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中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-07-27 関西・歌舞伎を愛する会 第二十回 七月大歌舞伎

[]関西歌舞伎を愛する会 第二十回 七月大歌舞伎・昼の部


一、播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)

            浅山鉄山  愛之助

            岩渕忠太  亀 蔵

            腰元お菊  孝太郎


二、歌舞伎十八番の内素襖落(すおうおとし)

            太郎冠者  三津五郎

             鈍太郎  亀 蔵

            次郎冠者  巳之助

             三郎吾  萬太郎

             姫御寮  梅 枝

             大名某  秀 調


三、江戸唄情節(えどのうたなさけのひとふし)

  序幕 芝居茶屋伏見屋より

  大詰 村山座の舞台まで

            杵屋弥市  仁左衛門

      芸者米吉後に女房お米  時 蔵

           坂東彦三郎  三津五郎

            市村家橘  愛之助

          俵屋娘おいと  梅 枝

         隣家の女房お留  吉 弥

            番頭平助  竹三郎

         小揚げの七兵衛  彌十郎

        伏見屋女将おふさ  秀太郎

 面白かったのは江戸唄情節」ヤクザ上がりの三味線弾きの杵屋弥市(仁左衛門)が主人公の人情ものであるが、劇中劇として上演される「鏡獅子」ここでは弥市のということはそれを演じる仁左衛門による立ち三味線演奏が見どころ。これはもちろん大したものだ以上の出来ばえで見事なのだが、それ以上に嬉しかったというか、得したなと思えたのは坂東彦三郎と市村家橘による、ということは踊りの名手である三津五郎愛之助という滅多に見られない組み合わせによる「鏡獅子」を見ることができたことだ。もちろん、それは見ごたえのあるものだった。

 劇中劇の最中にいつもよりも大きな声で「音羽屋」の屋号が連呼され、大向こうはやけにきょうは元気がいいと思ったのだけれど、よく考えたら三津五郎大和屋愛之助=松嶋屋だから、この大向こうはもちろん劇中劇として客席に潜んだ役者らが掛けている仕込みなわけだ。こういうところの趣向もなかなか面白かったのである。

2011-07-24 演劇批評誌「act」をリニューアル

[]演劇批評誌「act」をリニューアル

 8月発刊の20号から、私(中西理)が編集長となり、新体制でAICT国際演劇評論家協会日本センター 関西支部の演劇批評誌「act」をリニューアルすることになりました。エディトリアルデザインKYOTO EXPERIMENT 2011のプレ企画である「パフォーミング・アーツにおける「デザイン」—宣伝美術舞台美術—」にも参加したデザイナー松本久木氏が担当、シンプルでシャープなものに一新します。リニューアルにともない近く公式ウェブサイトも立ち上げ、紙媒体に収録しきれなかった部分も完全掲載、フリーペーパーとネットの両輪により展開していく予定です。

f:id:simokitazawa:20070908030030j:image:medium:leftf:id:simokitazawa:20110712132119j:image:medium:leftf:id:simokitazawa:20110712131832j:image:medium:left

 新生act」では毎回旬の話題を取り上げる特集インタビュー・対談を仕掛けていく予定ですが、今回は「ポストゼロ年代演劇東日本大震災と題し、関西注目の若手3人(きたまり×杉原邦生×山崎彬)による鼎談を収録、そのほかKIKIKIKIKIKI「ぼく」のクロスレビューなども予定しています。現在8月半ばの発行予定日に向けて編集作業を進行中。

 AICT日本センター関西支部の会員による劇評誌であることはこれまで通りなのですが、いままで以上に新たな若い書き手の発掘・育成を手掛けていきたいと考えています。東京ではポストゼロ年代ともいわれる2010年以降、ままごとの柴幸男、柿喰う客の中屋敷法仁ら若手の演劇人の台頭など新たな動きが目立ち、そうしたビビッドな動きを批評する新たな書き手も現れ、演劇を巡る言論の場が大きく変容しつつあります。関西でも同様の動きが作り手のなかからは現れているのに対し、それを批評する書き手はまだまだ不足しており、批評の場は立ち遅れているのが実情です。ネット媒体なども発達した現在、「書く気があればどこにでも書けるの」も確かですが、特に若いうちは「活動の場」も大切で、その一翼をこの新生act」が担えればと考えています。

