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中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-07-31 「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像上映

[]「演劇新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」夏季特別舞台映像連続上映

〜天野天街×柴幸男×竹内佑×山崎彬〜

f:id:simokitazawa:20100809013954j:image

                               

主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定

 今回は夏季特別企画として3日間連続で舞台映像を上映。「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し、今もっとも話題の作家である柴幸男と外部のプロデュース公演にも脚本を提供するなど関西を代表するゼロ年代作家といえるデス電所竹内佑。そして、「ゼロ年代からテン年代へ」との表題には合わないが、ともに愛知県出身である彼らに大きな影響を与えたと思われる少年王者舘天野天街の作品を紹介します。さらにこの上映会では快快、柿喰う客など2010年代に活躍しそうな若手劇団を取り上げてきたが、今後彼らとならぶ存在として関西の若手の雄となるはずの悪い芝居の山崎。以上の舞台を簡単なレクチャーを交えて紹介したいと思います。

 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇ダンスを楽しんでもらおうという企画がセミネール「現代日本演劇ダンスの系譜」です。今年はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台の映像を連続上映しています。 

 セミネール演劇編では青年団平田オリザ弘前劇場長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎、三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代の作家たち。そこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュ岡田利規らを紹介してきました。今回の連続上演では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめ、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げていきます。

【日時】8月16〜18日(夏季特別企画) 7時半〜(16日のみ 7時〜 注意・初日だけ時間を早くしました)

【演目】ミニレクチャー担当 中西理

 8月16日 柴幸男 青年団リンク・ままごと「わが星」

天野天街 少年王者舘「夢+夜」

D

 8月17日 竹内佑 デス電所「夕景殺伐メロウ」*1+秘蔵映像

 8月18日 山崎彬 悪い芝居「嘘ツキ、号泣」 

柴幸男 toi presents「四色の色鉛筆があれば」 

 

事情により演目を変更しました。今後も変更の可能性があり、ブログ大阪日記」の情報を参照してください)

【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】¥1500[1ドリンク付] (3日通し割引¥4000) 

※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席の場合お断りすることもあります。

【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+100816@gmail.com (希望日時を間違えないよう注意) あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西) 希望日時 お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)


演劇新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像これまでの上映作品

第1回

指値(快快)「霊感少女ヒドミ」  

五反田団「長く吐息」

快快「ジンジャーに乗って」 

ミクニヤナイハラプロジェクト「五人姉妹」 

第2回 

渡辺源四郎商店「俺の屍をこえてゆけ」「河童」ほか

第3回

ポツドール「顔よ」

第4回

柿喰う客「真説・多い日も安心」

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2010-07-27 舞台版「NECK」映像@梅田ブルク7

[]舞台版「NECK」映像@梅田ブルク7

キャスト

溝端淳平

1989年6月14日生まれ。

第19回「ジュノンスーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。グランプリ受賞後、歴代最多の40社の芸能事務所から所属オファーがあった。2007年には、「世界ウルルン滞在記"ルネサンス"」の司会に抜擢。また同年放送されたドラマ生徒諸君!」で俳優デビュー。2008年、「ハチワンダイバー」でドラマ初主演、また映画初出演作品「DIVE!!」では主演を務め、映画でも初主演を果たした。2009年、国際ドラマフェスティバル in TOKYO東京ドラマアウォード」の新人賞を受賞。日経トレンディ「今年の顔」にも選ばれている。


鈴木浩介

1974年11月29日生まれ。

硬軟両方を演じ分けるキャラクターで活躍。最近では、「ライアーゲーム シーズン2」で見せる"おかっぱ頭の福永ユウジ"役が好評である。他、「交渉人「change」メイちゃんの執事」などレギュラー出演が続いており、「赤い糸」では既に溝端淳平と共演している。舞台にも積極的で、「LYNX?リンクス」、「橋を渡ったら泣け」、「タトゥー」などとジャンルを選ばない姿は、まさに若手実力派俳優と言われる所以である。


森崎博之


1971年11月14日生まれ。

1996年に演劇ユニット「TEAM NACS」を旗揚げ、リーダーを務める。

TEAM NACSは公演を重ねるごとに動員を伸ばし、2009年に上演の第13回公演「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」(大泉洋 脚本・演出)では53,000人を動員した。演劇以外でも監督・脚本に初挑戦したショートムービー(5話オムニバス)「N43°」が全国9都市先行上映ツアーで25,000人を動員し、その後、一般劇場公開を果たす。原作を担当した「チビナックスえほん?ユウジロウのおくりもの?」('07)、第2作目「チビナックスえほん?いただきまーす!?」('08)では、絵本作家としての新境地を拓いた。2008年7月より、北海道の食をあらゆる角度から取り上げ、食のあり方を見直す番組「森崎博之のあぐり王国北海道」(HBC)がスタート、講演会やトークショーなどにも多数出演するなど活躍は多岐に亘る。


加藤啓


1974年12月4日生まれ。

劇団拙者ムニエル」のメンバーとして活躍。辻修とのコントユニット「モッカモッカ」としての活動も並行している。その他の活動も活発で、映画「近未来蟹工船レプリカント・ジョー」では主演を務めた他、「NEG.WONDERLAND」、「偶然にも最悪な少年」、「笑う大天使」にも出演、テレビでは、「劇団演技者。「冬のユリゲラー」」、「華麗なるスパイ」などに出演している。舞台も、「漂流教室?大人たちの放課後?」、拙者ムニエル15周年記念公演「リッチマン」、Bunkamura20周年記念企画音楽劇「三文オペラ」、wat mayhemパンク侍、斬られて候」、など多岐に亘っており、今年3月にはモッカモッカの本公演とも言えるモッカモッカコントライブの第4弾を2年ぶりに行う予定。

