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中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-09-30 KIKIKIKIKIKIとロヲ=タァル=ヴォガ

[]居城純子「もうわかっていたことなのに、言葉になるのはずっとあと」@中津パンタロン

居城純子「もうわかっていたことなのに、言葉になるのはずっとあと」を観る。

[]KIKIKIKIKIKI「おめでとう」@京都アトリエ劇研

KIKIKIKIKIKI「おめでとう」を観劇。

KIKIKIKIKIKI新作ダンス公演

『おめでとう』

振付・演出

きたまり

出演

花本ゆか 佐藤侑里 住友星未

京極朋彦 竹内英明 きたまり

スタッフ

照明/高原文江 音響/土井新二朗 美術黒田政秀 衣装/園部典子

舞台監督川島玲子 制作斎藤努 楽曲提供/Pao

 YOU TUBEにKIKIKIKIKIKI「おめでとう」のリハーサル風景映像が掲載されているのを発見。全部見るのも面倒でという人はとりあえずきたまりが拡声器でちょっとお間抜けな感じの歌を歌っている4番目のやつがお薦め

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[]ロヲ=タァル=ヴォガ新青年」@名村造船所跡地特設野外舞台

ロヲ=タァル=ヴォガ新青年を観劇。

ロヲ=タァル=ヴォガ結成10周年記念公演【新青年

日程:2007年09月22日(土)・23日(日)・28日(金)・29日(土)・30日(日)10月1日(月)追加公演!

受付・開場:17時30分/開演:19時00分

会場:大阪加賀屋・名村造船所跡地野外特設舞台

脚本・演出・音楽近藤和見

チケット《全席自由・日時指定》

前売:一般・3,000円/学生・2,500円(要証明)

当日:一般・3,500円/学生・3,000円(要証明)


■◎Performing Arts Company Lowo=Tar=Voga(ロヲ=タァル=ヴォガ)

1997年、元維新派草壁カゲロヲ近藤和見、鮫島サトシが結成したパフォーマンスユニット旗揚げからしばらく野外劇を志向していたが緩やかに、 2001年より演劇ムーブメント音楽美術など、表現のカテゴリーを意識しない活動へ変遷する。また、文学や詩、美学の領域からフラグメンツを採集・再構築する 手法で、常にオリジナリティの高いテーマ発見している。神社ギャラリーライブハウスカフェ教会劇場など、さまざまな場所で公演をおこなっている。『(劇団内の)カゲロヲ派たる僕ら』を略した言葉劇団名の由来であることは、意外に知られていない。今年、結成 10周年を迎え、京都吉田神社【葉漏れ日のジギタリス】以来、約6年振りとなる野外公演を行う。

ロヲ=タァル=ヴォガ公式サイト http://www.lowotarvoga.net

草壁カゲロヲ公式ブログ http://note.lowotarvoga.net

近藤和見公式ブログ http://blog.lowotarvoga.net

■序幕曲・演奏

川上未映子 with 坂本弘道(22日・23日)

mama!milk(28日・29日・30日)

■挿入歌「新青年テーマ

作詞作曲:北村早樹子×近藤和見/演奏・歌:北村早樹子

キャスト

草壁カゲロヲ/鮫島サトシ/ハ・スジョン/栄エリカ/窪田史恵/やまおきあや /谷内一光/中村美晴/森本竜司/山口茜近藤和見/赤井正宏(THEATER@MEN'S WORKS)/猪口太志/岩間典子/大歳芽里/片桐慎和子/木村真束(キュピキュピ)/小中太/GOYAタナカ・G・ツヨシ/ダルガーリ・ミヤオーカ/ぴかちゅう(あふりらんぽ

2007-09-24 MIKUNI YANAIHARA PROJECT「青ノ鳥」

[]MIKUNI YANAIHARA PROJECT「青ノ鳥」@吉祥寺シアター

MIKUNI YANAIHARA PROJECT*1「青ノ鳥」*2を観劇。

 ニブロールを率いる振付家・ダンサーである矢内原美邦はそれ以外にも最近off nibrollなど別働隊的な公演を行うことでその活動範囲を広げているのだが、そのうち「演劇を上演しよう」というプロジェクトがMIKUNI YANAIHARA PROJECTである、といっていいのかもしれない。少なくともこのプロジェクトは今回2回目で前回公演の「3年2組」に続いて「演劇」作品を上演した。