 特に次号(21号)については投稿劇評募集期間が「KYOTO EXPERIMENT」あるいはそのフリンジ企画である「GroundP」開催期間と重なるため、それらの公演を対象とした劇評を鋭意募集します。もちろん、ほかの公演でもおおいに歓迎です。

  


下記の要領で一般からの投稿を募集します。編集部で審査のうえ、優れたものを「ACT」に掲載します。

投稿内容は劇評、時評・発言、海外演劇紹介、書評などジャンルを問いません。ただ、関西支部AICT日本センター関西支部の発行であることを勘案し、関西地区上演の舞台対象の劇評、あるいは関西地区劇団作家による公演(東京など他地区のものも含む)、関西在住の書き手による劇評を募集します。

ACT」には1200字分を掲載、それより長い場合、残りはウェブサイトで収録、全文を掲載します。そのため全体の分量については冒頭部分の1200字分を「ACT」に掲載することを考慮したうえで、1200字の劇評を執筆していただくか、冒頭部分だけの掲載を念頭に長文(2400字以上)の長編論考を執筆いただいてもけっこうです。

原稿料はお出しできません。

・著者校正はありませんので、完全原稿でお出しください。

・投稿締切は以下の通りです。

ACT」21号(2011年11月中旬発行予定)掲載 原稿締切日は2011年9月20

投稿は電子メールでのみ受け付けます。タイトルに【『ACT』投稿原稿】と明記してください。原稿には、氏名(筆名使用の場合は本名も)、連絡先、職業(所属先)を明記してください。投稿宛先  BXL02200@nifty.ne.jp  中西理

ACT』投稿規定(11.7.17改訂)

act(あくと)創刊のことば

市川

 劇評家で作る組織AICT(国際演劇評論家協会)日本センター関西支部で劇評誌を発行することになった。関西支部のメンバーは現在十三名だが、みんな無類の芝居好き。関西演劇・パフォーマンス、舞踏などの上演状況を広く、細かに紹介することで、劇場に足を運ぶ人の数が増えればこれに勝る喜びはない。

 雑誌タイトルは『act』(あくと)とした。あくとは劇やオペラの「幕」、寄席やショーの「出し物」といった意味だが、広く舞台上の演技や芝居そのものを表す言葉でもある。もちろん「行為」「行動」が原義なのだが、演劇を鑑賞し、評論するという発信行為をこの雑誌を通して続けていきたい。actはまた私たちの組織「アソシエーション・オブ・シアター・クリティク」の略称でもある。

 レパートリーに入った10数本の作品をシーズンを通して日替わりで上演するヨーロッパでは、劇評を見て観劇する人も多い。おのずと劇評家にも高い地位が与えられる。芝居の初日は観客席に劇評家や文化人がずらりと並ぶ緊張の日だ。劇評家は独自の演劇観、独自の文体で評論を展開し、一つの文学・読み物としても読ませる。劇評集を出版し、時代を越えて読まれる劇評家も少なくない。

 黄金の20年代と呼ばれるワイマール共和国の時代、ベルリン世界演劇首都であった。演出家ラインハルトとイェスナーのみならず、劇評の世界でも大御所アルフレート・ケル(ベルリン日刊新聞)と若手ヘルベルト・イェーリングベルリン株式速報新聞)が火花を散らしていた。初日の幕がはねると、近くのカフェ飲み屋で夜を明かし、朝の6時ごろに配られる新聞の劇評をむさぼるように読んだ人も多いという。

 日本では劇評が出たころには芝居が終わっていることが多い。劇評が一種の文化現象になるような時代は遠い先のことかもしれない。だが少なくとも多くの人を劇場にいざなうような劇評誌を、皆さんに届けたいと思う。もちろん私たちが目指すのは創造者と真摯に向き合い、互いに刺激し、高めあう創造的なコラボレーションである。歩み始めたばかりのactを、リニューアルした全国誌シアターアーツともども暖かく見守ってほしい。

(AICT日本センター関西部長。大阪外国語大学教授

http://wwwsoc.nii.ac.jp/aict/myweb1_013.htm

 国際演劇評論家協会(AICT)とは

 国際演劇評論家協会(AICT)はUNESCO(ユネスコ)の下部組織で、フランスパリに本部を置く国際的な舞台芸術の評論家のための協会です。

 AICTはフランス語Association Internationale des Critiques de Theatre の略称です。英語ではIATC(International Association of Theatre Critics)となります。

 設立目的は舞台芸術評論を確固たる分野として育成し、その方法論的基盤の発展に寄与することです。舞台芸術―般についての国際会議や交流を奨励し、異文化間の相互理解を深めることに重点を置いて活動しています。

