散歩男爵 Baron de Flaneur (Art Plod版) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-11-01

2009-11-16

GGG番外速報:法理空間Jurispaceの誕生……?

S「というわけで、『15×24』の刊行作業等でばたばたしてまして、まだぜんぶチェックしてないのですが、例のグーグルブック検索問題、裁判所裁定だか調停だかの最新版が出たようです:

もろもろ作業が一段落したら、いろいろ妄想分析してみたいと思います〜……まあ、12月の20日くらい、とか?」

M「なんかあるんですか、その時期に」

S「うんまあ色々と」

2009-10-06

2009-04-25

バンコール2.0:続報その他

S「というわけで、ITソースコード強制開示(←「IT強制認証」から、もうちょっと一般的なものに変更しました)などとも併せていろいろニュースが飛び込んできたので、あらためて:

2009-04-18

続・高度に発達した移動システムは……

S「いやー、たった今この記事↓を読んでひっくり返ってたんですけど:

……あんまり驚いたんで先にオチを言ってしまうと、新城が以前から注目してるGoogle出資の電気自動車アプテラ&そのライバル車って……太陽発電機能を備えてて、しかも自分で使用する以上の電力をつくって売ることもできるらしいんですよ!」

X「てことは、つまり」

S「そう! 次世代電気自動車は、単なるクリ〜ンでエコ〜で地球に優しい移動機関じゃなくて、路上を自在に動き回る発電所なんです! うーむすごい。もはや高度に発達した移動機関は、携帯端末だけじゃなくて発電所とも区別がつかなくなる時代*1……」

M「でもアプテラの天井部分がソーラーパネルだってことは、前に新城さんも言ってましたよね」

S「そうなんだ、でも新城はてっきり非常用の電源だと思ってたんだよ。ガソリンスタンドならぬ電気スタンドから離れたところで電気切れちゃった時のための。でも、考えてみれば今後パネル(の素子)の能力が順当に向上していけば、いずれ自己消費分以上の電気を生産することも全然不思議じゃないわけで」

X「『あなた、おとなりの町はもう雨がやんだみたいだから、ちょっと車で電気稼いで来てくださらない?』『もちろんさハニー』みたいな日曜の午後?」

S「それどころか、日本中を常時駆け巡ってるトラックの屋根の総面積を想像してみてください。長距離トラック、コンビニに商品を配達する軽トラ、ト●タの部品を抱えて路上を倉庫代わりに使ってるやつ……」

M「そうか、道路の面積の何割かは常に自動車で占められているわけで、それがぜんぶソーラーパネルを天井に付けたと考えると……かなり凄い発電能力になりませんか?」

ウィリアム・ギブスン「だから言っただろ……未来はもう到来してるのさ:ただしそいつは一様にではなく、まだら模様にやって来るんだ」

M「って、いいんですか勝手に登場させて!!??」

S「まぁ実際にギブスンはそんなようなこと言ってるし。引用みたいなもんだと思ってください」

*1:このへんの「あらゆることの区別がなくなってゆく/再編されてゆく」件については、以前の記事もご覧ください。

2009-04-02

われら銀河をググるべきやDo We Dare Google the Galaxy?【その07の後、08の前】:されどキャラバンは進みゆく

S「うわ、ネットのエイプリル・フールをチェックし損ねた!の新城です。ここのところ忙しかったりバンコール2.0だったりでGGGのほうは手つかずだったのですが、ちょっとづつ進めてゆきますので、またよろしく。このエントリも、先日のバンコールと同じように、新情報を見つけたら更新する方式用につくってみましたので、興味のある方はRSSなどしていただければ便利であります。で、さっき見かけたのは……:

簡単にまとめると、

  1. グーグル和解案(GBS)は、今年6月11日に正式に裁判所からOKをもらって正式GOになる
  2. 幾つかの関係団体がそれに文句をつけたり変更を要求しているが、その中にNew York Law School内の某団体も入っている
  3. NYLS内団体に寄付しているのは……はいそのとおり、マイクロソフト!
  4. 以前に『独占はダメよん』と政府に言われたせいか、マ社は今回のグーグルの独占について『こっちがダメならあっちもダメちゃうんか、ああん!?』とロビイングしてきた
  5. ただし今回の寄付はマ社曰く『純粋に学問上のナニをアレするためです』