 もっともその「演劇」というのは「矢内原美邦による」というカッコつきの演劇なので普通演劇とは相当に異なる。ニブロールを主宰するコンテンポラリーダンスの旗手的存在、矢内原美邦が叩きつけた演劇への挑戦状が「3年2組」だ。会話体としての台詞を温存しながら、その台詞を速射砲のように俳優が発話できる限界に近い速さ、場合によっては限界を超えた速さでしゃべらせることで、言語テキストにまるでダンスのようなドライブ感を持たせ、それが音楽映像シンクロしていくことで、高揚感が持続する舞台を作りあげた。実は前回の「3年2組」についてそれが上演された年(2005年)のWONDERLAND年末回顧「振り返る 私の2005」にこんな風に書いたのだが、こうした問題意識というか方法論的な実験性は今回の「青ノ鳥」にもしっかりと引き継がれている。

 演劇批評サイト「Wonderland」にMIKUNI YANAIHARA PROJECT「青ノ鳥」のレビューhttp://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=736を掲載。この続きはそちらでどうぞ。

*1:MIKUNI YANAIHARA PROJECT「3年2組」http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20050717

*2:MIKUNI YANAIHARA PROJECT「青ノ鳥」準備公演@STスポットhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20060702

2007-09-22 下北沢通信伝言板 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

 以前のホームページ下北沢通信」時代に使っていたBBS伝言板)がまだ存在していることを発見。ちょっとびっくり。もっとびっくりしたのはその当時は全然意識していなかったのだけれど、過去ログを遡って見てみたら、2001年 9月11日のところにチェルフィッチュ岡田利規さんの書き込みがあったことです。 コメント機能があるから放置していたけれど、伝言板(BBS)も復活させようかなあ。もう、こういう旧態依然のものは少なくなってるのだろうけれど。とりあえず、最近伝言板書き込みがジャンクばかり*1だからだれか書き込みしてみてよ。コメント返すから。

http://514.teacup.com/BXL02200/bbs?BD=8&CH=5

*1ジャンクな書き込みは一応削除してみた

2007-09-21 KlKlKIKIKIKI『おめでとう』ときたまりインタビュー このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

 NAMURA ART MEETINGに続いて関西でのお薦め舞台を再び紹介したい。今回お薦めしたいのはKlKlKIKIKIKI『おめでとう』★★★★。私が関西の若手コリオグラファーのなかで現在もっとも注目しているきたまりの待望の新作で、彼女が率いるカンパニーKlKlKIKIKIKIの初めての単独本公演。これは必見なのである。この公演に合わせる形で「きたまりインタビューhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/00000118執筆したので興味のある人は覗いてみてほしい。彼女相当に面白い子です(笑い)。

KlKlKIKIKIKI新作ダンス公演『おめでとう』2007/09/28(fri)-30(sun)

f:id:simokitazawa:20070921142030p:image

[アトリエ劇研協力公演]

振付・演出/きたまり

出演/花本ゆか、佐藤侑里、住友星未、京極朋彦、竹内英明、きたまり


すべて嘘。だまして、だまして、だまされて、一瞬。一息。そこにある幸せ。めざすもの。探すもの。ふるえるほどの幸せ。つかみ損ねるもの。羞恥心も意地もすべて奪いすてる。この一瞬の最高超に身を投げ入れる為に。おめでとう、と祝言を投げられる為に。一瞬のものが弾けると共に。一瞬のものが風化していくと共に。気づいてはいても止まらない。一息の幸せの為ならなんでもできる。That is all right.祝祭を。ほら、もう此処まで来てしまった。わらい、わらい。いくらでも与えられる。群れをなせ。次々と対になり郡になれ。あたりまえのことを大きくうけとめ、騒げ。リズムを、アンサンブルを。不協和音を奏でないように、囲え。繊細に。大げさに。あなたに会えて良かったと。


KIKIKIKIKIKIウェブサイト 

http://www.kitamari.com

[日時]

2007年9月28日(金)19:00

     29日(土)15:00/19:00

     30日(日)15:00

*開場は開演の30分前、受付は45分前から行います。

[チケット料金]

前売:2,000円

当日:2,500円

(日時指定・全席自由)

[チケット取扱]

京都芸術センターチケット窓口(10〜20時/直接販売のみ)

◎JCDNダンスリザーブ http://dance.jcdn.org

◎KIKIKIKIKIKI http://www.kitamari.com

[お問合せ]