市川しんぺー


1964年6月12日生まれ。

猫のホテル創設メンバーのひとり。中村まこと猫のホテル)とフォークデュオ罪と罰】を結成し、ライブを行うなど活動の幅は広い。ゴスペラ-ズのツアーでは過去2回飛び入り参加して、盛大な拍手を受ける。舞台では、シス・カンパニー公演「怪談 牡丹燈籠」、AGAPE store #13「テーブル・マナー」、「ピーターパン」、NODA・MAP「キル」、「ドラクル」、「NO MAN'S LAND」などに出演。また、テレビ映画などでも活躍中。


河原雅彦


1969年7月7日生まれ。

演出家脚本家俳優

1992年の旗揚げから2002年末の解散まで、マルチイブ集団「HIGHLEG JESUS」の構成・演出・総代をつとめる。

解散後は、舞台演出・出演、映画ドラマ脚本雑誌連載など活躍の幅を広げ多方面に渡って活動。また2005年に 旗揚げした演劇ユニット「真心一座 身も心も」の座付き演出家も務めている。

2006年の演出舞台父帰る屋上の狂人」で第14回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。

初音映莉子


1982年3月24日生まれ。

98年にCMデビュー。99年ドラマ「ラビリンス」で女優デビュー以降、独特の存在感でメディアを問わない活躍ぶりを見せている。

おもな出演舞台に、城山羊の会「新しい男」・PARCO Presents「中国の不思議な役人」・THE GLOBE TOKYO PRESENTS「雨の日の森の中」など。

CM東京ガス」O.A.中。映画ノルウェイの森2010年12月公開予定。



スタッフ

原作

舞城王太郎 Outaro Maijo

2001年、「煙か土か食い物」でメフィスト賞を受賞し、その特異な文体と構成力で一役注目を浴びた。その後も、三島由紀夫賞受賞、芥川賞候補等、独自のスタイルを貫きながらもエンタテインメントと純文学の垣根を自在に行き来している。奈津川兄弟シリーズをはじめ、強烈なキャラクターと暴力の匂いを発散させながらも、どこかしらユーモラスな会話や愛や生きる希望を感じさせる舞城の世界観には根強いファンが多い。

オフィシャルサイト

劇作

竹内佑 Yu Takeuchi

1977年12月7日生まれ。

劇作家演出家俳優劇団デス電所」代表。

デス電所旗揚げ以来、全公演の作・演出を担当。

2006年「音速漂流歌劇団」にて、第13回OMS戯曲賞大賞受賞。

あくまで"人間"にこだわった作品を提示、人間の本質、感情の極限や暗部を描き、哀しさや切なさ、愛しさやおかしさを表現している。

新感線NEXUSCat in the Red Boots」では、いのうえひでのり氏のもとで演出助手も。交友関係は広く、演劇界のみならず、バッファロー吾郎、ザ・プラン9、小籔千豊などのお笑い界や他ジャンルとのパイプも太い。

オフィシャルサイト

演出

河原雅彦 Masahiko Kawahara

舞台監督:津江健太+至福団

演出部:埋橋真理 金子晴美 棚瀬巧 今井絵理

美術:片平圭衣子

照明:佐藤

音響:中村嘉宏

音楽和田俊輔

映像:ムーチョ村松

衣裳:神波憲人

演出助手:大堀光威

舞台監修:福澤諭志

大道具:伊藤清

大道具製作:C-COM テルミック

小道具:高津映画装飾

照明操作:櫛田晃代

映像操作:富所浩一

衣裳助手:玉置敬子 鈴木信子

衣裳協力:チャンピオン ヘインズ 東京衣裳

稽古場代役:寿寿

稽古場:新宿村スタジオ

制作進行:牛山晃一 川辺美代 若林まどか

宣伝美術高橋朋子

宣伝写真:mika

宣伝ヘアメイク:久保田裕子

WEB企画・製作:PROVID / CHRONOMEDIA

票券:風間ひとみ

票券協力:サンライズプロモーション東京

プロダクションスタッフ伊藤宏実

企画:山田雅子

アソシエイトプロデューサー高橋

プロデューサー松田誠/山田雅子

制作:ネルケプランニング

主催:アスミック・エース エンタテインメント / ネルケプランニング / 講談社

http://www.project-neck.com/pc/aoyama/index.php









2010-07-24 維新派犬島公演「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」@犬島精錬所

[]瀬戸内国際芸術祭2010@岡山・犬島

 瀬戸内国際芸術祭2010の開催されている岡山・犬島に行く。メインの目的はもちろんその一環としてここで上演されている維新派台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」の観劇ではあるが、犬島にはそれ以外にも「家」プロジェクトの作品群や精錬所美術館があり、岡山から当日4時前ぐらいに現地入りした後はさっそくそれを見て回ることにした。

[]維新派犬島公演「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」@犬島精錬所内特設劇場(1回目)

維新派は、<彼>と旅をする20世紀三部作と題し、第一部「nostalgia」(大阪埼玉京都オーストラリアニュージーランドを巡演)、第二部「呼吸機械」(琵琶湖野外劇場)を上演してきた。第一部は日本人移民をテーマにした南米篇、第二部は第二次世界大戦下のポーランド舞台にした東欧篇、そして今年、その第三部アジア篇「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」を犬島にて上演。犬島を起点に、海の道を経てアジア多島海へ連なるイメージを劇場化し、20世紀のアジアを多層的に検証する。

タイトルの「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」は、ウルグアイ詩人ジュール・シュペルヴィエルの詩から引用。

開催期間 2010年7月20日(火)〜8月1日(日)

