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中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-04-30 「しゃべるダンス? おどる演劇?」神村恵・白神ももこ・岡田利規ト

2010-04-29 「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会

[]「演劇新潮ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会(第1回快快、ミクニヤナイハラプロジェクト五反田団


主宰・中西理(演劇舞踊評論

 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像演劇ダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇ダンスの系譜」。今回はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台映像連続上映することにしました。これまでセミネール演劇編では青年団平田オリザ弘前劇場長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代作家たち。そしてそこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュ岡田利規らの作品を紹介してきました。今回の連続上演では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめとしてその後登場し、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げたいと思います。第1回となる今回は東京で話題の3劇団(快快、ミクニヤナイハラプロジェクトニブロール五反田団)の作品を上演します。五反田団ミクニヤナイハラプロジェクトについてはこれまでのレクチャーでも取り上げてきましたが、快快は現在東京でもっとも注目の若手劇団でありながら、関西での作品上演はまだなく、本格的な作品紹介もこれが初めてとなります。


【日時】4月29日(第1回) 第1部4時半〜 第2部7時半〜

【演目】

第1部 快快*1(小指値)「霊感少女ヒドミ」

    ハイバイ×小指値 岩井秀人(ハイバイ)の原作を快快(当時小指値)がリミックス初音映莉子の出演でも話題に 

D

原作岩井秀人(ハイバイ)  脚色:北川陽子  演出:篠田千明  イラスト伊藤潤二

出演:初音映莉子 / 三浦俊輔 / NAGY OLGA / 大道寺梨乃 / 中林舞 / 野上絹代 / 山崎皓司

舞台監督佐藤恵  美術山本ゆい  照明:伊藤啓太  照明オペ:佐々木文美  音響星野大輔  衣装:藤谷香子  振付:野上絹代  宣伝美術天野史朗  写真加藤和也

制作山本ゆい  企画:山北健司 / 篠田千明  協力:A-team  企画制作:小指値 / (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場  主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

ミクニヤナイハラプロジェクト「五人姉妹

    =2009年演劇ベストアクト(中西理選)第1位

*2

D

作・演出・振付 : 矢内原美邦

出演 : 稲毛礼子、笠木泉、高山玲子、三坂知絵子、光瀬指絵、山本圭

音楽 : 中原昌也

衣装 : スズキタカユキ

美術 : 細川浩伸(急な坂アトリエ

照明 : 森規幸(balance,inc.DESIGN)

映像 : 高橋啓

舞台監督 : 原口佳子office モリブテン)

第2部 「演劇新潮ゼロ年代からテン年代へ」ミニ解説(中西理)   

    快快「ジンジャーに乗って」王子小劇場2008年5月 

 作:シノダ+北川 演出:篠田千明 監修:北川陽子

 舞台監督佐藤恵 美術佐々木文美 照明:森友樹 音響:山峰潤也

 衣装:藤谷香子 振付:野上絹代 宣伝美術天野史朗 写真加藤和也

 制作山本ゆい

 提携王子小劇場 企画:こーじa.k.a山崎皓司

 出演:

 天野史朗、篠田千明、大道寺梨乃、中林舞、野上絹代、山崎皓司、池野拓哉

    五反田団「ながく吐息」

    =2003年日本インターネット演劇大賞受賞作品*3五反田団の初期代表作) 

 作・演出:前田司郎 照明・装置:岩城保、松本明奈

 主催:(有)アゴラ企画・五反田団 企画・制作こまばアゴラ劇場

 制作西田麻耶、端田新菜

 出演:登場順 役柄別途掲載

 前田司郎 :1(倉田)

 黒田大輔[THE SHAMPOO HAT]:2(倉田の会社同僚)

 兵藤公美[青年団]:妻

 秋山建一[青年団]:3

 井上三奈子[青年団]:玉山

 西田麻耶カナブン(カナコ)

【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】第1部、第2部それぞれ1500円[1ドリンク付] (通しで見たいという人は2000円)

※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席場合お断りすることもあります。

【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+100429@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp中西) お名前 人数 お客様E-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)

快快(ファイファイ、faifai)は2008年4月1日東京で結成された演劇制作チームである。その活動は演劇のみならず、ダンス映像パーティイベント等の企画・制作などの多岐に渡り、特定のリーダーを作らない集団制作スタイルを特徴としている。2008年4月1日、「小指値」を母体に「快快」へと改名した。