 本部所在地は次の通りです。

IATC/AICT

6, rue de Braque,75003 Paris France

President:Georges Banu

16, rue de Rivoli 75004 Paris France

Tel: 33 1 4277 6523 Fax: 33 1 4277 0965

http://www.aict-iatc.org

 AICT日本センターは1979年から創立準備が始まり、1980年に世界本部に設立報告をし、1981年に第一回総会が開催され、岩淵達治氏が初代会長に就任しました。その後、野村喬、石沢秀二大笹吉雄扇田昭彦の各氏が会長を務め、2006年8月からは西堂行人氏が会長です。事務局長は立木除エ子氏が担当しています。日本センターには、現在、全国約100名の演劇評論家が所属しています。日本で唯一の演劇評論家の全国組織です。

2011-07-18 アビニョン演劇祭

[]Rosas & Graindelavoix「Cesena」

Rosas & graindelavoix | CESENA

For Cesena Anne Teresa De Keersmaeker and Rosas worked closely with Björn Schmelzer and his graindelavoix ensemble. This new production might almost be called the counterpart to its predecessor, En Atendant. Whereas in that piece the twilight merged almost imperceptibly into night, this piece heralds the start of the day. The stage is shared by 19 dancers and singers who explore the limits of their ability. Dancers sing and singers dance, once again in dialogue with the wilful 14th-century scores of the Ars Subtilior. For the third time, Ann Veronica Janssens has collaborated with Rosas for the set design, providing a sculpture of passing time, of the constant transformation of what is around us and of what only becomes visible in the course of time. The start of a new day, or a new look at a distant past.

Concept: Anne Teresa De Keersmaeker, Björn Schmelzer

Choreography: Anne Teresa De Keersmaeker

Created with and danced by Rosas and graindelavoix: Olalla Alemán, Haider Al Timimi, Bostjan Antoncic, Aron Blom , Carlos Garbin, Marie Goudot, Lieven Gouwy, David Hernandez, Matej Kejzar, Mikael Marklund, Tomàs Maxé, Julien Monty, Chrysa Parkinson, Marius Peterson, Michael Pomero, Albert Riera, Gabriel Schenker, Yves Van Handenhove, Sandy Williams

Scenography: Ann Veronica Janssens

Costumes: Anne-Catherine Kunz

Co-production: Rosas, La Monnaie/De Munt (Brussels), Festival d’Avignon, Théâtre de la Ville (Paris), Grand Théâtre de Luxembourg, Festival Oude Muziek Utrecht, Guimarães 2012, Steirischer Herbst (Graz), deSingel (Antwerp), Concertgebouw Brugge

World Premiere: 16 July, Festival d'Avignon

「Cesena」はAnne Teresa De Keersmaeker率いるローザスと Bjorn Schmelzer率いる古楽アンサンブルグランデラヴォワによる共同制作作品*1。開演時間が早朝(というかまだ夜が明けていない)4時というのにもびっくりさせられたが、公演会場は法王庁宮殿の中庭。公演がはじまった時間帯にはまだあたりは真っ黒でしかも上演がはじまると明かりはすべて消されてしまったので周囲は完全に暗闇の世界。そのなかから古い教会音楽を思わせるような、グランデラヴォワの合唱コーラス)が聞こえてくると雰囲気は荘厳、しかもここは法王庁の中庭だということに思いをはせると在りし日の法王庁の朝もこんな風にはじまったのかもしれないと思いなにやら敬虔な気分になってきた。歌の意味の正確なところは分からないし、キリスト教徒でないわが身には隔靴掻痒の感は否めないのではあるが、この時間にこの場所にいるという経験も滅多に体験できるものではないため、これだけでもアビニョンに来たかいがあったと嬉しくなった。

 最初のうちはなにやら暗闇でがさがさと踊る音が聞こえたりするだけで、ダンサーらの姿はまったく見えないのに近い状態なため、「まさかこのまま終わってしまうのでは」との疑心暗鬼にとらわれたりした瞬間もあったのだが、パフォーマンスがはじまって30分もするとようやく空がうすぼんやりと明るみを帯びてきて、ダンサーの影のようなものがまず見えてきて、次第にそれがはっきりしてくる。