TEL:090-1969-0827

E-mail:ki6@kitamari.com


京都芸術センター制作支援事業/アトリエ劇研協力公演

2007-09-19 東京バレエ団「ニジンスキー・プロ」

[]東京バレエ団「ニジンスキー・プロ」@兵庫県芸術文化センター

東京バレエ団「ニジンスキー・プロ」を観劇。

「レ・シルフィード 詩人フリーデマン・フォーゲル

シュツットガルトバレエプリンシパル

プレリュード:吉岡美佳 ワルツ長谷川佳子 

マズルカ田中結子

「牧神の午後」 牧神:シャルル・ジュド

(元パリオペラ座バレエ団エトワール)

ニンフ:井脇 幸江

薔薇の精」 薔薇の精:大嶋正樹 少女:高村順子

ペトルーシュカ ペトルーシュカ:ローラン・イレール

(元パリ・オペラ座バレエ団エトワール/パリ・オペラ座バレエ団副芸術監督

バレリーナ:小出領子 ムーア人平野玲 

マジシャン:高岸直樹

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2007-09-17 hmpと青山真治監督「サッド・バケイション」

[]hmp「+dust〜アリチア・ケムリ物語」@京都芸術センター

hmp「+dust〜アリチア・ケムリ物語を観劇。

[]「サッド・バケイション」@京都cinema

映画「サッド・バケイション」青山真治監督)を観劇。

サッド・ヴァケイション

サッド・ヴァケイション

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2007-09-16 イデビアン・クルーと黒田育世・室伏鴻

[]イデビアン・クルー政治的」@吉祥寺シアター

イデビアン・クルー政治的」を観劇。

振付:井手茂太 美術伊藤雅子、照明:齋藤茂男、音響:島猛

 舞台監督大川裕 衣裳:斉藤絵美 宣伝美術:木本園子(Root Design inc.)

 制作days 坪井香保里、長山泰久 主催days財団法人武蔵野文化事業団

 平成19年文化庁芸術創造活動重点支援事業

 出演:

 東さくら、中尾留美子、小山達也川村奈実、佐藤亮介、斉藤美音子、

 松之木天辺、中村達哉、金子あい、依田朋子、菅尾なぎさ、本橋弘子

[]黒田育世室伏鴻「ミミ(mimi)」@赤坂red theatre

黒田育世室伏鴻「ミミ」を観劇。

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2007-09-13 エヴァンゲリヲン新劇場版

[]「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.」

映画ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.」を観劇。

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2007-09-08 「RIZE」

[]「RIZE

映画RIZEを観劇。

RIZE [DVD]

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2007-09-02 NAMURA ART MEETING(2日目)

[]第2劇場「麦藁バンド」@ウィングフィールド

第2劇場「麦藁バンドウィングフィールド)を観劇。

◆作     四夜原茂

◆演出    阿部

Cast

青山誠司 大東広志 伊藤晃 桂久美子 清水翼 平野洋平 三宅直 渡辺優 高家洋代 住野亜梨紗 阿部

Staff

舞台監督      林直樹

照明        東直樹

音響        堀之内克彦

舞台        三宅

小道具       高家洋代

衣装        住野亜梨紗

宣伝美術      マスター伊藤

制作       (有)DNG

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 創立30周年記念公演というのだけれど、それでこんな人を食った芝居をやるとは(笑い)。そこがなんともこの劇団らしいところではあるのだ。こんなことでいいのかと心配になってくるが、こういうい意味での「えーかげんさ」が2劇という集団の特徴であり、魅力なのだ。この作品一言で言えば阿部茂(四夜原茂)の台本が出来ないっていうのを延々の反復のうちに芝居に仕立て上げたものだ。劇作家というものは書けなくなるとなにを書くかというと書けない作家そのものを書き始めると自らに照らし合わせて言ったのは北村想だけれど、これもその類なんだろうか。だが、阿部はけっして書けない自分自身をそのまま芝居にしたりはしない。劇団の30周年記念に合わせてか、これをメタシアター仕立てにして、第2劇場という劇団戯画化された自画像として、フェイクドキュメント風に描き出すのだ。

