夏祭りに妖狐は踊れ 飛田甲(ISBN:4757722508)

はてな年間100冊読書クラブ 024


このシリーズちょっと読んでみたくて探してみるたら、こちらしか見つからなくて、いきなり前作のネタばれっぽいのを読んでしまい、微妙な気分になりました
その後、一巻読み終わるまで放置しておいたのですが


非常に落ち着いた雰囲気の小説ですが、そういった空間だからこそのコミュニケーションが好きです

こういうとき、赤城は「がんばれ」とは言わない
その言葉が相手に与える圧力というものを知っているからだ

とか、

お大事にとは言わないのよね、先輩

『大丈夫。信じろ。』
それだけだった。しかしそれで優希は納得してしまった

などですね


このこと単体としてみると、言わないとか六文字のメモでしかないわけで、何にも伝えられないのですが、とても静かな場所では遠くの音も聞こえるように、こういった空間だからこそ伝わるのものを思うと、なんとなく心が温まります