※7月26日(月)は休演日。

開催時間 開場17:30/開演18:30

会場 犬島精錬所内特設劇場

料金

【早割】S席 ¥3,500

【前売】S席 ¥4,500 / ペア券S席 ¥8,000

    A席 ¥3,500 / ペア券A席 ¥6,000

http://www.ishinha.com/index.php

 <彼>と旅をする20世紀三部作はこれまで第一部「nostalgia」(大阪埼玉京都オーストラリアニュージーランドを巡演)、第二部「呼吸機械*1琵琶湖野外劇場)と上演してきたが、今回の第三部「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」はシリーズ完結編。これまで「nostalgia」では南米に移民した日系人の物語、「呼吸機械」ではアンジェイ・ワイダ映画灰とダイヤモンド」を下敷きに第2次世界大戦下のポーランド舞台東欧歴史を描いてきたが、今回は完結編となるアジア編。

 実はアジアのことについては戦火を交えた歴史も含めて、中国東北部満州)を舞台にした新国立劇場「nocturne」をはじめ過去の作品でも取り上げたから、そういうものとどういう風に差別化しながら、今回のアジア編が展開されるのかと興味を持って観劇に向かった。そして「瀬戸内国際芸術祭2010」という枠組み、そして岡山・犬島というロケーションもあってか今回維新派が描き出したのは「島」としてのアジアということだった。

2010-07-23 sunday「サンプリングデイ」@精華小劇場

[]sunday「サンプリングデイ」@精華小劇場

精華演劇祭2010 spring/summer 参加公演sunday play#3 「サンプリングデイ」

脚本・演出・プロデュース/ウォーリー木下

■出演/赤星マサノリ 平林之英 宮川サキ 井田武志 安元美帆子

■日時

7 月

18日(日)18:00

19日(月・祝)14:00/18:00

20日(火)19:30

21日(水)19:30

22 日(木)19:30

23日(金)14:00/19:30

24日(土)14:00/18:00

25日(日)14:00

受付開始・開場は開演の45分前

2010-07-21 柿喰う客「The Heavy User」

[]柿喰う客「The Heavy User」@independent Theater2nd

 作・演出:中屋敷法仁 舞台監督佐野功 撮影:飯田裕幸 宣伝美術山下浩

 宣伝写真:堀奈津美 モデル深谷由梨香 制作赤羽ひろみ、斎藤努

 企画製作:柿喰う客

 出演:

 七味まゆ味

 コロ

 玉置玲央

 深谷由梨香

 村上誠基

 右手愛美(うて まなみ 客演)

柿喰う客は確かに注目の劇団であるとはいえるのだけけれど、この集団の公演を今年だけで見たのは「オパフェ!」参加 「宴会レーベル」(大阪)、 「八百長デスマッチ」、「いきなりベッドシーン」(大阪)、「露出狂」(大阪)、「Wannabe」、アンコール凱旋公演「The Heavy User」(大阪)と短編も入れてではあるが、合計6本となる。さらに加えて、20日には映像上映会で旧作「真説・多くても安心」も見たのばかりなのであるが、驚くべきことであるのはその多作ぶりももちろんだが、これらの作品の作風がそれぞれに異なっているためにいまだにこの集団の方向性の総体をつかみかねているところだ。 

2010-07-20 「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像上映

[]「演劇新潮流 ゼロ年代からテン年代へ 柿喰う客」舞台映像上映@〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪・東心斎橋

 火曜日までもうすぐなのですが、今回はまた予約がなかなか入りません。まだ、間に合います。水曜日には「THE HEAVY USER」@independenttheater2nd公演もあります。  fw1212+100720@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西)まで予約お願いします。

〜柿喰う客・中屋敷法仁〜

  主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定

【日時】7月20日(第4回) 7時半〜

【演目】 柿喰う客「真説・多い日も安心」@吉祥寺シアター(2008年)

【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて

【料金】¥1500[1ドリンク付] ※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席の場合お断りすることもあります。

【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+100720@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西) お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区心斎橋1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)

心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇ダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇ダンスの系譜」。今回はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台の映像を連続上映します。 

セミネール演劇編では青年団平田オリザ弘前劇場長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎、三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代の作家たち。そしてそこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュ岡田利規らを紹介してきました。今回の連続上演では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめ、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げたいと思います。

 第4回となる今回取り上げるのは柿喰う客の中屋敷法仁*1。高校時代に早くも連続上映会でも取り上げた畑沢聖悟の戯曲ワークショップを受けて演劇を開始した現代口語演劇世代でありながら、そうした流れに背を向けてアフタートークの場などで「アンチ・会話劇」「アンチ・現代口語演劇」などと自分の立場をあえて挑発的に広言したりする。この世代では岸田戯曲賞の受賞で柴がまず先んじて注目された感があるが、こうしたオピニオンリーダー的な発言においても彼がままごとの柴幸男、快快の篠田千明らと並ぶ「テン世代」のトップランナーであることは間違いないし、最近のすさまじい活動ぶりを眺めると、彼のこの世代グループ内での存在感をますます増していきそう。パリトルコ公演の凱旋上演ともなる「The Heavy User」の関西公演を翌日に控え、関西ではまだ紹介されていない劇団の姿を紹介したい。

D

『The Heavy User』 

 作・演出 中屋敷法仁 

 「猿は火を使い人類へと進化した。

 果たして我々は、何を使えば‘神’になれるのか―」

 2010年2月に東京で初演。

 4月にフランス、5月にトルコでの上演を経て

 さらなる進化を遂げた『The Heavy User』―

大阪公演 

  ◆日時:2010年7月21日(水)

     17:00/20:00 (全2ステージ

   ※受付開始は開演の60分前、開場は30分前となります。

   ※各ステージ終演後に、演出家と出演者によるアフタートークを行います。

   

 ◆会場:in→dependent theatre 2nd

     〒556-0005 大阪府大阪市浪速区日本橋4-7-22

     大阪市営地下鉄堺筋線恵美須町」駅 5分

 