フェイクドキュメントとかメタシアターって書いたけれどどこか違う。普通そういうのってもっと本当らしく虚実ない交ぜでやると思うのだけれど、この舞台の場合まずそれ自体が圧倒的にうそ臭い。冒頭でまず開演前から何人かのスタッフ(役者?)が舞台に出てきて、いろいろ下準備をする風に舞台装置や照明などのあちらこちらをいじっているのだけれど、この時点で「こりゃなにかメタシアター系の仕掛けがあるな」とすぐに気がついたもの(笑い)。

 もっともそういう風にすることで、「これは作家が本が書けないという虚構の設定をしたメタシアター」という風に考えさせながらも、公演中止を阻止しようとした劇団員2001年年に初演した第2劇場のもうひとりの劇作家、音間哲による「人心地のよい車」の再演を強行するという形で公演を続行しようとするという話になるが、その他人の旧作台本を入れ子に使いながら、ここで阿部捏造していくのはない台本を演じながら芝居をなんとかでっち上げようという劇団員群像劇で、かといってここには例えば三谷幸喜の「ショー・マスト・ゴー・オン」のような感動はまったくかけらもなく、ただひたすらに馬鹿馬鹿しいばかりなのだ。

 

[]名村造船所跡地30年の実験 NAMURA ART MEETING`03-`34 vol.2「起程」

http://www.namura.cc/art-meeting/vol02.html

[]高橋悠治×浅田彰「反システム音楽論―ダイアローグプレイ」トーク+ピアノ演奏

 高橋悠治浅田彰による対談。2人の対話の間に高橋悠治ピアノ演奏をした。演奏された曲目は、エリック・サティ「グノシェンヌ5番」、高橋悠治の「アフロアジアバッハ」、ジョン・ケージの「チェスピース(Chess Pieces)」、ジェルジ・クルタークの小品がいくつか。高橋悠治の「アフロアジアバッハ(bachiana afroasiatica)」は「パルティータ第6番」のフレーズ高橋が再構築したものでバッハを題材にしながらほとんど現代音楽にしか聞こえないのが興味深いところだ。ジョン・ケージの「Chess Pieces」はチェス盤をモチーフにした作品。1944年ニューヨークのJulien Levyギャラリーで、マルセル・デュシャンマックス・エルンストマン・レイイサム・ノグチら当時を代表するシュールレアリストらによる「The Imagery of Chess」という展覧会が開催された。ジョン・ケージもこの展覧会に出展を依頼され、「Chess Pieces」という題名の絵画を出品した。この絵画は会場で買い取られて長年行方がわからなくなっていたが、2005年ニューヨークイサム・ノグチ美術館が「The Imagery of Chess」の回顧展を開催したときに所在が判明。この絵画で描写されている音楽は実際に演奏できるのではないかとマーガレット・レン・タンという人がここから再現したのが「Chess Pieces」。ケージにこんな曲があったというのは初耳だったが、そんな経緯があるのにもかかわらずけっこう聴きやすい曲で二重にびっくりさせられた。今年1月にレンタン自身の録音によるCD*1は出ているみたいだが、クルタークという人の作品はいずれもはじめて聴いたが音楽俳句とも呼ばれる短い作品集。オマージュなど。

最後は「鳥の歌」をピアノ曲に編曲したもので「最後だから、これね」みたいな感じで弾いて終わったのだが、そうか最後だから「トリのうた」なのか。ダジャレじゃんか(笑い)。

2007-09-01 NAMURA ART MEETING(1日目)

[]名村造船所跡地30年の実験

NAMURA ART MEETING`03-`34 vol.2「起程」

http://www.namura.cc/art-meeting/vol02.html

[]WDOP [Weightless Days] *1ダンス×グラフィック×サウンド

ヤザキタケシ(ダンス

1989年NY留学。93年から98年にかけてMATOMA france - Japonに参加。その後、数多くの主要国際ダンスフェスティバルに毎年ソリストとして参加。97年より自らのカンパニーADCローダンコミュニケーション)を主宰し、人が生きて行く事の普遍性テーマに、フィジカルシニカルコミカル創作を試みている。98年バニョレ国際振付賞ノミネート。公演・ワークショップギャラリーパフォーマンスなど日本でのダンス裾野を広げるべく精力的に活動している。

松本芽紅見(ダンス

98年大阪芸術大学卒業後、Alvin Ailey American Dance Centerへ留学。ヤザキタケシ氏の作品にはすべて出演。01年パリフランス国立ダンスセンターでの公演では、ヤザキ氏の傑作と言われる「スペース4.5」を自身の新たな解釈と振付で踊り、好評を得る。他にミシェル・ケレメニス(仏)や、Headlong Dance Theater(米)とのコラボレーション、その他ソロ作品の発表やダンサーへの作品提供などもしている。

