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さくら進学クリニック 「進学コラム」


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 2018年千葉県公立高校入試は、前期2月13・14日、後期3月1日です

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2017-11-09 476.三者面談を成功させるために

受験の手引き まだ買えます

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詳しい申し込み方法などは>>こちらをご覧下さい。


11月15日に受験の手引きを申し込まれた市川市のTSさん。

案内のメールが届かずに戻ってきてしまいました。

パソコンからのメールを迷惑メールと認識する設定になっているのかもしれません。

メール受信の設定を見直していただき、再度、連絡をお願いいたします。

476.三者面談を成功させるために

こんにちは、さくらです。

早いものでもう11月、いよいよ秋の三者面談の時期です。


受験校を決めていく秋の三者面談は生徒・保護者と先生との思惑のぶつかり合いです。

中学校の先生はたくさんの面談を経験してきている面談のプロです。

先生の言う通りに受験するならともかく、自分の意見を認めてもらわなくてはならない場合は綿密な作戦が必要になります。

そこで今回は「秋の三者面談を成功させるためのポイント」を書きたいと思います。



「三者面談の目的」


なぜ11月に三者面談があるのでしょう・・・

それは12月中旬に私立高校の入試相談があるからです。


以前も書きましたが、県内の私立高校には

学力試験で合否を決める学校 と

入試相談で(中学校の成績で)合否をほぼ決める学校 の2種類があります。


前者に属するのは上位校10校程度のみで、残る大半の高校は後者に属しています。

つまり大半の私立高校では12月中旬に入試の大勢が決してしまうのです。


中学校では入試相談に向けて「誰が、どの高校を受験するのか」リストアップしておく必要があります。

そのための最終確認が三者面談です。


中学校の進路指導では、安全校として「入試相談のある高校」を強くすすめられます。

入試相談でOKをもらえればほぼ合格が約束されるので、生徒も先生も安心して受験ができます。

(ただし100%合格が保証されるわけではありません)

結果的に、ほとんどの生徒が入試相談を利用することになるので、三者面談では「安全校を決めること」が最大の目的になるわけです。


ところが、「この面談で受験校はすべて決定して下さい」という言い方をする先生もいます。

わざわざ保護者に出向いてもらって面談をするわけですから、そこですべて決めてしまいたいと思うのも当然かもしれません。

もしも、安全校以外の志望校に迷いがあるのなら、先生にその旨をはっきりと伝えて相談にのってもらいましょう。


最近は安全校さえ決まれば、あとは自由に受験してよいという先生も増えてきているようです。

受験校数についても、以前ほど「多すぎる」と言わなくなってきているように思います。

(調査書の作成がパソコンに変わり、先生の事務的な負担が軽くなってきているせいもあるでしょう)