 ◆企画:柿喰う客/共催:in→dependent theatre/主催:PAMC

■チケット前売料金(全席自由席・税込)

一般 2,500円 

学生 2,000円 (※要予約。受付にて要証明

高校生以下 1,000円 (※要予約。受付にて要証明

当日券 2,800円 

大阪公演

  【PC】⇒https://ticket.corich.jp/apply/21236/

  【携帯】⇒http://ticket.corich.jp/apply/21236/


柿喰う客「真説・多い日も安心」

 @吉祥寺 吉祥寺シアター(2008/8/21-31 13ステージ)

 http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/

 全指定 前売2500円 当日2800円 学生2300円 団体6300円(3名以上)

 昼ギャザ 有料動員者数が20名増えるごとに100円をキャッシュバック

 リピータ割引 1000円

 作・演出:中屋敷法仁 舞台監督佐藤恵 舞台美術:泉真

 音響:上野雅(SoundCube) 照明:富山貴之 殺陣佐野

 演出助手:今城文恵(メタリック農家)、加藤槙梨子 宣伝美術高松宏行(背番号零)

 フライヤー写真撮影:渡辺佳代 フライヤーモデル深谷由梨香

 当日運営:塩田友克(クロムモリブデン) 制作田中沙織

 出演:

 深谷由梨香(柿喰う客] :始皇帝サラサーテ

 玉置玲央 [柿喰う客] :丞相ガナリ

 七味まゆ味[柿喰う客] :侍従長セデス

 村上誠基       :AV監督 バクシーシ村上

 石橋宙男       :AV監督 カンパニー石橋

 村上俊哉       :AV監督 ヨヨチュウ

 迫律聖        :AV監督 イグチ

 松本隆志[Mrs.fictions :AV監督 ムラニシ

 永島敬三       :AV監督 ビーバップ永島

 斉藤マッチュ[劇団銀石]:AV監督 カイ

 野上真友美      :AV監督 アカマツ

 高木エルム[柿喰う客] :AV監督 テンプル高木

 中林 舞[快快]    :AV女優 ソフィー

 佐藤みゆき[こゆび侍] :AV女優 ウィスパー

 矢鋪あい       :AV女優 ロリエ

 八木菜々花      :AV女優 エリス

 浅利ねこ[劇団銀石]  :侍従 ナロンエース

 舞香         :侍従 ハイチオール

 伊佐美由紀      :侍従 ボラギノール

 色城絶[エビビモpro.] :侍従 コーラック

 佐野功        :AV男優 タカ・カトー

 須貝英[箱庭円舞曲]  :AV男優 チョコボール須貝

 伊藤淳二       :AV男優 ミートボール伊藤

 大石憲        :AV男優 ドラゴンボール大石

 高橋戦車       :AV男優 チャリオット高橋 

 丸山紘毅       :AV男優 タンク丸山

 今永大樹       :AV男優 マグナム今永

 小川貴大[ハイベビ]  :AV男優 ミッキー小川

 野田裕貴       :AV男優 すいーつ野田

 半澤敦史[柿喰う客]  :AV男優 みこすり半澤

 花戸祐介       :AV男優 どぶ鼠先輩

 出来本泰史[劇団SevenStars] :AV男優 真っ裸のフレディ

 石黒淳士       :御史大夫 ベーション

 武藤心平[7%竹]   :ベーションの副官

 加藤諒        :医師 バイアグラ

 佐野木雄太[劇団銀石] :ローマ帝国からの使者

 浅見臣樹       :産婆さん、審判員

 川村紗也       :皇女 チャーム

(演目については今後変更の可能性もあり、ブログ大阪日記」の情報を参照してください)

http://www.smaster.jp/Member_Top.aspx

2010-07-19 トヨタコレオグラフィーアワード2010

[]トヨタコレオグラフィーアワード2010@世田谷パブリックシアター

 舞台監督:原口佳子 照明:関口裕二(balance,inc DESIGN)

 音響:牛川紀政 映像記録:水内宏之(リムーブイメージ)

 宣伝美術太田博久(golzopocci) 制作協力:ハイウッド

 主催:TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 実行委員会、トヨタ自動車株式会社

 提携:財団法人せたがや文化財団、世田谷パブリックシアター

 運営:トヨタコレオグラフィーアワード事務局

 http://www.toyota.co.jp/jp/social_contribution/culture/tca/index.html

 後援:世田谷区

 審査委員

 今尾博之(いわき芸術文化交流館アリオス プロデューサー

 小倉佳子舞台制作アイホール ディレクター)

 小野晋司(青山劇場青山円形劇場 プロデューサー

 楫屋一之(世田谷パブリックシアター 劇場部長

 唐津絵理(愛知芸術文化センター 主任学芸員

 近藤恭代(金沢21世紀美術館 チーフプログラムコーディネーター)

 藤田直義(高知県立美術館 館長)

 ゲスト審査委員

 白井晃(演出家俳優)、束芋現代美術家)、原田敬子作曲家)、

 古川日出男作家

 1.石川勇太振付「Dust Park」20

 照明:高田正義 音響:大園康司 音楽:音楽コラージュ 美術:杉山至

 2010年7月19日世田谷パブリックシアター(東京)初演

 出演:浦水亜矢子 竹内梓 石川勇太

 2.ストウミキコ・外山晴菜振付「オレノグラフィー」20

 照明:奥田賢太 音響:萩田勝巳 音楽編集:角張正雄

 2010年7月19日 世田谷パブリックシアター(東京)初演

 出演:afterimage(いかすがい・服部哲郎・堀江善弘・龍)、上田勇介、釈迦

 高田和功、ストウミキコ、外山晴菜

 休憩21分

 3.神村恵振付「配置と森」20

 美術:出田郷 音楽:大谷能生 照明:富山貴之 音響:狩生健志

 2008年12月20STスポット(横浜)初演

 出演:トチアキタイヨウ、捩子ぴじん、福留麻里、山懸太一、神村恵

 4.古家優里「キャッチ マイ ビーム20

 照明:下田めぐみ 音響;平井隆史 音楽:武田直之 衣裳:坂本千代

 2010年7月19日世田谷パブリックシアター(東京)