Angela Detanico & Rafael Lainグラフィックアート

共にブラジルCaxias do Sul生まれ。現在フランスパリ在住。パリブラジルを拠点にし、世界各地での個展開催や、トリエンナーレ・ビエンナーレなどに招待されるなど精力的に活動する新進気鋭のグラフィックアーティスト

Dennis McNulty(サウンドアート

アイルランド生まれ、ダブリン在住。03年まで電子音ユニットDecalに所属。即興演奏でのコンサートや、メディアへの音楽提供などさまざまな方面での活躍をしている。録音に、「Still Seams」(DEAF CD)、「http://alpha60.info」 (ブラジル)、「For those who have ears」(Soundworks・Cork)がある。


WDOP「Weightless Days*2(black chamber)を観劇。

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 ヤザキタケシ、松本芽紅見らによるWDOPの「Weightless Days」は2006年パリで初演された。白と黒を基調としたシンプルグラフィックアートブラジルアーティストAngela Detanico とRafael Lain(アンジェラ・デタニコ&ラファエルレイン)*3自然音と電子音バランスよく配した音楽アイルランドミュージシャンDennis McNulty、二人のダンサーのよるソロダンスをヤザキタケシが振付、ヤザキ自身が松本芽紅見とともに踊るデュオダンス。本格的な国際共同制作による作品である。

映像ビジュアルアート)を担当しているアンジェラ・デタニコ&ラファエルレインパリ在住のブラジルアーティスト日本でもその作品が2005年にはICCの「オープンネイチャー情報として自然が開くもの」展*4越後妻有トリエンナーレ*5で紹介されたり、2006年サンパウロビエンナーレにも招聘されるなど国際的な活躍をしている現代アーティストである。一応、映像とは書いたけれどもこの作品は通常のダンス作品の映像ダンスというようなゆるい関係ではなく、写真からも窺われるように彼らの白黒の二色で空間を区切るような映像が通常の公演のおける照明のような空間構成の役割も果たしていて、これが白あるいは黒一色の衣装を着た2人のダンサー(ヤザキタケシ、松本芽紅見)の空間配置と幾何学的な移動を含んだムーブメントと組み合わされて、こちらは白一色の舞台空間に白と黒で描かれたアブストラクトな動く絵画を描き出す。ダンサーとしての高度なテクニックを軸にした運動性の高い振付がヤザキのムーブメントの特徴ではあるのだけれど、いつもの彼の作品では本人のエンターティナーとしての側面を強く打ち出したキャラ重視の作りになっていることが多く、そこがヤザキの作品に少し不満を感じるところでもあったのだが、この「Weightless Days」はビジュアル分野のアーティストとの共同制作であるということも功を奏してかそういうところがあまりなく、タイトで純化されたダンス作品に仕上がった。

 ビジュアル要素も含めたマルチメディアパフォーマンスについていえばこの企画でもインスタレーション作品が展示されていたダムタイプはもちろん、最近ではレニ・バッソニブロール日本カンパニーの得意分野であるが、この「Weightless Days」におけるビジュアルプレゼンテーションアンジェラ・デタニコ&ラファエルレインがどこまで東洋人ダンサー・振付家との共同作業ということを実際に意識したのかは不明だが、陰陽を思わせる白黒のカラーリングにしてもどことなく東洋風を思わせる主題であるのが、逆にそういうことが全然ないと日本人(少なくとも私)の目に映るダムタイプなど日本カンパニーの作品に比較して面白い。また、彼らふたりの作品には内容紹介などから想像するのみだが、ICCに展示された《Flatland》ではメコンデルタの夕刻をボートの上から撮影した風景が,ピクセルレヴェルで水平へと延長され,微細に変化する抽象的な色のパターンとしてプロジェクションされるというようにデジタル技術を基礎にしながらも、作品そのものはどことなくアナログ的な匂いを漂わせたものとなっており、そういうテイストデジタル感性の強い日本アーティストとは違っていて面白いところなのだが、それが今回は意外とやはりデジタル的というよりはアナログ性を強く感じさせるヤザキの個性と合致していい味を出していたのではないか、と思った。