……みたいなことらしいです。ざっと読んだだけなので細かいところ間違ってるかもしれません(平身低頭)」

X「ていうか、正式は決定は6月なのか。9.11から6.11へ……うん、こっちのほうが憶えやすい」

M「そういう問題じゃないでしょ。それにしても、これからまだまだ波乱がありそうですね、この件は」

S「うん。あと、和解案Settlementも、グーグルが提唱してるサービスである検索Searchも頭文字が同じなので、略称はどっちもGBSになるんだよね。なんかややこしいなあ」

X「おっと、それで思い出した。グーグルが設立する『版権レジストリ』なんだが、これ、原文ではBook Rights Registryなんだよ。だから厳密には『書籍(に関する)諸権利の登録所』であって、日本語訳が醸し出す『出版権を管理監督するところ』というニュアンスじゃないんだよな……俺は今回の件では『出版・頒布に関する権利そのものが陳腐化・無意味化*1していく(少なくともこれまでよりは)』という視点から論をたててるので、この訳語は非常に根深い誤解を日本語圏に与えそうなのが、すげー気になってる」

S「うーむ」






090403追加:

S「というわけで著作権がらみではありませんが、見逃せないニュースということで。やはりというかようやくというか、大海が波濤を手に入れようと頑張ってるっぽいですねえ……」




(その数時間後)




S「……の後半部分に興味深い指摘がありました:要約しますと、

  1. これまではGBSに賛成でしたけど、独占条項を見て『いやちょっとこれは……』と思い始めました
  2. 今回、全米作家組合The Authors Guildが訴訟を起こして、しかも和解したことで、かえってGoogleは巨大な利権を手に入れてしまった……他の(もっと良い)戦術もあったのでは?

みたいな」

X「確かに……Googleと提携した図書館は今後、他の書籍閲覧サービス業者に蔵書をスキャンさせちゃいかん、という条項は独禁法上どうなんだよっていうツッコミは各所であがってるみたいだな」

S「そういえば日本の図書館とか大学って、もうGoogleと提携してるんですかね」

X「はて、どうだっけ。なんで急にまた」

S「いやちょっと気になってることがあって……つまり明治大学に寄贈されたという故・米澤氏の膨大な同人誌(に掲載されている情報)って今後どういう扱いになるんだろうなあって……」

X「え? あ――そうか!」

S「でしょ? 杞憂ならばいいんですけど……ちょっと気になってて」




(さらに数時間後)




S「Twitter-Tumblrやブックマークにも書きましたが、これとその前編は素晴らしいエントリであります。また、新城以外にも今回の件を文明論的スパンで考えている方がいたのを発見して、かなり嬉しかったであります」






090407追加:

S「例の和解案は独占条項が強すぎて他社の参入を阻害してる、等の点を突いてるみたいですね。それから『和解参加か否か表明せよ!>全世界』という5月5日の〆切もしくは6月11日の裁判所の決定そのものを延期しなさい、とも言ってるようです。なるほど、その手があったかぁ〜」

X「執行停止の仮処分申請みたいなもんか。どっちの陣営もいよいよ戦術を確定して、動き始めた感じだぜ」






090409追加:

S「今度はAP電……じゃなかった、AP自身が動き始めたようですね:

数日前の報道ですが、とりあえず」







090410追加:

S「今日はばたばたしてますので、気になった見出しだけ:

う〜む、一言でいうと80年代と90年代が00年代ちゃんをめぐって三角関係に……みたいな」

*1:X「最近思いついた喩えを使えば、『電話加入権みたいになっていく』ってことだ」S「それはネクタイびとの皆さんにも非常に解りやすい上に、同じくらいイヤ〜ンなニュアンスがありますね……」

