散歩男爵 Baron de Flaneur (Art Plod版) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-09-13

新城カズマ未収録原稿集『散歩曲線01』、(あっというまに)通販お申し込み終了のお知らせ

Q「大変ご好評いただきました『散歩男爵01』の通販お申し込み、予定部数を超えましたので、本日2400時をもちまして終了とさせていただきます。

お申込みいただいた皆様には近日中に返信メールをお送りいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。

もし期日内にメールを送ったにもかかわらず、20日までに返信がなかった場合は、お手数ですが再度ご連絡ください」

S「ということです〜」

M「……は、速っ!」

2010-09-10

新城カズマ未収録原稿集『散歩曲線01』、(ちょびっとだけ)通販のお知らせ

S「というわけで例の個人誌を夏コミで売ったのですが」

M「(感慨深げに周囲を見回して)なんか久しぶりですね、このブログに来るの。そういえばもうじき『15x24』刊行から1年かあ……」

S「で、あとちょっとだけ在庫があるので通販することにしました」

M「完全スルーですかっ!」

S「まあまあ。とゆわけで通販の手順はQ女史のほうからーー」

Q「はい、それではご説明いたします:

  • 15x24あっとmail.goo.ne.jp宛てに【散歩男爵通販/申し込み】のタイトルでメー

ルを送信してください。(←「あっと」のところは記号に変換してください^^)

    • 配布本の冊数が限られております(約20冊)ので、メール先着順となります。
  • メールには
  1. 申し込み者氏名
  2. 届け先住所
  3. 返信可能なメールアドレス
  4. 購入希望内容
    • 紙版300pバージョン:2000円
      • 主な内容は、『狗狼伝承』未収録短篇×9、時念神話体系に関する対談などであります
    • 紙&pdf版で合計1800pバージョン:3000円
      • pdf版の内容等についてはこちらをご参照ください
  5. ツイッターアカウント(あれば)

以上の項目を記載してください。

  • 折り返し、こちらの住所・氏名等を記載したメールを返信いたします。
  • メールに書かれている住所に
  1. 宛名シール(郵便番号/住所/氏名を記載したもの)
  2. 購入希望本の種類を記入した申込書(メモ用紙程度で構いません)
  3. 書籍価格+送料150円分の無記名の定額小為替(なるべく新しいもの)

以上を封入し、郵送で送ってください。到着後、折り返し個人誌を送付します。

  • 一ヶ月ほど待って郵送物が届かない場合は、メールでお問い合わせください。
  • 郵便事故が起きないとは限りませんので、定額小為替金受領証書は個人誌が届くまで保管してください。

以上です〜」

S「というわけで、また何か進展ありましたら追記してきますんで」

2008-11-03

クシュカ語辞書(の続き)

S「あれ、なんか途中までしか表示されないぞ>クシュカ語辞書。大きすぎたのかなあ……というわけで、esl以降の単語です」

esl{名:エスル →ラテン語sal、古高地ゲルマン語salz}
1. 塩。
2. 外海、とくに黒海を指す。

es^lau{名:エシュラウ}
1. 例外。

es^lauz{名:エシュラウズ}
1. (雅)無法者。粗暴な者。

es^lav{形:エシュラウ、エシュラヴ}
1. 例外的な。原意「群の外の」。
2. (転)優れた。

es^lay`{名:エシュラーユ}
1. 優れた者。例外的才能を持つ人物。
2. (雅)吟遊詩人。

es^lin{動:エシュリン <充足接頭辞e-+語根SEL「集まる、共にある」+【lin】 ←→【is^】【s^a】等を参照}
1. さまよう、群の外へ迷い出る。洩れる。
2. 迷う。道を逸れる。
3. (水などが)漏れる。こぼれる。
4. 例外となる。例外的である。

esna{名:エスナ <*es-}
1. 波。

esnas^{名:エスナシュ}
1. 波打ち際。岸辺。浜辺。

es^nehav{形:エシュネーハヴ}
1. 愛らしい。可愛い。

esnin{動:エスニン <*es- ←→【eska】、【ezrin】}
1. 波打つ。
2. 手を振る。

essin{動:エッスィン}
1. できる。可能である。なしとげる。←→【es-】を参照。

es^vin{動:エシュヴィン <*es^+vin「与える」}
1. 譲る、無償で与える。あげる。
2. 償う。支払う。寄付する。
3. 仏門に入る。僧侶となる。

evett{接続:エヴェット <【edin】+【av】}
1. 理由・原因を明示する接続詞:「なぜなら〜だから」「というのも〜であるから」。

-ey`{接尾:エーユ ←→名詞属格単数-en、【-oy`】、【-day`】}
1. 名詞・形容詞について、存在者をあらわす:「〜である者」「〜としてある者」「〜に属する者」。

ezna{名:エズナ <*zn- ←→【asnin】}
1. 【クシュカ帝国】における長さの単位。

ezrav{形:エズラヴ <【ezrin】<*ezinの完了形*ezu_rin<ESE}
1. 曲がった。湾曲した。
2. ねじ曲がった。

ezrin{動:エズリン <*esr-<ESER}
1. 曲げる。湾曲する。
2. ひねる。しぼる。

ezvel{名:エズヴェル}
1. 無法者。
2. 盗賊団。匪賊。

g{前置:グ <ne-<nevin<【nin】}
1. 属格に先行して、所属や被所有関係をあらわす:「〜に属する、に所有される」。

galaivin{動:ガライヴィン <【gar-】+【laivin】}
1. 拒絶する。拒む。
2. 排斥する。
3. 押し出す。

gamulin{動:ガムリン <【gar-】+MUL}
1. 病を癒す。病から癒える。
2. 悪霊を祓う。

gapha_rrin{動:ガファーリン <【gar-】+【pharra】}
1. 髪を切る。
2. 飼い慣らす。支配下に置く。
3. (雅)悟りを得る。また、そのために転輪僧となる。←→【knissin】を参照。

gar-、gan-{接頭:ガル、ガン <*iger-<IKER →【grin】参照}
1. 動詞や名詞の語頭に付いて反対・阻害・停止・極限・過剰・過少などをあらわす。主に動的な対義語を生成するのに用いられる。
 →より静的な対義語をつくるには【agn-】を参照。
 ※例文)   garraidovna y`nien kai sudnovnai ahlen zan.   
訳:「執着を絶つことは、空を裂くことに等しい」
    gar- +【aidin】「伸びる、伸ばす」
    >garraidin「絶つ」>名詞化garraidovna「途絶、断絶」

gargwin{動:ガルグウィン <【gar-】+【gwin】}
1. 分解する。解体する。

garkundin{動:ガルクンディン <【gar-】+【kundin】}
1. 消火する、鎮火する。
2. 勢いをそぐ。鎮める。鎮まる。

garregwa_y'{名:ガレグワーユ}
1. 守衛。
2. 陣や城を守る者。守備兵。

garregwin{動:ガレグウィン <【gar-】+【egwin】}
1. 守る。守備する。

garrerza_nn{名:ガレルザーン}
1. 監察官。代官。地方の所領を巡回し、裁判をおこなう役職。

garrerzin{動:ガレルズィン <【gar-】+【erzin】}
1. 明らかにする。明確にする。
2. 謎を解く。
3. 秘密をあばく。

garrerzon{名、固有:ガレルゾン}
1. 【ガレルザーンgarrerza_nn】の古名。
2. (固有)帝国に伝わる民話の主人公。隷民に身をやつしては各地を放浪し、悪霊や匪賊を退治してまわる。多くの場合、【サスルSasul】の化身であることが物語の最後に明かされる。

garrindin{動:ガリンディン <【gar-】+【indin】}
1. 位置をずらす。はずす。
2. 持ち場を離れる。
3. (転用)敗走する。戦線が崩壊する。

garwin{動:ガルウィン <*gau-inの古完了派生形<GAW}
1. 呑み込む。

gauna{名:ガウナ <gau-gn-<GAW+GENE →印欧祖語GENe;古英語cwen「女性、妻、女王」、ギリシャ語gyne「女性、妻」 ←→関連語句【 -ven 】を参照}
1. 貴婦人。【帝都アシュナ】に住まう貴族の女性。
2. 成年女性、婦人。
3. (古)女主人、女領主。

gauz{名:ガウズ <GAW}
1. 平野。
2. 草原。

gay`{名:ガーユ <*gau-}
1. 大型哺乳類。巨獣。
2. 野生動物。

gazaida_y'{名:ガザイダーユ}
1. 愚か者。無能者。

gazaidin{動:ガザイディン <【gar-】+【zaidin】}
1. 領土を減らす。領土を失う。
2. 財を失う。貧しくなる。

gdau{名:グダウ <*gundau<*gwnd- →古高地ゲルマン語wunta}
1. 傷、負傷。

gessa{名:ゲッサ →サンスクリット語h`eda「怒り」、ドイツ語geist「精神、霊」}
1. 狂気。
2. 執着。
3. 憑きもの。

gessau{名:ゲッサウ <【issin】}
1. 悪霊。
2. 悪鬼羅刹。←→類義語【azr】を参照。

gessav{形:ゲッサヴ}
1. 狂ったような。
2. 怒りに満ちた。
3. とり憑かれた。

gi_y`{名:ギーユ <天騎語*gil-<IKELE}
1. 悪霊。遊牧民の天幕に集まるという小妖怪。
2. 悪さをはたらく妖種。女怪。

gna_lin{動:グナーリン →【gnin】}
1. 空にする。空ける。
2. 飲み干す。

gnav{形:グナーヴ}
1. 空の、うつろな。
2. 水分のない。乾いた。
3(雅)自由のない。決定権のない。固定された。

gnay'{名:グナーユ →?サンスクリット語na`ga}
1. 蜥蜴神、または水蛇神。イスキュア神話においては水と不死を司る女神。

gnin{動:グニン <*ign-in<IKENE}
1. 空にする。
2. 乾かす、渇かす。干す。
3. 干物にする。

golkin{動:ガリン}
1. 言う。発言する。言葉を発する。
2. 呪言を発する。呪う。

grin{動:グリン}
1. 研ぐ。削る。
2. 激しくこする。粉にする。

gudin{動:グーディン}
1. 傷を与える。傷つける。

gwin{動:グウィン <【kwin】<Ke}
1. 作る。
2. 製作する、工作する。
3. 〜させる。〜のように仕向ける。←→類義語【aku_in】を参照。

gzau{名:グザウ <*gs-ou-<*gis-<GwEDH →古英語biddan<印欧祖語GwEDH「問いかける、祈る」}
1. 流浪者。
2. (仏典)巡礼僧。乞食(かつじき)をする者。
3. (古)祈祷師、まじない師。原義「天に問いかける者」。

gzavl{名:グザヴル、グザウル <?*gez-+vel}
1. 狩猟、とくに儀礼的な狩り。
2. 草原の疾走。
3. (固有集合名詞)イスキュア神話において、夜半に疾走する亡霊の群れ。疾駆鬼。先頭の疾走者は頭部を欠くことが多い。【赤獣ダグナDagna】の天敵。単数を強調する場合はグザヴェウgzaveu、またはグザヴァgzava。

hainu{名:ハイヌ}
1. 背、背中。
2. 後ろ。背面。

halz{名:ハルズ <*hel-<*huel-}
1. 伝説。伝承

harnin{動:ハルニン、ハウニン <har-<*khra-}
1. 姿勢を低くする。膝をつく。
2. 小さくする。低くする。
3. 縮小する。

harz{名:ハルズ、ハウズ <har-<*khra-}
1. 波打ち際。
2. 河岸、とくに急流のぶつかる岩場。

Has^le_z{固有:ハシュレーズ <*Hals^lusse_-<hal-+【s^lossin】の受動未来分詞属格s^lossoe_vn<G^HAL+SEL+LOS}
1. 【帝都アシュナ】の内裏の壁に記された九つの大戦の総称。それらのうち最も有名なものは【パーンドゥシュPandrs^】大戦であり、【四大氏族Velkve_da】から出た多くの英雄騎士たちが転輪乗世界の各地でたおれた。

haulin{動:ハウリン <har-<*khra-}
1. 錆びる。
2. 朽ちる。
3. (転用)腐る。←→類義語【kurgin】を参照。

haulo{形:ハウロ <har-<*khra-}
1. 錆びついた。

haulos^{名:ハウロシュ}
1. 錆。

hauv{名:ハウヴ <【huin】の過去分詞形}
1. 天馬。【天空遊行tuvenkus^】をおこなう馬。
2. 良馬の美称。駿馬。

henuwin{動:ヘヌーウィン <i+yene+orruin}
1. 呪術をかける。術を施す。
2. まじないをする。

Herrelvada_ya{固有:ヘレルヴァダーヤ <*Herru_lvadauya<【herru_lvin】+【vadau】}
1. クシュカの遙か西方にある「大河の国」を治めた女王の名。「名高い+父親(+女性形語尾)」の意。

herru_lvin{動:ヘルールヴィン <her-+【ulvin】}
1. 栄誉を勝ち取る。名をあげる。
2. 有名になる。

herz{名:ヘルズ <her-}
1. 名前。
2. (転)名誉。誉れ。

hian-{接頭:ヒアン−}
1. 銀色または銀製をあらわす接頭辞。名詞hiazの属格hiadenの省略形からか。←→【ky`ld-】を参照。

hianav{形:ヒアナヴ}
1. 銀色の。銀製の。

Hianry`stova{固有:ヒアンリュストーヴァ <【hianry`z】+【tova】}
1. (仏典)【ナナン=ズィル菩薩神】の異称。

hianry`z{名:ヒアンリューズ <【hian-】+*re-}
1. 月の周囲にみえる円環または孤形の白光。月の暈。
2. (仏典)月虹。転輪経典においては、【ナナン=ズィル菩薩神】と【クールーシュ宇宙侵入神】との誓約のしるしであると解釈される。
3. (漢籍)白光。日輪を貫くことで凶兆をあらわす天文現象。幻日。
4. (転用)帚星。彗星。