主なメンバーは、北川陽子脚本家演出家)、篠田千明(イベンター演出家)、天野史朗(デザイナー俳優)、山崎皓司(俳優)、佐々木文美(舞台美術家)、大道寺梨乃(俳優)、中林舞(俳優)、野上絹代(俳優/振付家)、藤谷香子スタイリスト衣装制作)、山本ゆい(制作)。

作品の内容は一見して演劇的であるが、舞台上での役者の動きはコンテンポラリー・ダンスを 軸としており、生身の人間が演じることで生じる再現性と行為性とのズレに視座をおく「物語ること」を重視したスタイルが特徴。




今後の上映映像ラインナップ(予定)

快快「Y時の話」(作者了解済み)

ポツドール「顔よ」「激情

デス電所「夕景殺伐メロウ」(作者了解済み、日程調節中)

青年団リンクままごと「わが星」(作者了解済み)

チェルフィッチュ「三月の5日間」

ニブロール矢内原美邦)「五人姉妹

五反田団「ながく吐息」(今回)

ヨーロッパ企画「Windows5000」

柿喰う客「真説・多い日も安心」(作者了解済み)

悪い芝居「嘘ツキ、号泣

シベリア少女鉄道(作者了解済み)

サンプル

東京デスロック

劇団野の上

2010-04-28 七味まゆ味一人芝居「いきなりベッドシーン」

[]七味まゆ味(柿喰う客)一人芝居「いきなりベッドシーン」@大阪in→dependent theatre 1st

「いきなりベッドシーン38分

 作・演出:中屋敷法仁 出演・七味まゆ味

 舞台美術酸素工房 音響上野雅 照明:富山貴之

 衣装飯田裕幸 舞台監督本郷剛史 宣伝美術山下浩

 宣伝写真:内堀義之、堀奈津美(*rism/DULL-COLORED POP)

 制作赤羽ひろみ斎藤努 主催・企画製作:柿喰う客 

 柿喰う客の七味まゆ味の一人芝居。以前にも大阪の一人芝居フェスティバルで上演されていて、話題になっていたのだけれど、見逃していたのを今回ついに見ることができた。柿喰う客を初めて見たのは「恋人としては無理」の大阪公演*1。「恋人としては無理」はイエス(作中ではイエスくんと呼ばれる)とそれに従う12人の弟子たちを巡る物語だが、その演技はどうやら単純なルールに基づいて行われた。弟子たちはもちろんのこと、ピラトエルサレムの住人たちといった周囲の人物までをすべて5人の役者で演じるために、それぞれの人物はそれぞれ帽子、傘、本、酒瓶といった持ち物を属性として持っていて、それを持っている人がその人物だというルールに従って演技が行われた。その際の感想にこの劇団がどういうスタイル劇団かはほとんど知らないで見たため、最初に思ったのは「これは惑星ピスタチオがやっていたスイッチプレイじゃないか」ということだが、どう考えても作演出の中屋敷法仁をはじめメンバーは惑星ピスタチオ舞台を見たことがあるはずがないので「これはいったいどういうことなのか」と思ったのだ。

もっとも、その後見た「悪趣味」は全然惑星ピスタチオを思わせるような演出はなく、劇団☆新感線とか大人計画を思わせるような演出。DVDで見た「真説・多い日も安心」は野田秀樹連想させ、しかも「悪趣味」とも違うというもので、ここまで見てきた時に柿喰う客の特徴は芝居の内容に合わせて、その演技スタイルが変化することだということが分ったのだ。

 ところが、この日見た「いきなりベッドシーン」と今回LINX'Sで上演された「八百長デスマッチはいずれもやはり惑星ピスタチオに似ているのだ。とはいえ、世界観とか、物語のテイストが似ているというわけではない。似ているのは演出・演技のスタイルであるしかもその似かたというのはどの作品でも同じというわけではなくて、「恋人としては無理」なら同じ役柄を次々と受け渡しながら、別々の役者が演じていくという惑星ピスタチオ時代西田シャトナースイッチプレーと呼んでいた手法である。あるいはこの「いきなりベッドシーン」では七味まゆ味の演技がひとり芝居であり、単に演じられている主人公、鷲津ヒカルのせりふだけでなく、通常ならナレーションや情景描写の領域はいものまですべてひとりで表現するように出来ており、そしてそのハイテンションぶりから、やはりこれは保村大和や腹筋善之助のパワーマイム彷彿とさせるのである

