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中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-01-30 Monochrome Circus+graf+山中透「TROPE」@ヴォイスギャラリー

[]桃園会「ダイダラザウルス」@アイホール

作・演出 深津篤史

出演 亀岡寿行 はたもとようこ 三田村啓示(空の驛舎) 森川万里 橋本健司 

長谷川一馬 川井直美 寺本多得子 出之口綾華 

スタッフ 舞台美術池田ともゆき 舞台監督沢渡健太郎 音響効果:大西博樹 

照明効果:西岡奈美 宣伝美術白沢正 イラスト山田賢一 

写真:白澤英司 制作協力:尾崎雅久

協力 TANC!池田意匠事務所 尾崎商店 (株)オフィスゆっくり 他

協賛 タカテキスタイル株式会社

主催 桃園会

平成22年度文化芸術振興費補助金芸術創造活動特別推進事業)

 

[]Monochrome Circusgraf山中透「TROPE」@ヴォイスギャラリー


演出・構成 坂本公成 服部滋

出演 Monochrome Circus森裕子 佐伯有香 合田有紀 野村香子 小寺麻子)

舞台美術 graf

音楽 山中

宣伝美術 横山道雄(graf

写真 下村康典(Shimomura Photo office inc.)

WEBデザイン 柏田由香

制作Underline 大藪もも

主催Monochrome Circus  graf

共催MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w

助成芸術文化振興基金

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2011-01-27 Monochrome Circus+graf+山中透「TROPE」@ヴォイスギャラリー

[]Monochrome Circusgraf山中透「TROPE」@ヴォイスギャラリー


演出・構成 坂本公成 服部滋

出演 Monochrome Circus森裕子 佐伯有香 合田有紀 野村香子 小寺麻子)

舞台美術 graf

音楽 山中

宣伝美術 横山道雄(graf

写真 下村康典(Shimomura Photo office inc.)

WEBデザイン 柏田由香

制作Underline 大藪もも

主催Monochrome Circus  graf

共催MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w

助成芸術文化振興基金

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瀬戸内国際芸術祭の「直島劇場」で共同製作したMonochrome Circusgrafが再びコラボレーション。今回はギャラリーホワイトキューブ空間をそのまま劇場として、新作「TROPE」を上演した。エリック・サティは自らの作品に家具の音楽と名付けたが、この作品はgrafとのコラボレーションからではなく、サティが名付けた本来の意味で「家具ダンス」といえると思った。山中透の音楽が快い。

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2011-01-23 柿喰う客「愉快犯」@大阪芸術創造館

[]柿喰う客「愉快犯」@大阪市芸術創造

f:id:simokitazawa:20101113201036j:image

作。演出 中屋敷法仁

キャスト  七味まゆ味、コロ、玉置玲央、深谷由梨香村上誠基

2011/1/7〜161/16 @東京芸術劇場

2011/1/21〜1/25 @大阪芸術創造

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 柿喰う客はポストゼロ年代の代表劇団ひとつ最近ポストゼロ年代演劇の特徴について(1)その劇団に固有の決まった演技・演出様式がなく作品ごとに変わる(2)作品に物語のほかにメタレベル提供される遊戯的なルール(のようなもの)が課され、その遂行と作品の進行が同時進行する(3)感動させることを厭わない……などとまとめてみたのだが、(3)については若干の保留が必要だが、(1)(2)の特徴についてはこの柿喰う客の活動は典型的によくあてはまるのではないかと考えている。

 なかでも作品にメタレベル提供される「遊戯的なルール」というの顕著なところがこの「愉快犯」という作品の特徴で、しばらく舞台を見てくるとなんとなく感じ取られてくるのだが、その独特のセリフ回しといい、変形の屋台舞台といい、下座音楽的に挿入されてくるBGMといい日本伝統音楽である歌舞伎を下敷きとしてそれを自分流にデフォルメして遊んでいる。

源平争乱の時代より、ハッピーラッキー歴史を歩んできたノリノリ一族「琴吹家」!幸せボケしちゃってる彼らのもとに、

 どーゆーわけか突如「最悪の不幸」が襲いかかり始める!!愛娘の事故死! 祖母の病! 母の不倫!! ―え? ってか、娘は事故じゃなくって他殺なの!?

 どうするどうなる琴吹家! なんとかしやがれ三世帯! 先祖様も草葉の陰でテンパってるよ!! 

 以上がホームページに掲載されていた「愉快犯」のあらすじからの抜粋。謎の死を遂げたひとり娘を巡って「琴吹家」のドタバタ劇が展開されるのだが、今回の「遊戯的なルール」というのは「歌舞伎みたい」ということではないかと思う。そもそも冒頭と最後がいずれも歌舞伎の口上を模したような言い回しになっているし、歌舞伎セリフ回しとは明らかに異なるが、それぞれの役者がひとりづつ登場して、どこか節をつけたような独特な口調で長台詞をしゃべった後で、いちいち見栄をきる。速射砲のようテンポの速いセリフも掛け合いももちろん歌舞伎そのものとは全然異なるが、それでもどことな歌舞伎連想させるものとなっているのである

 しかも、「琴吹家」(明らかに寿=ことぶきと思われる)の幸運な運命の一家であるがゆえにプレッシャーに弱く、あまり強いストレスがかかると発作でショック死してしまうという設定などは荒唐無稽というしかないが、この荒唐無稽さも、それが家族の間の争いとなっているという物語の筋立てもどことな歌舞伎連想させるものなのである

 今回は出演者が劇団員である七味まゆ味、コロ、玉置玲央、深谷由梨香村上誠基の5人のみに絞り込んだこともあって、例えば前回作品の「悪趣味」などと比べると俳優がそれぞれの得意とする個人技を発揮して、戯曲を元にして遊ぶようなところがより増えているのが「愉快犯」の特徴だが、その分、戯曲の説得力はやや弱い。芝居を進行させるためのただの道具立てにすぎなくなっている面も否定できず、中身がすかすかというか「なにもない」といえばないのだ。ただ、逆に言えばそれでも役者の力や演出の面白さ、奇抜さなどで面白く見せてしまうのが柿喰う客という劇団面白さであり、よくも悪くも劇団の特徴がよく発揮された作品といえそうだ。

 初春芝居にはふさわしいともいえようが、いかコメディーとはいえ、ここまで内容がなんにもないと軽すぎる印象は否めず、どうしても十分に面白いけれど深みには欠ける。後少しなにかないだろうかの思いが消せないのだった。

 

 

 

2011-01-22 TAKE IT EASY!×末満健一「千年女優」とくじら企画「山の声」

[]TAKE IT EASY!×末満健一千年女優」@HEPホール

日時 2009/1/16(金)- 18(日)

16(金)19:00 17(土)15:00/19:00 18(日)13:00/17:00

料金 一般3,500円 学生2,500円[全席指定

原作 今敏

脚本・演出 末満健一ピースピット)

音楽 和田俊輔デス電所

出演 清水かおり 中村真利亜 前渕さなえ 松村里美 山根千佳

チケット 2008/11/22(土)発売開始

電子チケットぴあ→0570-02-9999

・e+

HEP HALL電話予約→06-6366-3636(11:00?20:00)

TAKE IT EASY!web予約

お問合せ 090-8536-5375(TAKE IT EASY!