 出演:加藤末来、境真理恵、辻慈子、西田沙耶香、長谷川風立子、古家優里、

 松岡綾葉、三浦舞子、三輸亜希子

 休憩21分

 5.田畑真希振付「ドラマチック、の回」19分

 照明デザイン:丸山武彦 照明オペレート:古矢涼子 音響:原嶋紘平 鯨井拓実

 音楽編集:佐々木崇仁 衣裳:臼井梨恵 制作:レイヨンヴェール

 2008年7月9日 Studio GOO(東京)初演

 出演:尾形直子、田村嘉章、王下貴司、松本雌介、田畑真希

 6.キミホ ハルバート振付「White fields」19分

 照明プラン:足立恒 照明オベレート:森島都絵

 音楽 Akira Kosemura、J. S. Bachほか 音響:富田聡 美術:富麻ユキコ

 衣裳:萩野緑 舞台監督:掘尾由紀 リハーサルアシスタント:音室亜三弓

 協力:岡崎弓佳 制作:平岡久美

 2009年1月30日 青山円形劇場[東京]初演

 出漬:穴井豪、石橋和也 キミホハルバート、作間草、芝崎健太平原慎太郎、

 森田真希

審査・観客投票の結果、各賞は以上のように決定

[次代を担う振付家賞]古家優里(ふるいえ ゆうり)

[オーディエンス賞] キミホ ハルバート

 トヨタコレオグラフィーアワードは今回で7回目。この賞の最終選考会は2002年のスタート時から毎回欠かすことなく見てきた。以前の毎年開催が現在は隔年での開催となっているが、毎回だれが選ばれるのかという興味に加えて、その時その時に注目の的となる候補が現れ、それがその時代コンテンポラリーダンスの流れを俯瞰するうえでの指標となる。そして、賞そのものだけではなく、賞が決まった直後に周辺のダンス関係者がどんな言動をするか。それを現地で目撃するのも私にとっては賞そのものと同様に、場合によってはそれ以上に刺激的なことで、その意味でこの賞を「定点観測」することはこれまでも、そして今も重要なことだと考えている。

 以上のことを念頭に置いて、振り返ってみた時、今年のトヨタは「神村恵が落選したトヨタアワード」と位置付けられるのではないかと思う。

 もちろん、一部の関係者のようにそのことを批判しようとするのではない。私の思うところこの賞にはこの賞特有の選択基準・評価基準があると考えている*1。その基準ゆえに黒田育世白井剛東野祥子、鈴木ユキオらはこの賞の受賞者となり、それに劣らぬ才能はありながらも岡田利規矢内原美邦伊藤千枝らはならなかった。誤解がないように言うがそれは後者が前者より劣るというのではなく、あくまでこの賞が継続的に評価してきた基準に後者の作家らが当てはまらなかったということなのだ。

 そして(私が考える)その基準に従えばどう考えても、神村恵に代表されるような方向性のコンセプチャルな作品がこの賞を取るとことはありえないはずだった。だが、今回のアワードにはいくつかの特殊事情*2もあり、どういう結果になるのかということに注目していたのだが、結果は「トヨタは揺るがず」ということだった。そして、そういうトヨタコレオグラフィーアワードの選択基準は特に東京の一部批評家・関係者らの批判を浴びながらも、その受賞作家らが国内のみでなく、海外での活動も含め、受賞にふさわしい活動実績を残してきたことで確実にこの分野におけるこの賞の位置づけを高めてきたと考えている。私は個人的にはこれまでのこの賞の選択基準(細かい具体的な受賞者には若干の異論があっても、その方向性自体は間違っていないという意味で)を支持したいと考えており、古家優里の受賞には若干の驚きはあったものの、トヨタがこれまで通りの選択基準を維持し続けたことには納得の結果であった。

 それではそれぞれの作品の具体的な印象を語ることにしたい。まず、総評から言えば、先に述べた神村の存在はとりあえず置いておくとして「全体として小粒だな」というのが今回の第一印象であった。最近のトヨタの例をとるとその独特の動きで圧倒的な印象を残した東野祥子やこれも群舞の完成度が有無をいわせぬものがあった黒田育世ら突出した個性を感じさせた受賞作品がいくつかあるのだが、今回は残念ながらその水準に近いものはひとつもないというのが正直な感想だった。このジャンル自体の昨今の停滞など理由はいくつもあるが、最大の理由は今回のアワードには本来ここにいるべき実力を備えた過去のファイナリストのほとんどが作品を応募しておらず、それゆえ残念ながら、ここで作品を見ることができないことだ。

今回のトヨタのもうひとつの特徴は先ほど挙げたことと裏腹の関係になるがファイナリスト6人がいずれも初出場であるということ。もっとも古家優里、ストウミキコ・外山晴菜振、神村恵は前回セカンドステージには進出しており、キミホ・ハルバート田畑真希も過去にその作品を見たことはあったが、今回初めて見たのが石川勇太だった。

 「Dust Park」は明転して舞台が始まると楕円のようなコースをとりながら女性が走り続けている。もう1人の女性は舞台後方に立ち、それを見ている。男も立っているが、なぜかその背中に観葉植物(のようなもの)を背負っている。1人が倒れると倒れた者の周囲に犯罪現場で被害者が倒れていた場所をマーキングするように、白いテープが張られていく。舞台後方に立っていた男も巻き込まれるようにほかのダンサーの手で舞台中央に連れてこられ、倒され、同様にマークをされてしまう。倒れた男性はどこかサンゴ礁に囲まれた南の島のようにも見える……。