 ところが興味深いのはそういう類似点がありながら、作者の世界観がまったく違うことである

2010-04-27 twitter版お薦め芝居5月

[]twitterお薦め芝居5月

http://twitter.com/simokitazawa フォロー、RT大歓迎

twitterお薦め芝居5月 パルコプロデュース裏切りの街」@パルコ劇場★★★★ ポツドール三浦大輔の新作。大人計画松尾スズキ俳優として出演。これだけでも必見である。果たしてパルコ劇場でらしさは発揮できるのか?

twitterお薦め芝居5月 「イデソロ」@サンケイホールブリーゼ★★★★ イデビアン・クルー井手茂太ソロ公演。サンケイホールブリーゼダンス企画の第1弾。この企画には今後とも注目の価値あり。

twitterお薦め芝居5月 BATIK「SHOKU」@サンケイホールブリーゼ★★★★ NHK放映でも話題となった黒田育世の代表作の関西上陸ダンスファンは必見であろう。

D

twitterお薦め芝居5月 「京都暑い夏15周年記念公演」@京都芸術センター★★★★ 15周年の国際ダンスWS「京都暑い夏」の記念公演。チョン・ヨンドゥ「between」エリックラムルー「HUSAIS(ユザイス)」エマニュエル・ユイン「Cribles(クリブル)」

twitterお薦め芝居5月 チェルフィッチュ「ホットペツパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」@原宿ラフォーレ★★★★ トヨタアワード最終選考に残った「クーラー」を発展させた最新作。欧州ツアーの好評を得て日本初上演。

twitterお薦め芝居5月 勅使川原三郎+KARASオブセッション」@シアターコクーン★★★★ 最近再び充実してきた勅使川原三郎。今回は佐東利穂子とのデュオ作品。どんな新境地を見せてくれるのか。6月には兵庫公演もあり。

twitterお薦め芝居5月 悪い芝居「らぶドロッド人間」@アートコンプレックス1928・王子小劇場★★★★ クロムモリブデンデス電所ときた関西異端の系譜を継ぐのが悪い芝居。今回はコンテンポラリーダンス界からきたまりが客演。

twitterお薦め芝居5月 遊劇体「多神教」@京都・五條會館五條楽園歌舞練場★★★★ 全作上演を宣言したキタモトマサヤ(泉鏡花)による泉鏡花第6弾。五條會館五條楽園歌舞練場をどう使うかにも注目。

twitterお薦め芝居5月 劇団☆新感線薔薇サムライ」@梅田芸術劇場★★★★ 古田新太天海祐希Goemon Rock Over Driveの副題でも分る通りに「五右衛門ロック」の続編。しかし、宣伝してもチケット(笑)

2010-04-25 LINX’S 01(ゼロイチ)公演「First Love」

[]LINX'S 01(ゼロイチ)公演「First Love」@大阪in→dependent theatre 2nd

  LINX'S 01(ゼロイチ)公演「First Love

 @大阪 in→dependent theatre 2nd(2010/4/23-25 5ステージ)

  http://west-power.co.jp/theatre/main.htm

 全自由 前売2300円 当日2500円 リピーター割引 前売・当日1500円

 舞台監督:青野守浩 音響:Motoki Shinomy(SAWCRNT & commondays)

 照明:鬼無 桃犬郎(浪花グランドロマン)製作:閑社明子(The Stone Age)

 撮影:森達行(もみあげフラメンコ

 アドシバイザー:上田ダイゴマーベリックコア)

 宣伝協力:鈴木章浩(制作集団basil)ロゴデザイン:ミツモリ

 チラシイラスト:岡田希世志 HP製作:アサダタイキ(The Stone Age)

 キャラデザイン:チーニーズ(あんだんて)

 グッズ製作:四方香菜(L3(えるきゅーぶ)、心姿(銀工房アラマルーツ)、

 土佐姫・ミツモリ

 メインテーマ 「LINX'S」 Joe-Blues(T∞virus) /NK-garage

 唄:マツイヅアキ[劇団大穴]