この公演で面白かったのはグランデラヴォワとローザスがそれぞれ歌とダンスを担当するというような作りかたではなくて、両者がいわば入り乱れて演技をしていたことで、ローザスが歌を実際にどのくらいコーラスに参加していたのかについては未知数だが、グランデラヴォワの歌い手たちも群舞などの場面では加わって、一緒に演技していたことだ。

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2011-07-16 アビニョン演劇祭&パリ日程

[]アビニョン演劇祭&パリ旅行日程

 妻も一緒に行くので、彼女の希望を聞いてパリにも1日は滞在することになり、アビニョン演劇*1滞在は正味2日半である。今回の最大の目的はローザスのケースマイケルの新作「Cesena」。フレドリック・フィスバック「令嬢ジュリー」、カスティリッチはどうやらチケット完売のようだが、François Verret(フランシス・ヴェレ)「SHORT CIRCUIT」のチケットはなんとか確保できた。

 残りはパブリック・オフ(エジンバラ演劇祭でいうフリンジに該当)の公演でダンスの公演を見ることができるだけ見てくるつもりだ。以前、行った時にとても刺激的なプログラムを組んでいたHivernales*2のプログラム*3は見ることができるものはすべて見てくるつもり。後、ウィリアム・フォーサイスインスタレーションも見てくる予定。

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 最後にアビニョン演劇祭に行ったのが1998年でその時に書いたレビューがこちら

http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/00000415)だった。あれからずいぶん時間が経過してるがどんな風に変わっているのだろうか?

フランシス・ヴェレ

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Hivernalesのプログラムに入っている振付家・ダンサーたち

Teato Nuovo Giovanni

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Cie Gaetano BATTEZZATO Hanami extraits.flv

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samir el yamni

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 7月17日 11時30分 関西空港エールフランスAF291便 

     5時5分  パリ・ド・ゴール空港着 AF291便

     6時25分  パリ・ド・ゴール空港発 AF7668便

     7時50分  マルセイユ空港

 7月17日 マルセイユ空港近くのホテル

Etap Hotel Marseille Aeroport Aeroport Marseille Provence Marignane, 13729 フランス

電話 +33892680954

Fax +33442793179

Eメール h5095@accor.com

 7月18日 アビニョンに移動 

 7月18日〜21日 アビニョン滞在 

 アビニョン駅近くのホテル アヴィニョン・グランド Avignon Grand Hotel

34 Boulevard Saint Roch Avignon, Vaucluse 84000 フランス共和国

http://www.thegrandhotelavignon.com/Avignon_Grand_Hotel_Location.html

 7月21日 パリに移動 

 7月21日〜23日 パリのホテル トロンシェ Hotel Tronchet

22 Rue Tronchet 75008 Paris

   23日   11時40分  パリ・ド・ゴール空港発 KL2008便 

        12時55分  アムステルダム スキポール空港

        14時40分  アムステルダム 

        スキポール空港発 KLMオランダ航空 KL867便

   24日   8時50分  関西空港

2011-07-14 涼宮ハルヒの驚愕

[]「涼宮ハルヒの驚愕」@角川スニーカー文庫

 「涼宮ハルヒの憤慨」「涼宮ハルヒの分裂」「涼宮ハルヒの驚愕」@角川スニーカー文庫などを読了

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

 ひさびさの新刊「涼宮ハルヒの驚愕」が出るというので注目していたのだが、書店で買ってみようとしたらどうやら話が「涼宮ハルヒの分裂」から続いている様子。読んでみるとこれはやはり物語の流れからして「涼宮ハルヒの分裂」「涼宮ハルヒの驚愕上下の3冊でひとつの話だったようだ。ひとつ長編小説として読んでみると、これまでのシリーズ作品と比べるとSF味が強くて(というか完全にSFで)、作者の谷川流という人がライトノベル作家である以前にSF作家(それもかなりハードSFより)であることがはっきりと分かる。

というか作者の谷川流という人は西宮市在住。西宮市西宮北高関西学院大学の出身で1970年生まれというから私とは一回り以上違うが、私の妻(やはり西宮市生まれ)よりは2つ年上。そんなにめちゃくちゃ若いわけではないので、明らかにライトノベルよりはSF小説で育った世代のように思われる。もっと若い人かと勘違いしていた。西尾維新が1981年生まれなので、10年以上差があるわけで、「涼宮ハルヒの憂鬱」を最初に読んだ時からなんとなく、西尾維新を最初に読んだ時の印象と比べるととっつきやすいのはそのせいもあるのかもしれない。

