎ、最後に昇降機に乗り込んだ吉田が聖火を手渡した夏菜子がそのまま聖火に点火し、ライブが始まるという五輪開会式のリーハーサルを思わせるような演出。

 4年前はスタジウムのグラウンドの芝部分がそのまま空いていて、そこで元日本代表選手などを招いて実際にサッカーの試合をしたりした演出が物議を醸したが今回はグラウンド部分にはアリーナ席が設営されたが、トラック部分には走行レーンや走り幅跳び棒高跳び走り高跳びのコースが設営されていて、ライブの進行と連動して、そこで男子100?、男子110?ハードル、男女1500?のレースが実施されたほか、競技場の外周コースを回るハーフマラソンがライブの最中に実施されて、そのゴール場面を観客とメンバーがそのまま目撃して祝福するというようなそれまでにないようなライブイベントが実行された。

 今回のセットリストの特色は冒頭で歌われる新曲BLAST!」

2017-08-04 Cucumber+三鷹市芸術文化センターPresents 土田英生セレクション

2017-08-03 範宙遊泳「その夜と友達」@横浜STスポット

[]範宙遊泳「その夜と友達」@横浜STスポット


ちょうどボブディランがノーベル文学賞を受賞する頃、とある住宅街を目的もなく散歩していた時、どこかの家の換気扇の排気口から漂う晩御飯の匂いに触発されてこの演劇を着想した。それは嗅覚を次の四ツ辻まで奪い去るような筑前煮の甘辛い匂いだった。べつにポトフの匂いだったとしてもおそらくこの演劇をつくることになったと思う。でもきっと筑前煮でなければ「その夜と友達」というタイトル演劇にはならなかった。この演劇には2人の男と1人の女が登場する。2人の男と1人の女といえばその常套手段として三角関係を描くのか、と思いきや今作はそれを本意とするものではなく友情の話である。友情といえど残念ながらいわゆる「青春」にはならない。青春だと感じる余裕もなく、ただそこでのそのそと生活する人々のちょっと風変わりな話だ。これは壁(排気口)の向こうの時間と匂いについての物語である。

山本卓

作・演出:山本卓

出演:大橋一輝(範宙遊泳) 武谷公雄 名児耶ゆり

スタッフ

音楽|涌井智仁 アートディレクターたかくらかずき 映像|須藤崇規

美術中村友美 照明|富山貴之 衣裳|藤谷香子(FAIFAI) 舞台監督櫻井健太郎

演出助手|藤江理沙 デザイン|金田遼平 広告写真|齊藤翔平

当日運営|田中亜実 制作助手|川口聡 制作|柿木初美 制作統括|坂本もも

協力|プリッシマ FAIFAI ロロ 急な坂スタジオ 森下スタジオ ローソンチケット

助成|芸術文化振興基金 公益財団法人セゾン文化財団

共催|STスポット

企画制作・主催|範宙遊泳 さんかくのまど====