「単願の甘い誘惑」


三者面談では生徒と先生との間に意識の差が見られることがあります。

先生にはクラス運営をしていく上で、どうしても譲れないこともあるはずです。

先生側の考え(思惑)をあらかじめ知っておけば、その対策も立てやすくなるでしょう。


先生にとっての目標は「一人の脱落者もなく、クラス全員がどこかの高校に合格すること」です。

「合格する」という意味では、先生と生徒の希望は一致しています。


しかし、生徒の希望は「志望校に合格する」ことなのに対して、

先生の希望は「どこかの高校に合格する」ことなので質的には違いがあります。

先生は「いかに合格しやすいか」という点を重視して進路指導をしてきます。

前出の「入試相談のある学校」をすすめるのは当然でしょう。


その最たるものが私立高校の「単願(専願)」です。

単願でも不合格になることのある一部上位校を除けば、

入試相談で話が通れば、事実上そこで入試を終わらせることができます。

受験するのは「その高校のみ」になります。


先生にとって、単願は「確実な合格」と「最小限の受験校数」の2つを同時に実現する素晴らしい制度です。


生徒にとっても単願は非常に魅力的な「甘い誘惑」です。


受験が現実のものとして見えてくるこの時期、受験生は誰しも「今の実力」と「合格に必要な実力」のギャップに悩むものです。

成果の見えてこない受験勉強に焦り、プレッシャーに押しつぶされそうになります。

しかも、それは一朝一夕で解決するわけではなく、受験が終わるまで延々続いていくのです。

単願はその全てを一瞬のうちに解消してくれる救世主として受験生のもとにやって来ます。


しかし、上位校を目指す受験生にとって単願は身を滅ぼす「悪魔の誘い」です。

多くの場合、単願で内定がもらえる高校は本来の志望より低いレベルの高校です。

受験生は数か月間「楽をする」代わりに、高校3年間を「安売りする」ことになるのです。


また、早い時期に合格が約束されてしまうので、

一般入試を経て入学してくる生徒に比べて勉強量が少ないまま高校生になることになります。

入学段階からそんなハンデを背負っているようでは、高校入学後の厳しい競争を勝ち抜くことはできません。

高校入学はゴールではなくスタートなのですから。


もっと長い目で見れば、「目標に向かって努力して成果を得る」高校受験という人生経験の場が無駄になることになります。

そんな形で高校生になってしまえば、次にやってくる大学受験や就職活動で苦労するのは目に見えています。

人間は経験から学習するので、一度楽して関門を通過してしまうと次も同様に何とかなるものだと甘く見てしまうのです。

人生そんなに甘くないことは、大人なら誰でもわかることでしょう。


もしも、学校の先生から単願の話が来たら安易に飛びついてしまわないでください。

「その高校に進学して本当に大丈夫なのか」よく考え、塾などに通っているならそちらでも相談してみるとよいでしょう。



「三者面談を成功させるために」


三者面談で最も大切なことは、「自分はこの高校に行きたい」とはっきりと伝えることです。

先生にとって最大の関心事は安全校です。

第1志望の学校だけでなく、安全校にしたい私立高校も必ず合わせて伝えましょう。

公立、私立とも受験したい高校をすべて挙げて(いわゆる併願パターンです)、先生の意見を聞くとよいでしょう。


私立は前期・後期を通しての併願作戦を先生に伝えましょう。

受験したい学校名だけを伝えても、先生は「前期だけだろう」と受けとってしまう可能性があります。

後期も受けるつもりなら「前期がだめなら、後期も受けます」と、はっきり伝えるようにしましょう。


安全校については前出のように入試相談が絡みます。

入試相談の基準と現時点での成績をもとに先生がアドバイスしてくれるはずです。

選択に悩むようならおすすめの高校をあげてもらいましょう。

(具体的な学校名は絶対に出してくれない先生もいらっしゃるようですが)


その上で第1志望の高校については自分の気持ちを強く伝えましょう。

公立高校が第1志望なら願書提出は2月です、現状で合格ラインにとどいている必要はありません。

冬休みごろまでは志望を下げずに「頑張れるだけ頑張る」くらいのほうが実力もアップできるでしょう。

その場合、「冬休み明けには最終判断をし、無理そうなら志望を下げる」などビジョンを明示して先生に理解を求めてください。

さくらweb進学塾にも「受験校を確定する時期」としてアドバイスを書いていますので、ぜひ参考にしてください)


気をつけたいのは、必ず「レベルの高い方」を現在の志望校にすることです。

中学校の先生はレベルを下げる方への変更は歓迎してくれますが、上げる方(合格可能性が下がる方)への変更は嫌がります。

「今は薬園台志望だが、成績が上がったら県船橋を受けたい」というような話では先生は納得してくれません。

県船橋か薬園台かで迷っているなら、三者面談では「県船橋を志望している」と言っておきましょう。

(その後「やっぱり薬園台にします」と言えば、先生は「そうかそうか」と喜んでくれることでしょう)


公立入試では問題の性格上、受験生の実力がほぼそのまま出ます。

実力が足りないのに無謀な挑戦をしても、よい結果が得られることはほとんどありません。

仮に奇跡が起きて合格を手にしたとしても、入学後には確実に苦労することでしょう。

最終的には実力相応の学校を受験するのがベストだと思います。


だからこそ、願書提出のギリギリまで目標を高く持って実力アップに努めて欲しいのです。

もう一度書きますが、高校入学はゴールではなくスタートなのです。


多くの中学生にとって、高校受験は自分自身の意志で決める人生最初の選択でしょう。

受験する高校が決まるということは、人生の第一歩を自分の足で踏み出したことになるのです。

それだけの重みを噛み締めて、よくよく「考えて」「話し合って」三者面談に臨んでください。


もう三者面談を終えてしまった人も、11月中なら変更がきくはずです。

このコラムを読んで考えが変わった人は、早めに担任の先生に相談しましょう。



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2017-10-28 475.新しい「選抜・評価方法」からわかること