 プログラム

 

 

 Opening MC 13分

 福地教光[バンタムクラスステージ]、木下なると[ババロワーズ]、

 斉藤コータ[コメディユニット磯川家]

 1.柿喰う客「八百長デスマッチ20分 +MC5分(+七味まゆ味)

 作・演出:中屋敷法仁

 出演:玉置玲央、村上誠基

 2.The Stone Age「何百回も口にしたセリフ23分 +MC3分

 作・演出:鮒田直也 http://stoneage.yamagomori.com/

 出演:緒方晋、中井正樹、アサダタイキ、一明一人、水谷有希

 

 3.カメハウス「愛って何?わかんねぇ!ただ君が好きなんだ。

 だから嫌われたくないから下ネタは言わないよ!

 でもおっぱい下ネタじゃないよね?

 だって優しいもの、暖かいもの!

 でも胸元強調してくる女には気をつけろ!

 ロクな奴はおらん!未来は君たちの手の中、

 無人島を添えてツアー。〜ザ・サマーオブラブ〜」25分 +MC3分

 作・演出:亀井伸一郎 http://kame-house-b.jugem.jp/

 出演:米山真理、宮崎真澄、プリン松、星村彰、井上誠、にしのあず

 4.ミジンコターボ「恋心 KOI-GOKORO」19分 +MC3分

 作・演出:片岡百萬両 http://www.mijinkoturbo.com/

 出演:後藤啓太、竜崎だいちSun!!、弘中恵莉菜、川端優紀、藍原こまき、

 中村真利亜[TAKE IT EASY!]、山田将之、吉田青弘、

 永井悠造[隕石少年トースター]、片岡百萬両、七味まゆ味[柿喰う客]

 休憩11分 〜2:29PM

 2nd Act 劇団大穴ダイアナ 2分 +MC3分

 

 5.突劇金魚「ヒソヒソ」20分

 作・演出:サリngROCK http://www.kinnngyo.com/

 出演:サリngROCK、上田展壽、蔵本真見

 

 6.ムーンビームマシーン「ジャン・ジェンキンス椅子 作・演出:Sarah 振付:和田雄太郎 マジック監修:魅優

 出演:梅田喬、Sarah、中嶋久美子、和田雄太郎、魅優

 

 7.ステージタイガー「透キ明カリの慕情」 作・演出:虎本剛 出演:石神禿、阿比留真子白井宏幸、小野愛寿香、

 西原希蓉美

 

 After Event 対戦型演劇バラエティ アドシバ

 MC上田ダイゴ アシスタントMC:サリngROCK(この日は欠席)

 ending MC

 7劇団+αが20分程度の短編演劇を見せるショーケース公演。目当ては柿喰う客ではあったのだが、関西の若手劇団のうち知らない劇団もいくつか出ていて、そういう新しい劇団を見る機会というのはめったにないので、貴重な経験となった公演であった。

 なかでも掘り出し物といっていいのがカメハウス。演技もダンスも「もうちょっとなんとかならないのか」というレベルで正直下手なのだが、アニメ主題歌的な曲想に乗せて、ほぼ全編が音楽への当てぶりのように進行していく舞台は登場人物の演技やキャラなどすべてがアニメから飛び出してきたようなまさにアニメゲーム的なリアリズムによる作品。今回の劇場大阪オタク聖地日本橋」にあるin→dependent theatre 2ndであったということもあるがまさに「アキバ日本橋」的感性がさく裂する舞台でこれはうまくやれば大阪日本橋発の演劇として売り出せるのではないかと思った。

2010-04-24 地点「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」

[]地点「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」@京都芸術センター




 テクスト:ジャン・ジュネ 「アルベルト・ジェコメッティのアトリエ」

 「……という奇妙な単語」「シャティーラの4時間」

 構成・翻訳:宇野邦一 演出:三浦基

 演出助手:村川拓也 照明:吉本有輝子 舞台美術:杉山至+鴉屋

 舞台監督:山口美峰 テクニカルスタッフ:田中政秀、小林英雄、森川敬子、

 CAT、サウンドクラフト ライフデザイン社 宣伝美術:宣伝美術:佐々井美都

 ロゴデザイン:納谷衣美 企画・制作:財団法人神奈川芸術文化財団

 出演:

 安部聡子[地点]