 こういう風に記述してもあまり作品の雰囲気が伝わらないのがもどかしいが、これはダンスの動きを見せていくというものではなく、走る、倒れるなど日常の延長線上にあるような何の変哲もないような動きのなかからパフォーマー同士の関係性をある時は抽象的にあるときはメタフォリックに見せていくような作品。もともと、金森穣のカンパニーにしばらくいた後で現在は欧州にわたって活動しているという経歴のせいもあるが、私の目には欧州流の「ノンダンス」の延長線にあるような系譜のダンスと見える。ダンスを作るセンス自体はそれなりのものがあるとは思うものの、ここからは「この人ならではの強烈な個性」のようなものはまだ薄い。

 次のストウミキコ・外山晴菜は「キリコラージュ」という名前のユニットで活動をしているらしい女性2人組。こちらは男性のパフォーマーが大勢登場して、フォーメーショナルな動きをコミカルな味も含ませながら展開していくのだが、男性パフォーマーの多くはダンスの技術を持つダンサーというよりは俳優的な人たちと思われた。つまり、最近よくある演劇なのかダンスなのかがあいまいなものの一種であり、それゆえダンスとして考えるとあまりにも動きの精度が低い。今後の可能性の萌芽のようなものはないではないが、このアワードの対象となるほどに完成された表現とはいえないと感じた。

 休憩があってこの後が問題の神村恵である。「配置と森」という作品は2008年の初演も見ているが、これまではそれほど面白いと思ったことがなかった。それだけではなく、タスク系というか、ミニマル系というか、神村恵の作品どちらかというと単純に思える動きの繰り返しに終始するように思えることもあって、これまであまり面白いと思えることがなくて、私にとっては退屈きわまりないことも多かった。ところがトチアキタイヨウ、捩子ぴじん、福留麻里、山懸太一と個性的で優れたパフォーマーを集めたせいかこの日見た「配置と森」はこれまで見た神村作品のなかでは群を抜いて面白かったのである。以前からいわゆるタスク系の作品が面白くなりうる条件として、面白い人がでていることということがあるのではないかと思っている。あるいはもうひとつは学芸会を見に行った親と同じ、つまり知り合いがでていることだ。(続く)

トヨタコレオグラフィーアワード2008 鈴木ユキオ(金魚

1日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20080628

2日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20080629

トヨタコレオグラフィーアワード2006 白井剛(発条ト)

1日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20060729

2日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20060730

3日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20060731

トヨタコレオグラフィーアワード2005 隅地茉歩(ダンスユニット・セレノグラフィカ)

1日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20050709

2日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20050710

3日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20050711

トヨタコレオグラフィーアワード2004 東野祥子BABY-Q

1日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20040703

2日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20040704

3日目http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20040705

トヨタコレオグラフィーアワード2003 黒田育世BATIK

トヨタコレオグラフィーアワード2002 寺田みさこ+砂連尾理

*1:詳しいことはhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20080628なども参照のこと

*2:これまで入っていた外国人審査委員を今回はメンバーに加えず、日本人のみとしたこと。さらにダンス業界内部以外からゲスト審査員を迎えたこと

2010-07-14 関西・歌舞伎を愛する会・七月大歌舞伎@大阪松竹座

[]関西歌舞伎を愛する会・七月大歌舞伎大阪松竹座

関西歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念七月大歌舞伎

平成22年7月3日(土)〜27日(火)

昼の部

一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)

  三笠御殿

         杉酒屋娘お三輪  孝太郎

          豆腐買おむら  翫 雀

          烏帽子折求女  段治郎

           入鹿妹橘姫  春 猿

    漁師七実は金輪五郎今国  愛之助



二、大原女(おはらめ)

  国入奴(くにいりやっこ)

           大原女/奴  翫 雀



三、元禄忠臣蔵

  御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)

  第一幕 御浜御殿松の茶屋

  第二幕 御浜御殿綱豊卿御座の間

      同 入側お廊下

      同 元の御座の間

      同 能舞台の背面

           徳川綱豊卿  仁左衛門

          富森助右衛門  染五郎

           御祐筆江島  笑三郎

            上臈浦尾  竹三郎

           中臈お喜世  孝太郎

           新井勘解由  左團次

 関西歌舞伎を愛する会・七月大歌舞伎の昼の部は

2010-07-10 東野祥子と南弓子

[]東野祥子×カジワラトシオ dance × sound performance piecesUNTITLED RITUALS NO.1 - NO.5」in LITTLEMORE CHIKA

dance × sound performance piecesUNTITLED RITUALS NO.1 - NO.5」in LITTLEMORE CHIKA

演出・音楽 カジワラトシオ/演出・振付 東野祥子

 東野祥子舞台は評判がよかった世田谷パブリックシアターでの昨年のソロ公演を見逃してしまったのでずいぶんひさしびりになる。そのせいかもしれないのでなんともいえないところがあるのだが、踊りの質感がだいぶ変わったなという印象を受けた。どことなく、柔らかい感じなのである。

[]南弓子ソロ単独公演『BINTA』@神楽坂ディプラッツ

構成 / 演出 / 振付 / 出演:南弓子

映像 / 映像オペレーション:兼古昭彦

衣装:權田真弓

音響:生形三郎

日時:2010年7月10日(土)〜7月11日(日)19:30開演

会場:神楽坂 ディ プラッツ

料金:前売2300円 学生2000円 当日 2800円

   通し券 15000円 学生 12000円

   五回券 7500円 学生 5500円

URLhttp://www.geocities.jp/kagurara2000/d12.html

2010-07-04 突劇金魚「幼虫主人の庭」

[]突劇金魚「幼虫主人の庭」@シアトリカル應典院

作・演出 サリngROCK

上田展壽 蔵本真見 サリngROCK

片岡百萬両(ミジンコターボ) 河口仁(シアターシンクタンク万化)

