虎の威を借る狐

神について考える(思う)ことは、エゴである自己を相対化するということである。人間が自己絶対化することにブレーキをかけることである。だが神を騙る者は、ブレーキどころか、神をアクセルとして用いる。「虎の威を借る狐」である。語り/騙り、それはどこで見分けられるか。それは権力志向の有無で分る。小さな者から大きな者まで、神を騙る者は権力を志向する。そして大きくなればなるほど権力と結託する。ご承知のとおり原理主義にこの傾向が強い。