こんにちは、さくらです。


前回のトピックスでも書きましたが、平成30年度の「選抜・評価方法」が発表されました。

今回のコラムでは、この新しい「選抜・評価方法」からわかることをまとめたいと思います。


ここでは主に1〜4学区の1・2番手校(県千葉・県船橋・東葛飾・千葉東・佐倉・薬園台・市千葉)について取りあげます。

すべての公立高校をチェックしたわけではありません、中位校や下位校では状況が違っているかもしれませんのでご注意ください。


県教育委員会は、前期選抜では「調査書の評定」「学力検査の成績」「各校が行う検査結果」など合否判定に用いる資料を

原則としてすべて得点化、数値化し、それらを合計した総得点で選抜することにしたと言っていました。


その言葉どおり、「調査書の評定」「学力検査の成績」「各校が行う検査結果」はすべて得点化、数値化され

公表された各校の総得点は「学力検査の成績+調査書の得点+第2日の得点」を基本としたものでした。

(県千葉のように調査書の評定を得点化していない学校もありますが)

特に「調査書の得点」と「第2日の得点」が明確になったことで、受験生は何を対策すべきかはっきりしたでしょう。



「調査書の得点」では、「教科の学習の記録=内申点」と「それ以外の記録による加点」がより明確になっています。


県船橋・東葛飾・千葉東・佐倉(県千葉を含めトップ5校といってよいでしょう)では「アの数値を調査書の得点とする」と明示しています。

アの数値とは「教科の学習の記録」です、つまりこの4校では「教科の学習の記録」以外は得点化しないということです。

(ただし、県船橋は「0.5を乗じた数値で」、千葉東は「0.4を乗じた数値で」評価するとなっています)

「総得点の満点の内訳」を見ても、調査書の得点について「加点」は書かれていません。


これは画期的な発表です、トップ5校では「生徒会長でも」「部活で県1位でも」「英検2級を持っていても」加点はされないということです。

内申書で有利になりそうだという理由で、生徒会役員を引き受けたり、部活を頑張ったり、検定を受験したりしなくてよいのです。

特に3年になってからの英検対策などは「百害あって一利なし」とまでは言いませんが、賢いやり方とはいえないでしょう。

(あくまでもトップ5校を受験する場合の話です、得点化される高校もたくさんあります)


加点がある高校でも、上位校では加点される点数は多くありません。

薬園台  「特別活動の記録、部活動の記録、特記事項」 上限10点

市千葉  「出欠の記録」「特別活動の記録、部活動の記録、特記事項」 上限15点


ちなみに、前期選抜では定員を超えて合格者を出すことはできないので、

ボーダーライン上に複数並んだ場合には、点数化されない資料を参考に合否を決めることになります。

(「総合的に判定する際の参考にする」というあれです)

しかし実際には、ボーダーライン上に並んでしまうなんてことは滅多にないでしょう。



「第2日の検査」では、すべての高校で得点化し点数も明確にされています。

昨年度までは上位校では東葛飾を除き、第2日の検査は得点化しないような表現がなされていました。

得点化するのかしないのか非常に曖昧だっただけに、入試の透明性が増した感じがします。


上位校の第2日の配点は以下のようです。

県千葉  作文 5点

県船橋  面接 10点

東葛飾  作文 60点

千葉東  作文 10点

佐倉    面接 30点

薬園台  面接 10点

市千葉  小論文 10点


東葛飾の60点、佐倉の30点は配点が大きいですが、それ以外は調査書の加点と同様に10点程度になっています。

それにしても、県千葉の作文5点はあまりにも少ない、頑張って書いても5点しかもらえないなら書く気も失せますね。

(1・2番手校以外では船橋東の面接3点というのもあります)

上位校では調査書や第2日の検査が明確に点数化されても、「学力検査の勝負」には変わりないということです。


調査書や第2日の得点で気をつけたいのは、学力検査と違い「最低が0点」ではないことが多いことです。

例えば、千葉東の作文は10点満点ですが、中身はA(10点)・B(8点)・C(6点)の3段階評価です。

最低でも6点はもらえますから、最高点と最低点の差はわずかに4点しかありません。

これでは実質4点満点と同じです。


千葉東志望の受験生は「10点も配点があるなら作文の練習もしないと」などと勘違いしないように。

実際には「C判定」=「評価者2名とも「問題あり」の評価」になることは少ないと思われるので、ほぼ2点満点といってもよいかもしれません。

作文の練習などするヒマがあったら、漢字練習でもしたほうがずっと合格に近づきます(学力検査での漢字の配点は18点です)。


東葛飾の作文も60点差がつくわけではありません。

評価方法は、2つの評価項目ごとに、a(優れている)、b(標準的である)、c(問題がある)の3段階で評価し、

aを15点、bを10点、cを5点として、2名の評価者の評価を合計して得点化します。


2項目×2名がオールaなら15×2×2=60点です、オールbなら10×2×2=40点、オールcでも5×2×2=20点です。

最高点と最低点の差は40点しかありません。

こちらも実際にはc判定は少なく、ほとんどの生徒はb中心の評価になっていると思われます。

(cが2つ以上あると審議の対象になってしまうくらいですから)