hiaz{名:ヒアズ <*hy`a-}
1. 銀。

Hilielva{固有:ヒリエルヴァ <*hil-+【ulsa】}
1. 世界樹【スカウズ】の別称の一つ:直訳「天の支柱」。主にジェッサ氏族が用いた。
 ※例)
  vananu_ya barrandrav yegh us^kvelg, nu vananu_ya puzandrav Hilielvag.
 「我らの騎馬より勇ましきものの全く無きこと、〈天の支柱〉より堅きものの無きが如し」

hilkin{動:ヒルキン →【hilvel】}
1. 上昇する。
2. (梯子を)のぼる。

hilnkus^{名:ヒルンクーシュ <*hlm-「天界、至高」+*kis^-「跛行、片脚」}
→【tuvenkus^】を参照。

hilvay`{名:ヒルヴァーユ}
1. 上昇。上方への移動。
2. 昇格。昇進。

hilvel{名:ヒルヴェル <*hlm+vel}
1. (集合的に)星々、星空:「天空の群れHeavenly Flock」。
2. 星雲。銀河。
3. 天の川。

hilvin{動:ヒルヴィン <*hlm-}
1. 持ち上げる、上昇させる。
2. 昇格させる。
3. 天界のものとする。

hlgna{名:フルグナ、ハルグナ <*hl-<*hlm-}
1. 宮廷。
2. 軍隊。軍事力。

hlzaulin{動:フルザウリン}
1. 行儀よく振る舞う。

hlzauvin{動:フルザウヴィン}
1. 厳格にする。
2. 訓練する。

hlzav{形:フルザヴ}
1. 厳格な。訓練された。
2. 秩序立った。

hols^a{名:ホルシャ hol-<*hlm- ←→【balos^a】}
1. 【ナーユ天女nay`】の異称。原義「(鳥のように)群れ集う乙女」。

hoslin{動:ホスリン <*khos-}
1. 休む。
2. 眠る。

hosloy`{名:ホスローユ <hoslin+-oy`}
1. 死者、特に戦死者:原意「眠る者」。

hozna{名:ホズナ <*khos-}
1. 寒さ、冷たさ。

hu~{副:接頭:フー}
1. 形容詞・副詞の最上級をあらわす:「もっとも〜」。
2. 形容詞の語頭に接続して極端な状態をあらわす:「非常に〜」「きわめて〜」。

huin{動:フウィン <hw-<*hyw-<名詞語幹*hlw-<HeLeM「天空、上昇」}
1. 天翔る。天空を駆ける。←→対義語【kwin】を参照。
2. 馬に乗り、あやつる。

hulkha{名:フルカ、フールカ <*hlm-}
1. 高さ。全高。
2. 高い場所。

husvay`{名:フスヴァーユ}
1. 手綱。
2. (雅)刀剣の鞘。

husvin{動:フスヴィン <*khos-}
1. 火を消す。
2. 止む。鎮める。
3. 休む。休める。

hvas{代:フヴァス}
1. 属格に先行して、所属や所在を示す:「〜の、に属する、における」。
2. 対格に先行して、範囲や時期を示す:「〜あたりの、〜ころの」。

i{前置:イ ただし母音の直後に置かれた場合、古典クシュカ語ではヒkhiとなり、【エルン王国Erndeva】の発音ではキ ki となる}
1. 名詞の属格に先行して、所在を示す:「〜の、における」。
2. 対格に先行して、範囲や時期を示す:「〜あたりの、〜ころの」。

i-/a- -rruin/-rwin/-uin{動:イ/ア-ルウィン/ウィン/リン <*orre-}
1. 名詞または動詞幹を挟んで、行為による変化をあらわす:「〜にする」「〜めかす」「〜化する」。

iandin{動:イアンディン <*ian-+【nin】 ←→【as^kin】、【aiknin】}
1. 付き従う。原義「(一歩後から)遅れて来る」。
2. (古)従者として侍る。さぶらう。

iandlo{形:イアンドロ <【iandin】}
1. 第二の。
2. 付き従う。
3. (古)従者の。

iandu_n{名:イアンドゥーン}
1. (古)侍従。単数を強調する場合はイアンドンiandonを用いた。→【zaidu_n】を参照。
2. (古)警護兵。護衛。

iandu_y'{名:イアンドゥーユ <【iandin】}
1. (騎士の)従者。
2. 見習い。
3. (俗)若者。未成年。

-idann{接尾辞:−イダーン}
1. 巨大さをあらわす接尾辞:「大〜」「大いなる〜」。

ikla{名:イクラ <【iklo】}
1. 黄色。

iklo{形:イクロ <古クシュカ語の形容語幹*ikl-<KeL →【ky'lzin】を参照1. 黄色い。

iksa{数:イクサ}
1. (数字の)6。
2. 六つ、六個、六人。

indau{名:インダウ}
1. (固定的な)場所。位置。所在。
2. 狙い。照準。焦点となっている土地。
3. (古)遊牧民が天幕を張っている場所。宿営地。

indin{動:インディン <【i】+【nin】}
1. 持つ。
2. 固定する。位置を定める。
3. (転用)照準を定める。弓矢や槍などの狙いをつける。

ingau{名:インガウ}
1. 誇り。

inglav{形:イングラーヴ}
1. 誇り高い。

inglin{動:イングリン <ing-}
1. 誇る。誇り高くある。
2. (己の技量や性質について)誇らしく思う。

inglovna{名:イングローヴナ}
1. 誇示。

Ingu_ska{固有:イングースカ <ingu_-<派生語幹*ingwl-「誇りに満ちた〜」<形容語幹*ingl-「満ち足りている〜、満足している〜」<強調形*ngl-「満ち溢れるもの」<名詞語幹*nl-<NeL}
1. イスキュア神話における半獣半女の戦士。【天界十騎Us^kvanu】の一人【ヴァラドゥーズ】の妻となり、美丈夫【アンファルーズ】と獣剣士【ダグ=アシュガウ】を産んだ。

ir、vir{代:イル、ヴィル}
1. 三人称単数、中性形:「それ」。属格はirgh、virgh。

irkhav{形:イウハーヴ、イルハーヴ}
1. 曲がった。湾曲した。しなった。

irkhin{動:イルヒン、イルキン ←→ 【irna】}
1. 弓なりに反る。しなる。
2. 曲がる。
3. (力や感情などが)つのる。蓄積する。

irkhrin{動:イルフリン、イルクリン <【irkhin】}
1. 曲げる。
2. (外的な力によって)狭い場所へ詰め込む。

irna{名:イルナ ←→【virrimn】、【irz】}
1. 弓、短弓。
2. 左右対称の角。
3. (雅)上弦の月。
4. (雅)左手。左側。軍隊の左翼。

irre、virre{代:イレ、ヴィレ}
1. 三人称複数、中性形:「それら」。属格はirregh、virregh。

irz{名:イルズ ←→【irna】}
1. 双刃の斧。

is^{前置:イシュ、イーシュ <*y`s^}
1. 対格に先行して、動作の共同や近接をあらわす:「〜のまわりの、の近くの」。

Is^ka{固有:イシュカ <*is^-「十字の、交叉した」+*kau-「腕」?}
1. イスキュア神話における女神格。【ナナン=ズィル菩薩神】の脇侍で、のちにその権現とも見なされる。本来の神格は大地母神であったらしい。本地は千手観音、ただし密教では准胝観音をあてる。

iskarlav{形:イスカルラヴ、イスカウラヴ <【iska_rrin】}
1. 垂直の。(地面から)まっすぐに建つ。

iskawin{動:イスカーウィン <*skau- →ラテン語stare「立つ、立てる」}
1. 立てる、建立する。

isku_rrin{動:イスクーリン <【sku_in】}
1. (対象について)考慮する。深く分析する。

is^luz{名:イシュルーズ <is^+【luz】}
1. 合唱。

is^na{名:イシュナ <*ias^-kna →【as^kin】、【Is^ka】、【as^gau】}
1. 同胞。
2. 祖国。【クシュカ帝国】の異称。
3. (雅)戦友。

is^nessin{動:イシュネッスィン <is^na+zin}
1. 仲間となす。祖国となす。
2. 帝国の支配下に置く。
3. 進駐する。

is^pande_va{名:イシュパンデーヴァ <【is^】+【pandin】}
1. 物語。伝説。伝承。
2. (各部族で伝わる)伝統、慣習。

-issa/-is^a{接尾:−イッサ、−イーシャ}
1. 小さな場所や建築物などをあらわす接尾辞。

issin{動:イッスィン <*ghis(s)-in<GHES →印欧祖語GHEIS}
1. 狂う。もの狂う。
2. (憑かれて)狂奔する。
3. 執着する。

ituskarruin{動:イトゥスカールイン}
1. 育てる。養育する。
2. 子を産み育てる。

ivdau{名:イヴダウ、イーヴダウ <maevdau<maevin}
1. 人間。定命の者。元はmaevdau「死すべき者(殺されるべき者、受刑者)」から。

ivday`{名:イヴダーユ}
1. 【ivdau】に同じ:ただし-au語尾は男性を暗示するのに対し、-ay`語尾は男女両方をあらわすことができる。

ivna{数:イヴナ}
1. (数字の)7。
2. 七つ、七個、七人。

Ivna{固有:イーヴナ}
→【Paiva】の俗称。

-iye/-ye{接尾辞:−イイェ、イェ}
1. 矮小さをあらわす接尾辞:「小〜」「ささやかな〜」。

izana{名:イザナ <y`zr}
1. 瞬間。
2. イスキュア神話哲学において、時間と空間の最小単位。

izer{前置:イゼル <【i】+【zar】}
1. (二つの物件や条件などの)間の。→類義語【mez】を参照。

izerhav{形:イゼールハヴ <i+ze+orruin}
1. 創られた。
2. 新しい、独創的な。

izu{前置:イズ、イズー <i+za? →古スラヴ語iz}
1. 属格または奪格に先行して、外部への運動をあらわす:「〜の外へ、からその外へ」。

kahauz{名:カハウズ <*kauh-}
1. 混沌。混乱。
2. 攪乱。
3. 混合。

kahav{形:カハヴ、カハウ <*kauh-}
1. 混乱した。乱れた。乱雑な。

kai{前置:カイ <*khei}
1. 対格に先行して、様相の類似をあらわす:「〜のように、のような」。

kalin{動:カリン <【kaya】または【ka_y'】}
1. 囲む。ぐるりと輪になる。→四方をとりまく場合はkalinを用い、上下からも包み込むような場合は【la_win】を用いる。
2. 取り巻く。包囲する。

karra{名:カーラ <kar-<*aku-}
1. 船。大型船。
2. (雅)運命、宿命。変え難い事象。
3. (仏典)業。宿業。

Karrakna{固有:カラクナ、カラークナ}
1. 船の女神。【イシュカ菩薩】の眷属で、元来は【ナーユ天女】として釈迦世界に到来。別名Ukarkay`「船の造り手」、Na~lkna「飛天神」。【パーンドゥシュ】大戦の折には【咒釜ウルガ】を巨船に乗せて運び、戦の命運を決した。
 皇帝の近衛騎士団は戦闘開始の合図として、hu~s kai Karraknai「カラクナ飛天神のごとく天駆けよ」を用いたとされる。(これは帝国後期には省略されて一般化し、出立の際の挨拶kaikarru~i>harru~iとなった。) →【Beizl】を参照。

karremm{名:カレム <*ka_rreva「使われたもの」<KAU}
1. 奴隷。

karriye{名:カリーイェ <【karra】+【-iye】}
1. 小舟。艇。
2. (雅)兆し。前兆。神仏の仄めかしや信号、またはそれを運んでくる者。

ka_s^a{名:カーシャ}→【kaus^a】に同じ。

Kaudun{固有:カウドゥーン <*s^kautva}
1. クシュカ帝国の四方を守護する四つの氏族の総称。四大氏族。

kauha{名:カウハ <【kauhin】}
1. 乱れ。

kauhin{動:カウヒン <KOW}
1. 乱れる。

kauma{名:カウマ <kauh-<KOW}
1. 渦巻。

kaupha{名:カウファ <【kauphin】}
1. 意図的な乱れ。乱し。乱雑化。

kauphin{動:カウフィン <kauh-+【vin】<【kauhin】}
1. 乱す。原義「乱れを与える」。

kaus^a{名:カウシャ <*kauh-+s^<KOW}
1. 綾模様、綾織り。
2. 紋様。

kauz{名:カウズ <*kau- →ラテン語curvus、ギリシャ語koronos「曲がった」}
1. 腕。
2. (建築物の)梁、桁。
3. (天幕の上部を支える)環状の構造材。