クレジット 企画制作TAKE IT EASY! 協力:マッドハウス 「千年女優製作委員会


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あらすじ(ウィキペディアより引用) 

芸能界を引退して久しい伝説の大女優藤原千代子は、自分所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花インタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。

「一番大切なものを開ける鍵…」

少しずつ自分過去を語りだす千代子。しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の記憶映画世界が段々と混じりあっていく…。

昨年夏に急逝した今敏監督アニメ映画千年女優」の舞台版。伝説の大女優藤原千代子の生涯を彼女の実人生と出演した数多くの映画を時代を超え、虚実を超え、往還していく原作映画を元惑星ピスタチオの役者でもあった末満健一ピースピット)が「スイッチプレイ*1カメラワーク」「パワーマイム」といった惑星ピスタチオ(=西田シャトナー)が生み出した独自の演出法を駆使して演劇化した。

 もともと、日本映画黄金時代へのオマージュともいえるこの題材を今敏監督アニメという手法により映画化したのは実写では難しい「伝説女優」という存在アニメ―ションという抽象化、記号化が可能媒体により初めて映像可能となったということがあるのだが、実は今回の舞台版では複数の俳優が次々と同一の役柄を受け継ぐように演じていくというスイッチプレイの手法を「千代子」に適用した。これは一人一役という通常の演劇では演じる役者のイメージがどうしてもそのまま千代子に重なってしまうところを複数の俳優が演じることで、観客それぞれの脳裏にそれぞれの「千代子」のイメージが喚起される仕掛けとなっている。

 この芝居が興味深いのは舞台版「千年女優」が生まれるにいたった経緯に数奇な運命なようなものを感じてしまうことだ。そして、それがある意味円環のようにも螺旋状のようにもなっているということが「千年女優」のモチーフそのものと重なってくるところがある。

 この舞台の初演は2009年だったのだが、やはりHEPHALLで上演された舞台のアフタートークに今敏監督自身が出演して話したことが印象的だった。実は映画千年女優」を見た時からこの映画はどこか惑星ピスタチオのような匂いがあるなと薄々感じていたのだが、映画演劇では作りも違うし、具体的にここがという指摘もできなかった。ところが、監督自らがその席上で惑星ピスタチオのファンで以前に「ナイフ*2という舞台を見て感激して、これが映画化できないかと考えたがそれは「やはり無理」と断念。そこで浮かび上がってきたのが、この「千年女優」だということを語っていたからだ。

実は今監督は初演の前にもブログ*3舞台版「千年女優」への期待を語っていて、これも 

東京公演 会場:シアターグリーン BIG TREE THEATER

豊島区池袋2-20-4 TEL 03-3983-0644

2011年2月17日(木)〜21(月)

17日(木)19:30

18日(金)15:00/19:30

19日(土)14:00/18:00

20日(日)14:00

21日(月)14:00

※開演時間の45分前より受付開始、30分前より開場

料金 一般=前売 3,800円 当日 4,000円

学生=前売 2,800円 当日 3,000円(要学生証提示)

全席指定

[]くじら企画「山の声−ある登山者の追想−」@インディペンデントシアター2nd

大竹野正典追悼公演第三夜 新田次郎孤高の人」のモデルともなった登山家を主人公にした評伝劇。OMS戯曲賞受賞作品待望の再演。

作・演出 大竹野正典

◆ 出 演 ◆

戎屋海老 

村尾オサム(遊劇体)

スタッフ

舞台監督 谷本 誠

舞台美術 武川康治

音響効果 大西博樹

照   明 林 鈴美

宣伝美術 高岡孝充 

制   作 くじら企画

http://www5c.biglobe.ne.jp/~kujirak/

お問合せ先・くじら企画:090−7553−6397

*1:正確に言えばスイッチプレイは1人の役者が次々と別の登場人物を演じていくことで、そのためか公演パンフなどでは「入れ子」キャスティングと名付けているようだが、私はこれはほぼ西田演出における「スイッチプレイ」だと考える

*2http://igomusic.jp/artist/k_satoh/pistaccio.html

*3http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/336

2011-01-21 東京ELECTROCKSTAIRS「水平線サイコ」@アサヒアートスクエア 

[]東京ELECTROCKSTAIRS「水平線サイコ」@アサヒアートスクエア

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演出・振付 KENTARO!!

<出演> 伊藤知奈美 大江麻美子 金澤百合子 川口真知 高橋幸平 山本しんじ 横山彰乃 aokid KENTARO!! (50音順) Time table ※開場は開演の30分前です 1月20日(木)19:30  21日(金)19:30 22日(土)15:00 / 19:30  23日(日)15:00 東京ELCTROCK STAIRS WEB → http://www.tokyoelectrock.com/

お問合せ CAN tel:03-5457-3163 http://www.cancancan.co.jp/ 

 ヒップホップ出身のKENTARO!!率いるカンパニーの単独公演第3弾。ひさびさにダンスの本来の動きの魅力を堪能させてもらった。KENTARO!!はやはり本当に突出した力を持つダンサーだと再認識した。技術だけならもっとうまい人もいるだろうが、特に即興フリーフォームな動きになった時の彼の動きのよどみなく流れるような動きはヒップホップの動きを基礎とはしているのではあろうが、彼ならではの独特な動きで、きわめて魅力的である。それゆえ、これはKARASにおける勅使川原三郎もそうだし、BATIK黒田育世もBABY−Qの東野祥子もそうなのだが、それがグループ作品であってもどうしてもソロダンスを期待して待ってしまうようなところがある。

 東京ELECTROCKSTAIRSも振付を担当するKENTARO!!のダンスが魅力的なだけに前回見た「Wピースに雪が降る」ではどうしてもそういう部分があったのだが、今回は残りのダンサーの個々の個性が以前よりも際立ってきて、そのうち幾人かにスターダンサー候補性としてのきらめきを感じた。まず、目立ったのが赤のボーダー衣装で踊っていた女性ダンサー(おそらく伊藤知奈美)の存在である。KENTARO!!の振付にはそれぞれソロで踊るパートや全員での群舞のほかに相手が入れ替わりながらのいくつかのデュオの場面、トリオの場面とバラエティーが豊かで、それが見飽きさせない効果を生んでいるのだが、どの場面でもこの舞台において中心的な存在だったのが彼女で、特にKENTARO!!とのデュオではKENTARO!!に負けない体の切れ味を見せ、ふたりのユニゾンの動きが調和して快かった。また、川口真知とのデュオのところは以前にもミュータント・ライセ (KENTARO!! 伊藤知奈美 川口真知) のユニット名での舞台を見たことがあるが、息が合っていて互いの相性のよさを感じさせた。川口はほかの場面では「真知だよ」などと観客席に向けて話しかける場面も用意されていて、会場の雰囲気を和ませるような個性も持っていて、これもなかなかの魅力を感じた。