 西尾維新のデビューが2002年の「クビキリサイクル」、谷川流の「涼宮ハルヒの憂鬱」が2003年だから、デビューの時期はそれほど変わらないのだけれど、年齢にはかなり差がある。もっとも谷川33歳なのだから、西尾維新20歳ちょっとの若さでデビューしたのが若すぎるといえるだろうし、それほどデビューが遅いということちょっとはない。こんなことを調べていたのは万城目学(まきめ まなぶ)が1976年生まれで2006年のデビュー。森見登美彦(もりみ とみひこ)が1979年生まれで2003年デビュー。ちなみに清涼院流水(せいりょういん りゅうすい)がやはり西宮市出身で 1974年生まれ。関西大学に在学したと思われる作家をちょっと調べてみたのだが、どうでもいいことだけれど、「涼宮ハルヒ」シリーズの作者がこの辺りの作家よりもずっと年上だってのは調べてみて初めて分かった。これはかなり意外だったがそうだと考えるとうなずけることがずいぶんある。

2011-07-09 「演劇の新潮流2 ポストゼロ年代へ向けて 第4回 宮城聰」 

[]「演劇新潮流2 ポストゼロ年代へ向けて 第4回 ク・ナウカ&SPAC=宮城聰」レクチャー&映像上映

主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定

ク・ナウカ王女メディア

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 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇を楽しんでもらおうという企画がセミネール「演劇新潮流」です。今年は好評だった「ゼロ年代からテン年代へ」を引き継ぎ「ポストゼロ年代へ向けて」と題して現代の注目劇団劇作家をレクチャーし舞台映像上映も楽しんでいただきたいと思います。

 今回取り上げるのは現在静岡舞台芸術センター(SPAC)の芸術総監督として獅子奮迅の活躍をしている宮城聰です。このセミネールレクチャーではこれまで平田オリザ青年団*1から岡田利規チェルフィッチュ*2にいたる現代口語演劇(関係性の演劇)の流れを90年代半ば以降の日本現代演劇メインストリーム*3と考え、その流れに沿った作家たち(前田司郎、三浦大輔……)を取り上げてきました。

 今年の新シリーズ「ポストゼロ年代へ向けて」では現代口語演劇の流れから少し離れた新潮流をポストゼロ年代演劇と位置づけ、柴幸男(ままごと)、三浦直之(ロロ)、篠田千明(快快)らを紹介してきました。

 実は90年代には平田オリザらによる現代口語演劇(関係性の演劇)と並ぶもうひとつの大きな流れがありました。それが「身体性の演劇」なのですが、その代表的な作家と私が考えていたのがク・ナウカを率いていた演出家宮城聰でした。宮城演劇は口語演劇ではなく、詩的あるいは古典的なテキストを用い、2人のパフォーマーがムーバー(動く俳優)、スピーカー(語る俳優)に分かれて、浄瑠璃のように演技を行うという特異なスタイルでした。平田オリザは「平田オリザの仕事〈2〉都市に祝祭はいらない」という著書で表題通りに「都市には村落共同体の時に必要だった祝祭はいらない」と彼の演劇論を語りましたが、宮城はそれに対しあえて「祝祭の演劇」を標榜するなど平田演劇の特徴を鋭い分析でとらえながら、それを批判できる論理を持った数少ない論客のひとり*4 でもありました。

 今回のレクチャーではク・ナウカ時代に美加理という得難い女優を手にして宮城が確立した「語りの演劇」(ク・ナウカメソッド)に加えて、SPACに拠点を移した宮城が最近試行錯誤のうえ取り組んでいる「詩の復権」という新たなメソッドについても考えていきたいと思います。

【日時】7月9日(土) 7時半〜

【演目】レクチャー担当 中西理

 SPAC「夜叉ケ池」*5ペール・ギュント」、ク・ナウカ「天守物語」ほか宮城聰演出作品

SPAC「夜叉ケ池」

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【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】¥1500[1ドリンク付]  

※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席の場合お断りすることもあります。

【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+110709@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西) 希望日時 お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋清水通り。南警察署2軒西へ)

 

 

2011-07-03 MONO特別企画vol.5「空と私のあいだ」@アイホール

[]MONO特別企画vol.5「空と私のあいだ」@アイホール

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土田英生 / 横山拓也

演出 土田英生

出演 岩田奈々 上田康人(空晴) 紀野莢子 

七味まゆ味(柿喰う客) 瀬村優美 高橋明日香 高原綾子(ニットキャップシアター) 