kavdin{動:カヴディン <*kauh-}
1. 混乱を引き起こす。
2. 混ぜる。

kawin{動:カウィン <kahu-<*kauh-}
1. 乱れる。混ざる。
2. 荒れる。

kay`{名:カーユ <*kwe- ←→kay`na、y`kay`}
1. 渦巻紋様。→【paulay`】を参照。
2. 渦。渦巻。

kaya{名:カヤ <*kauya<*kaul-<KAW-LE}
1. 車輪。
2. 環状の物体。輪。輪っか。
3. (転用)指輪や首輪など、環状の装飾品。

kay`na{名:カーユナ <*aku- →古ノルディック語aka「乗り物で旅をする」、ラテン語agere「乗る、導く」、ギリシャ語agein「導く」}
1. 方法、手段。目的を果たすための器具、または技術。
2. 移動手段。
3. 荷車。

kbau{名:クバウ <*kb- →ソグド語kp-、パシュトゥー語kab}
1. 魚。

kdawin{動:クダーウィン <*kdava-}
1. 揺るがす。揺さぶる。

kha{接続:ハ}
1. 接続法の動詞に先行して仮定や条件をあらわす:「もしも、もし〜なら」。

kha-{接頭:ハ、カ}
1. 語頭について強調の意味をあらわす。

kharrav{形:カラヴ、ハラヴ <*khra-}
1. 質のおちる。出来の悪い。

kharva{名:ハルヴァ}
1. 全体。

khau{名:カウ、ハウ →東方イラン祖語*gari-}
1. 岩山、峻険な山岳地帯。

khauz{名:ハウズ、カウズ}
1. 若者、少年。

khawin{動:ハウィン <*khewe-}
1. 癒す、和らげる。
2. 全体を統合する。

Khazaumas^{名:ハザウマーシュ <強調接頭辞kha+zaumas^}
1. 宇宙全体。三千世界。一切諸法。

Khiarska{固有:ヒアルスカ}
1. 第五代皇帝の治世に西方より到来した「魚の民」。集合名詞はヒアルスクヴェルKhiarskvel、またはヒアルヴェルKhiarvel。ヒウスカKhirska/ヒウスクヴェルKhirskvelとも呼ばれる。聖太子ヒアルスカウに帰依し、魚を紋章として死と再生の秘儀に耽溺したという。

khiaz{名:ヒアズ <*khian-}
1. 魚、特に海の魚。
2. 【西方ヒアルスカ人Khiarska】の紋章。

khova、-khova{名:コヴァ、コーヴァ <*khra-}
1. 窪地。盆地。水の溜まる土地。
2. 峡谷。

khowin{動:コーウィン、ホーウィン <*khova-<*khra-}
1. 崩れる。ぼろぼろになる。腐敗や腐食によって全体性・一体性を失う。
2. 疫病を得る。え病む。
3. (転用)感染する。←→【Khulus^】も参照。

Khoznas^{固有:ホズナシュ}
1. イスキュア神話における英雄戦士。【ウシュクヴァーヌ天界十騎】の一人で【懐疑者アグナ】の従兄弟。

Khraughonn{固有:フラウゴン <*khra-}
1. イスキュア神話において、最初の王ウルンクーヴァの土地の北辺を東西に流れた大河。北岸には菩薩と悪鬼が棲み、南岸には人の一族が棲んだ。コヴァウの湿地で【磊江ヴラウゾン】と合流し、その下流で【ウルゴン河Urghonn】が流れ込んだのちに大きく北へ湾曲した。

khulus^{名:クルシュ、クールーシュ →語源不詳:Luciferと語源的関連あり?}
1. 外から来る者、侵入者、名前のない神仏。「剣を持つ仏」。
2. (固有名詞)イスキュア神話における宇宙侵入神。女面獣身で四腕四脚をとる。
3. (俗信)禍福を共にもたらす来訪者、訪い神。
4. 盗賊。

Khunvel{固有:クンヴェル <*khund-+vel「氏族」}
1. クナヴェルKhnavelとも表記される:クシュカ帝国の北東〜東を守護した有力な氏族、いわゆる【四大氏族Velkve_da】の一。
 自らは「ナウク人の王家Ehluknvel Nautien」を称した。ナウク人、アラム人、ソグド人、トュルク人等の諸王諸族長を統べる至王家でもある。初代アウロン王以来、歴代皇帝の命を受けて【帝都アシュナ】と中央アジア草原地帯を往還し、東方の農耕民が【天界大門】に近づかぬよう追い祓うことを主な任務とした。このため漢代には「匈奴H`unu」の字を当てられた。アルタイ語族から分岐発達したと思われるナウク語(牧民語PanvaAtveln)を母語とするが、イルン-ギフ老王の治世以降の宮廷ではクシュカ語やエルン語も併用されるようになった。
 初代アウロン王の娘メーア(および彼女に随っていた八十人の乙女)は「ウズナ王の狩り」によって西方王家に囚われ、ここから後のホル人が分かれ出た。アウロン王の後継者たちは代々ジェッサ氏族に対して奪われた民の解放を要求したが容れられず、これが後に四大氏族同士の幾たびもの争いをひきおこす遠因となった。帝国崩壊後、ホル人は最後の女帝【ナルグ=サーイェンカ】の遺命に従ってさらに西へ移住し、西方諸民族から「フン族TheHuns」と呼ばれて恐れられた。さらにまた一部の枝族はこのときエムロッハ家に随ってインドへ移り、フーナ王朝HunaDynastyを興した。

khurz{名:フルズ、クルズ}
1. 羊の群れ。
2. 放牧された獣の集団。
3. (雅)民衆。民草。

khuve{副:フーヴェ、クーヴェ <kha-}
1. kha-の副詞形:「〜さえ」「〜こそ」。

Kianda_y'{固有::キアンダーユ <古形kiand-<KeNT「100」+-da_y'<【tin】:原義「百人の部下を統率する者、百人隊長」 →【kiaz】【kienda】を参照}
1. 『三王子の歌』および『パーンドゥシュ武勲詩』に謳われる【エルン王家】の名君。一般には「キアンダーユ王子KiazKianda_y'」として知られる。

kiaz{名:キアズ <*kiant-}
1. 王子。
2. 百人隊長。
3. 貴公子。貴族の子弟。

kienta{数:キエンタ <*kiant-}
1. (数字の)100。
2. 百個、百人、百頭。

kilmm{名:キルム <*kil-<KI-LE}
1. 片脚。
2. (足を引きずりながら)動く行為。跛行。
3. 獣または大型鳥類の脚。

kils^{名:キルシュ <*kil-<KI-LE}
1. 境界、境。境目。
2. (呪術的な)陣。結界。

kilz{名:キルズ <*kil-<KI-LE}
1. 跛行者。

kin{動:キン <Ke「(片脚の)歩行、移動」}
1. 行動する、おこなう。
2. 多くの名詞・形容詞に接続して、それらを動詞化する:「〜する」。
3. (古)歩く。

kirka{名:キルカ <KIR「反射、きらめき」}
1. (古)鏡。

kirri_mm{名:キリーム <KIR}
1. 瞳。

Kisavna{固有:キサーヴナ <エルン語no~ni-ki-sawien「剣の(に属する)貴婦人たち」}
→【Beizl】を参照。

kivlo{形:キヴロ <KI-MB}
1. ほのかな。かすかな。
2. 兆しの。始まりの。

kivna{名:キヴナ <*kiv-<*kvi-}
1. 命、生命。
2. 生命力。

kivs{名:キヴス <【kivlo】}
1. 動物、獣。

klin{動:クリン ←→【kwin】、【kis^】、【ksin】}
1. 歩く、歩む。
2. (獣や鳥との比較で)二本脚で歩行する。
  ※例文:イスキュア断章・5の1
   gzau, ze_lenkla_y' ...... ga_y', vlsieku_y' ......
  「人、(すなわち)大地を歩むもの……獣、(すなわち)数多の荒野をすすむもの……」

knas^{名:クナシュ <*knis- ←→knau、knissin、kundekin}
1. 光明。
2. 背光。聖なる光。冷光。
3. 蒙を啓くこと。またそのための(比喩的な)光。
4. (仏典)阿弥陀如来の慈悲。如来光。

knau{名:クナウ <*knd- ←→knissin、kundekin}
1. 炎。

knay`{名:クナーユ <*knal-「さえずる」}
1. 鳥。
2. 夜啼鳥。

knil'hav{形:クニルハヴ}→【knillav】に同じ。

knilin{動:クニリン <KNE →【kniska】、【knau】、【knissin】}
1. 燃える。火がつく。

knillav{形:クニッラヴ <【knilvin】}
1. (自ら)炎を発する〜。

knilvin{動:クニルヴィン <【knilin】}
1. (自発的に)燃え上がる。自らを燃やす。
2. (対象物に)火をつける:原義「炎の様相を与える」。

kniska{名:クニスカ <*knis+ska}
1. 種火。
2. 小さな火。

kniskav{形:クニスカーヴ}
1. かすかな。わずかな。

knissin{動:クニッスィン}
1. 目覚める。
2. (転用)仏道において悟りを得る。

Kordakkha{固有:コルダッハ、コルダッカ <*kor-+*dak-}
1. イスキュア神話において、三千世界の神仏が発する声に聴き入っているとされる出所不明の黒い巨石(一説には黒い革袋)。ネルザ観音の歌声にのみ従属し、【アリアザーン璧帝】に献ぜられたのちに失われた。コルディカーユの所在は三千世界のある限り決して明らかにはならないとされるが、そこから産み落とされた黒い房状の滴石は数多の世界に見出される。

Korgda_y'{名:コルグダーユ <KOR}
1. イスキュア神話における【アクシャーザ】の敵対者の一。原義「黒くする者」「損壊神」。東方浄瑠璃光世界に侵攻して十万年におよぶ圧政を敷いた。

korh{名:コル、コフ <KO}
1. (馬の)ひづめ。

korlav{形:コルラヴ、コウラヴ →テュルク系諸語kara「黒い」、古代倭語kur-「黒い、暗い」}
1. 黒い。黒々とした。kor-語幹の単語は黒髪や毛皮について用いられるのに対して、nior-語幹は黒光りする物体(石炭、黒曜石など)について用いられることが多い。

korra{名:コラ、コーラ <*kor- ←→【korlav】、【Kurgday`】、【kurgin】}
1. 黒。黒色。

kovna{名:コヴナ <KO}
1. 細工。拵え。
2. 小物。品物。(一般的な)物。
3. 工芸品。
4. つくりもの。創作物。 ←→【paiva】を参照。

kris^{名:クリシュ}
1. 分岐、枝分かれ。
2. 分離。

kris^ka{名:クリシュカ}
1. 分かれ道。

krissin{動:クリッスィン}
1. 選ぶ、選択する。

kruin{動:クルーイン →ラテン語carno-「肉の」curtus「短くされた」、ギリシャ語keirein「切る、切り離す」}
1. 斬る、裂く。
2. 刃物で切る。
3. 分ける、分割する。

kruv{形:クルウ →【kruin】を参照のこと}
1. 小さな。
2. 短い。(より大きなものの)一部にあたる。
3. 分かれた。分離した。
4. (雅)幼い。いたいけな。

krvel{名:クウヴェル}
1. 枝(の密集した状態)。

ksin{動:クスィン}
1. 踊る。
2. (古)呪的歩行をおこなう。

Kuantva_ta{固有:クアントヴァータ <*kuonkvat-<*kyon-kvat-<K^WEN+KwET}
1. イスキュア神話において、【 ヴィルグナ女神 】の四方を護る役目を負った四頭の巨狼。別名「女神の猟犬たち s^nuddun Gaunen」。単数を強調する場合はクアントヴァKuantvaを用いる。
ヴィルグナの操る「回転する焔の鏡」クネストゥーヴknestu_vに導かれ、彼女の意のままに世界の四辺を巡視することで知られる。
かつては【釈迦世界】で最も美しい四人の乙女であったが、驕慢からヴィルグナ女神と争い、無限の徒競争に負けて狼のすがたに変えられたという。
帝国後期には、語源の誤った類推から「犬狼菩薩Kuanto_va」と混同され、【イシュカ観音】の元近習であると信じられた。
さらに後代、東方世界においては狗神や狛犬として、西方においては王権の象徴である獅子として尊重されることになる。ヘブライ人の『聖なる書』で言及されるケルビムや「炎の剣」との関連も指摘される。

kudna{名:クドゥナ <*knd-}
1. 成長、生育。
2. 威力や影響の増進。

ku_hin{動:クーヒン <*ku_huwin<【kauhin】の完了形kauhu_in}
1. おどける。
2. 混じり合う。

kuhuna{名:クフーナ}
1. 戯れ。
2. 不確定な性質または状態。「縁の柔らかいもの」。
3. (仏典)無常。 →【taurrin】を参照。
4. (演劇)結末の決まっていない舞台や影絵芝居。即興劇、即興曲。
5. 放浪。彷徨。終着点を定めずに馬を駆ること、またその経路。

kuhunay`{名:クフナーユ}
1. 吟遊詩人。放浪詩人。
2. イスキュア神話において、【サスル】が三千世界を去った後に、彼の楽器を受け継いだとされる者たち(複数形kuhunalnまたはkuhunay`n、集合名詞kuhunavel)。

kuhuvin{動:クフーヴィン}
1. 謎をかける。

kuhuy`{名:クフーユ}
1. おどけ者、剽軽者。
2. 道化師。

kuhuz{名:クフーズ}
1. 冗談、遊戯。
2. 謎かけ。言葉遊び。

kuluin{動:クルーイン}
1. 明かりをともす、照らす。

kuluv{形:クールヴ、クールウ}
1. 明るい。

kulz{名:クルズ →【lugna】を参照}
1. 光、光明。
2. 松明(の明かり)、照明。

kuma{名:クーマ <*kumu-}
1. 眠り。睡眠。
2. 休眠。休息。

kumdin{動:クムディン <*kumu- →?ギリシャ語koiman「眠らせる」}
1. 眠る。
2. 安置する。不動のものとする。
3. やすらぐ。落ちつく。