 山田せつ子[枇杷系]

 

2010-04-23 「ゼロ年代の演劇ベスト10」雑誌「シアターアーツ」アンケートから

[]「ゼロ年代演劇ベスト10」雑誌「シアターアーツアンケートから

1,チェルフィッチュ「三月の5日間」 (神戸アートビレッジセンター)=2004 作・演出岡田利規

2,ポツドール「愛の渦」 (新宿シアターTOPS)=2005 作・演出三浦大輔

3,維新派「呼吸機械 (びわ湖さいかち浜特設水上舞台)=2008 作・演出松本雄吉

4,ミクニヤナイハラプロジェクト「3年2組」 (吉祥寺シアター)=2005 作・振付・演出矢内原美邦

5,クロムモリブデンなかよしSHOW」 (アイホール)=2004 作・演出青木秀樹

6,五反田団「ながく吐息」 (こまばアゴラ劇場)=2003 作・演出前田司郎

7,シベリア少女鉄道耳をすませば (王子小劇場)=2002 作・演出土屋亮一

8,ポかリン記憶舎「短い声で」 (東京デザインセンターガレリア)=2005 作・演出明神

9,弘前劇場・畑澤聖悟「月と牛の耳」 (下北沢ザ・スズナリ)=2001 作・演出畑澤聖悟

10,デス電所「夕景殺伐メロウ」 (精華小劇場)=2006 作・演出竹内

切断点は2000年ではなく、2000年半ばにある。概ねゼロ年代前半は平田オリザの系譜に連なる現代口語演劇中心の流れが継続し、そうした流れの中からポツドール三浦大輔五反田団前田司郎らが出てきた。三浦前田ともにどの作品を選ぶかが悩ましいところ。三浦は「騎士クラブ」にするか「激情」にするかなど悩むが岸田戯曲賞受賞の「愛の渦」を選ぶ。前田は逆に初見の衝撃性を重視して初期の代表作でインターネット演劇大賞受賞作品でもある「ながく吐息」を選んだ。

現代口語演劇の極北からチェルフィッチュ岡田利規が登場したのが大きな転回点。まずゼロ年代を象徴する作品として絶対はずせないのがチェルフィッチュ「三月の5日間」。もし1本というなら私は躊躇なくこれを選ぶ。チェルフィッチュの登場は群像会話劇あるいはリアル志向演劇に入らない作家たちが相次ぐきっかけとなり、デス電所シベリア少女鉄道などこれまでの演劇の範疇ではその実態がとらえにくい演劇が現れ、その延長線上についに柴幸男「わが星」が登場した(これは実際の舞台を見ていないのでここでは選らばかったが、もし見ていたなら必ず入るべきもの)。新たな世代への予感を感じさせた。

 最後に補足しておくと迷ったけれども、平田オリザ長谷川孝治、はせひろいち、長谷基弘、宮城聡、上海太郎ら90年代に代表作があり、「90年代演劇ベスト10」に入るであろう作家はあえて落とした。ちなみにチェルフィッチュ「三月の5日間」と同様に90年代を象徴するこの1本は青年団東京ノート」であろう。そして、チェルフィッチュの「三月の5日間」にはそのゼロ年代的な変奏曲という側面もあると思う。

2010-04-17 ウミ下着「あの娘の部屋に行こう」@シアターsenka

[]ウミ下着「あの娘の部屋に行こう」@シアターsenka

ウミ下着 「あの娘の部屋に行こう」

構成.演出  中西ちさと

造形  畑崎みさき

出演  福井菜月 中西ちさと 重里実穂 岡田由紀 平山ゆず

0samen 「駅前でガーベラを売るあの娘みたいになりたい」

構成.演出・出演 吉田

 ウミ下着*1近畿大学出身の中西ちさと、福井菜月らによるダンスカンパニーである。前回公演*2少女は不幸がお好き」@大阪芸術創造館の時に「ウミ下着は『ガロ』の漫画楳図かずお、要するにアングラっぽさがあるのだけれど、両者のイメージにはそのくらいの大きな違いがあるのだ。ただ、アングラっぽいとは書いたけれど、彼女らの作品にはポップなところもあって、それはKIKIKIKIKIKI(きたまり)やBATIK黒田育世)のような舞踏ベースにしたような表現の持つ湿度のようなものとは明らかに一線を画しているところがあり、そこが新鮮」と書いたのだけれど、そういう特徴は可愛らしいグッズやイラストを散りばめた「私の部屋」で展開していく「いわば自画像」的な作品である「あの娘の部屋に行こう」ではより分りやすく発揮されたといえよう。