竹田桃子(売込隊ビーム) 長田美穂子(劇団ひまわり)  福田航也 松永渚 吉川莉早

山本麻貴 / 尾方宣久 金替康博 / 横山拓也[代役]

2011-07-02 「ヒロシマ・モナムール」「天守物語」

[]「ヒロシマモナムール」@静岡県立舞台芸術公園「楕円堂」

出演 ヴァレリー・ラング, 太田宏, ピエール・ラマン

脚本 マルグリット・デュラス

演出 クリスティーヌ・ルタイユール

西洋と東洋、女と男……垣根を越えて響き合う<戦争の記憶

ヒロシマモナムール』は、「ヒロシマ」で出会ったフランス女優と日本人建築家の物語です。フランス女優は占領軍のドイツ兵と恋に落ちた過去を持っており、日本人建築家との関係を通じて、辛い記憶を蘇らせます。<戦争の記憶>を共有する西洋人と東洋人、女と男……。女優が帰国するまでに残された24時間、二人は街を彷徨います。越え難い垣根を越え、すれ違いながらも求め合う二人は、根源的な救済の感覚を求めているようです。人類史のターニングポイントとも言える「ヒロシマ」で、深く傷ついた二つの心は、果たして癒されうるのでしょうか。

アラン・レネ監督の不朽の名作『24時間の情事』が演劇作品として蘇る!

フランス人女性の視点を通して、さらに哲学的に、もっと官能的に

本作は1959年に公開されたアラン・レネ監督の名作映画24時間の情事』のシナリオをもとに、2009年に演劇化した作品です。広島市舞台にしたこの映画は、西洋から観た「ヒロシマ」の姿を克明に写し取り、大きな反響を呼びました。シナリオを担当したのは女流作家マルグリット・デュラス。また演劇化にあたって演出を担当したのは、女性演出家クリスティーヌ・ルタイユール。女優役を演じるのは、ルタイユールとともにマルキ・ド・サドなどの文学舞台化してきた女優ヴァレリー・ラングです。フランス人の女流作家、女性演出家、そして女優が創り上げる『ヒロシマモナムール』。フランス人女性の視点から捉え返される演劇版は、官能的で哲学的な舞台に仕上がっています。

あらすじ

「彼女」は32歳のフランス女優平和についての映画の撮影のために来日する。映画は完成間近で、彼女はもうすぐフランスに帰ることになっている。フランスでは結婚しており、子どもも二人いる。「彼」は日本人の建築家。やはり結婚していて、40代。二人がどんな状況で出会ったのかは分からないが、お互いをとても強く、本当に心から求め合った。しかし、24時間後には別れを迎えることになる……。

http://www.spac.or.jp/11_fujinokuni/hiroshima

[]SPAC「天守物語」@@静岡県立舞台芸術公園「有度」

SPAC「野田版 真夏の夜の夢」「天守物語」wonderlandレビュー(http://t.co/7sSVbOm)執筆。少し長文ですが宮城聰の小論にもなっています。興味のある人はぜひ覗いてみてください。感想などもいただけると嬉しいです。

2011-07-01 フランス アビニョン&パリ日程決まる

[]フランス アビニョンパリ旅行日程

 今回は妻も一緒に行くので、彼女の希望を聞いてパリにも1日は滞在することになり、アビニョン滞在は正味2日半である。今回の最大の目的はローザスのケースマイケルの新作「Cesena」。

 7月17日 11時30分関西空港エールフランス201便 

       5時5分  パリ・ド・ゴール空港

       6時25分  パリ・ド・ゴール空港

       7時50分  マルセイユ空港

 7月17日 マルセイユ空港近くのホテル

Etap Hotel Marseille Aeroport Aeroport Marseille Provence Marignane, 13729 フランス

電話 +33892680954

Fax +33442793179

Eメール h5095@accor.com

 7月18日 アビニョンに移動 

 7月18日〜21日 アビニョン滞在 

 アビニョン駅近くのホテル アヴィニョン・グランド Avignon Grand Hotel

34 Boulevard Saint Roch Avignon, Vaucluse 84000 フランス共和国

 7月21日 パリに移動 

 7月21日〜23日 パリのホテル トロンシェ Hotel Tronchet

22 Rue Tronchet 75008 Paris

   23日   11時40分  パリ・ド・ゴール空港発 

        12時55分  アムステルダム スキポール空港

        14時40分  アムステルダム 

        スキポール空港発 KLMオランダ航空 KL867便

   24日   8時50分  関西空港