kumna{名:クムナ <*ku~}
1. 鏡。

kumskel{名:クムスケル <*kumu-+skel}
1. 墓所。埋葬地。
2. 神殿。

kumza{名:クムザ}
1. 眠れる者。
2. (仏典)衆生。覚醒に至っていない者。男性を明示したい場合はkumz、またはkumzauを用いる。集合名詞としてはkumvel。

kun-{接頭:クン}
1. 【kunna】の接頭形:「五つの〜」。

kundin{動:クンディン <*knd- →古高地ゲルマン語cuntesal「炎」、古ノルディック語kynda「燃え上がる」}
1. 発火する、着火する。
2. 燃やす。燃焼する。
3. (力や威力を)増幅させる。勢いを増す。

kunna{数:クンナ}
1. (数字の)5。
2. 五つ、五個、五人。

kurgin{動:クルギン <kor-+ kin}
1. 黒くする。
2. 黒く塗る。
3. 傷める。損なう。無価値とする。
4. (肉を)腐らせる。

kurlo{クルロ <【kurwa】}
1. 赤ん坊のような。
2. 子供じみた。

kurmm{名:クルム <KRU}
1. 幼児。赤ん坊。

Kus^ka{固有:クシュカ、クーシュカ <*Aku_s^ka?<【aku_in】<KU +【us^ka】}
1. 紀元前六世紀から紀元三世紀(一説には四世紀)にかけて中央アジアに栄えた、【アシュナ】を帝都に持つ遊牧帝国の名称。原義は「馬を操る者」「乗馬する者」か。多くの場合、「騎士たちの大いなるクシュカKus^kida_nni sky'tien」という成句において用いられる。

kusna{名:クスナ}
1. 階段。きざはし。
2. 梯子。縄梯子。

kutau{名:クタウ <*kut-<KwET}
1. 方形。四角形。

ku_va{名:クーヴァ <古クシュカ語*ku_vau<語根KU「歩く」+【vau】<VAE「踵、人間、男」 ←→【kwin】、【vel】、【ve_y'】}
1. 王、王侯、族長。
2. 遊牧部族の長。アシュナの皇帝に臣下の礼をとった諸部族の頭領。

kuvin{動:クヴィン <*ky'v-<*kiv- ←→【kivna】}
1. 生きる。生存する。→類義語【eku_vin】が「移動しながら生活する」「暮らす」を含意するのに大して、kuvinは「単に生きている」「生き延びている」状態をあらわす。
 ※例)
  as^gaun kuvand, za_ln eku_vand.
 「狼達は生存し、人々は生活する」
2. おこなう。行動する。

kuvna{名:クヴナ <kuvin}
1. おこない。行為。 ←→【kavna】も参照。
2. 武勲。いさおし。
3. 偉業。

kvenka{数:クヴェンカ <*kvet-<KwET →ラテン語quartus、英語quarter}
1. (数字の)4。
2. 四つ、四個、四体。

kwin{動:クウィン <KE}
1. (古)歩く、進む。

ky'lvanin{動:キュルヴァーニン}
1. かすめとる。盗む。

ky'lvin{動:キュルヴィン <ky'vlinの転訛}
1. ほのめかす。かすかに見せる。
2. 兆す。

ky'lz{名:キュルズ <*kyul-<派生語幹*klwl-<名詞語幹*kll-「光沢をもって輝くもの」<強調形KeLeL「金属的に輝く」<KeL「黄色、輝く」 →ギリシャ語chrysos「金色の」chloros「緑がかった黄色」、サンスクリット語hari「黄色の」、アルタイ諸語altun「黄金」:関連語彙【Y'ltena_y'】も参照}
1. 黄金、金、金属。
2. 黄金色。
3. 光、輝き。

ky'lzav{形:キュルザヴ、キュルザウ}
1. 黄金の、黄金色の。
2. 黄金製の。

ky`nau{名:キュナウ <kivna<*kviz- →古ノルディック語kvikr「生きている」、ラテン語vivus「生命」}
1. 速さ、速度。

ky`nav{形:キュナヴ}
1. 速い。素早い。

ky`ssa{名:キュッサ ←→【kay`na】}
1. コップ。杯。
2. 小さな容器。

ky`valos^{名:キュヴァロシュ}
1. 兆し。さきがけ。

ky`valos^a{名:キュヴァローシャ}
1. 一番乗り。
2. 先駆者。

ky`venday`{名:キュヴェンダーユ <*kiv-+*ven-+【day`】}
1. 【ヴィルグナ女神】の異称の一。原義「命を得る/勝ち取る者」。
2. (雅)女騎士、とくに男装の麗戦士。

ky'zna{名:キュズナ <【ky'znin】}
1. 技。技量。腕前。
2. 見極め。見定め。
3. 当て。見当。
4. 仕分け。

ky'znin{動:キュズニン <*ky's-+【nin】<OWK-EL}
1. 見極める、見定める。原義「目で触れる」。
2. 見当をつける。
3. (家畜を)仕分ける。分類する。

lada{名:ラダ、ラーダ →ラテン語latus「幅広の」、アルメニア語lain「広い」}
1. 平野、平原。
2. 領地。封土。

Ladas^{固有、名:ラダシュ、ラーダシュ <lada+das^}
1. (固有名詞)【帝都アシュナ】の四方を護る四氏族の直轄封土、またそこを横断する通商路。
2. 悪鬼羅刹が侵入することのかなわない土地、または道。呪的結界。イスキュア神話においては、「王の光る血」でもって方円を描くことにより強力な結界がつくられるという。

ladav{形:ラダウ}
1. 平原の。
2. 広い。広大な。
3. 領地の。

lagna{名:ラグナ ←→【lakh】}
1. 奥。深部。深み。→類義語【baza】を参照。
2. かなめ。基部。
3. 礎石。建築物の最下層部。
4. 動物の肝。

lagnin{動:ラグニン <*lakh-}
1. 加わる。参加する。
2. かかわる。

lagnovna{名:ラグノーヴナ <【lagnin】}
1. 参加。
2. 参戦。

lahuin{動:ラフーイン <*plav- →ラテン語pluere「雨が降る」、ギリシャ語plein「流れる、帆走する」}
1. 流れる。
2. 垂れる。くだる。
3. さまよう。

lailin{動:ライリン <【lakh】+【lin】}
1. 入る。入ってくる。登場する。
2. 入城する。
3. 入室する、入場する。

laivin{動:ライヴィン 【ylakh】+-vin}
1. 受けとめる。受容する。
2. 採り入れる。取り込む。
3. 混ぜ込む。混合する。含める。

lakh{前置:ラク、ラッハ}
1. 属格に先行して、内包的位置や区域をあらわす:「〜の中の」。
2. 与格に先行して、運動や行為の内包的目標点・作業域をあらわす:「〜の中へ、の中で」。
3. -ver分詞(節)に先行して、主要な行為の目的や意図をあらわす。
  ※例)
   kuva kwin「王が待つ」+ lhay` salvin「鷲が飛ぶ」
   →kuva kwin lhai lakh salver. 「王は鷲が飛ぶのを待つ」
      (直訳:「王は待つ、鷲を+飛ぶ(状態)へ入るところの」)
   khaz vnakan「若者は夢見た」+ y`nay` lain「恋人は現れるだろう」
   →khaz vnakan y`nai lakh liever.「若者は恋人が現れるだろうことを夢見た」
      (直訳:「若者は夢見た、恋人を+現れるだろう(状態)へ入るところの」)

lamz{名}

lanu_in{動:ラヌーイン <【lakh】+【nuvin】}
1. 加わる。
2. 参加する。

las^{名:ラシュ <*ias^ ←→is^ka、-as^、As^na、as^gau}
1. 集会場。大テント。
2. 四つ辻。曲がり角。交差点。

laugna{名:ラウグナ <*lau-<*lv-}
1. 徴。徴候。
2. 冠。
3. 胎盤。

la_win{動:ラーウィン <LAU ←→【 alau 】、【 la_ya 】}
1. 包む。くるむ。
2. 守る。かばう。

laya{名:ラーヤ <*lau-}
1. 天蓋。
2. (雅)天幕。

La_yazl{固有:ラーヤズル <【la_ya】+【-zl】:「天幕の姫君」}
1. 『三王子の歌』において語られる四王家の諍いと『大門の戦い』をひきおこすこととなった、イスキュア王家の悪名高い姫君。【白幡公ウルンシャウズ】と【スヴェルスカ姫】の孫、【ペンヴァーユ王子】の長女。

lehna{名:レフナ <*lae-}
1. 影法師、シルエット。
2. (不明確な)かたち。ようす。気配。

lekkha{名:レッハ <*lae-}
1. 影。

lewey`{名:レウェーユ <*lae- →【lin】、【lehna】}
1. 幽霊。
2. 正体の定かでない、かたちあるもの。

lha_y`{名:ルハーユ <【lwin】の過去分詞lhavから}
1. (雅)鷲:原義「歌う者」。牡鷲であることを強調したい場合は、古語のルハウズlhauzを用いる。

lin{動:リン}
1. 出る、通り抜ける。
2. 現れる。

logna{名:ログナ <*low-<*lv-?}
1. 胴。腹、腹部。
2. 胴体。身体。←→対義語【yozna
3. かたち。外見、外形。見栄え。
  ※例)logna laugnai knas^no_va aglan, laugna lognai vando_va angsan.
    「(整った)躰に(英雄騎士の)輝く徴は無く、(英雄騎士の)徴は力強い躰を得ない」
     :紀元3世紀頃、クシュカ帝国晩期の碑文。帝国の衰退を嘆く文章と思われる。
4. 身の丈。身長。

lohnin{動:ロフニン <*lakh-}
1. 誕生する。世に生まれ落ちる。
2. 発生する。自生する。
3. 参入する。

lossa{名:ロッサ <balos^a}
1. 姫。姫君。
2. 貴族の娘。

lugna{名:ルグナ →ラテン語lux「光、輝き」luna「月」}
1. (天体の)月。
2. 月光。

lukha{名:ルーハ、ルーカ <*lhkh-}
1. 幅。
2. 全幅。とくに大型鳥類の両翼端間の長さ。

lukhav{形:ルーハヴ ←→【lhay`】や【lakh】と関連あり?}
1. 壮麗な。壮大な。
2. 幅広の。幅広く横たわる。

lukhin{動:ルーヒン}
1. (幅が)広がる。

lus^{名:ルーシュ}
1. 島。

luv{形:ルーヴ}
1. 音楽の、音楽的。
2. 旋律のある、旋律のような。

luy`{名:ルーユ}
1. 歌い手。
2. 演奏者。

luz{名:ルズ、ルーズ <【lwin】<*lv-}
1. 音楽、旋律、しらべ。

luzl{名:ルーズル}
1. 歌姫。

lvinka{名:ルヴィンカ <*lv-+古クシュカ語の女性名詞接尾辞-nka ←→【lwin】、【luz】}
1. 楽曲。
2. 歌声。

lwin{動:ルウィン ……分詞をつくる際の語幹はlv-}
1. 歌う。

ly`gh{名:リューグ →ラテン語ligare「結びつける」 ←→【penez】、【vasna】、【vey`】、【vossa】なども参照のこと}
1. 束縛。呪縛。
2. 足枷。また、その一部として用いられる縄や鎖。
3. (雅)戦闘中の行為によって発生した関係。とくに、その結果として発生した継続的で不可避的な服従。
4. (仏典)因縁、とくに悪縁。障碍。釈迦の息子・ラーフラのクシュカ語訳。→【Norkuza】、【y`gau】を参照。

ly'_khin{動:リューヒン}
1. (幅を)広げる。

Ly`lossa{固有:リューロッサ <ly`gh+lossa「足枷姫」?}
1. 【クシュカ帝国】に伝わる民話の主人公。エルン語ではリョーロッシェLyoloss^e。【ヴィルナ女王】に関する伝説と、若き日の【キアンダーユ王子】を救った【レーヴェズル姫Revezl】の逸話とが混淆したものと思われる。
 リューロッサは出生時の(無理強いされた)名前の交換によって継母や姉たちから迫害され片脚を失うが、【神獣ダグナDagna】の毛皮を得ることで俗界に戻って優れた「天秤の使い手virdamay`(=裁判官)」となり、【四王家】の王子たちから求婚され、最後にはエルン王家に嫁いで末永く幸せに暮らしたという。

mais^{名:マイシュ}
1. (暦の)月。一ヶ月。

majna{名:マジュナ <*med-}
1. 焦点。(興味、話題などの)核心部分。
2. (機構などの)重要点。
3. (仏典)教義の核心。転じて、秘儀や奥義をも指す。

makav{形:マカヴ →サンスクリット語maha、ラテン語maximus、magnus}
1. 巨大な。
2. (智恵または膂力において)すぐれた。

malin{動:マリン <MOL}
1. 告げる。
2. 宣言する。

malo_vna{名:マローヴナ <【malin】}
1. 宣言。宣告。
2. 宣戦布告。

manau{マナウ <mana- →ラテン語manus「手」}
1. 手。
2. 手段、方法。術策。
3. 技、熟練技術。
4. (転用)剣技、剣士、または剣そのもの:Kuvmanakn「王の手たち」=帝都アシュナの衛兵。

