2008年03月24日
ハーバードが選んだ代表的ページたち
書籍電子化 | |
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これは、アメリカの名門ハーバード大学が
The digitized pages in this suite were selected to represent a segment (but not the full range) of page characteristics for volumes published in the 19th and 20th centuries.
ってなわけで、「これが全てだってわけじゃーないけどね、19世紀と20世紀のページレイアウトってもんの特徴を代表してるもんを選らんでみたよ」ってな感じで、公開している4カテゴリ*1に分けた9つの画像。
最近、三上さん(id:elmikamino)とこで、ページレイアウトの話が展開されてんだけど、見た*2?すごーいよね。三上さんの探求に、地獄の果てまでついていこー、って心に決めて、今、必死に三上さんの足につかまってる状態。でも、こーいう時の定石は、「先方の探求を、きちんと、自分の関心事に引き込みつつ」(いわゆる「コバンザメ作戦」)ってことだよね。さもないと、先方に失礼だしね。
さて、そもそも、なんでハーバード大学は、こんな9枚の画像を公開しているのか?
その理由を知ると、アメリカでの書籍電子化がどんだけ進んでいるのか、ってことが少し分かる。と同時に、日本がどんくらーい立ち遅れてんのか、ってのも少し分かるかもしんなーい。(あなたの感性しだい)
背景を超シンプルに説明すると、
アメリカにおいて、書籍電子化はズンドコ進む。
当然、ストレージとネットワークに負担がかかる。
かといって、むやみに圧縮すればいいってもんでもない。見づらくなる。
じゃぁ、みんなで、ファイルサイズと「見やすさ」のバランスについて、語りましょ。
とりあえず、御題として、この4カテゴリに分けた9枚について、熱く論じましょ。
さぁ、http://preserve.harvard.edu/massdig/hul_study/IST_PageImageCompression_preprint.pdfを読もー!
挑戦待ってるぜぃ。
ってなこと。
つまり、アメリカでは、「ストレージとネットワークに負担がかかる」とこまで、電子化が進んでるわけ。一方、日本では、何がボトルネックっかって言うと、ずばり「著作権」。「著作権」がボトルネックってことは、まだ何もスキャン始めてませーーんってことだよ!「著作権」闘争を抜けた(またはすっ飛ばした)後、実は2〜3個の障害が待ち構えてて、そんでやっと、「いやー参った、ストレージとネットワークに負担がかかってんだよね」ってなセリフを吐ける境地へたどり着く。ということは、今現在、日本は、少なくとも、2歩遅れてんだよ。しかも、かなり大股の2歩。
まぁ、そんな今更なことはさておき、ここで言いたい大事なことは、大規模な書籍電子化ってのは、確率論の世界ってこと。三上さんが扱ってる「ページデザインの世界」ってのは、個々のページってのが、とっても大切なわけ。でも、書籍電子化にとって重要なのは、平均値だったり、「代表的なもん」だったり、「想定」だったりする。
たとえば、書籍電子化業界では、1冊いくらって価格付けであって、1冊のページ数なんてどーでもいい*3。おおよそ平均300ページくらいでしょ、ってな感じで、あとは誤差。
同じ感じで、ページレイアウトなんて、たーっくさんのパターンあんのは分かってるけど、あえて、代表的なもんを挙げるとすると、例のハーバードの4カテゴリーで9つくらいを考えておけば、いいんでないの?ってのは、まぁ許容範囲なわけ。
ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「書籍電子化にとって、ページレイアウトってのはとーっても、とーっても気になるところだよ。だって、スキャン後の作業(とくにファイルサイズ圧縮とOCR)に甚大な影響与えるから。でも、それはあくまで確率論的に扱われる対象なーんだよ」ってこと。
これから、何回か、このあたりを分け入りまーす。
*1:テキストのみ、白黒イメージ、テキスト+白黒イラスト、カラーイメージの4カテ
*2:http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20080321だとか、http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/searchdiary?word=%2a%5b%a5%c7%a5%b6%a5%a4%a5%f3%5dの一連のエントリ
*3:もちろん、正確に言うと違うけど、おおらかな気持ちで理解してね






シリーズスタート、毎回が楽しみです。:-)
いつもながら配慮の行き届いた(「コバンザメ作戦」的)言及をありがとうございます。
それにしても、梅田さんが以前から警告しているように、米国主導で学習の高速道路がバンバン敷かれていきますね。その中に日本国内にも残存していない古い日本の書籍が含まれている可能性もありますよね。日本という立場ではある意味でヤバいけど、個人の立場では面白いなあ。
途中、全然関係ないことが挟まってきますが、気長におつきあいのほど、よろしく。
三上さん、
ここまで差をつけられたんだったら、開き直って、後追いだけを避ければいいと思うんです。
幸い、腰が重すぎて、後追いもできない状況のようなので、一安心しています。