 この公演に集まったダンサーはKENTARO!!の教え子や仲間系のヒップホップ出身のダンサーコンテンポラリーダンス系のダンサーが入り交じっていて、コンテンポラリー系の代表としてはBATIKダンサーでもある大江麻美子も参加しているのだが、彼女場合も相当に体が動くダンサーではあるのだけれどストリート系のムーブの切れ味はまだこれからというところかもしれない。ただ、ソロ場面などではほかのダンサーとの特性の違いを生かした振付をKENTARO!!は振り付けており(それが振付であるのかどうかは不明だが)、作品全体としては面白いアクセントとして機能していたのではないかと思う。

 男性ダンサー女性と比べるとよく言えばういういしさなのだが、悪く言うとまだこなれていないところがあって、特にKENTARO!!と若いダンサー高橋幸平?)がデュオでユニソンで踊ったところなどは同じような動きで動いているだけに逆にどうしてこうも違うのだろうなどと思ってしまったが、ただ一生懸命さは伝わってきて、これはこれで現段階では好感が持てた。

 おかしな存在感を見せていたのがaokid 。もともとブレイクダンサーグループの一員としてその分野の世界大会に出場したというから強靭な身体能力などをところどころで見せるのだが、冒頭近くの観客がほとんど完全に引いてしまうような寒いギャグを連発していた場面など飛び道具的な個性のほうが今回は目立った。

 そして、言うまでもないが時折踊って見せるKENTARO!!のダンスはやはり魅力的であった。コンセプト中心のダンスが全盛の昨今、踊ることの楽しさを体現できるカンパニーとして注目していきたいと思う。

最後東京ELECTROCKSTAIRSとは直接関係ないが、ポーランドショパンフェスティバルに参加したKENTARO!!のパフォーマンス映像youtubeで見つけたのでここにリンクしておくことにした。

http://www.youtube.com/embed/e3dCFD430VU

2011-01-18 G・K・チェスタトン「四人の申し分なき重罪人」@ちくま文庫

[]G・K・チェスタトン「四人の申し分なき重罪人」@ちくま文庫

 G・K・チェスタトン「四人の申し分なき重罪人」@ちくま文庫読了

 ブラウン神父シリーズミステリファンに知られるG・K・チェスタトン。だいぶ以前に「ポンド氏の逆説」と「詩人狂人たち」が創元推理文庫で刊行された時にも「こんなものがあったのか」と驚嘆して、さっそくその年のベストミステリに挙げたことがあったのも思い出したが、まだこんなものがあったのかと再びびっくりである

 実は最近「新ナポレオン奇譚」というチェスタトン長編翻訳されて文庫化されているらしいということを耳にして、調べてみたらそれより先にこちらの中編集が発行されていることが分かったため、さっそく購入して読んでみることにした。

 全体としてはシカゴコメット紙のエイサ・リー・ピニオン氏が会員制「ロンドンクラブ」で「誤解された男のクラブ」のメンバーそれぞれから聞き出した話という体裁での連作中編なのだが、これがいずれもツイストに富んでいていかにもチェスタトンらしい。

いずれもなかなか読ませるのだが、なかでも個人的にお気に入りを1本挙げるとするとブラウン神父ものの秀作と共通するテイストを感じさせる「忠義な反逆者」であろう。

四人の申し分なき重罪人 (ちくま文庫)

四人の申し分なき重罪人 (ちくま文庫)

2011-01-16 音楽座ミュージカル「ホーム」@シアターBRAVA!

[]音楽ミュージカル「ホーム」@シアターBRAVA!

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キャスト大阪公演)

麻生めぐみ山本広子 高野菜々

山本哲郎 佐藤伸行

坂本いずみ 秋本みな子

藤井広田勇二

豊 清田和美

幸枝 宮崎祥子

渡辺修也

長谷川光子 浜崎真美

長谷川和弘 安中淳也

二郎 藤田将範

がんさん 萩原弘雄

下村 小林啓也

田島 新木啓介

美容師ほか 野口綾乃

運転手ほか 川島啓介

オリジンほか 河村真希

「ホーム〜はじめてテレビがきた日〜」は、昭和という時代を日本人がどう生きてきたのかを、世相の推移と家族の在り方を通して見つめた作品です。

この作品には、一組の恋人と、一組の家族が登場します。それぞれの物語は、瞬間瞬間交錯しながらも、ある時点までは交わることなく通り過ぎてゆく。まったく関係ないと思える人間同士も、実は見えない何かで結ばれていて、たぐっていけばひとつになるというメッセージは、宇宙にぽっかりと浮かぶ地球そのものが“ホーム”であり、そこに生きるものすべてが家族だと語りかけます

1994年の初演から、実に16年ぶりの再演となる幻の名作をぜひお楽しみください。

■あらすじ

昭和三十四年秋。デパートの屋上でアドバルーンの見張りをしていた山本哲郎の前に、ひとりの女が現れた。

「ギンギンギラギラ、夕陽が沈む」――夕焼け空を見ながら、空を飛べそうな気がしたとつぶやき、風のように立ち去った女。哲郎と麻生めぐみの出会いだった。

同じ頃、ビルの谷間で坂本いずみ藤井宏が寄り添っていた。世界を変えようと、学生運動にかける宏。そんな彼のために、いずみは進んで手伝いを申し出る。 やがて哲郎とめぐみ結婚めぐみ母親、豊と同居することになる。新居への引越しの日、妹の幸枝夫婦仕事仲間の二郎たちが手伝いにやってきた。その日は哲郎の家にはじめてテレビがやってきた日。みんなの顔が輝いている。めぐみ妊娠を知り、哲郎は大喜び。やがて赤ん坊誕生し、広子と名付けられる。幸福の絶頂……。

しかし、ある日突然めぐみは失踪してしまう。仕事も手に付かず、酒に溺れる哲郎。ある日、泥酔した哲郎は、留置所に保護される。 そこに、逮捕され拘留中の宏がいた。面会に来たいずみに累が及ばないように、わざと愛想づかしを装う宏。いずみには、宏の真意がわからない。深く傷ついたいずみは宏の子ども中絶。二度と誰も愛さない決意をするのだった。