2009-03-25

「バンコール2.0はいかが?」と中国人民銀行総裁は言った

S「というわけで、バンコール・マニアとしては黙っておれない展開になってまいりました:

   viaNeatorama

(日付を確認して)えーと、まだ4月1日じゃないよな……冗談サイトでもなさそうだし……うーむそれにしても」

X「記事によると、これは単なるIMFとか世銀の引き出し権じゃなくて、貿易や法人の決算にも使えるマジな通貨の話をしてるみたいだな」

S「まあ、政治的なブラフなのかもしれないですけど。でも今回の大不況騒ぎで、現行不換紙幣からの出口戦略をそろそろ考えないとなぁみたいな空気はあるのかも」

X「ドルの備蓄がいちばん多いのも中国だしな。極端な話、あそこが手持ちの米国債を担保に新しい基軸通貨始めましたとか言い出したら、どうなるんだ? できるのか????」

S「う〜〜〜〜〜ん(激しく妄想中)」





090326.23:58追記:

S「というわけで追加情報など:

さらに下のほうにあるid:Baatarism様のコメントも御参照ください」





090328追記:

X「……じゃあ何の話するんだよ!」

S「まあまあ落ち着いて」


(数分後)


S「これが国際政治スリラーなら、このあと英・豪・南アと中露が中心となって金本位制2.0へ電撃移行して、独仏はニヤニヤしながら追随、置いてかれた日米ポカ〜ンな展開が……」

X「豪って金の産出国じゃなかったっけか? 中露と南アはそうだよな……ふ〜む」

S「いや妄想ですってば」

X「わからんぞ〜。おまえの妄想はよく現実に追い抜かれる癖があるからなあ〜」

S「どきっ」


(さらに数時間後)


X「……つっても、けっこう前向きなニュアンスだぞ。しかもスティグリッツも賛同してるのか、新基軸通貨スキームには」

S「ちなみに発言したのは、ドイツ連邦政府の経済協力開発相のハイデマリー・ヴィーチョレック=ツォイル女史。御年66歳だそうです」

X「………………役職名も名前も長いな、しかし」

D


(で、その翌日)


S「どうやら話は二段構えで、

  1. 短期的には、IMFのSDR(特別引き出し権)等の基準になってる『標準バスケット』の構成比率を改めて、人民元とかルーブルとか金とか入れようぜ
  2. 長期的には、SDRの用途自体を拡大して国家間貿易に直接使えるようにしたいなあ

という筋みたいですね〜>中国案を推してる人たちの発想」

X「こうなると、IMFの理事を獲った国が有利になるな。今はどうやって決めてんだっけ」

S「えーと……任命理事(米英日独仏)と選出理事の合計24名がいて、その他に議長役の専務理事が欧州から選ばれるのが慣習らしいですね。国連の安保理事会みたいな仕組みなのかな」

X「ははあ、てことは、まずは任命理事の拡大あたりが今回の落としどころかな? 5ヶ国に加えて中露を入れろ、いや入れないみたいなところで暗闘が」

S「ていうか安保常任理事と違って、こっちには日本がすんなり入ってるんですね。Wikipediaによると70年には任命理事になってる。へー」

X「なんにしても、これから色々ありそうだな……(ニヤニヤ)」


(でもって3月最終日)


S「……実におフラ〜ンスな、どっちともとれる発言だなあ〜。『長期的には良いことかもしれませんが>ドル離れ』だって」

X「しかも匿名高官かよ。リシュリューを思い出すぜ(しみじみ)」





090402追記:

S「とか何とか言ってたらG20も始まっちゃってますが。ちなみにこの一連のエントリ、Baatarismさん(id:Baatarism)のエイプリル・フール記事で言及されました。お役に立てて光栄です>Baatarismさん」

X「まあ、十年後には冗談になってないような気もするがな(ニヤリ)」

S「またそんなデンジャラスなコメントを」

X「いやいやいや。まあ、そん時ゃあ1ドル80円なんてもんじゃないとは思うけどな。そうさなあ……瞬間的には45円くらいかなあ。36円までいけば歴史の皮肉としてよくできた話になるんだが」

S「でも日本だって1兆ドルくらい米国債もってるんですから、円も一緒に下がるんでは」

X「だから瞬間的には、だよ。けどドルと円が一緒に凋落するかどうかは、それとは別問題だと思うぞ。こないだから議論してる話だが……通貨の最終的な担保とは、発行主体である国家(もしくは政府)なのか、それとも流通範囲であるnationの生産力・安定性・信頼性なのか?」