オールaとオールbは20点しか違わないので、実質的には20点満点といってよい状況ではないでしょうか。(あくまでも推察ですが)

それでも20点は大きいと感じるかもしれませんが、60点と20点では負担感が大きく違うでしょう。



ところで、これだけ明確に配点を公表したのですから、入試終了後の得点開示も明確に開示して欲しいものです。

今までどおりの「調査書のコピー」と「学力検査の得点」だけでは納得がいきません。

「調査書の加点による得点」や「第2日の得点」も開示してくれることを強く望みます。

(非開示部分での逆転があっては、入試の透明性が確保されたとはいえないでしょう)


上位校の学校ごとの特徴については、追い追い「さくら進学クリニック」の「県内上位校の入試状況」に追記したいと思います。



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2017-10-20 トピックス 公立前期選抜の選抜・評価方法

こんにちは、さくらです。


各公立高校の公式ホームページに「平成30年度の選抜・評価方法」が掲載されています。

幕張総合高校の件を受けて、今年から具体的な配点などわかりやすいものになっています。


1番手校4校の前期選抜の配点は以下の通りです。


県千葉  「学力検査」 500点+「2日目の作文」 5点=505点満点(やはり内申は加味されません)

県船橋  「学力検査」 500点+「内申」 約135点×0.5+「2日目の面接」 10点=約577.5点満点

東葛飾  「学力検査」 500点+「内申」 約135点+「2日目の作文」 60点=約695点満点

千葉東  「学力検査」 500点+「内申」 約135点×0.4+「2日目の作文」 10点=約564点満点


2日目の検査の配点が明確になったことは透明性が向上したと言えるでしょう。

(昨年までの記述では、県千葉や県船橋は点数化するとは読み取れませんでしたから)

東葛飾や千葉東では作文の細かい配点も記載されています。

また、4校とも調査書については評定以外(部活動や検定など)は点数化されないことがわかります。


志望校の選抜・評価方法は必ず確認しておきましょう。



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2017-10-09 474.併願パターンの研究<実践編>

こんにちは、さくらです。

今回は併願パターンの研究<実践編>として、具体的に学校名をあげて併願パターンを考えていきます。


ここでは、県船橋が第一志望で、私立の結果にかかわらず県船橋に合格したら進学するという受験生の場合を考えます。

東葛飾や千葉東を志望している場合も、ほぼ同じような併願パターンになりますので参考にしてください。

(佐倉、薬園台など公立2番手校志望の場合も、私立1番手校の部分が変わるだけで参考にできると思います)


今回も公立1番手校を「公立1」、私立1番手校を「私立1」などと略します。(詳しくは前回のコラムをご覧ください)



併願パターンの前に主な県内上位私立高校の入試日程(併願のみ)を確認しておきます。

(入試相談のある学校はコラム内で紹介する学校のみ記載しています)


前期選抜

1月17日 市川 専大松戸 日大習志野 成田 麗澤 千葉日大一 国府台女子

1月18日 昭和秀英 専大松戸 芝浦工大柏 麗澤 八千代松陰

1月19日 渋谷幕張 芝浦工大柏

1月20日 八千代松陰


後期選抜

2月5日 市川 専大松戸

2月6日 昭和秀英 千葉日大一

2月7日 日大習志野



◎県船橋受験生の安全校


安全校は必ず合格できる学校でなくてはなりません。

公立1の受験生であっても、中学校の先生は入試相談のある学校の受験をすすめるでしょう。


県船橋受験生の場合、地理的に考えると安全校は八千代松陰というパターンが最も多いと思われます。

八千代松陰は1月18日と20日のうち都合のよい日を選べるようになっています。

20日に受験すれば県内での重複はまったくありませんから、日程的にも使いやすい安全校だといえます。

(前回も書きましたが、前日までに上位の高校に合格してしまえば棄権してもOKです)


女子なら国府台女子学院や江戸川女子を安全校に使えるので選択の幅が広がります。

※一部内容を修正しました


江戸川女子は入試相談を通せば2類での合格はほぼ約束されます。

(2類・3類は本当はローマ数字ですが文字化けするのでアラビア数字で記載しています)

3類で合格するためには入試でそれなりの得点が必要ですが、県船橋レベルの受験生ならクリアできるでしょう。

(国府台女子の選抜コースや八千代松陰のIGSコースも同様です)


