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さいえんす? (角川文庫)

さいえんす? (角川文庫)

 なーんーのーわーるーふーざーけーでーすーかー、これは?
 拍子抜けもいいところ。東野圭吾ってこういう文章が恥ずかしげもなく書けてしまう作家だったのか。「ダイヤモンドLOOP」および「本の旅人」にて連載されたエッセイを集めたもの、400円。まあ、書くのは自由だけれど、どうして『容疑者Xの献身』で注目を浴びているであろう、今この時期に発表したのか理解できない。
 誰に向けて書かれているのか検討がつかない。理系トリビアかと思ったらただの愚痴で、本の話を始めたと思ったら野球の話になり、テレビのコメンテータみたいな発言をした次の瞬間には議論放り投げて結論を出していないし。そもそも面白いものがひとつもなかった。推敲せずにブログに書き散らしたものレベル。出版してしまった角川も連載したふたつの雑誌も、完全に舐められていたとしか思えない。いやあ、何なんだろうね、これは?