 公演会場の部屋に入ると白い綿のようなもので矩形が作られていて、そのなかには小さな家の形をしたものがあり、そこにはぬいぐるみのようなものがたくさん置かれていたり、壁にはかわいいイラストが張ってあったり、キノコの模様の丸いテーブルのようなものとか*3が置かれているのだ。いかにも少女らしい部屋の様子でこの部屋を見た時に最初は珍しいキノコ舞踊団のことなども少し思い出したりしたのだが、ここからが全然違うのだ。

 これが珍しいキノコ舞踊団」であればここを少女のようなダンサーの遊び場(プレイグラウンド)として観客との間に親密な空間を形成しながら、世界が展開していくのだが、ウミ下着の展開するのは同じく若い女性は登場しながらも、もっと暴力的であったり、もっと実際に生きている女性たちの息遣い生理的感覚が伝わるような生々しい空間なのだ。 

2010-04-15 デス電所とバットシェバ舞踊団

[]デス電所「丸ノ子ちゃんと電ノ子さん」@「劇」小劇場

【作・演出】竹内

音楽和田俊輔

【振付】豊田真吾

【出演】

丸山英彦/山村涼子豊田真吾/田嶋杏子福田靖久 他

 ともに愛知県出身であること。少年王者舘に大きな影響を受けていること。音楽劇であること。セカイ系的な構造を持つ物語を描くことが多いこと……。いくつかの点でデス電所竹内佑は「わが星」で岸田戯曲賞を取ったばかりの柴幸男と思わぬ共通点を持つ。だが、もちろん、それで竹内と柴の作品世界テイストが似ているというわけではない。デス電所基調をなすような暴力性は柴とは無縁のものと思われるし、音楽劇といっても、台詞音楽性を重視する柴に対して、竹内佑=和田俊輔による音楽劇というのはむしろミュージカルあるいは劇団☆新感線スタイルに近かったりする。

2010-04-14 「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会

[]「演劇新潮ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会(第1回快快、ミクニヤナイハラプロジェクト五反田団


主宰・中西理(演劇舞踊評論

 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像演劇ダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇ダンスの系譜」。今回はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台映像連続上映することにしました。これまでセミネール演劇編では青年団平田オリザ弘前劇場長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代作家たち。そしてそこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュ岡田利規らの作品を紹介してきました。今回の連続上演では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめとしてその後登場し、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げたいと思います。第1回となる今回は東京で話題の3劇団(快快、ミクニヤナイハラプロジェクトニブロール五反田団)の作品を上演します。五反田団ミクニヤナイハラプロジェクトについてはこれまでのレクチャーでも取り上げてきましたが、快快は現在東京でもっとも注目の若手劇団でありながら、関西での作品上演はまだなく、本格的な作品紹介もこれが初めてとなります。


【日時】4月29日(第1回) 第1部4時半〜6時半 第2部7時半〜

【演目】

第1部 快快(小指値)「霊感少女ヒドミ」

    ハイバイ×小指値 岩井秀人(ハイバイ)の原作を快快(当時小指値)がリミックス初音映莉子の出演でも話題に 

D

    ミクニヤナイハラプロジェクト「五人姉妹

    =2009年演劇ベストアクト(中西理選)第1位

D

第2部 「演劇新潮ゼロ年代からテン年代へ」ミニ解説(中西理)   

    快快「演目未定」(演目については決まり次第お知らせします) 

    五反田団「ながく吐息」

    =2003年日本インターネット演劇大賞受賞作品(五反田団の初期代表作) 

【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】第1部、第2部それぞれ¥1500[1ドリンク付] (通しで見たいという人は\2000)

※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席場合お断りすることもあります。

【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp中西) お名前 人数 お客様E-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)



今後の上映映像ラインナップ(予定)