江戸川女子は東京といっても江戸川を渡ってすぐの「ほぼ千葉」です。(国府台女子と京成線でわずか2駅違いです)

都外生向け併願推薦入試が県内私立前期の後(1月23日)にあるので併願作戦が立てやすく、県内の結果次第では棄権もできます。

また、手続き無しで公立まで待ってくれて延納金の必要もありません。(ただし、入学後の学費は東京価格です)


国府台女子・江戸川女子ともに、相談を通しても100%合格が約束されるわけではありません。

(2017年の国府台女子・普通科前期では受験者208名で3名が不合格になっています)

しかし、県船橋レベルの受験生が不合格になることはまず無いでしょう。


両校とも早慶など難関私大の実績は私立2番手校に迫るレベルです。

考えようによっては、国府台女子や江戸川女子を安全校にすれば私立2の受験は必要ないともいえます。

女子校が嫌でなく、勉強面でも生活面でも厳しめの校風が嫌でなければ、両校はかなり使える学校といえるでしょう。

(国府台女子は試験日が1月17日で多くの高校と重複するのが悩ましいところですが)



◎私立1と私立2を選ぶ


私立1は17日市川、18日昭和秀英、19日渋谷幕張と試験日に重複はなく、難易度も明確な差があるため選ぶのは難しくありません。

実力に自信があれば市川で、公立対策に追われて私立まで手が回りにくいなら秀英でよいでしょう。

(秀英は対策しなくても大丈夫という意味ではありません)


市川も秀英も勉強面では面倒見のよい学校です、先生の指示に従って勉強していけばしっかり実力がつくでしょう。

ただ、あれこれ指示されるのが嫌いな生徒には向かないかもしれません。


渋谷幕張はもはや「日本一の共学校」です、公立の次善校になるレベルではなくなっています。

公立と併願する学校ではなく、憧れて挑戦する学校でしょう。


私立2の主力は専大松戸、日大習志野、芝浦工大柏の3校です。

この3校は入試難易度に大きな差がないので、どこを選択してもよいでしょう。

併設大学の関係で専大松戸は文系志望が、日大習志野と芝浦工大柏は理系志望が多いといわれています。

しかし、高校段階では気にするほどの違いはないと思ってよいです。


あえて言うなら、日大習志野は理工学部キャンパス内にあるので大学の様子を日常的に見ることになります。

大学の様子を目にしていれば理工系への興味をそそる生徒も出てくるでしょう。

(そのせいかはわかりませんが、日大習志野はこの3校の中で併設大学への進学率が最も高くなっています)


専大松戸はE類(上位クラス)とA類(普通クラス)が選択できるので、E類で合格すれば多少の達成感を得ることができます。

また、E類の合格点に達しなくても、A類の合格点を超えていればA類で合格(スライド合格)することができます。

県船橋受験生の場合、私立1の合格が得られないことも少なくないので、専松E類は単なる次善校以上の満足感をもたらしてくれるでしょう。

ただし、専松E類のようないわゆる「特進クラス」では部活動や指定校推薦などに制限があることが多くなっています。

出願する前にしっかり確認しておきましょう。


芝浦工大柏もグローバル・サイエンスクラス(上位クラス)とジェネラルラーニングクラス(普通クラス)の選択ができます。

(これって、もう少しわかりやすい名称にできないものでしょうかね)