S「うーん」

X「ちなみに今回の大不況→通貨不安に限って言えば、ドルよりもユーロのほうが大変じゃねえの。日本語圏じゃあんまり報道されてないかもしれねえけど、西欧が東欧に貸し付けてエラいことになってる/慌てて取り戻したためにもっとエラいことになってる金額、相当のもんだぞ。しかもユーロは、強力な大統領権限のある合衆国とは違って、政治的にかなり微妙な寄り合い所帯だからな」

S「うーむむむむ」





090403追記:

S「うわ来たーー! ていうか通り過ぎたーー! バンコールどころか一気に1931年以前に遡っちゃいましたよ。まあ、あくまで準備通貨の一部を金で担保、って言ってるから、これまでのSDRのことだとは思うんですが」

X「いきなりカマしてきたねえ、ロシアも。さすが産金国」

S「たしかに、ブラフにしても嫌みにしても、やっぱ規模が違うなあ……(半ば呆然)」

X「よっしゃ。ここはすかさず日本も便乗して」

S「どうするんですか。まさか懐かしの東アジア通貨圏構想を蘇生ですか」

X「そんなもんじゃねえよ。銀だよ、銀。アジアといえば古代昔から銀本位制と相場が決まってんだろ!」

S「どんだけ昔ですか!」

M「でもこうなってくると、何が冗談で何が現実なんだか分かんなくなってきますよね……」

S「う〜〜〜〜む」


(その十数分後)


S「ちなみに今見つけた記事によると、中国がこの数ヶ月でいろんな国と合意した通貨スワップの総額は0.95兆失礼、間違えました、950億だから約0.1兆ドルだそうです」

Now comes news of China executing more currency swaps, where they trade yuan for a local currency, thereby allowing that trading partner to use the yuan in future trade with China. These swaps then remove the need for dollars as an intermediary exchange between trading partners. The Chinese have signed six such swap agreements since November totaling $95 billion.

  ――U.S. Dollar, Yuan and the New Reserve Currency

X「中国の貿易額はWikipediaによるとドル建てで輸出1.4兆、輸入1.2兆ぐらいってんだから……ほほう、なかなかこれは」


(さらに数分後)

M「ちょっと待った、こちらによると通貨スワップの合計には香港が含まれてますよ」

Since December last year, China has entered into currency swap arrangements totaling CNY650 billion with South Korea, Hong Kong, Malaysia, Indonesia, Belarus and Argentina.

   ――UPDATE: PBOC Eyes More Currency Swaps To Up Trade In Crisis

S「うーん、こうなると合計950億ドルってのも、ちょっと微妙なニュアンスになってくるなあ。香港以外で輸出入相手として上位に入ってるのは……韓国(輸出の4.6%、輸入の10.9%)くらいか。むしろ貿易規模じゃなくて、希少資源とか原油の安定確保の話なのかな。インドネシアって確か産油国でしたよね?」

X「ふーむ」





090404早朝追記:

M「なんですか、この語尾は」

S「いや、国ごとにキャラつけようと思ったら、なかなか難しくて。それにしても、この記事でようやく全体像がはっきりしてきましたよ」

X「んなのは前から見え見えだっただろ。――ブラジルはアルゼンチンとドルを介さない貿易を既にやってて、こないだ中国がアルゼンチンと通貨スワップをやった。でもって、5月にはブラジルと中国の首脳が会う。BRICs(からインドは除外してBRuCsってとこか?)で利害一致、じわりと非ドル化にむけて準備してきましょう、と」

S「利害は一致してるかもしれないけど、思惑が微妙にズレてるような気もしますけどねえ」




090406追加:

S「アジアの反応も出てきましたね:

ちなみにLATimesでは、

みたいな記事もありました」

X「たしかにASEANは地政学的に舵取りが大変だろうなあ……しかし、うまくすればうまくなるかもよ。新城、おまえ例の企画急がないと、今度こそ現実に抜かれるぞ」

S「まぁその時は回想形式にして書きますから」

M「え、東南アジアを舞台にした小説書くんですか」

S「うん、いやまあ、ちょっとそのゴニョゴニョゴニョ」

Q「そうよ! 早くプロット出しなさいよ!」