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中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004-03-06 水と油「Patchworks」

 下北沢通信サイトhttp://member.nifty.ne.jp/simokitazawa/index.html )で3月のお薦め芝居を掲載。まだ、全部は完成していないのだけれど……。

 リージョナルシアター特別公演「国道、書類、風呂桶。」を観劇予定だったのだが、明け方までの原稿執筆がたたり断念。

[]ヤーンカンパニーロメオジュリエット

 ヤーンカンパニーロメオジュリエットを観劇。

 うーん。最初はアメリカミュージカルスタイルのパロディなんだろうと思って、あまりのダサさにセンスの古さに呆れてしまったものの我慢して見ていたのだけれど、どうも完全な確信犯でもないようで……。水と油の公演時間も迫っていたころもあり、第一幕だけ見て移動した。でも、これはきっと持ち直さないと思う。

[]水と油「Patchworks」

 水と油「Patchworks」を観劇。

『4×4』2003年3月新国立劇場劇場初演 作・演出◎水と油

『甘い罠』新作 作・演出◎おのでらん/アコーディオン佐藤芳明 

『トリミング』新作 構成・振付◎じゅんじゅん

 今年見た演劇ダンス作品のなかでは出色の出来栄え。『4×4』は昨年3月に新国立劇場劇場で初演した作品だが、練り直しが功を奏したか、その時感じた習作の印象とは隔日の感あり。きわめて、クオリティーの高い作品に仕上がった。

[]六本木クロッシング:日本美術の新しい展望 2004

 六本木クロッシング:日本美術の新しい展望 2004」@森美術館 http://www.mori.art.museum/index02.htmlを見る(2回目)。

本展では、現代美術を中心に、デザインファッション建築、メディアアートなど多様なジャンルから、複数のキュレーターの異なる眼差しによって参加者が選ばれています。すでに永いキャリアを持つアーティストから若手注目株まで、年齢に関係なく、その時代を代表する創造的で刺激的なアイデアを紹介します。

その記念すべき第1回となる「六本木クロッシング日本美術の新しい展望 2004」では、6人のキュレーターが選んだ57組の作品が、クロッシング[交差]しあいます。本展のためのたくさんの新作も含め、それぞれのアーティストクリエイターによって提示される作品群は、フレッシュで、エキサイティングで、時代のアクチュアリティを強く感じさせるものです。

ひとつのアイデアや価値観が世界を支配したり、ひとつのコミュニティに閉じこもるのではなく、多様な価値、異なるチャンネルを認めあいながら、自分自身の世界を深めている彼らの作品からは、[個]への理解を深めることのおもしろさと、それらの自然な共鳴を全身で感じとっていただけることでしょう。さらには、そこに、意気消沈したようにも見える現代日本への自信の回復、そして、わたしたちの未来への希望が見えてくることを願っています。

1 会田 誠 Aida Makoto

2 秋山さやか Akiyama Sayaka

3 青木陵子+伊藤 存 Aoki Ryoko + Ito Zon

4 アトリエ・ワン アトリエワン Atelier Bow-Wow

5 坂 茂 Ban Shigeru

6 エキソニモ exonemo 作品の一部をウェブからも体験できます >>

7 深澤直人 Fukasawa Naoto

8 福井 篤 Fukui Atsushi

9 フジタマ Fuzitama

10 八谷和彦 Hachiya Kazuhiko

11 花代 ハナヨ Hanayo

12 畠山直哉 Hatakeyama Naoya

13 法貴信也 Hoki Nobuya

14 池田 謙 Ikeda Ken

15 今村 源 Imamura Hajime

16 石川雷太 Ishikawa Raita

17 伊東篤宏 Ito Atsuhiro

18 生西康典+掛川康典 Ikunishi Yasunori +Kakegawa Yasunori

19 加藤 豪 Kato Go

20 加藤美佳 Kato Mika

21 木村友紀 Kimura Yuki

22 木下 晋 Kinoshita Susumu

23 小杉武久 Kosugi Takehisa

24 クワクボリョウタ Kuwakubo Ryota

25 ポル・マロ ポルマロ Pol Malo

26 みかんぐみ MIKAN

27 ミナ ぺルホネン minä perhonen

28 ミッション・インヴィジブMission Invisible

29 村瀬恭子 Murase Kyoko

30 村山留里子 Murayama Ruriko

31 中川正博(20471120) Nakagawa Masahiro (20471120)

32 中村哲也 Nakamura Tetsuya

33 中西夏之 Nakanishi Natsuyuki

34 生意気 Namaiki

35 ニブロール Nibroll

36 西尾康之 Nishio Yasuyuki

37 小谷元彦 Odani Motohiko

38 大木裕之 Oki Hiroyuki

39 オノデラユキ Onodera Yuki

40 鶯蛙 OUA

41 ルパートキャリー+高橋知子 Rupert Carey + Tomoko Takahashi

42 眞田岳彦 Sanada Takehiko

43 笹口 数 Sasaguchi Kazz

44 渋谷清道 Shibuya Kiyomichi

45 志水児王 Shimizu Jio

46 篠田太郎 Shinoda Taro

47 高嶺 格 Takamine Tadasu

48 竹村ノブカズ Takemura Nobukazu

49 タナカカツキ Tanaka Katsuki

50田中功起 Tanaka Koki

51東京ピクニッククラブ Tokyo Picnic Club

52上村亮太 Uemura Lyota

53渡部睦子 Watanabe Chikako

54渡辺 郷 Watanabe Go

55やなぎみわ Yanagi Miwa

56ヤノベケンジ Yanobe Kenji

57安村 崇 Yasumura Takashi

 上記が今回の出展作家と主催者側の発表しているこの展覧会の趣旨だが、57人もの作品が一度に展示されていると、最近の現代美術を中心とした現代アートがどんな風になっているのかを概観できるという意味では私のように最近この分野に興味を持った人間にはいい機会だが、ひとつひとつ見て回っているうちに疲れてしまって全体の印象がどうしても散漫になってしまうということにもなった。

 特に今回は同じ森美術館のひとつ下の階で草間彌生展「クサマトリックス」を同時開催していて、こちらの展示がきわめて素晴らしいものであったために1回目の時は「六本木クロッシング」の後、草間彌生展を見て帰ったということもあって、なんとなく、57人が束になってかかっても草間彌生一人に勝てなかったという印象だけが残ってしまった。実際には「六本木クロッシング」に参加したアーティストのなかには個展レベルで比較すれば草間彌生展に近いようなレベルの展示を提出できる作家も入っているのだから、こういう形で見られてしまうというのは参加作家にとって不幸なことじゃないか思ってしまったのだが、どうだろうか。

 この日は以前行った時に見られなかった映像作品を中心にもう一度見ようと出掛けた。前に見られなかったものではビルの窓のガラス面に鏡のように映し出された映像を窓から見える映像と同時に見せる生西康典+掛川康典の作品がなかなか見ごたえがあった。2つ出展していた作品のうち1つを見逃していたので気にかかっていた木村友紀の「無限の森」プロジェクトはなんで見逃したのかが判明。手前にあった秋山さやかの作品の一部だと勘違いしていたのである。それで感想はといえば……うーん、困ったなあという感じ(笑い)。

 ニブロールヤノベケンジやなぎみわ会田誠小谷元彦らは最近個展などを別の形で見ているのでのぞくとして、今回の展示で初めて見て面白かったのはオノデラユキ加藤美佳、笹口数、村山留里子といったところ。この人たちの作品はもう少したくさんのものを別の形で見てみたいと思わせるものがあった。