専大松戸と同様にスライド合格があります。

2017年から5教科入試も選択できるようになったので、公立の前哨戦(練習試合)として使いやすいでしょう。


専大松戸と芝浦工大柏は前期入試が2日間あり、「1日のみ」か「2日とも」かを選ぶことができます。

公立1志望の受験生なら2日とも受験する必要はほとんどないと思いますが、公立2志望なら日程が許せば2日とも受験すると安心でしょう。


日大習志野は他の2校と異なり試験が1日だけです。

スライド合格などのない一発勝負のため入試の透明度が高く、レベルの読みやすい学校です。

前期は例年1.5倍〜1倍台後半の倍率でおおむね実力どおりの結果が出ます。


佐倉・成田方面の受験生なら、私立2として成田を選択するのも悪くありません。

倍率があまり高くならないので、合格の見込みやすい次善校になります。



◎私立後期をどうするか


ところで、併願パターンを考えるとき「私立後期を受験するのか」ということが重要になってきます。


千葉県の公立共通問題には「得点しにくい問題」が含まれており、高得点が必要な上位校では相当な勉強量が必要です。

しかし、私立後期と公立前期(2月13・14日)との間は1週間ほどしかなく、十分な公立対策を行うことは容易ではありません。


そのため、公立が第1志望なら私立後期は思い切って「切り捨てる」のもよい作戦です。

県内私立を結果にかかわらず前期で終えるようにすれば、3週間以上の時間を公立対策(特に理科・社会)にあてることができます。


県内私立の後期選抜は年を追うごとに合格者数が減っており、二次募集(欠員募集)的な色彩が強くなっています。

2017年には渋谷幕張・芝浦工大柏が、2018年には成田・国府台女子が後期選抜を止めるなど、存在意義が薄くなっていることがわかります。


公立対策が手薄になるリスクを負ってまで後期を受験する価値は見出しにくくなってきているでしょう。

(もちろん価値の感じ方には個人差があります)

理科・社会の仕上がり具合にもよりますが、私立は前期で終了させて早めに公立対策に切り替えるのが得策だと思います。


ただし、昭和秀英は後期も5教科入試なので理社の対策が手薄になる心配はありません。(市川は後期は3科なのでダメです)

入試の感覚を養っておくという意味でも「秀英後期リベンジ」という作戦は悪くないでしょう。



◎理想的な併願パターンを考える


千葉県の私立上位校には悩むほど選択の余地はありません。

私立1・私立2・私立3(安全校)のうち決めやすいものから、とにかく決めてしまいましょう。

ひとつ決めてしまうと、日程的に残りはほとんど自動的に決まってしまいます。


入試相談のある私立3(安全校)は地域性や中学校の成績で限定されるので決めやすいでしょう。


例えば、安全校として国府台女子を選択すると、私立1は2日目の昭和秀英に限定されます。

国府台女子が安全校なら必ずしも私立2を受ける必要はないので 17日 国府台女子、18日 昭和秀英 でOKです。

私立2を受験したい場合は3日目に芝浦工大柏を入れることになるでしょう。


安全校を八千代松陰(20日)にした場合は、初日から3日目まですべて空くので思いのままに受験ができます。

実力に自信があるのなら 17日 市川、18日 昭和秀英、19日 芝浦工大柏、20日 八千代松陰 という強気の受け方もよいでしょう。

(体力的にきつそうなのでオススメはしませんが)


千葉市方面に住んでいる人は私立2は日大習志野のほぼ一択でしょう。(専大松戸や芝浦工大柏は通学しにくいですから)

この場合も初日が先に埋まるので私立1は昭和秀英になります。


私立1の合格可能性をできるだけ上げたいのであれば、私立1は市川より昭和秀英がよいでしょう。

その場合は 17日 日大習志野or専大松戸、18日 昭和秀英、20日 八千代松陰 というパターンが一般的だと思います。

女子であれば 17日 国府台女子、18日 昭和秀英 でもよいですし、 18日 昭和秀英、23日 江戸川女子 でもよいでしょう。


いろいろと書き連ねてきましたが、学校選びは「本人の希望」が何より大切です。

特別な思い入れのある学校があれば、その学校を受験しましょう。

「合格しやすいから」という理由だけで学校を選んでしまうと、受験勉強に対するモチベーションが下がってしまいます。


思い入れのある学校を中心に組むのが、あなたにとっての「理想的な併願パターン」なのです。



※追記

私の考える併願パターンを書きましたが、考え方には個人差があります。

最終的な決定はご自身(ご家庭)の判断で行ってください。

また、この時期は説明会に参加されている生徒や保護者のほうが、私より最新の情報に詳しくなっています。

各高校についての詳しい情報を私に尋ねないようにお願いいたします。



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船橋市 Y船橋市 Y 2017/10/10 18:37 さくら進学クリニック様のコラムをいつも拝見いたしております。お世話になり有り難うございます。
この度、受験の手引きを購入いたしました。大変中身が濃く、さくら進学クリニックの先生は、日々、研究されているのだな、と関心いたしました。
進学高校を受験される方は、大変参考になる手引きに
なるとおもいます。また、各学校の特徴なども書いてありました。私の不安に思っていたことが書いてあり、やはりそうなのか、と思えることもあり今後どうするべきかも考える事ができました。
あと数ヶ月、どこまで頑張れるかが勝負だとおもいますので、皆様もお体をお大事に受験をのりきりましょう!と、元気がでる手引きでした(^-^)5

さくらさくら 2017/10/11 03:37 船橋市 Yさん、コメントありがとうございます。
受験の手引きを評価していただき恐縮です。
そうですね、残り5か月弱、どこまで頑張れるかが勝負です。
受験生は(親も)身体が資本ですから、体調管理をしっかりして受験を乗りきりましょう。