mandukva{名:マンドゥークヴァ <man-「手」+dukav「書かれた、書かれていた(形容詞)」 + 名詞化語尾-a}
1. 手稿。
2. 記録。巻物。書類。

manin{動:マニン}
1. 使う、用いる。

ma_nu{名:マーヌ <mananu<mana-}
1. 両手。一対の手。

markauya{名:マルカウヤ、マウカウヤ <【markuz】}
1. (雅)あけぼの。曙光。【markuz】の(古い)女性形。「日向かふ扉(=朝)の斥候を見よauksosmarkauyaias^tnarghen」という詩句から人口に膾炙(かいしゃ)した。

markuz{名:マルクーズ、マウクーズ <*mar-+*ka-}
1. 斥候。
2. (古)隊列の先頭。原義「序列の先端」。

marridann{名:マリダーン <*mar-}
1. 【クシュカ帝国Kus^ka】における【転輪乗経典Tuvenkus^】の分類術。
2. 分別。大別。
3. 配列。

marridnovna{名:マリドゥノーヴナ}
1. 整頓。

Masva{固有:マスヴァ <*med- →【mez】【mezna】【Mazakh】を参照}
1. (仏典)須弥山。原義「中央(中枢)の〜」。

maug{名:マウグ <maugr-<*maur- →古英語morth、ラテン語mors、ギリシャ語brotos}
1. 死。

maukr{形:マウクル →サンスクリット語maha、ラテン語maximus、magnus}
1. 巨大な。
2. (智恵または膂力において)すぐれた。

mauya{名:マウヤ}
1. 王女。王族の姫。

mavin{動:マヴィン <*maur-+vin「死を与える」}
1. 殺す。

may'{名:マユ、マーユ <*many` →サンスクリット語matr`、ラテン語mater}
1. 母。

mayenka{固有:マーイェンカ →?サンスクリット語maya「幻力、情愛」}
1. 【サーイェンカ文殊菩薩】の妹。

mazakh{名:マザク}
1. 巨人。
<d

2008-11-02

クシュカ語 語彙集(2004年3月改訂版:今後も随時改訂予定)

© 1999-2004, 2009 Sinjow Kazma


(この語彙集の無断転載、転用を禁じます……というか、転用法に興味があるので、その折にはメールやツイッタのつぶやき等で一言御連絡いただければ、基本OKしますんで:将来的にはクリエイティブ・コモンズのby-nc-saあたりにしようかと思ってます)


  c   f    j       q       x  


<  ……語源

*   ……推定される古語、祖語

←→ ……関連するクシュカ語の単語

→  ……関連すると思われる他言語の単語

復元・再構築されたクシュカ語の語根は、大文字のアルファベットで示される

 例)LAU、SAU、SEL


abaluin{動:アバルーイン <a-bal-uin}
1. 美しくする。
2. 誉める。誉め讃える。

adu_rrin{動:アドゥーリン <i-*du-rwin<*und-}
1. 倒す、押し倒す。
2. 地面に打ちつける。

agau{名:アガウ →東方イラン祖語*gari-}
1. 峠。
2. 通り道。抜け道。

aghawin{動:アガウィン、アハウィン <agn-+khawin}
1. 殺す、壊す。
2. 腐らせる。
3. 解体する。

agn{前置、接頭:アグン ……直後に無声音(清音)がきた場合はang-となり、有声音(濁音)がくるとan-となるが、例外としてagn+n->agn-、agn-+k->ank-、agn+kn->ang-がある:→ラテン諸語un-、non-}
1. 動詞語幹に先行して否定や反対の意味をあらわす:「〜しない」「〜ではない」
2. 名詞に接続して否定や反対の意味をあらわす:「非〜」「反〜」

Agna{固有:アグナ <agn-}
1. イスキュア神話における英雄、【天界十騎Us^kvanu】の一。原義「否定する者、しりぞける者」。【アクシャーザ】の供として、常に一行のしんがりをつとめる。長身で寡黙にして、あらゆる事について懐疑的態度をとる。【ホズナシュ】の従兄。

agnin{動:アグニン ←→【agn-】、【gna_lin】、【gnin】}
1. 〜をしない。やらない、おこなわない。
2. (agn+【nin】から)持たない。触れない。
3. 〜とならない、〜にならない。

agnuvdav{形:アグヌーヴダヴ <【agn-】+nuvdin(=【nin】の語尾変化)}
1. 触れるべきでない。触れることを禁じられた。
2. 禁忌の。禁断の。

agvry`{名:アグヴーユ <agbry`<agmbry` ←→【ambrey`】、【ambrunau】}
1. 屍鬼。【Vilgna女神】の眷属の一。イスキュア神話において、死期の迫った者の天幕の外に集い、またその周囲を疾駆して、死者を食らわんとするが決して果たせない妖怪。

-ah-{接尾辞:アフ ←→*aku-?}
1. 動詞語幹の後について、使役をあらわす:「〜させる」。
  例)knissin.      「彼は目覚める」
    knissahin us^kei. 「彼は馬たちを目覚めさせる」

aha_、ha_{副:アハー、ハー <*akh-}
1. つねに、いつも。
2. 永らく。
3. 引き続き、いつまでも。

ahl{名:アフル <*hlm-}
1. 天。天空。
2. 星空。夜空。
3. 柱の突端。
4. 天蓋。

ahna{名:アフナ ←→*aku-?}
1. 主人。
2. 命令者。

ahva{名:アフヴァ <【ahvin】}
1. 続き。継続。

ahvin{動:アフヴィン <*akh-}
1. 続く、引き続く。継続する。

aida{名:アイダ <【aidin】}
1. 続き。
2. 延長。突端。
3. (古)鏃。槍の穂先。

aidin{動:アイディン <ai-}
1. 続く。伸びる、伸ばす。

aienin{動:アイエニン <*yene-}
1. 思いやる。

aika{名:アイカ <*ai-<OY}
1. 現在、現時点。今。

aikh{代、副:アイハ、アイク}
1. ここに、ここで。
2. 今、今まさに。

aikhday`{名:アイクダーユ <【aikhin】}
1. 王の行政の代行者。執事。執権。

aikhin{動:アイヒン、アイキン}
1. 差配する。
2. 細かく手を尽くす。

aiklin{動:アイクリン <ai-}
1. 遅れる。
2. あとに付き従う。←→対義語【akuin】を参照。

aiky`a{名:アイキュア <ai-<【ay`】}
1. 【ナーユ天女】の異称。原義「付き従う者」。

ainin{動:アイニン <*ai(<*ay`)+nin}
1. 救う。救出する。

aiolo{形:アイオロ <ai-}
1. 長い。
2. 伸びた。延長された。

ait{副:アイト <*ai-<OY}
1. 今。この瞬間に。

aive{副:アイヴェ <ai-}
1. 常に。いつも。
2. 永きにわたって。

aivnin{動:アイヴニン <ai-}
1. 気にかける。

aiwin{動:アイウィン <ai-}
1. 伸びる、伸ばす。

aiza{名:アイザ <【aizav】}
1. 長さ。丈。
2. 距離。
3. 長さの単位:約180センチメートル。

aizav{形:アイザヴ <【aizin】}
1. 長い。

aizin{動:アイズィン}
1. 長くなる、長くする。

Ajankhuy`{固有:アジャンフーユ <*ajana「激情<生贄の心臓」+*heye-「巨人、巨体、長身」}
1. イスキュア神話における【ジェッサ誓約氏族】の女戦士。【アヴジェズルAvjezl】の長女、【アグナ】の母。母親似の巨躯で、十尺を超えてさらに育ったという。怪力の持ち主としても知られる。

aka_win{動:アカーウィン <【kawin】}
1. 乱す。混ぜる。
2. 荒らす。

akh{前置:アッハ、アック}
1. 属格に先行して、上部の位置をあらわす:「〜の上の」。
2. 対格に先行して、上部における運動や状態をあらわす:「〜の上で」。

akhna{数:アクナ、アハナ}
1. (数字の)8。
2. 八つ、八個、八人。

akhs^a{固有:アッシャ ←→【as^ta】、【as^tin】}
1. 【帝都アシュナ】の東〜北東部を流れる河。両岸には多く【ナウク人】が住み、アウロン王の血統に封じられた。

akhtay`{名:アハターユ、アクターユ <反実法三人称過去-akhta}
1. 神仏など人智を超えた諸存在の総称:「かくありしかとも思われる者」。イスキュア神話哲学において神仏天仙とは非線形時空に住まう存在として、常に「そうはならなかったが、そうなったかもしれなかった過去/未来」を内包していると見なされる。これに対して人間や神獣など単に悟性を有する者は「過去と現在は認識できるが、未来を含む非在の時空を獲得・内包できない」存在、すなわち【認識者zay`】に分類される。

akhva{名:アクヴァ、アフヴァ <*khewe-}
1. 世界。現世。
2. (壮麗な)建築物、宮殿。
3. 塔。尖塔。

akhva As^zaudunen{固有:アクヴァ・アシュザウドゥーネン}
1. (仏典)釈迦世界。中央に須弥山を、天空に日輪月輪を有し、四方には四大陸が位置する方形の世界。転輪乗経典では頂上までの高さ一千億里に及ぶ一本の角柱として描写される。現代天文学においては球形の惑星を含む複数の天体からなる系と解釈されている。

Aks^a_aza{固有:アクシャーザ <*aks-iau-s-<KES+YAW+SE「萎え脚で(膝を曲げて)戻ってくる者」 ←→【kis^】、【zau】}
1. {固有名詞)イスキュア神話において活躍する天の射手。三千世界を横断して転輪聖王の住まう〈不死の塔〉【スカウズ】を目指したが至らず、〈黄金の月〉を持ち帰ったという。

aksuin{動:アクスーイン <iksuwin<i+kis^+orruin}
→【aks^win】に同じ。

aks^win{動:アクシュウィン <iksuwin<i+kis^+orruin}
1. 不安定にさせる。偏る。
2. 跛行する。

akuin{動:アクイン、アクーイン <*aku-}
1. (家畜を)動かす。
2. 遊牧する。旅をする。
3. 強いる。強制する。

akunzay`{名:アクンザーユ}
1. 呪術師。死人使い。

akuy`{動:アクーユ}
1. (強制する)力、能力。
2. 力の保持者。能力者。

akvin{動:アクヴィン <aky`s+vin}
1. 睨む。睨み付ける。
2. 術をかける。
3. 影響する。影響を与える。
4. 指示する。

akwin{動:アクウィン <【kin】+他動詞強調の接辞i/a-rwin<Ke}
1. (家畜を)動かす。
2. 遊牧する。旅をする。
3. 強いる。強制する。

aky`s{名:アキュス <*ak(<*owku-)+y`z}
1. 目、眼球。
2. 宝玉の名前に多く用いられる美称。
    例:Urnaky`s 「白銀の眼」

ala_nuwin{動:アラヌーウィン}
1. 加える。
3. 持ち込む。持っていく。

alau{名:アラウ <*lau-「(それ自身を)幾重にも包むもの」<*lv-}
1. 錫杖。
2. 韻律。
3. 音響。残響音。木霊。

alhvin{動:アルヴィン、アフヴィン <【av】+【avin】}
1. 受ける。受け取る。
2. 授かる。譲り受ける。

alma{名:アルマ <ALEM}
1. 鷹。とくに狩猟に用いられる鷹。
2. フクロウ。

alu_da{名:アルーダ <*ay'-}
1. 時代、歳月。皇帝の治世。
 ※例)alu_da Arriazamnen  「アリアザーン帝の治世」
    alu_dien Barragne_lien 「バラグネーユ(が支配した)時代の〜」
2. 在任期間。任期。
3. 帝国に服属している諸王の統治期間。また、その間の出来事。

alwin{動:アルウィン <【lin】}
1. 出す。
2. 現わす。

amalav{形:アマラヴ <*ama-+【lin】}
1. 正統な。
2. 卓越した。

amau{名:アマウ}
1. 右。右側。
2. 右手、右翼。

amav{形:アマヴ <*ama-}
1. 右の。右側の。
2. 優位な。優勢な。

ambrey`{名:アンブレーユ <agmbry`<【agn-】+*mbr- ←→【agvry`】、【ambrunau】}
1. 不死者:原義「死に在らざる者、死に似ざる者」。
2. (雅)黄金。
3. (雅)【神聖霊液ユルサーグナ】。

ambrunau{名:アンブルーナウ ←→【ambrey`】、【agvry`】}
1. 転輪経典に語られる、不死の氏族:原義「黄金を持ち続ける者」。記憶の術に優れ、あらゆる事を忘れずにいるがその代償として人の生き血で喉をうるおす定めを負う。「パーンドゥシュの裁き」の後に【帝都アシュナ】にあらわれ、【ウルゴン河】の北岸に居住を許された。

ana_{形:アナー <ANg}
1. 主語または目的語の前について、例外の無さを強調する:「ひとつ(ひとり)の〜も〜しない」「ひとつ(ひとり)の〜をも〜しない」。→【na_】を参照。

anas^{名:アナシュ、アーナシュ <*agna-}
1. 無。否定。虚無。
2. (仏典)サンスクリット語から輸入した「空」s^unaghaのクシュカ語訳。

anbe_z{副:アンベーズ <anbessa_ve<【agn-】+【bessav】}
1. 動詞・形容詞・他の副詞を強調する:「まさに、まさしく」。→類義語【yajla_ve】を参照。

andin{動:アンディン}
1. のびる、のばす。長くする、長くなる。

andovna{名:アンドーヴナ}
1. 延長。伸張。

angha{名:アンガ <*ang-}
1. 骨。
2. 骨格。

anguin{動:アングイン <*ang- →ラテン語angere「絞める、絞め殺す」}
1. 縛り付ける。
2. 足止めをさせて他の者よりも遅らせる。

anka{名:アンカ <*ang-}
1. 後ろ、後尾。
2. 末尾。隊列の最後。

-a_nn、-u_nn{接尾:-アーン <古クシュカ語の男性形語尾-on}
1. 語幹に付いて男性行為者をあらわす名詞をつくる:「〜する者、〜である者、〜を持つ者」。

