『日本列島とストックホルム症候群』

以前、私は『拉致被害者ストックホルム症候群』という論考を発表しました。

現在の日本における、一部の極端な北朝鮮擁護発言も、まさしくストックホルム症候群が発動しているような気がします。

拉致監禁、銀行強盗、ハイジャック、宗教団体、カルト団体等で、加害者と被害者の共依存関係が生じてしまうというストックホルム症候群拉致被害者がなってしまっていて、帰国を拒否している可能性があるのではないかという論考です。

詳細はNAVERまとめのほうを見て頂きたいと思います。

詳細:【問題提議】拉致被害者ストックホルム症候群横田夫妻と孫のウンギョンさん家族モンゴル面談写真 - NAVER まとめ https://matome.naver.jp/odai/2146632272512719301

最近、北朝鮮金体制によるミサイル実験や水爆実験といった、核、ミサイルによる、脅迫、恫喝、恐喝について加害者であるはずの北朝鮮を批判せずに、一足飛びに安倍政権を批判したりする傾向があります。

先日あたりから、さかなクンというタレントさんの発言まで戦争を煽っている等(全然、戦争を煽っていない)、ミサイルを発射した北朝鮮金体制を批判せずに、ミサイルで海を汚染してほしくないという、さかなクンを叩くという不思議な現象が起きています。

確かに安倍政権の外交戦略の無さや、米国に依存して、日本の立場を主張できないことなど、批判すべき問題は多々あると思います。

さかなクンの「ミサイルで海を汚染しないで」という訴えも、福島第一原発事故による汚染水によって海が汚染されてる事実等、知識の足りない部分もあると思います。

それでも、先ず、批判すべきは加害者である北朝鮮金体制であって、加害者をしっかりと批判した上で、様々な問題提議をする必要があると思います。

家族会や救出団体にも問題はありますし、それは私も、その都度指摘してきたとおりです。

しかし、それも、一番悪いのは加害者である北朝鮮金体制ですし、拉致被害者を救出できない日本政府の責任だと思います。

どのような運動でも長期化してしまえば、運動そのものが疲弊してきますし、様々な利害関係や生じたり、わだかまりも生じます。

拉致被害者救出運動も頭打ちなのは間違いありません。

日本政府にも打つ手なしです。

それでも、北朝鮮の核、ミサイル、拉致、人権侵害等の悪事をしっかりと糾弾し、惑わされない強い意志が必要です。

運良く拉致されなかった私達が正気を保っていなくてどうするんですか?

拉致被害者家族も身内を拉致されなければ違う人生があった人たちです。

さかなクン北朝鮮が度重なるミサイル実験をしなければ、このような発言はしなかったでしょう。

私達、日本人全員が北朝鮮による拉致がなければ違った人生があったんじゃないでしょうか。

出来れば、拉致被害者救出界隈の人たちとも、拉致という残酷なテロをきっかけに会いたくなかった。

横田夫妻とも会うこともなく、めぐみさんと一緒に違う人生を生きてほしかった。

普通の人生の生きていく中で、縁があれば、仕事やプライベートで友達になりたかった。

原発事故もそうです。

多くの人の人生が狂ってしまいました。

避難区域から避難せねばならなかったご老人が、お墓に避難しますといって余命を絶ったことは本当に悲しいことでした。

北朝鮮による日本人拉致の加害者は北朝鮮金体制です。

原発事故の加害者は日本政府であり、政治であり、原発に依存してきた私達です。

都会の電力供給のために、田舎に負担を押しつけた。

国防のために、米軍に依存して、沖縄に負担を押しつけた。

私達、有権者、国民、住民も反省しなければいけないことは山ほどあるでしょう。

話を戻しますが、ミサイル実験をやっているのも、水爆実験をやっているのも、加害者である北朝鮮金体制です。

先ず批判すべきは、加害者である北朝鮮金体制です。

今、日本列島そのものがストックホルム症候群になりつつあります。

ミサイル発射でJアラートが鳴って、テレビ番組が見れないことを嘆いている場合じゃないのです。

拉致されていない、監禁されていない私達が正気を保つことが大切です。

そのことを、どうか、それぞれ、真摯に考えて頂ければ幸いです。

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