市原市N市原市N 2017/10/16 20:57 受験の手引き、届きました。Webよりも読みやすく、面白く読ませていただきました。ありがとうございます。まだ、子供は中学2年なので、また、来年、購入したいと思います。来年もよろしくお願いします。

さくらさくら 2017/10/18 03:40 市原市Nさん、コメントありがとうございます。
受験の手引きを評価していただき恐縮です。

さくらんぼさくらんぼ 2017/10/24 12:58 去年、受験が終わったものです。
先生のサイトはとても為になりましたので継続して拝見しております。
10/9のサイトで、江戸川女子は入試相談を通せば2類での合格は約束されます。とありますが、知人で入試相談をしたにも関わらず当日試験が悪かったので合格できなかった例があります。他にも3類で受験し結果は2類合格をもらった生徒もいます。江戸女は近年難しくなっていると言われているようです。ただ、県船レベルの子は余裕で合格できると思うのですが。

さくらさくら 2017/10/25 03:25 さくらんぼさん、コメントありがとうございます。
お書きいただいたとおりで、入試相談を通していても不合格になることがあります。
入試相談の扱いは高校によってまちまちなので、不合格者数についてホームページや学校案内で調べておいたほうが安心でしょう。
特に江戸川女子は不合格者の多めの学校です。(都内校で県内校とは微妙な違いがあるのでしょうね)
少し言葉が足りなかったと思います、ご指摘ありがとうございました。

2017-10-05 473.併願パターンの研究<基礎編>

こんにちは、さくらです。


10月に入りました、そろそろ中学校の三者面談に向けて志望校を絞り込んでいく時期です。

そこで今回と次回で併願パターンについて考えていきたいと思います。


ここでは、進学コラムの読者に最も多いと思われる「公立上位校が第一志望」である場合について考えます。



◎県内上位校のグループ分け


併願パターンを考えていくための基礎知識として県内上位校のグループ分けについて書いておきます。

(これは私の主観的な分類です、必ずしも一般的なものではありませんので使い方にはご注意下さい)



「私立高校のグループ分け」


県内私立高校は選抜方法によって以下の2つのタイプに分けられます。


学力試験によって合否が決まる学校

渋谷幕張、市川、昭和秀英、専大松戸、芝浦工大柏、日大習志野、成田、麗澤、千葉日大一の9校が該当します。


入試相談によって(中学校の成績で)合否が決まる学校

前出の9校をのぞく県内私立高校の大半が該当します。


中学校では安全校として「入試相談のある学校」を受験するよう指導されるのが普通です。

どんな併願パターンを組んでも、原則としてこのタイプの学校を1校受験することになります。

(中学校の先生との関係を悪化させたくなければ、不本意でも受験した方が賢明でしょう)