快快「インコ黒猫を探す」

ポツドール「顔よ」

デス電所「夕景殺伐メロウ」

青年団リンクままごと「わが星」

チェルフィッチュ「三月の5日間」

ニブロール矢内原美邦)「五人姉妹

五反田団「ながく吐息」

ヨーロッパ企画「Windows5000」

柿喰う客「真説・多い日も安心」

悪い芝居「嘘ツキ、号泣

シベリア少女鉄道

サンプル

東京デスロック

劇団野の上

2010-04-03 schatzkammer「フェアウェルセレモニ」「flow」「VECA」@アトリエ劇

[]schatzkammer「フェアウェルセレモニ」「flow」「VECA」@アトリエ劇研

出演:

flow

鈴木 優(THEATER BLUME)/ 花岡 純代(THEATER BLUME)/

夏目 美和子

フェアウェルセレモニ

河合 良平(インテレーP)/ 夏目 美和子

VECA

松本芽紅見

staff

アートディレクター 森本達郎

音楽協力 大平聖

舞台監督 浜村修司

照明  魚森理恵

音響 奥村朋代

制作  大籔もも(Mt.Bo-Bo


schatzkammer「フェアウェルセレモニ」「flow」「VECA」@アトリエ劇研観劇デザイナー森本達郎(演出・構成)と、ダンサーの夏目美和子(振付・出演)によるダンスパフォーマンスユニット。今回は松本芽紅見作品も含む3本立てである。3本立てだがそれぞれ違う持ち味。天井からつるされた9つの裸電球による照明による空間構成が秀逸な「flow」。俳優の一人語りとダンサーの共演でシュール空間作る「フェアウェルセレモニ」。舞台の壁が動いてまるで共演者のように松本芽紅見の魅力を引き出していく「VEBA」も楽しい作品であった。

http://schatz-kammer.com/

2010-04-01 twitter版お薦め芝居4月 

[]twitterお薦め芝居4月 

 twitterお薦め芝居4月 山下残「大洪水」@STSPOT★★★★ 松田正隆×松本雄吉「イキシマ」に出演、振付も手掛け、東京で上演された「せき」「横浜滞在」で注目の山下残の新作。「言葉ダンスの関係性」「即興を振りつける」などダンスという枠組みへの問いかけを含む作品は必見だ。

 twitterお薦め芝居4月 schatzkammer「フェアウェルセレモニ」「flow」「VECA」@アトリエ劇研★★★ デザイナー森本達郎(演出・構成)と、ダンサーの夏目美和子(振付・出演)によるダンスパフォーマンスユニット。今回は松本芽紅見作品も含む3本立て。 http://schatz-kammer.com/

 twitterお薦め芝居4月 セレノグラフィカ「グレナチュール」@京都芸術センター★★★ 関西を代表するデュオダンスユニット「セレノグラフィカ」の隅地茉歩が森美香代、エメスズキ岡田智代ら東西の女性ダンサーに振り付けた新作。

 twitterお薦め芝居4月 ウミ下着「あの娘の部屋に行こう」@シアターsenka★★★ きたまり以降の世代を代表する関西ダンス界のニューウエーブ。女性らによるカンパニーでまだ未知数の部分もあるがセンスのよさに期待。http://bit.ly/bSNZwN

twitterお薦め芝居4月 Crackers boat「flat plat fesdesu」@こまばアゴラ劇場★★★ KENTARO!!がプロデュースする若手振付家・ダンサーらのショーケース。批評家主導の「踊らないダンス」への対抗軸になるか。http://bit.ly/d7MaA6

twitterお薦め芝居4月 地点「誰もどんな巧みな物語も@京都芸術劇場★★★ ジュネのテキスト三浦基が演出。安部聡子とダンサーの山田せつ子が競演、火花を散らす。

twitterお薦め芝居4月 バッドシェバ舞踊団「MAX」@さいたま芸術劇場★★★ オハッド・ナハリンフォーサイスほどの際立ったムーブメントはないが群舞の達人である。今回は低音の男声による呪術音楽が流れる中、ダンサーたちは絶えず変化しながら踊り続けるという。どんなダンスを見せてくれるか。http://bit.ly/d6SPJu

 

twitterお薦め芝居4月 柿喰う客・七味まゆ味一人芝居「いきなりベッドシーン」@in→dependent theatre 1st★★★★ いま一度は見ておくべき劇団と思われるのが柿喰う客だ。話題の1人芝居の再演。東京では「八百長デスマッチ」との2本立て公演も。