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『大図書館の羊飼い』は好評発売中です。
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2013-03-09

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大図書館の羊飼い 初回限定スタンダードパック

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コンプしたのでざくっとネタバレ感想

舞台

この学園が単位性で、大学に近い*1ので孤立しやすく、主人公である筧君が少なくとも初期においては積極的に他人にアプローチする人ではないという背景の上で白崎率いる皆がもっと楽しめる学園生活を送るための図書部というのは上手くはまってたかなと思います。


羊飼い

ちょっと気になってたことは「羊飼い」ですか。タイトルに冠されている割には割と否定目に扱われています。主人公である筧くんは高確率で良い羊飼いになると言われていて、この作品ではむしろその羊飼いに「ならないこと」を描いています。誰かを特別にしない、ならない羊飼いにはならず、誰かを選ぶ筧君をこそ描いている。

作品で言われているように、世界設定としての羊飼いではなく、導き手を自分にとっての羊飼いだと捉えるのが読みとしては正しいとも思うんですけどね。


・登場人物

とても楽しかったです。登場人物達のコミュニケーション能力*2が非常に高く、皆いいやつらなので、会話を見ているだけでも楽しいです。

ただこういう人たちであるということのもう一側面として、色々なことが気になってしまう、見えてしまう、考えてしまうというのはありました。他の人から見ると大したことでないと思えることだったとしても、真面目に抱え込んで考えてしまう。自分のために他人に不自由をかけていると負い目を持って、不誠実だと考えてしまったり、自分価値を認められなかったり。

自らの人生の難易度を自分で上げているような自縄自縛感があるんですが、そういう人たちがいられる場所としての図書部というのは良かったですね。

いい人たちであるからこそ難儀な彼らが幸せになれるというのは見ていて良いものでした。

*1:の割に生徒会が異常に強いのはおいといて

*2:この言葉どうなのと思わなくもないですが

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