山田将之 一瀬尚代(baghdad cafe) 河上由佳(満月動物園

重田恵(コレクトエリット) 高島奈々(七色夢想)/かじはらみか(もけもけ)

サリngROCKはOMS戯曲賞大賞を「愛情マニア」で受賞、愛知県主催のAAF戯曲賞優秀賞を「金色カノジョに桃の虫」で受賞した。いわば関西の若手では注目株のひとりで以前から気になっていたのだが、以前に「愛情マニア」を見た後、スケジュールが合わずなかなか見る機会がないままになっていて、ひさびさに見て驚いた。「愛情マニア」は登場人物に若干エキセントリックなところがあり、デフォルメされた設定ではあっても基本的には会話劇といっていいようなスタイルだったのだが……。いつの間にこんな風なファンタジーになったんだろう。

 女性作家の作品でファンタジーということになるとそれだけで苦手意識があって腰が引けてしまうところがあるのだけれど、この物語は「結婚モチーフ」などと当日パンフにも書いているとおりに寓話的なところはあっても単なるファンタジーではなく、現実にフックがかかっているということがあるので、なんとか興味深く見ることができる。ただ、この舞台にはどうしても、そういう例え話として現実に置き換えていった場合には理解に苦しむところが随所にあって、「だからこそ芝居として面白いのだ」ということもあるのだが、正直言って意味が分らないところもあり、いったいどういう発想をするとそういう風になるのかと唖然とさせられるところも多い。

 その最たるものが片岡百萬両演じる「幼虫主人」の存在である。かつての恋人に去られてから成長を拒否して「幼虫」のままになっている不可思議な存在だが、その後のさなぎのエピソードなども考え合わせると、ここは外国人との結婚を寓話的にデフォルメしたものなのかとも思ったりするのだが、それだけでは説明のつかないところが多すぎて、そんな風に解釈して読み替えていくのがなにかバカバカしいことに感じられていく。

 ちょっとした食い違いから来る夫婦間の齟齬というのは身につまされている部分もあるので、よく分るのだけれど、そういうことを表現したいということとこの表現形態との関係にはどうもどういう必然性があるのかが分りかねるところがあるのだ。困るのはサリngROCKの面白さは「分る」ところではなく「分らない」ところにあるように思われるところで、そういうやっかいな魅力がこの人の作品にはあるのだ。 

2010-07-03 ミクニヤナイハラプロジェクトと柿喰う客

[]ミクニヤナイハラプロジェクト「幸福オンザ道路」@STスポット

2010年7月2日(金)〜11日(日)

STスポット横浜

作・演出・振付:矢内原美邦

出演:黒岩三佳、柴田雄平、鈴木将一朗、たにぐちいくこ、NIWA、光瀬指絵、守 美樹

☆公式ウェブサイト http://www.nibroll.com

【日時】2010年7月

2日(金)19:30開演

3日(土)14:00開演/19:00開演

4日(日)14:00開演/19:00開演

9日(金)19:30開演

10日(土)14:00開演/19:00開演

11日(日)14:00開演/19:00開演

※受付開始は開演の1時間前、開場は30分前になります

【場所】 STスポット横浜 http://www.stspot.jp/

〒220-0004 横浜市西区北幸1-11-15 横浜STビルB1 TEL:045-325-0411

【チケット】先行発売5月15日(土)/一般発売22日(土)

○料金(整理番号付き自由席)

前売 2500円/学生 2000円/当日 3000円

○取り扱い

プリコグWEBショップ http://precog.shop-pro.jp/携帯電話からもアクセス可能)


【お問い合わせ】プリコグ

http://precog-jp.net info@precog-jp.net

TEL&FAX 03-3423-8669

●ミクニヤナイハラプロジェクト

1997年にディレクター集団・ニブロールを設立して以来11年間、代表/振付家として活動してきた矢内原美邦が、「演劇作品」を製作することを目的に立ち上げたソロプロジェクト。些細にみえる日常を大胆に切り取りスケッチした物語群の中に、ノスタルジーを喚起する往年の日本アニメへのオマージュや自らが作詞する淡い青春ラブソングを織り交ぜ、意識的に「演劇的」でありながらも、様式に束縛されない手法が注目を集める。その圧倒的な情報量運動量で知られる舞台では、劇画的にデフォルメされた自己中心的なキャラクターたちが、言葉と体をダンスするかのごとく高速回転させ、ドライブ感に溢れた魅力が生まれる。05年吉祥寺シアターこけら落とし公演として『3年2組』発表。07年ソロダンス作品『さよなら』で第一回日本ダンスフォーラム賞を受賞。08年『3年2組』で愛知県芸術劇場演劇フェスティバル出場。08年『青ノ鳥』で第52回岸田國士戯曲賞最終候補作品ノミネート、09年NHKシアターコレクションに出場。

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ゼロ年代を代表するアーティストとして双璧だと考えているのがチェルフィッチュ岡田利規ニブロール(ミクニヤナイハラプロジェクト)の矢内原美邦である。そういう理由から実は先日、演劇批評誌「シアターアーツ」での「ゼロ年代演劇ベスト10」のアンケート*1にもミクニヤナイハラプロジェクト「3年2組」を選んだ。ところが驚くべきことと私に思われたのは主として演劇評論家を対象にしたこのアンケートにおけるミクニヤナイハラプロジェクトの評価の低さである。矢内原はやはりダンスの人でいまだ演劇の作り手とみなされていないということが背景にあるのかもしれないのだが、同じくダンス演劇の境界線のようなところで活動していながらも、チェルフィッチュを選んだ人がけっこういたのにミクニヤナイハラプロジェクトを選んだのはついに私ひとりで、何人か舞踊評論家も含まれてはいるのだが、ニブロールを選んだ人も私以外には皆無だったのである。