Anpharruz{固有:アンファルーズ}
1. イスキュア神話における英雄の一。【天界十騎Us^kvanu】の一人で、【ヴァラドゥーズ】の長男。長く美しい黒髪と詩才によって知られる。

anti_vna{アンティーヴナ <ande_vna<andevin<【agn-】+【din】の受動相devin}
1. (雅)未来。原義「未だ置かれざるもの」。

anu~{副:アヌー <*agna-}
1. 決して〜ではなく。

anu~jme{副:アヌージュメ <agn-+du~me}
1. 決して〜しない/ではない。もはや〜しない/ではない。

anues^lve~{副:アヌーエシュルヴェー <agn+es^linの過去分詞es^lavの副詞化語尾-ve~}
1. 悉く。例外なく。原意「(群より)離れるもの一つとて無しに」。

anuksav{形:アヌークサヴ <agn+kis^+av}
1. 平坦な。平たい。
2. 偏りのない。
3. 安定した。

anus^kin{動:アヌーシュキン <anu-+us^k +in}
1. 馬から下りる。
2. 逗留する。
3. 定住する。住む。住み着く。

anuya{名:アヌーヤ <【agn-】}
1. 非存在、不在 。
2. 欠如 。
3. 無 。

apeluin{動:アペルーイン <i-*pela-uin}
1. 繰り返す。
2. (雅)髪を幾重にも巻く。絡ませる。
3. 螺旋状にする。

arhau{名:アルハウ <【arhin】}
1. (馬による)旅、旅行。

arha_y'{名:アルハーユ <【arhin】}
1. (騎馬による)旅行者。
2. 騎乗者。馬の乗り手。
3. 騎馬戦士。平騎士。
4. (雅)クシュカ帝国の臣民。

arheda_nn{名:アルへダーン <【arhin】}
1. 玉座、王座。
2. (雅)クシュカ帝国に忠誠を誓った各地の遊牧王の尊称の一。
3. (仏典)正覚者が座するとされる鞍。

arhemm{名:アルヘム <【arhin】}
1. 鞍。→【armm】を参照。

arhin{動:アルヒン <*akh-<AKh「(上への)積み重ね、積分」 →【akhva】【Mazakh】【akh】を参照}
1. 馬に乗る、またがる。
2. (馬で)旅をする。
3. (馬などを)御する。

arkh{名:アルク、アウク <*aur-}
1. 当歳馬。

armm{名:アルム <【arhemm】}
1. 鞍。
2. 背もたれのない椅子。
3. (転)座る場所。
4. (雅)住居、寓居。家。

arra{名:アラ <*aur-}
1. 若葉。

arra{名:アーラ}
1. 手のひら。平手。
2. (熊など大型動物の)掌、およびその爪。

arrassin{動:アラッスィン <*arra-<*ar- →トカラ語ar-「愛」arance「心臓」}
1. 欲する。
2. 憧れる。崇拝する。

arriamm{名:アリアム <*arri-<AR}
1. 宝玉。宝石。
2. 貴石。

Arriaz{固有:アリアーズ <arria-}
1. 男子の人名:「煌めく宝石のごとき者」または「信号を放つ者」の意。

Arriazann{固有:アリアザーン}
1. クシュカ帝国の第六代皇帝(女帝)。原意「宝玉の君」「璧帝」。

arrihas{名:アリハース <*arria-+使役語尾ah-}
1. 信号。特に灯火による信号。
2. 合図。
3. 号令。

arrihas^day`{名:アリハシュダーユ}
1. 使者。伝達者。
2. 特使。全権代表者。

arrin{動:アリン <*arri-}
1. (鉱物などが)きらめく、輝く。反射して光沢をしめす。

arsin{動:アウスィン <*aur-}
1. 若くある。

arska{名:アウスカ <【arsin】}
1. 若さ。

arva{名:アルヴァ}
1. 贈り物。
2. (古)空虚、虚無。

arvin{動:アルヴィン <【avin】の古完了形}
1. (古)自死する。命令によって自決する。
2. (古)死を賜う。自決を許可する。

arwimm{名;アルウィム <【arwin】}
1. 荷物。

arwin{動:アルウィン <【avin】の完了形a_rvinより}
1. 送る、送り出す。
2. 運ぶ、届ける。
3. 贈る。贈与する。
4. (古)失う。喪失する。

arzon{名:アウゾン、アルゾン <*aur-}
1. 若武者。
2. 才長けた若者。

-as^{接尾:アシュ、アーシュ <【tas^
1. 一地方、領域、封土を意味する接尾辞:「〜の地」「〜地方」「〜国」。
2. 生国、故郷。

as^gau{名:アシュガウ <*ias^+*gau}
1. 狼。

As^gavzak{固有:アシュガーヴザク}
1. 「狼使い」。半人半獣の姿で、獣の群を自在に操るとされる者。

askau{名:アスカウ <*y`s^-}
1. 市、市場。
2. 村。村落。
3. 集会場。

as^kazay`{名:アシュカザーユ}
1. 商人。
2. (雅)人。人間。 →類義語【as^tnavay`】、【as^tvakhay`】も参照。

as^kazin{動:アシュカーズィン <*ias^+*aza-}
1. 交易する。交換する。

as^kha{名:アシュハ ←→【is^na】、【askau】、【as^na】}
1. 都市。
2. 市場。定期的に開催される市。

as^khaskhay`{固有:アシュハスカーユ}
1. アシュナーズル帝の母ヒアンカの称号:「都市を編む者」。

askheva{名:アスケヴァ、アスヘヴァ <【askhin】}
1. 織物、とくに精巧な模様で飾られたもの。
2. タペストリ。

askhin{動:アスヒン、アスキン}
1. 編む。機織る。
2. 器械を用いる。→【y`nuin】、【manin】も参照。

askhva{名:アスクヴァ、アスフヴァ <【askhin】}
1. 機織り。また、絹や布を織ること。
2. 器械を用いること。

as^kin{動:アシュキン <*ias^+kin}
1. 協同する。結ぶ。
2. 共に旅をする。
3. 後に続く。

askna{名:アスクナ <askuz}
1. 夢。また、それを司る菩薩の呼称。
2. 夢の国。「夢の領土Lada Asknen、Asknus^」。

asku_in{動:アスクーイン <【asku_z】}
1. 夢を見る。
2. 微睡む。うとうとする。

askuz{名:アスクーズ <aus+*kis ←→類義語【vnakiy`】を参照}
1. 夢、またその中で発見・確認された情報や物件。

asky`nin{動:アスキュニン <*aspha-}
1. 遊ぶ。愉しむ。
2. 余裕をもつ。誤差範囲を大とする。
3. 秩序を失う。

as^lau{名:アシュラウ <*y`s^}
1. 同盟。
2. 味方。戦友。

as^luz{名:アシュルーズ <as^+【luz】}
1. 輪唱。

asna{名:アスナ <*asn-}
1. 距離。
2. (古)歩幅。一跨ぎ。

as^na{名:アシュナ}
1. 十字路。
2. 十文字。十字形。
3. 交点。座標軸の原点。
4. (天文)黄道と★天球子午線が交差する天上の位置。

As^na{固有:アシュナ}
1. トランス=ソグディアナの北方に存在した古代遊牧帝国の首都。東方においては阿須奈(あすな)国として知られる伝説上の都。転輪乗経典には多くの異称が記されており、そのうち最も有名なものは「無数の名を持つ都(直訳:自身よりも多い名を有する処)」であるとされる。アシュナは「大地に礎をもたず天空へ垂直に架かって」いるが、一年に二度「大湖のほとりに降り立ち、四方の神門を開いて地上の牧民が来訪するを許した」という。
 同じく経典によれば、「最初の人の王」ウルンクーヴァUlnkuvaの次女であるヒアンカHiankaが〈黄金の月〉を用い、一夜にしてアシュナを建立した。その壮麗な姿は「一辺三千里の方形にして、各辺は東西南北に面して大門が置かれ、都市の中央には円筒型の内裏が聳えること一万丈、内裏を囲む四百の尖塔より四つの河が流れ出て、その水はあらゆる街区を慈悲の光で満たした」と伝えられる。

asnav{形:アスナヴ、アスナウ}
1. 遠い。遙かな。

asnavin{動:アスナーヴィン}
1. 蒔く。
2. 撒く。撒き散らす。
3. 散逸する。

asnin{動:アスニン <*asn-<*zn-}
1. 一定の幅で歩く。
2. 測る。
3. 識る。理解する。推し量る。 →類義語【skuin】が静止による抽象的思考を暗示するのに対して、asninは運動→による実測→による具体把握を意味する。対義語【zna_khin】も参照。

asnudin{動:アスヌーディン}
1. 遠ざける。
2. 離れた場所に退ける。突き放す。

asnussin{動:アスヌッスィン <*asn-+zin}
1. 距離を置く。遠く離れて位置する。
2. 一定の距離を保つ。

aspey`{名:アスペーユ <*saupe- →サンスクリット語sarpati「這い寄る」、ギリシャ語herpein「這い寄る」、ラテン語sepere「這い寄る」}
1. 蛇、水蛇。
2. 脚を持たない神、「這い寄る神」。
3. (俗)おもいがけない幸運。

asta{名:アスタ <*as^-}
1. 泉。湧水。
2. 噴水。
3. 奔流。

as^ta{名:アシュタ}
1. 東。日の昇る方角。

As^tekuva{固有:アシュテクーヴァ}
1. イスキュア神話における薬師如来の別名。

as^tin{動:アシュティン}
1. 流れる。
2. 吹き出る。溢れる。
3. こぼれる。

as^tnavay`{名:アシュトナヴァーユ <*as^attava-<*ias^+*atava-}
1. (雅)人。人間。原義「交互に手渡す者」。

as^tvakhay`{名:アシュトヴァハーユ <*ias^+*tva+使役辞ah}
1. (雅)人。人間。原義「交互に渡させる者」。

As^umey`{固有:アシュメーユ <as^「場所」+*ummey`「不動の清浄」}
1. イスキュア神話における女祈祷師。【アヴジェズル】の次女。息子の【ホズナシュ】と甥の【アグナ】が【ナーユ天女】との天界戦争に出陣する際、あらゆる矢を跳ね返す盾を前者に、あらゆる敵を射抜く弓矢を後者に与えた。

as^zaudun{固有:アシュザウドゥーン}
1. (仏典)釈迦。シッダールタSiddharthaの音訳であるS^zardauが訛ったもの。

atuwin{動:アトゥーウィン <i-*tur-uin}
1. 巻き込む。
2. 自転する。軸を有する。

atvau{名:アトヴァウ <*atva-<*tva-}
1. 遊牧。
2. 周遊。往復。
3. 移動。

atvay`{名:アトヴァーユ}
1. 遊牧民。牧民。
2. クシュカ帝国における平民層。財産を持ち、季節的移動ができ、貴族の指揮のもと戦争と略奪に参加する資格を有する。集合名詞はアトヴァーヌatvanuまたはアトヴェルatvel。

atvin{動:アトヴィン <*tatv-<*tav-}
1. 往復する。
2. 遊牧する。牧民として生活する。

auda{名:アウダ <*haud-}
1. 盾。
2. 防壁。外壁。
3. (壁のある)住居。

audin{動:アウディン}
1. 防ぐ。妨げる。
2. 覆う。
3. (虫や獣が)外皮を硬くする。
4. (3の転用)態度を硬化する。頑なになる。誓約を拒否する。
5. (語源の誤釈aus+dinと4の混同から)交流を避ける。隠棲する。「(自らを)彼方へ置く」。

aukhav{形:アウハヴ}
1. 未熟な。
2. 性急な。

aukhin{動:アウヒン <*aur-}
1. 跳ねる、跳ぶ。
2. とびつく。
3. 焦る。

auknin{動:アウクニン}
1. 見つける。見いだす。
2. 発見する。
3. (見つけることで)所有する、またその権利を主張する。

auksin{動:アウクスィン ……音便でaugzinとも <*auk-<*owku-}
1. 見つめる。
2. 驚いて見る。あっけにとられる。

auloz{名:アウロズ ←→【aulu】、【audin】、【auzdin】}
1. 屋根。

aulu{名:アウル}
1. 天幕。テント。
2. 宮廷。

aus{前置:アウス <?*essa- ←→es^lin、za}
1. 対格に先行して最上部の位置をあらわす:「〜の上の、〜の頂上の」。
2. 奪格に先行して、対象を超えた位置をあらわす:「〜の向こうの、〜の果ての」。
注釈……tva<*tav-が平面的直線的移動による外部への転移をあらわすのに対してaus<*essa-は垂直的・放物線的移動のニュアンスがある。たとえば、
 例)「彼は森を抜けて川へむかった」tva sugnai sarrad edan.
   「鷲たちが山を越えて飛んだ」 ausmugnag lhay`n salvande.
 という風にそれぞれ用いられる。

auzdin{動:アウズディン ……音便でaujinまたはaussinとも <aus+tin}
1. 讃える:原意「頭上/頂上に置く」。

av{前置:アヴ、アウ}
1. 属格の名詞に先行して、出自や起源をあらわす:「〜より発する、〜から生まれる」。

ava{名:アヴァ <avag* →サンスクリット語apah「水」、ラテン語aqua「水」、ドイツ語wasser「水」}
1. 水。
2. (雅)湖、大湖。
3. (古)現在のアラル海。

