二足わらじ

ブルトマンに対する批判に、イエス=キリストの人性と神性とがうまく捉えられていないことが挙げられる。両者の整合性がうまく説明されていないというのである。いわば「二足わらじ」批判である。一足のわらじで人間イエスを、もう一足のわらじで神の子イエスを探求したというわけである。だがブルトマン自身そのことの無理をよく承知していたのではないだろうか。