一方、哲郎は、その後も一向に仕事にいく様子もなく、毎日マージャンに明け暮れていた。「家族なんて、あってねえようなもんよ。しょせん人間、みんな一人よ」

――みんなが引き上げた後、ひとり酒を飲む哲郎。 その時、突然泣き出した広子をなだめているうちに、哲郎の心が少しずつ動いてゆく。

「しょうがねえよ。父親だもんな……」

次の日から哲郎は働きはじめた。広子を育てるために、必死で生きてゆく哲郎。

宇宙開発東京オリンピック……時代は流れ、流れて……哲郎は廃品回収に転業。時代とともに人もめぐり、いずみ小学校の教師になっていた。

昭和四十六年、広子は小学生。担任のいずみが哲郎の家に家庭訪問でやってきた。二筋の糸が、ここで結びつく。

めぐみが帰ってきた!」

――うれしそうな豊の叫び。ボケているのか、豊はいずみをめぐみだと思い込んでしまったらしい。 そこへ広子が交通事故にあったという知らせが……。

あわてて病院にかけつける哲郎たち。いずみの協力で輸血用の血液に間にあい、手術は無事成功。

しかし、血液型から、広子が哲郎の子どもではないことがわかる。 「関係ねえよ…血液型なんて。そんなもん、はなから信用しちゃいねえんだから」 広子の寝顔を見つめながら、哲郎は新たに決意を固めるのだった。

2011-01-15 佐東利穂子「SHE」@兵庫県立芸術文化センター

[]佐東利穂子「SHE−彼女」@兵庫県立芸術文化センター

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勅使川原三郎作品のソリスト 佐東利穂子による初のソロダンス!!

http://www.youtube.com/watch?v=t91ioqJDfGg&feature=youtu.be

ダンス:佐東利穂子×ディレクション:勅使川原三郎

『SHE−彼女

2011.1.15(土) 開演3:00pm(開場2:30pm)

兵庫県立芸術文化センター 阪急ホール

2011-01-14 「踊りに行くぜ!!」セカンドin松山@ひめぎんホール

[]「踊りに行くぜ!!」セカンドin松山ひめぎんホール

上演作品

「CANARY-”S”の様相」 作・演出・構成・振付:前納依里子

羽生圭江、石田未来飯塚友浩、前納依里子

「お部屋」 構成・演出・振付:矢内原美邦

合田緑、泰山咲美、高山真美、得居幸、花島千夏、星加昌紀、真鍋美奈恵、三好直美、渡部訓子)

地元作品:

「コトブキイブキ 作・星加昌紀

大西幸介、来留島彩織、佐藤桃子、重松彦輝、高橋亜由美中村仁美、樋山桃子松山愛果、矢内原由佳、吉村理沙

カレイなる家族食卓 作・構成・演出:村山華子

(小笠原大輔、笠井晴子、中島晶子、村山華子

ダンス作品を公募し全国の会場で巡演する「踊りに行くぜ!!」が「作品クリエイションサポート+巡回公演」企画「踊りに行くぜ!!」セカンドとして生まれ変わった。その第1弾となったのが松山での公演で今回はどのように変わったのかを実際にこの目で見て確かめるためもあって松山まで出かけてみることにした。

 アーティスト公募について「あらゆるジャンルクリエイターによる、ダンス作品のアイデアを募集するタイプA」、「開催予定地域公募参加者とともに作品を作り上げる振付家を募集するリージョナルプロジェクトタイプB」と、2つの異なる方向性でクリエイションを援助する、ということだったのだが、実際に見てみるまでそれぞれどういうものなのか、両者はどう異なるのかの具体的なイメージイマイチはっきりしなかった。

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 実は知り合いのダンサータイプAタイプBとどう違うのか、そしてどちらに募集するべきなのかを聞かれたことがあったのだが、募集要項を読んだだけではどうにも具体像が浮かび上がらず、結局「JCDNのスタッフに聞いてみるのが1番では」とのなんとも情けないアドバイスをしてしまったぐらいだ。

 そして、この両者の違いというのは松山公演を見た結果、比較的明確に浮かび上がってきたように思えた。具体的には松山公演では矢内原美邦構成・演出・振付による「お部屋」がタイプB、「CANARY-”S”の様相」(作・演出・構成・振付:前納依里子)と「カレイなる家族食卓」(作・構成・演出:村山華子)がタイプAにあたる。

 タイプBは簡単に言えばいわゆる「アーティスト・イン・レジデンス」で矢内原美邦*1は今回松山在住のダンサーと一緒に松山に滞在製作する形で新作を制作した。この「お部屋」という作品が興味深かったのはこれにより松山という土地の特殊性もあって、トヨタアワードファイナリスト常連であったYummydanceのメンバーである合田緑、得居幸、こちらも全国的に活躍している星加昌紀らトップレベルコンテンポラリーダンサー・振付家が参加。以前に康本雅子ニブロール作品にダンサーとして参加した前例はあるけれど、矢内原にしても松山勢のようなキャリアダンサーと振付作品を制作することはあまりない経験であり、その意味でも注目の作品であった。

 2010年ダンスベストアクトに矢内原美邦の「桜の園」を選んだのだが、それはニブロールではなく、また演劇作品であるミクニヤナイハラプロジェクトでもない、矢内原個人のダンス作品であった。

 今回の「お部屋」もチェーホフイメージをとった「桜の園」とはかなり方向性の違う作品ではあったが、矢内原ソロプロジェクトによるダンス作品だった。松山の公演は1ステージだけだったのだが、この作品は1回の上演で終わってしまうのは惜しいほど。今回の松山公演の4演目の中で断トツの出来ばえだ。

 「桜の園」との比較でいうと、群舞の魅力が目立っていた「桜の園」に対して、こちらは群舞の場面はたくさんあるけれど、どちらかというと短い長いの差はあってもそれぞれのダンサーソロ部分が与えられているなどダンサー個々の個性を重視した構成になっている。特に星加昌紀の少し長めのソロダンスが素晴らしく、こういう男性ソロというのは矢内原作品では初めて見たのですごく印象的であった。

 実はこの作品では実際の現地での制作期間が2週間弱(2010年12月16〜23日/2011年1月8〜13日)と短いこともあり、「部屋」という課題で参加する各ダンサーにそれぞれ短いソロ作品を作ってもらい、それをyoutube映像により、矢内原が見て作品のイメージに取り入れていくなどの遠隔地を逆手にとったキャッチボールを行った。作品を見て感じたのは短い創作期間の割に振付のフレーズも多く、あるいはそれぞれのダンサーがそれぞれ発していた「自分の部屋についてのモノローグ」など充実した内容だったことだ。これは矢内原がすべての振りを作って振り移すのではなく、ダンサーから出てきたものをうまく利用しながら編集的な作業で1本の作品に仕立て上げたことが矢内原作品でありながら松山地元ダンサーとのコラボレーション的な色合いも醸し出し、豊富な内容を感じさせるものになったのではないかと思った。