Avanday`{固有:アヴァンダーユ <aven-na_y'「水天女」の音便}
1. イスキュア神話における神格の一。主にスーユナ大湖(現在のアラル海)に棲んで漁猟を統べる女神の一群。

avegna{名:アヴェグナ <av+yegna}
1. 祈祷。祈祷文。
2. 思考。「声に出さない言葉」。

avin{動:アヴィン}
1. 与える。
2. (雅)受ける、受け取る。

avlav{形:アヴラウ <*vil- →古高地ゲルマン語wildi、ウェールズ語gwyllt「野生の」}
1. 走り回る、疾走する。
2. 毛皮の、毛の生えた。
3. 野生の、自然の、飼い慣らされていない。

avrona{名:アヴローナ <*vron-}
1. 回転舞踊。

ay`{名:アーユ →ラテン語aevum「人生」、ギリシャ語aion「時代」}
1. 時。
2. 永い時間、永劫。

ayau{名:アヤウ <【ay`】}
1. 水辺。穏やかな水の近く。←→【khova】も参照。
2. 泉、池。

ayavnay`{固有:アヤヴナーユ <ayau}
1. イスキュア神話において、【磊江ヴラウゾン】の上流に棲みついていたとされる天女。ヴラウゾン付け替えに際して故地を離れることを拒み、アシュナーズル女帝の命令によって斬首された。その怨念は【帝都アシュナ】の内裏の北西辺にとどまり、訪れる転輪僧に対して帝国崩壊の日を予言したという。

ayekh{形:アイェク <ay`}
1. 瞬間の、一瞬の。
2. 適切な。
3. はかない。

Ay`zman{固有:アユズマン、アユズマーン}
1. イスキュア神話において、【神聖霊液ユルサーグナ】を生ずるという霊峰。東方へ伝わった転輪乗経典においては「纐纈山」「纐纈峡」などと表記される。

azau{名:アザウ <*aza-<*es- ←→【zin】、【ezrav】、【eska】}
1. 変化。うつろい。

azkin{動:アズキン <*ag-kinの音便<agn+kin}
1. 否定する。
2. 殲滅する。

azna{名:アズナ <*os-}
1. 太陽。陽。

aznin{動:アズニン <*aza-+ nin}
1. 成る、変化する。

azokh{形:アゾク}
1. 素手の。
2. 裸の、覆いのない。
3. 道具を用いない。

azr{名:アズル、アズウ →サンスクリット語as'ra、古ノルディック語a`sa、アラビア語j`ini}
1. 悪鬼、羅刹:「素手で歩く者」。
2. イスキュア神話において、【宇宙侵入神クルシュ】の先触れとしてこの宇宙に忍び込むとされる異神異仏の類。
3. (転用)無宿者。

azv{形:アズヴ <*esr-}
1. 左の、左側の。

azva{名:アズヴァ <*esr-}
1. 左、左側。
2. 左手。左翼。

ba-、bar-{接頭:バ、バル <BER}
1. 空間的先行をあらわす:「〜の前の、前面の、に先行する」。
2. 時間的先行をあらわす:「〜より以前の、より昔の」。
3. 準備や予備的行為をあらわす:「あらかじめ、前もって」。

badav{形:バダウ <【badin】}
1. 死者の。
2. 死せる〜、死んでいる〜。

badin{動:バディン <MPED}
1. 埋まる、埋める。
2. 埋葬する。
3. (古)死者を弔う。

badna{名:バドナ}
1. 煉瓦、焼き煉瓦。

bagwin{動:バグウィン <【bau-】+【gwin】}
1. 準備する。

bakha{名:バッハ <bakh<*bek}
1. 高原。ステップ地帯。
2. 放牧に適した土地。
3. (古)高原へ至る、傾斜のある土地や道。「美しききざはしの地」。→【ba_la】、【ballo】も参照のこと。
4. (古)騎馬戦闘。主に平原・高原で行われる一斉攻撃。→類似の意味変化をおこした【egna】〜【egnau】も参照。

ba_la{名:バーラ <ba_l-<*balal-<MPeLeL}
1. 門、とくに城門。
2. {固有名詞、複数:BalalnuバラルヌまたはBala_nuバラーヌ)クシュカ帝国の首都【アシュナ】にあったとされる四つの門、またその門を守る四柱の【ナーユ天女na_y'】の俗称。

Bala-i-Nu_s^en{固有:バラ=イ=ヌーシェン}
1. 「夜の涯の門」:Bala-akh-Tauzen-i-Nus^en。イスキュア神話において【帝都アシュナ】の上方一千億里に位置するという天空大門。【ナナン=ズィル菩薩神】はこれを封ずるために、【宇宙侵入神フルシュ】を欺いて転輪乗経典を記させたとされる。

baldin{動:バルディン <bal-+din}
1. 飾り付ける。飾り立てる。
2. 化粧をする。

ballo{形:バッロ <完了語幹*bal-<MPeL「表面、顔」}
1. 美しい。
2. (技術または行動の成果が)満足のゆく、好ましい。

balos^{名:バロシュ}
1. 美。美しさ。

balos^a{名:バローシャ}
1. 美しい女性、娘。
2. 未婚女性。

Baluzon{固有:バルゾン <【bala】+【-zon】:「大いなる門」}
1. 帝都【アシュナ】の南に位置する門。牧民が都を訪れる際には、必ずこの門をくぐると定められていた。クシュカ三大叙事詩の一つ『三王子の歌Darkiajenlu_z』の掉尾を飾る【ラーヤズル】軍と【ソルーズ】軍との衝突は、この門の前でおこなわれた。

bardu{名:バルドゥ <【badin】の完了形bardinから}
1. 塚、墳墓。
2. (転用)死者。

barza{名:バルザ <*bard- →サンスクリット語br`hant「高い」、古英語barrow「山、塚」}
1. 高み。
2. 頂き、頂点。

barzin{動:バルズィン <【barza】}
1. 頂点に至る。到達する。
2. (技芸などを)きわめる。

bask{名:バスク <BAS}
1. 獣、大型四脚獣。

baskawe_va{名:バスカウェーヴァ <【bau-】+【ska_win】}
1. 運命。宿命。→類義語【bre_y'】、【karra】、【sey'】を参照。
2. (雅)死。

bas^tu_in{動:バシュトゥーイン ←→類義語【gnin】}
1. 底を尽く。(貯蔵物が、現象の結果として)無くなる。
2. 空になる。失われる。

bas^tu_vin{動:バシュトゥーヴィン}
1. 空にする。中味を掻き出す。
2. (仏典)瞑想や断食によって修行する。

bauda{名:バウダ <【baudin】}
1. 死。落命、絶命。
2. (俗)墜落による死。

baudin{動:バウディン <【bau】}
1. 死ぬ。落命する。
2. (古)先走る。馬群の先頭を往く。
3. (俗)落馬する。

bavka_y'{名:バヴカーユ}
1. 予知者。「あらかじめ見る者」。
2. 賢者、賢人。古老。
3. (雅)老人への敬称。

ba_vkin{動:バーヴキン <【bau-】+OwKU}
1. 予知する。予見する。
2. 予測する。
3. (天候の変化を)読みとる。

bedin{動:ベディン <BE}
1. (古)(経路から)外れる。逸れる。
2. 失う、見失う。視界から逸れる。

begnin{動:ベグニン <MPENG}
1. 鋳造する。
2. 造る。かたちを定める。

beirrin{動:ベイリン <*beye-+*rhe-}
1. (前線を)保持する。守備する。
2. 見張る。

beiru_nn{名:ベイルーン <【beirrin】}
1. 歩哨。見張り番。→【sky'a】、【uzma_nn】を参照。
2. 巡検士。

beiya{代名、指示代、副:ベイヤ <BE}
1. 遠称代名詞:「あそこ」。
2. あそこの、あそこに、あそこで。
3. 彼方の、彼方に、彼方で。

Beizl{固有:ベイズル <*bey-+女性人名語尾-zl<形容語幹*belel-<MPeLeL「内部または表面への保護、加護」 →関連語彙【ba_la】【ballo】を参照}
1. クシュカ帝国における近衛女騎士団:「盾の乙女」。皇帝(女帝)を護るために、女性のみで構成された七つの騎士団(の構成員)。【Zavgana】、【Kizavna】とも称される。【ヴィルグナ女神Vilgna】を守護神と奉じ、皇帝の身体を護るためには「百たび骸となるをも辞さず」と誓った。
 ベイズルの騎士団は昴(プレアデス星団)を旗印に定め、転輪経典によれば「昴宿の深淵に本陣を構えた」という。【天空遊行】の技は有しないが、皇帝の勅許によって特別に「小千世界の黄金を恣にする」権限が与えられた。

ben{副、前置:ベン <BE}
1. 彼方に、彼方で。
2. 対格に先行して、外部性や隔絶性をあらわす:「〜の彼方に、彼方で」「〜の遙か遠くに、遠くで」。【aus】が越境可能な垂直的経路を示すのに対して、benは物理的には到達不可能な経路を暗示する。
 例)aus akhvela_g salvaiz' sugna ballo nain.「塔の群れを越えて飛ぶと、美しい森を君は見いだすだろう。」
   ben silvelie nana_ sa_rrida_nn.「星ぼしの彼方に大河やあらむ。」

benna{名:ベンナ <【ben】}
1. 彼方の場所。到達不可能な土地。
2. (仏典)彼岸。→【tova】【vassa】を参照。

Beon{固有:ベオン <BE}
1. イスキュア神話において、全宇宙を喰むとされる巨神獣。天の射手【アクシャーザ】と不死の塔【スカウズ】への道を賭けて戦い、彼に破れてのち仏道に帰依した。

ber{前置:ベル <BER}
1. 属格に先行して、空間的能時間的先行をあらわす:「〜の前に、の手前に」。
2. 奪格に先行して過去からの継続をあらわす:「〜以前から、の頃から」。

berruz{名:ベルズ <berru_z<ber-+行為者接尾辞-u_z<BeR}
1. 旗手:騎兵集団の先頭に立ち、幡を掲げ持つ者。

bes{前置、接頭:ベス <BE}
1. 名詞の対格に先行して、距離の間隔・関係の放棄などをあらわす:「〜を離れて、〜と異なって」。
2. 名詞の奪格に先行して、運動の逸脱などをあらわす:「〜から外れて、〜から逸れて」。
3. 名詞や動詞の頭について、1や2の意味を付加する。

beska{名:ベスカ <【bes】}
1. 外、外部。
2. (古)経路からの逸脱。逸れ、外れ。

beskadul{名、固有:ベスカドゥル <【bessav】+【-dul】}
1. 異郷、異邦。異国。外つ国。
2. (固有)転輪経典において、一千世界の外を指す言葉。またそこにあるとされる王国の名。

besna{名:ベスナ <【besnin】}
1. (仏典)悟り。正覚。

besnav{形:ベスナヴ}
1. (仏典)悟りを得た。

besnin{動:ベスニン <【bes】+【nin】}
1. 手を離す。
2. (仏典)執着を捨てる。
3. (転)悟りを得る。正覚する。

bessav{形:ベッサヴ}
1. 外の。外部の。
2. 他の。別の。
3. 余所の。余所者の。

bessin{動:ベッスィン <【bes】+【zin】}
1. 離れて存在する。外部(または近隣)にある。
2. 異なる。違うものである。

beulo{形:ベウロ <【beulu】からの派生}
1. 他の、別の。

beulu{名:ベウル <*be+ulu「人、者」<BE}
1. 別の者、他の者。別人。

bordin{動:ボルディン <*beor-}
1. 獣と化す。 →【borz】を参照。
2. 猛獣の如き働きをする。

borz{名:ボルズ}
1. 熊。

bralo{形:ブラロ <*br-}
1. 先頭の。先行する。
2. 最初の。一番目の。

bramm{名:ブラム <*bra-<BER}
1. 前部、前面。前。
2. 前方。

brey`{名:ブレーユ <*mbr-}
1. 死。死者。
2. (雅)運命。宿命。

by'rs{名:ビュルス <BER}
1. 鼻。
2. 突端部、突き出た部分。先っぽ。

Dagna{固有:ダグナ}
1. 赤獣。イスキュア神話において南方剣山(ヒマラヤ山脈もしくはヒンズークシュ山脈と推定される)の頂きに巣くうという巨大獣。全長八十丈、人面獣身で人語を解し、全身赤毛、巨鳥の骨を食して十万年を生きるという。【疾駆鬼グザヴェルン(Gzaveln)】の天敵。

dagnin{動:ダグニン <*dagn-}
1. 裁く。
2. 判断する。

dagu_y'{名:ダグーユ ←→【Dagna】と関連ありか}
1. 骸、死骸。
2. 屍体。

dahsa{名:ダフサ <*dak-}
1. 実。果実。果肉。
2. 肉。

dahzin{動:ダフズィン <DAKH+【zin】}
1. 重みを有する。
2. 重たくなる。

dana{名:ダーナ <dagn-}
1. 裁き。裁定。

danau{名:ダナウ <dan-<*tan- →古代中国語tan「丹、丹朱」}
1. 朱咒器。呪的防衛のための器。
2. 食肉保存用の器物。

da_nin{動:ダーニン}
1. 裁く。
2. 決定する、決断する。

danuin{動:ダヌーイン <danau}
1. 朱咒の法をおこなう。呪的防衛をおこなう。

dar{数:ダウ、ダル →ラテン語tres、ギリシャ語tries}
1. (数字の)3。
2. 三つ、三個、三人。

daska{名:ダスカ <daksa<*dak-}
1. 意味。
2. 芯。実。肝心な部分。

daugy`z{名:ダウギュズ <daugzin+y`z}
1. クシュカ帝国において珍重された貴石の一:原義「重い石」。

daukha{名:ダウハ、ダウカ <DAKH}
1. 重さ。重量。

daukhin{動:ダウヒン <DAKH}
1. 重さを量る、重さを較べる。
2. 比較する。

daumm{名:ダウーム <*tu-}
1. 大鐘。

-day`/-dey`{接尾辞:ダーユ、デーユ <-din「〜と化する、にする」}
1. 動詞語幹について、行為者をあらわす:「〜する者」。←→【-oy`】を参照。