幸福オンザ道路」はそんな矢内原美邦の新作で、プレビューやインタビューなどではジャック・ケルアックの「路上」を下敷きにしたということだったが、一部に道路の映像(アニメーション)なども出てきくるけれど、舞台自体はロード・ムービー風というよりはむしろ室内劇だし、結局あまり関係がなかったようだ。今回は1時間ちょっとという上映時間だったのだが、本当はもう少し話の続きがあるということなのだろうか。この集団はいつも、大きめな劇場での本公演の前にあらかじめSTスポットのような小空間で準備公演を行い、今回もそれに当たるのだが、物語自体はどうもまだまだ続きがあるものの一部分ではないのだろうかと感じた。

 速射砲のような台詞回しや体に負荷をかけ動き回らせながらの台詞は少しづつ変化を見せながらも前作の「五人姉妹」を引き継ぐようなスタイルだが、この公演ではほとんどの俳優が最近の若手劇団の出演者を中心にワークショップで新たに集まられたメンバー(柴幸男作・演出の「わが星」の出演者もいた)で、ミクニヤナイハラプロジェクトが初めての人が多いこともあって、小空間なため「五人姉妹」の本公演の時よりは台詞は聞き取りやすい状況であるのにもかかわらず台詞が聞きとれないという度合いは「幸福オンザ道路」の方がより増している気がした。

[]柿喰う客 国際演劇交流プロジェクト2010「Wannabe -日中韓俳優出演・3カ国版-」

 @小竹向原 アトリエ春風舎(2010/6/29-7/19 26ステージ)

 全指定 前売3000円 当日3300円

  @鳥取 鳥の劇場 7/24-25 2ステージ

 

 作・演出:中屋敷法仁 照明:富山貴之 衣裳:飯田裕幸 舞台監督佐野

 通訳:イ・ホンイ、E−RUN 翻訳協力:本間麻子 制作赤羽ひろみ、斎藤努

 芸術監督:平田オリザ 企画制作:柿喰う客、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

 共催:第17回BeSeTo演劇祭実行委員会 http://www.beseto.org/17th/

 後援:中華人民共和国大使館 駐日韓国大使館 韓国文化

 出演:

 イ・ウンセム    (韓国):セミ (住人。頑固読書家)

 ライ・ジャー    (中国):ライ (住人。しっかりもの)

 イ・ソングォン   (韓国):ゴニ (住人。コロ友)

 コロ            :コロ (住人。鬼の居ぬ間にパーティ画策)

 須貝英[箱庭円舞曲]     :エイチャン(住人。コロ友。ゲニに片思い)

 チョン・ユンギョン (韓国):ゲニ (ゲスト。酒というかアルコール好き)

 玉置玲央          :レオ (ゲスト。コロ友。なぜか半裸、片言英語)

 村上誠基          :マークン(住人。ポテトチップ片手に自由往来)

 ティエン・イーファン(中国):イーファン(住人。ネックレスを探す)

 七味まゆ味         :シチミ(強面)

 深谷由梨香         :ユリカ(不思議)

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2010-07-01 twitter版お薦め芝居7月

[]twitter版お薦め芝居7月

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twitter版お薦め芝居7月

twitter版お薦め芝居7月 維新派台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」@岡山・犬島精錬所跡・野外特設劇場★★★★ 今年一番の注目。 <彼>と旅をする20世紀三部作の最期を飾る今回は瀬戸内国際芸術祭に参加。「カンカラ」(2002年)以来の犬島公演となる。必見。

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カンカラ」(2002年)犬島精錬所跡・野外特設劇場

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twitter版お薦め芝居7月 南弓子ソロ単独公演「BINTA」@神楽坂ディプラッツ★★★★ 強靭かつ柔軟な身体が南弓子の魅力だが、それ以上に大きな武器は様々な要素を組み合わせて作品を構築していくアーティストとしての力だ。それはこの一晩もののプログラムで存分に発揮されるはず。http://homepage3.nifty.com/q--p/m/binta.html

twitter版お薦め芝居7月 小野寺修二×首藤康之「空白に落ちた男」@パルコ劇場★★★★ 水と油の小野寺修二がバレエダンサーの首藤康之が組んだ舞台作品の待望の再演。首藤康之ダンスアクターとしての魅力を存分に発揮。不思議な世界を見事に演出する舞台美術にも注目。

twitter版お薦め芝居7月 カメハウス「DANCE MASTER」@ロクソドンタブラック★★ 近畿大学出身の若手劇団。海のものとも山のものとも分らぬところがあるが、ゲームアニメ世代の新演劇の予感。

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twitter版お薦め芝居7月 柿喰う客「Wannabe」@アトリエ春風舎★★★★ Beseto演劇祭アゴラ劇場企画に参加しての日中韓俳優による国際共同制作公演。アンチ口語演劇を標榜する中屋敷法仁が生み出す3カ国語+αが飛び出す多言語口語演劇とは?

twitter版お薦め芝居7月 柿喰う客「The Heavy User」@大阪in→dependent theatre 2nd★★★★ 4月にフランス、5月にトルコでの上演を経た舞台大阪アンコール凱旋公演。1日だけの公演を見逃すな。21日(水)5時〜、8時〜(全2ステージ

twitter版お薦め芝居7月 ミクニヤナイハラプロジェクト「幸福オンザ道路」@横浜STスポット★★★★ 矢内原美邦演劇プロジェクト第5弾。ビートニクスのジャック・ケルアック路上」を下敷きにしたサスペンス劇というがどんなものになるのか。

twitter版お薦め芝居7月 突劇金魚「幼虫主人の庭」@シアトリカル應典院★★★ OMS戯曲賞受賞。注目の女性劇作家サリngROCKによる新作。