 企画として「真の目的はここかも」と思ったのは今回のキャストには先に挙げた十分の実績のあるダンサーに加えて、現役大学生の若いダンサーオーディションによって選考されて参加していたことだ。実は松山でここ十数年ほどコンテンポラリーダンスをけん引してきたYummydanceはウィリアム・フォーサイスカンパニーにもダンサーとして在籍したことがあるドイツ在住の振付家アマンダ・ミラー松山でのアーティスト・イン・レジデンスに参加した若いダンサーたちにより、「その後も活動を続けたい」と旗揚げされたカンパニーだった。若い時にこういう第一線の創作者と作品を共同制作するということはそのダンサー意識能力を成長させるのに大きな経験となるであろう。

 しかも若いダンサーにとっては今回は矢内原美邦という日本トップクラスの振付家の作品に出演したというだけではなく、やはり同等の力を持つダンサー・振付家と一緒に作業することで、そのレベルや取り組み方を間近に見ることができた。

 最近地方ホールなどの主催によるワークショップ公演なども増えているが、今回の作品はそのレベルを大きく超えているもので、それを自ら感じられたという機会を与えられたことは本当に素晴らしいと思う。できるものなら、Yummydanceに続くようなカンパニーがこういうところからもうひとつ生まれるといいのだが、そんなにうまくはいかないだろう。ただ、特に地方ではソロあるいはデュオ程度の規模での活動が多いなかで、グループ作品を共同制作することで第2、第3のYummydanceを生み出すような下地を作っていくということがタイプBの狙いではないかと思ったのである

 一方、「あらゆるジャンルクリエイターによる、ダンス作品のアイデアを募集するタイプA」では松山で2作品が上演されたが、こちらは「あらゆるジャンルクリエイター」「アイデアを募集」の2点がミソのようだ。作品を見て「そうか」と思ったのはこの2作品はいずれも4人のダンサーが出演するグループ作品となっていたことで、これがこれまでの「踊りに行くぜ!!」との大きな違いだ。

 というのは「踊り行くぜ!!」ではこれまでも地方での作品の公募をしてきたのだが、そのほとんどがソロデュオの作品、しか女性ダンサーにより日常的な身辺雑記的なものをJポップ的な音楽に乗せて踊るというのが多かった。これは実は特に地方ではその活動の形態からして当然の帰結であって、そういう種類のダンスのなかにももちろん秀作はあり、それが「踊りに行くぜ!!」スぺシャルに選ばれて東京大阪で踊られるということもあった。ただ、問題はそういうものが「選ばれた」という事実が「傾向と対策」のようにそうした風潮を拡大再生産していくことにつながり、それがさらにその傾向を強めるという悪循環があり、それが次第に作品を小粒なものにしていくことになった現状が確かにあり、少なくとも今回上演された2作品は作品のクオリティーこそまだこれからという部分はあるが、そうした傾向とは一線を画すものだったのは間違いない。

 なかでも興味深いと思ったのは「カレイなる家族食卓」(作・構成・演出:村山華子)。村山華子は作品に自ら出演して踊ってはいるけれどもダンサーではなく美術家であり、ダンス作品を作るのもこれが初めて。「あらゆるジャンルクリエイター」を体現する作品だった。

 そのためか作品のテイストも同じく映像美術などを多用するといってもこれまでの日本コンテンポラリーダンスとはかなり色合いが違うものだ。日本コンテンポラリーダンス場合、多くはダンサーにより創作されていることもあって、「どんな新しい動きを開拓するか」というのが最重要課題であったが、この「カレイなる家族食卓」は動き自体にはそれほど新規性はなく、実は振付家本人に出演しているダンサーバレエの人かと聞いてみたら一言のもとに「違う」と否定されたのだけれど、動きそのものは私の目にはほとんどバレエの動きと似て映り、残念ながらほとんど独自性というのものは感じられなかった。

 それでは面白くないのかと言えば実は美術家としてのセンスを発揮した映像舞台美術衣装などそれ以外の部分が面白くて、それで見せてしまうというところがあった。コンテンポラリーダンスは今回の作品でいうと矢内原美邦作品が典型だが、踊る人がその人自身として舞台に上がることが多く、演劇のようになにかの役を演じるということは少ない。少なくとも日本ではそうだ。

 この作品は「家族の肖像」を描いた作品で、出演する4人のダンサーにそれぞれ父、母、長女、次女という役があり、その家族崩壊してしてから再生していくまでというストーリーもはっきりとある。そのためか、普段、コンテンポラリーダンスを見慣れていない観客に対する受けがよく、その人たちの一部の感想では逆に私が「今年のベストアクトに入るかも」と思った矢内原作品に対して「話がよく分からない」などの反応もあったようだ。

 私などは面白く見るには見ながらも、でもこれってセリフはないけれど、演劇であってダンス(少なくともコンテンポラリーダンス)として評価していいものかどうなのかという疑問が残ったのだが、逆に言えばこれまでのやり方では「踊りに行くぜ!!」にこの手の作品が出てきにくかったのも確かで、巡演を通じてこの作品がどのように成長を遂げていくかも楽しみだが、すでにこの時点で最初の成果は出ているともいえそうだ。

 「タイプA」のもう1本、「CANARY-”S”の様相」はそういう意味で言えばこちらも映像美術なども駆使したマルチメディアパフォーマンス的要素を含みながらもいかにもコンテンポラリーダンスらしい作品であった。荒削りながら、ダンスムーブメント映像美術クオリティーなど見るべきものがあり、今後巡演を通じて作品を練り直していけば、相当以上に素晴らしい作品へと変化をとげるかもとの可能性を感じさせた。

 作者にとっての初めてのグループ作品という気負いが裏目に出たか「あれも、これも」といろんな要素を「幕の内弁当」のように詰め込みすぎた。そのため、全体としての印象がやや散漫となってしまっていた。そのあたりは自分たちの表現したいところの核、いわばセールスポイントはこれで、だからこれは絶対に見てくださいという部分を明確にして、それ以外は場合によっては削ぎ落していくような整理が必要なのではないか。ただ、この作品は一番大化けするかもとの予感を感じさせる作品でもあった。 

 年間ベストアクト級の充実ぶりを見せた矢内原美邦作品と比べ、「タイプA」の2作品は初演となる松山での公演では面白くなる素地はあるけどまだ海のものとも、山のものともわからぬ、との印象が強かった。だが、「踊りに行くぜ!!」の最大の長所は荒削りだった作品が各地での再演の繰り返しによる練り直しのなかでより完成度が高く、作者の意図が明確な作品へと変貌を遂げていくこと。特に今年は「タイプA」の3作品については最初の時点ですでに最後の「踊りに行くぜ!!」セカンドin東京への出演が決定しており、ここに向けどんな成長を作品が遂げていくかが、楽しみな「踊りに行くぜ!!」セカンドin松山であった。