-dey`{接尾}
→-day`

diskau{名:ディスカウ <【diskin】}
1. 筆記。書き取り。
2. 執筆。

diska_y'{名:ディスカーユ <【diskin】}
1. 書き手。筆記者。
2. 作者、著者。

diskin{動:ディスキン <*tyk+【-kin】<古代漢語?}
1. 記録する。書物に記す。
2. 文字を書く、書き写す。

diya{代:ディヤ}
1. 二人称複数の代名詞:「あなたたち」「きみたち」。属格はdiegh。
※注釈……クシュカ語代名詞の属格(-gh語尾を持つもの)は、古典クシュカ語=文語体においては別個の品詞(所有代名詞)として扱われたが、口語体や帝国の後期においてはそれまでの代名詞属格(-en/-ien語尾)に替わって用いられた。文語体の所有代名詞は、
     単数     複数
 1人称 uyagha   uyegha
 2人称 tagha    diegha
 3人称 ergha    erregha
     irgha    irregha
     hirgha    hirregha
となって、-av語尾の形容詞と同じ語尾変化をおこす。
例)
 文語体(古典クシュカ語)
  s^auz erregha    「かの者たちの旗が」
  s^audai erreghu~m 「かの者たちの旗を」
 口語体、後期クシュカ語文語体
  erregh s^auz    「彼らの旗が」
  erregh s^audai   「彼らの旗を」

dornau{名:ドルナウ}
1. 雷。雷鳴。

drenda_lo{形:ドレンダーロ <*dre(n)-+*lau-<TRE+LAWE}
1. 三乗の。三重の。

drendame_lo{形:ドレンダメーロ <【drenda_lo】}
1. 千の三乗の。

dru_k{名:ドゥルーク <DRU}
1. 武器、武具。
2. 武装。

dru_mm{名:ドゥルーム <DRU}
1. 封印。また、その行為。

dru_nin{動:ドゥルーニン <DRU+【nin】}
1. (武具や権力を)ふるう。
2. 威力を誇示する。

druno_vna{名:ドゥルノーヴナ <【dru_nin】}
1. 武威。
2. 力、威力。威徳。
3. 権力。権能。
4. 人徳。(指導者・指揮官としての)魅力。

dru_s^{名:ドゥルーシュ <DRU}
1. 武器庫。
2. 武具や武装の備え。装備。

du~me{副:ドゥーメ}
1. もっと。より。さらに。

Dukhvarra{固有:ドゥーフヴァーラ <*und-+akhva+ 【ry`z】?}
1. 地下他界。イスキュア神話における異界の一。 三千世界の最底辺に位置し、そこへ墜ちれば「【ナナン=ズィル菩薩神】の慈悲光でさえ還ること能わず」とされた。ナーユ大戦の際、ただひとり【サスル放浪神Sasul】がここへ下り【ユルテナーユ天女Yltenay`たち】を救い出して戻ったことで知られる。

dul{名:ドゥル ←→【din】【tin】}
1. 地方、田舎。
2. 封土。とくに辺境領。

dumna{名:ドゥムナ <*tu-}
1. 器。容器。
2. 鼎。

dunau{名:ドゥナウ <dunin}
1. 降下。くだり。
2. {固有)イスキュア神話における、半神半人英雄【サスル】の冥府くだりの逸話。宇宙侵入神【フールーシュ】との契約によって三千世界の底へと至る物語。

du_nin{動:ドゥーニン <*ndonin<UNTE}
1. 降下する。くだる。
2. 落下する。落ちる。
3. (古)垂れる、垂らす。下におろす。
4. (後代に)続いてゆく。影響が後に及ぶ。
5. (垂直のものが横に)倒れる、崩れる。力を失う。

durna{名:ドゥルナ <【du_nin】の完了形durnin}
1. 流星、流れ星:原義「墜ちたるもの」。

durrin{動:ドゥーリン <*dor-<*tu- ←→【dornau】、【dumna】、【tugna】、【turz】}
1. 鳴る。鳴り響く。

e{前置:エ、直前に母音-eが位置する場合はneとなる}
1. 与格に先行して、運動や行為の動機・目標・空間的限界・時間的上限を明確にする:「〜のために、へむけて、まで」。
 ※例) e taud      「永遠に、時の涯まで」
     ve ne nalunda zail venav yavojen me~l.
              「そして天女たちのために吾は一千のいくさに勝利する
              (直訳:いくさについて勝利的に存在する)だろう」
2. -ver動詞(節)の未来形に先行して、主文の行為の目標・停止条件・期待、反実仮想などをあらわす:
 ※例) borzn zande kuver balojai e husvier.
              「熊たちは、少女が眠るまで待っていた」
     pher bamutai rankim ve edim e nuvier naughen.
              「彼女は、経典を得るべく、獣にまたがり旅立った」
 ※注……前置詞【lakh】も、eと同じく行為の目的をあらわすために用いられるが、前者は行為の完了や成功を(事態の後から)語るのに対し、
後者は未来形を用いて未完了または失敗の可能性を暗示している。ゆえに反実仮想のニュアンスを示すことができる。たとえば、
     kuva kwin lhai lakh salver.「王は、鷲が飛ぶのを、待つ」
     kuva kwin y`dai e salvier. 「王は、石を飛び立たせるべく/
                      石が飛び立たないものかと、待つ」

eaz{名:エアズ <*ear-}
1. 青銅。
2. 銅。

edin{動:エディン →ゴート語iddja「彼は行った」、ギリシャ語ienai「行く」、サンスクリット語eti「彼は行く」}
1. 行く。進む。
2. 発進する。出立する。

ednin{動:エドニン}
1. 波打つ。
2. 手を振る。

egna{名:エグナ}
1. 皇帝の領土。御牧。
2. (古)王侯専用の狩猟場。
3. (古)放牧地。

egnau{名:エグナウ}
1. 狩り。
2. 探索。

egwin{動:エグウィン <【e】+【gwin】}
1. 攻める。攻撃する。

ehlav{形:エフラウ}
1. 高貴な、尊い。

ehlukna{名:エフルクナ、エフルークナ <*hlm+ekn}
1. 王族:「高き者」。

ek{数:エク <*ekn- →サンスクリット語eka、ラテン語unus、ノルディック語oena}
1. (数字の)1。
2. 一つ、一個、一体。

-ekh{接尾辞:エク、または-okhオク <*khei}
1. (俗)名詞の後について形容詞化する:「〜のような、に似た」。

ekna{名:エクナ}
1. 狩り。
2. 探索。

eknin{動:エクニン <okn-<*ok-<*owku-}
1. 探す。注意深く見回す。
2. 求める。

eknuin{動:エクヌーイン}
1. 捜索する。
2. (屋内など特定の箇所を)探し回る。(天幕の内を)探って荒らす。
3. 詮索する。

eksa{名:エクサ ←→【ksin】<KES}
1. 膝。
2. 臑。

eksavna{名:エクサーヴナ <eknovna<【eknin】と、【eksa】との語源混淆}
1. 使命。
2. 運命によって定められた探索。
3. 皇帝の命令。

eksavya{名:エクサーヴヤ ←→【eksavna】}
1. 問い。質問。
2. 疑問。
3. (仏典)転輪乗仏教において、正覚に至る最初の一歩。

eksudin{動:エクスーディン <【eksa】+【tin】}
1. 跪く。
2. (雅)敗北する。

eku_win{動:エクーウィン <*eku_v-in<KU-BHE}
1. 生きる。
2. 暮らす。過ごす。居住する。
3. 移動する。動きまわる。 ←→【akuin】を参照。

eku_y`{名:エクーユ <【eku_win】}
1. 移動民。集合名詞はekunuまたはekuvel。集団をあらわす接尾辞-nuは、語源的には、子音で終わる名詞の主格複数語尾-n/-unと関係していると思われる。

ekuz{名:エクーズ <【ekuwin】}
1. 移動。遊牧生活。
2. (雅)天幕。

ena{名:エーナ <anorrin<【nin】}
1. 素材。
2. 糸。 →【kay`】、【kay`na】を比較参照のこと。

enakh{接続:エナッハ、エナク <en-「一つの」+【akh】 ←→【ekn】}
1. 代替をあらわす:「〜または〜」。
2. 複数からの択一をあらわす:「〜する、または〜する」。元来は「その一方で〜」の意で用いられたと思われる。

enav{形:エナヴ、エナウ}
1. 単独の、単体の。

e_nav{形:エーナヴ <【e_nin】}
1. からまった。
2. 輪になった。

e_nin{動:エーニン <EU「小指、(数えはじめの)第一の指」←→【ek】を参照}
1. 結ぶ、結び目をつくる。
2. (指などを)からめる。

enjunak{副:エンジュナク <en-【s^a】-【ekn】}
1. 個別の状態や運動をあらわす:「それぞれ」。原義「一つにつき一つの〜」。

enk-{接頭:エンク <*ekn-}
1. 【ek】の接頭形:「一つの〜」。

e_nu{名:エーヌ <【e_nin】}
1. 結び目。
2. 節。(瘤のように)丸くなった部分。
3. (仏典)印相。結跏趺坐する際の指の形。
4. 交差させた指、またその形。主に呪的な意味を帯びる。

eolin{動:エオリン}
1. 皮を剥ぐ。
2. 果物の皮をむく。

eolu{名:エオル <*e-lau-<LOW}
1. 肌。素肌。
2. 外皮。
3. 果物の皮。

er{代:エル}
1. 三人称単数男性形:「彼」。属格はergh。

erga{名:エルガ <*ern-<EREN}
1. 煙。もや。
2. (仏典)不確かであること。無常。 →類義語【kuhuna】、【tarra】も参照。
 ※例文)
  va-y`z nan erga.
  「すべての石は煙である(=諸行は無常である)」

erkha{名:エルカ <*erkh-<EREGH}
1. 白銀色。
2. 灰色。

erma{名:エルマ <*erkh-ma<EREGH}
1. 乙女、処女。

ern-{接頭:エルン <EREN}
1. 白銀色または灰色をあらわす接頭辞。

ernau{名:エルナウ <EREN →印欧祖語eER「巨大な鳥」:古英語earn、ギリシャ語ornis}
1. 鷲。オオワシ。 →類義語【lhay`】を参照のこと。

Erndeva{固有:エルンデーヴァ <Ern+neva}
1. エルン王国。北方守護を命ぜられたエルン氏族が統治する、内裏の北にあたる一帯。エルンの民自身はエルンネーウェErnneweと呼びならわした。
2. 【ヴィルナ】の血をひく北方王家の所領。三千世界の北方に広がり、虚空蔵菩薩の加護を得て多くの転輪僧が住まわった。

erre{代:エレ}
1. 三人称複数形:「彼ら」。属格はerregh。

erruz{名:エルズ <*ern-<EREN}
1. (古)灰。煤。
2. くすみ。かすれ。
3. 霞。霧。

erzav{形:エルザヴ、エウザヴ}
1. 不確かな。おぼろげな。
2. 霞のかかった。

erzin{動:エルズィン、エウズィン <*ergn-}
1. 霞がかかる。霧が出る。
2. 不確かになる。ぼやける。

es-/ess-/ez-/es^-{接頭:エス}
1. 動詞の語頭について可能態をあらわす:「〜できる、〜し得る」。

eska{名:エスカ <}
1. 曲がり角。
2. 道のうねり。事態の曲折。
3. (転用)金細工の飾り物。優美な曲線をもつ装飾品が多くつくられたため。
4. (固有)女子の人名。

es^ka{名:エシュカ}
1. 放浪、迷走。
2. (仏典)無明。蒙昧。

eskol{名:エスコル →古ラテン語stlocus「場所、地所」、ギリシャ語stellein「建てる、置く」}
1. 塔。
2. (都市内の)場所。位置。

esky`l{名:エスキュル <eskil<*askil →ギリシャ語axine「斧」、ラテン語ascia「斧」}
1. 斧。

esl{名:エスル →ラテン語sal、古高地ゲルマン語salz}
1. 塩。
2. 外海