 

   

2011-01-12 新年会&秘蔵映像上映会

[]「演劇新潮ゼロ年代からテン年代へ」新年会秘蔵映像上映会

 無事終了しました。今回は結果的になかなか盛況で、来ていただいた皆さん有難うございました。今回はいくつかこの日のために交渉していた映像が期日に間に合わないなどで、うまく手に入らなかったため「2010年の年間回顧」を主題に快快「Y時のじかん」、「あゆみ」(抜粋)など昨年のベストアクトに選んだ作品などを上映。レクチャーでは次第に明確になってきたポストゼロ年代劇団の作品が共通して持つ特徴はなにかなどについて参加者ディスカッションしました。

 前々回の上映会が運悪く出席者が1人しかいなくて、「ゼロ年代からポストゼロ年代テン年代)へ」という特殊ともいえる主題で参加者を募って上映会を開催するのは限界かと思ったのですが、今回参加者もけっこう多く、映像終了後の議論にも参加してくれるなど(自己満足かもしれないけれど)それなりの手ごたえも感じたため、今年から開始する予定の新企画(ダンス関連を考えています)と平行してこれも継続していこうかなと考えています

1月12日(水) 7時半〜

主宰・中西理(演劇舞踊評論

 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたミニレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像演劇を楽しんでもらおうというセミネール「演劇新潮ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会が好評のうちに終了しました。今年も新たな企画を現在検討中ですが、その前にこれまで集めた映像・様々な理由で秘蔵している蔵出し映像を上映したいと思います映像を見ながら舞台の話をはじめいろんな話題で盛り上がりましょう。具体的にどんな映像があるのかは、来てみていただいてのお楽しみ(いくつかの映像現在交渉中)ですが、セミネール本編で使用した映像についてはブログ大阪日記」やメール(BXL02200@nifty.ne.jp)、ツイッター(@simokitazawa)で「××が見たい」とあらかじめリクエストしてただければできるだけ応じたいと思います演劇作品の場合、全編上映するのは無理な場合もありますが、これも希望があれば別途上映日を設けるつもり)。

【日時】2011年1月12日(水)p.m.7時半〜

【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】¥1500[1ドリンク付]

※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席場合お断りすることもあります

【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+yoyaku.110112@gmail.com お名前 人数 お客様E-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。ツイッター(@simokitazawa)での申し込み(こちらは名前・人数だけ)も引き受けます

  06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)

演劇新潮ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像これまでの上映作品


第1回

指値(快快)「霊感少女ヒドミ」  

五反田団「長く吐息

快快「ジンジャーに乗って」 

ミクニヤナイハラプロジェクト「五人姉妹」 

第2回 

渡辺源四郎商店「俺の屍をこえてゆけ」「河童」ほか

第3回

ポツドール「顔よ」

第4回

柿喰う客「真説・多い日も安心」

特別編

少年王者舘「夢+夜」

ままごと「わが星」

toi「あゆみ」ほか

第5回

悪い芝居「嘘ツキ、号泣

第6回

デス電所「夕景殺伐メロウ」


セミネールで使用した主な映像

チェルフィッチュ

「三月の5日間」「フリータイム」「目的地」

 ニブロール

ニブロール 初期秀作集」「3年2組」「青ノ鳥」初演版「青ノ鳥」NHK放映版

ROMEO OR JULIET」「no direction」

青年団

冒険王」「バルカン動物園」「S高原から」「東京ノート」(南河内万歳一座「S高原

から」)

イデビアン・クルー

「排気口」「くるみ割り人形

弘前劇場

「家には高い木があった」「職員室の午後」「冬の入り口」「あの川に遠い窓」(山田

辰夫・村田雄浩出演)

レニ・バッソ

「Finks」「ゴーストリー・ラウンド」「Slowly,slow for Drive」「パラダイスローグ

 Paradiselogue」

五反田団

「ながく吐息」「さようなら僕の小さな名声」「いやむしろわすれな草」

ポツドール

「恋の渦」「顔よ」「激情」など

珍しいキノコ舞踊団

フリルミニワイルド」「作品集抜粋」

ダムタイプ

pH」「OR」「メモランダム

藤本隆行

「true」「Refined colors」「lost」など

上海太郎舞踏公司

ダーウィンの見た悪夢」「マックスウェルの悪魔」「RITHZM」など

ヤザキタケシ

ブルータイム」「GUYS2」(トリイホール)「ヤザキタケシVS伊藤キム」など

2011-01-09 スターズオンアイスジャパンツアー2011(大阪公演)

[]スターズオンアイスジャパンツアー2011(大阪公演)@なみはやドーム


■開催日

2011年1月8日(土)開場14:00/開演15:00

2011年1月9日(日)開場11:00/開演12:00

2011年1月9日(日)開場16:00/開演17:00

■会場 :大阪府なみはやドーム

■料金(税込)

アリーナSS : \25,000

アリーナS : \20,000

SS : \15,000

S : \10,000

A : \6,000

■出演スケーター(変更の場合あり)

エヴァン・ライサチェク

サーシャ・コーエン

トッド・エルドリッジ

マイケルワイス

カートブラウニング

ジェフリー・バトル

ジョアニー・ロシェット

ジェイミー・サレー&デイビット・ペルティエ

ニスベルビン&ベンジャミンアゴスト

キョウコ・イナ

浅田真央

高橋大輔

安藤美姫

荒川静香

本田武史

羽生結弦

テレビ東京サイト

http://www.tv-tokyo.co.jp/soi2011/

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 高橋大輔は悪くはないけれどジャンプ不安定、少し疲れぎみだったのだろうか。安藤美姫浅田真央は素晴らしかった。ただ、この日もっとも感銘を受けたのは実は荒川静香の演技。ジャンプにはさすがに現役時代のような安定感はないけれど、指先の動きまでも繊細に表現された滑る姿勢の美しさを見ると流石。世界選手権で優勝したといっても安藤浅田もまだ成熟という意味荒川静香を超えているわけではないのだなと感じさせられた。

 ということは安藤美姫浅田真央もまだまだ成長の余地があるということ。とりあえず世界選手権は頑張ってほしい。羽生結弦は昨年も見たのだけれど、こちらは一段と成長した姿を見せてくれていて頼もしい限り。この日は疲れているせいかジャンプで転倒し、悔しそうな挨拶が印象的。この負けず嫌い、勝気に見えるところがこれまでの日本人選手にはあまりないところだ。

 海外組のなかではカートブラウニングが凄かった。ジャンプも現時点で比べたら本田よりもよほど跳べているじゃないかと思ってしまうのだが、これは思っても言ってはならない禁句だっただろうか(笑い)。

2011-01-08 シベリア少女鉄道スピリッツ「もう一度、この手に」@王子小劇場

[]シベリア少女鉄道スピリッツ「もう一度、この手に」@王子小劇場

 作・演出土屋亮一

 舞台監督:谷澤拓巳、上嶋倫子 音響中村嘉宏 照明:伊藤

 創作補佐・映像冨田中理 美術:泉真 衣裳:さかくらきょうこ

 演出助手山本尚輝 制作高田雅士、保坂綾子、柴貴子

 企画・製作シベリア少女鉄道

 出演:

 石田剛太 [ヨーロッパ企画]

 大杉さほり [虚構劇団]

 加藤雅人 [ラブリーヨーヨー]

 上福元沙織[無所属新人]

 篠塚茜  [シベリア少女鉄道]

 高松泰治 [ゴキブリコンビナート]

 藤原幹雄 [シベリア少女鉄道]

 吉田友則 [漢の仕草]

 声の出演 町田マリー[毛皮族]

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シベリア少女鉄道スピリッツ「もう一度、この手に」観劇。直接的な感想を書きにくいので例え話をすると途中まで切れのいい変化球を投げる好投手だと思っていたら、とてつもない魔球が飛んできたという感じでしょうか(笑い)。 公演終了後詳しい感想は書くつもり、といいながらその後ほかのことをやるのに忙しくなって結局放置されたことも何度もあるからなあ。

 具体的なネタには触れられない段階でなにか書くことはないだろうかと考えると今回の舞台ヨーロッパ企画石田剛が出演していたのを見て「悲劇喜劇2007年8月号の特集企画「気になる演劇人」に「ゲーム感覚世界を構築 —シベリア少女鉄道ヨーロッパ企画—」*1という小論を執筆。その最後にこんな結語めいた文章を書いてその論を締めくくったのを思い出したからだ。

欧米リアリズム演劇起源を持つ現代演劇においてはアウトサイダーと見える彼らの発想だが、日本においてこうした発想は実は珍しくないのではないか。鶴屋南北ケレンを得意とした歌舞伎の座付き作者は似たような発想で劇作したんじゃないだろうかということだ。舞台のための仕掛けづくりも彼らがこだわり、もっとも得意としたところでもあった。その意味ではこの2人は異端に見えて意外と日本演劇伝統には忠実なのかもしれない。

 実はその時の「悲劇喜劇」はいわゆる「ゼロ年代演劇」の特集であったわけなのだが、興味深いのはその時から3年あまりが経過して昨年あたりからポストゼロ年代劇作家たちが本格的に台頭してきたのだが、そこではっきりしてきた事実がある。引用した部分でいえば「演劇における遊び・ケレン的要素の重視」というのが柿喰う客、ままごと、快快、東京デスロックといったポストゼロ年代劇団の特徴なのだが、いまから見ると当時孤立した突然変異のように見えてそうした要素を先駆的に体現してきたのが、この2劇団であるということが指摘できそうだからである

実は「シベリア少女鉄道ヨーロッパ企画」でははっきりと把握できていなかったのだが、リアリズムに対するこうした若い作家たちの対峙の仕方を考えてみるときにどうしても連想させられる概念がある。それは東浩紀が「ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 」(講談社現代新書)で提出した「ゲーム的リアリズム」という概念である

 もちろん、原著書における「ゲーム的リアリズム」の概念は主として美少女ゲームライトノベル対象にして著述されているので、このタームをそのままシベリア少女鉄道やユーロッパ企画に適用するには意図的誤読による概念拡張必要である。そこが躊躇されるのだが、作品内で語られる物語と並行して、その作品自体構造を支配するメタ的なルールがあり、観客はそのルール物語を二重重ねのように同時に体験するような仕掛け。これを広義での「ゲーム的リアリズム」と呼びたい。すなわち、作品ゲーム)に観客(ないしプレイヤー)を没入させるためのドライビングフォース(推進力)をこの構造に求めていくような作品が「ゲーム的リアリズム」にもとずく作品なのだ

 そして、ここで言うゲームモデルには東浩紀あくまでノベル系のアドベンチャーゲームのようなものを想定していたのに対して、ここではより広く、ゲーム理論にもとずく戦略ゲームや対戦ゲームなどゲーム全般に広げてみたい。

 それというのもここでまず取り上げたシベリア少女鉄道ヨーロッパ企画作品にさまざまなゲーム的要素ないし構造を持ち込み、それをモデル化して作品化しているからだ。

 それは今回の「もう一度、この手に」でも例外ではない。(続く)

2011-01-04 「壽 初春大歌舞伎 昼の部」@大阪松竹座

[]「壽 初春大歌舞伎 昼の部」@大阪松竹座

【昼の部】

『玩辞楼十二曲の内 土屋主税  

一場 向島晋其角寓居の場

  第二場 土屋邸奥座の場

土屋主税-----------------------翫雀

大高源吾-----------------------染五郎

晋其角-------------------------橘三郎

落合其月-----------------------薪車

侍女お園-----------------------扇雀


『男の花道』  第一幕第一場 東海道金谷宿なる旅籠松屋の店先

     第二場 同 裏の部屋

     第三場 同 奥の離れ

     第四場 同 奥の離れ

     第五場 元の松屋の店先

  第二幕第一場 茶屋むさし屋の二階座敷

     第二場 山谷堀の料亭万八の離れ

     第三場 中村座の舞台

     第四場 元の万八の離れ

加賀屋歌右衛門-------------------藤十郎

万八女将お時---------------------秀太郎

加賀屋歌之助---------------------染五郎

加賀屋歌五郎---------------------錦吾

田辺妻富枝-----------------------吉弥

加賀屋東蔵-----------------------竹三郎

田辺嘉右衛門---------------------翫雀

土生玄碩--------------------------幸四郎

2011-01-03 「壽 初春大歌舞伎 夜の部」@大阪松竹座

[]「壽 初春大歌舞伎 夜の部」@大阪松竹座

【夜の部】

『八陣守護城』「湖水御座船の場」

佐藤正清-------------------------我當

斑鳩平次-------------------------進之介

正木大介-------------------------薪車

鞠川玄蕃-------------------------錦吾

雛衣------------------------------秀太郎


『玩辞楼十二曲の内 廓文章』「吉田屋

藤屋伊左衛門--------------------藤十郎

扇屋夕霧-------------------------扇雀

女房おきさ------------------------吉弥

吉田屋喜左衛門------------------我當


市川染五郎大凧にて宙乗り相勤め申し候

江戸宵闇妖鉤爪 ─明智小五郎人間豹─』(江戸川乱歩人間豹」より)  第一幕第一場 不忍池弁天島茶屋の前

     第二場 江戸橋広小路の支度小屋

     第三場 ウズメ舞の場

     第四場 隅田河畔の茶屋

     第五場 浅茅ヶ原

  第二幕第一場 団子坂、明智小五郎の家

     第二場 笠森稲荷

     第三場 団子坂近くの一本道

     第四場 洞穴恩田の隠れ家

     第五場 浅草奥山の見世物小屋

     エピローグ 同 見世物小屋裏手

明智小五郎------------------------------------------幸四郎

商家の娘お甲/女役者お蘭/明智の女房お文-------扇雀

目明し恒吉-------------------------------------------錦吾

老婆百御前------------------------------------------吉弥

同心小林新八/娘お玉------------------------------高麗

恩田乱学/神谷芳之助-----------------------------染五郎

料金(税込み)

1等席 15,750円

2等席 8,400円

3等席 4,200円

大阪松竹座『壽 初春大歌舞伎

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/2011/01/post_17.html

平成23年1月2日(日)〜26日(水)

今年の初芝居は大阪松竹座の「壽 初春大歌舞伎 夜の部」となった。「廓文章」は以前に仁左衛門のものを見た記憶がおぼろげにあるのだが、藤十郎のは初めてだっただろうか。と思ってブログ検索で確かめたら、今回とは逆の藤屋伊左衛門(扇雀)、吉田屋喜左衛門(段四郎)、女房おきさ(竹三郎)、扇屋夕霧藤十郎)という配役で一昨年(2009年)に同じこの大阪松竹座の「壽 初春大歌舞伎」で見たことがあったことが判明したのだが、その前に見た(はずの)仁左衛門の伊左衛門だけしか記憶に残っていないのはどうしてなんだろう(笑い)。

 今回の目玉はなんといっても江戸川乱歩人間豹」を原作とした新作歌舞伎江戸宵闇妖鉤爪 ─明智小五郎人間豹─」である乱歩原作というのでどんなものになるのだろうと思って期待して見に行ったのだが、なんかこれは奇妙奇天烈というか、珍妙というか、面白いといえば面白いのだが、それでいいのかというところが随所にあって、つっこみどころ満載といったところだった(笑い)。

なかでもクライマックス近くの檻の中の着ぐるみショーはあまりのとほほ具合にこれはいったい怖がらせたいのか、笑わせたいのかと考え込んでしまったほどいだったが、それでも大団円宙乗りスペクタクルが見られればそれなりに満足して帰れるのが歌舞伎醍醐味といってもいいかもしれない。

2011-01-02 twitter版お薦め芝居1月

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twitterお薦め芝居1月

 twitterお薦め芝居1月 シベリア少女鉄道スピリッツ「もう一度、この手に」王子小劇場★★★★ ひさびさとなるシベリア少女鉄道の新作は短編秀作集ということなのだが、どんなものが飛び出すのだろうか? 

 twitterお薦め芝居1月 悪い芝居「キョム!」駅前劇場 ★★★★ 「嘘ツキ、号泣」が惜しくも受賞を逃したもののOMS戯曲賞佳作に入賞。今、関西でもっとも勢いのある劇団の新作は劇場で暮らす人々の話。虚構と現実の狭間にある真実に迫る。

twitterお薦め芝居1月 佐東利穂子ソロSHE 彼女兵庫県立芸術文化センター★★★★ 勅使川原作品のソリストとして活躍し、その独自の身体感覚が国内外で高く評価されているダンサー、佐東利穂子。勅使川原三郎の演出による待望の初ソロ公演。 

twitterお薦め芝居1月東京ELECTROCKSTAIRS「水平線サイコ@★★★★ ヒップホップ出身のKENTARO!!率いるカンパニーの単独公演第3弾。コンセプト中心のダンスが全盛の昨今、踊ることの楽しさを体現できるカンパニーとして注目したい。

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twitterお薦め芝居1月くじら企画「山の声−ある登山者の追想−」インディペンデントシアター2nd ★★★★ 大竹野正典追悼公演第三夜 新田次郎孤高の人」のモデルともなった登山家を主人公にした評伝劇。OMS戯曲賞受賞作品待望の再演。

twitterお薦め芝居1月TAKE IT EASY!×末満健一千年女優HEPホール ★★★★ 今敏監督惑星ピスタチオの影響を受けて創作したアニメ千年女優」を元同劇団にいた末満健一が演出。主要キャストやサブキャストなど200以上にわたるキャラクターを役者全員が交代で演じた伝説舞台の再演。 

twitterお薦め芝居1月「踊りに行くぜ!! セカンドin松山ひめぎんホール ★★★★ アーティスト・イン・レジデンスや作品の製作支援などリニューアルした「踊りに行くぜ!!」第1弾。松山では矢内原美邦が現地制作した作品などが上演される。

twitterお薦め芝居1月 柿喰う客「愉快犯大阪芸術創造館 ★★★★ 柿喰う客はポストゼロ年代の代表劇団ひとつ。毎回作風が変わるのが特徴だが、今回は家族が登場するコメディらしい。普通の芝居じゃないと思うがなにを見せてくれるだろうか。 

twitterお薦め芝居1月 Monochrome Circusgraf山中透「TROPE」ヴォイスギャラリー ★★★★ 「身体と身体の対話」をテーマとし、数多くの劇場作品をしてきたMonochrome Circusと、家具製作を起点に暮らしの提案を行うクリエイティブ 集団graf。両者が「家具と身体の問答」に着目して創作する新作公演。家具と身体がさまざまな形態クロスオーバーする新たなこころみ、たくらみ。

Monochrome Circus×graf "TROPE" CM

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twitterお薦め芝居12月 ベトナムからの笑い声「チェーンデスマッチ」@スペースイサン★★★★ ここまでピュアに笑いのみに挑戦し続ける集団は稀有な存在であるメジャーにならなくていいからとにかく1日でも長くその活動を継続してほしい。 

twitterお薦め芝居12月 ヤザキタケシ振付「Revival」アートシアターdB★★★★ コンテンポラリーダンス関西を代表するヤザキタケシが初期の代表作であるスペースX」「不条理の天使」を振付。森山未來の参戦も話題。

twitterお薦め芝居12月本広企画「演劇入門」こまばアゴラ劇場 ★★★★ 『踊る大捜査線シリーズ映画監督本広克行青年団の門を叩いた!?岩井秀人が脚本担当。泣き笑い入り混じる岩井ワールドに、平田オリザ演劇入門』のエッセンスを……  

twitterお薦め芝居12月Oland Theatre「月葬」京都アトリエ劇研 ★★ e-dance参加していた苧環凉らにより2010年5月発足。日常に潜む見えない感情を取り上げ、劇という枠組みのなかで人間関係や行為を通してその在り方を探求する。‘O land’とは代表・苧環凉の頭文字をとったものだが、「ゼロからの」という意味もある。

2011-01-01 今年もよろしくお願いします

[]今年もよろしくお願いします

昨年夏父がなくなり喪中であるため、新年挨拶は遠慮させていただきますが、今年もよろしくお願いします