入試相談の詳細については、さくら進学クリニックの「高校受験Q&A」を参考にしてください。


前者は上位3校とそれ以外とのレベル差が大きいため、さらにこれを2つに分けます。

つまり、県内私立高校を次の3つのグループに分類することになります。


私立1番手校  渋谷幕張、市川、昭和秀英

私立2番手校  専大松戸、芝浦工大柏、日大習志野、成田、麗澤、千葉日大一

私立3番手校  上記9校以外の入試相談のある学校


渋谷幕張は1番手校に入れていますが、難易度の高さから公立の併願校としては使いにくくなっています。


以降それぞれ「私立1」「私立2」「私立3」と略します。



「公立高校(第1〜第4学区)のグループ分け」


公立1番手校  県千葉、県船橋、東葛飾、千葉東

公立2番手校  佐倉、薬園台、市立千葉

公立3番手校  市立稲毛、八千代、船橋東、県柏、小金など


公立も以降それぞれ「公立1」「公立2」「公立3」と略します。



◎公立志望校から考える私立併願校


私立併願校は公立志望校がどのレベルであるかによってほぼ決まってきます。


公立志望校が3番手校以下の場合・・・「公立3」+「私立3」

例:小金+流通経済大柏 など。


公立志望校が3番手校以下ならば、私立2は受験しない人も多いでしょう。

私立3は入試相談を通せば合格がほぼ約束されるので、複数校受験する必要はありません。

私立2を受けなければ私立は1校のみの受験になり、「公立3」+「私立3」という受験パターンになります。


公立3に合格するためには、中学校のクラスで10番以内程度の実力が必要でしょう。

したがって、クラスのおよそ4分の3の生徒は私立を1校しか受験していないと考えられます。

しかも私立3には入試相談があるので、クラスの4分の3は実質的に「私立入試は無いに等しい」状況です。


ただ、公立3レベルの受験生ならば私立2(専松A、芝柏GL、日習)の合格も十分に狙えます。

公立の練習試合という意味でも、私立2の受験にはメリットがあるでしょう。



公立志望校が2番手校の場合・・・「公立2」+「私立2+私立3」

例:佐倉+成田+千葉英和 など。


公立2と私立3とでは学校のレベル差が大きいので、もしもの場合を考えると私立2を押さえておきたくなります。

また、私立2を受験した場合でも、安全校として私立3を受験する必要があるでしょう。


公立2の受験生が私立1に合格するのはかなり厳しいので、私立1を受験する生徒は多くないでしょう。


したがって「公立2」+「私立2+私立3」という受験パターンになります。



公立志望校が1番手校の場合・・・「公立1」+「私立1+私立2+私立3」

例:県船橋+市川+専大松戸+八千代松陰 など。


やはり、公立1と私立2とでは学校のレベル差が大きいので私立1を受験したくなります。


そうなると「公立1」+「私立1+私立2+私立3」と私立を3校も受験することになります。

千葉県の受験生はレベルが上がるほど私立受験校が増えるのです。

ただし、先に私立1や私立2に受かってしまえば、私立3は棄権することもできます。

(上の例なら市川と専松の発表が1月19日、松陰の試験が20日なので、市川か専松が合格なら松陰は棄権してもよい)


それでも、私立を3校も受験するのは多すぎるのではないかと考える方もいるでしょう。

私立3を削って私立1+私立2だけにするとか、私立1を受けるなら私立2は必要ないのではないかとか・・・。

そこで、公立1番手校志望で私立受験校を削った場合についても考えてみましょう。



「公立1」+「私立1+私立2」 のパターン


私立3を削って私立1と私立2だけにした場合、中学校の先生に「安全校がない」と言われそうです。

もし中学校の先生が難色を示さないのなら、私立3は削ってもかまわないでしょう。

もちろん私立2に必ず合格できるとは限らないので、その場合は自己責任になります。

(個人的には、高校受験は「リスク管理の仕方」を学ぶ場でもあると思っているので、私立3を受けることをオススメしますが)


実際には、私立3を削って難色を示さない先生は少ないでしょう。

中学校の先生との関係を悪化させてまで私立3を削ることに意義があるとは思えません。

原則として私立3は受験すると思っておいたほうがよいでしょう。



「公立1」+「私立1+私立3」 のパターン


私立1を受けるならば、私立2は必要ないのではないかとも考えられるでしょう。


千葉県の公立1と私立1は不思議な関係になっています。

受験生の志望順位は公立1>私立1なのに、入試難易度は公立1≦私立1なのです。

公立1に合格できる実力があっても、私立1には不合格になることは珍しくありません。

(実際には高校によって難易度に差があるので、公立1、私立1とひとくくりにして話すべきではありませんが)


私立1を不合格になると、私立の合格校は私立3だけということになります。

これでは、公立1が不合格になった場合のことを考えると不安が残るでしょう。


例えば、市川は県船橋や東葛飾よりも明らかに難易度が高くなっています。

県船橋+市川+八千代松陰と受験した場合、私立の合格は八千代松陰のみという状況も十分にあり得ます。

県船橋と八千代松陰ではレベル差が大きすぎるので、県船橋が不合格だった場合を考えると私立2も受験しておいたほうが安心でしょう。



「公立1」+「私立2+私立3」 のパターン


私立1は公立1より受かりにくいにもかかわらず、公立1に合格したら進学することはありません。

市川は県船橋や東葛飾より難易度が高いのに、合格しても公立に受かったら進学しないのです。

それならば、わざわざ受験しなくてもよいのではないかと考える人もいるでしょう。


公立1番手校を志望する受験生にとって、私立を受験することは次の2つの理由があります。

1.公立が不合格だった場合の進学先の確保として(消極的理由)

2.公立入試に向けた練習試合として(積極的理由)


通常考える私立の受験理由は1番でしょう、これは公立志望校に関係なく存在する理由です。

(積極的に受験したいという理由ではないので、私はこれを消極的理由と呼んでいます)


しかし、公立1番手校の受験生に限っていえば2番の理由のほうが重要です。


公立1番手校には優秀な生徒しか受験に来ません。

倍率も高いため、合否は「実力の差」よりも「実力を発揮できたか」で決まります。

(実力が不足している受験生がいたなら、その生徒ははじめから合否の対象外です)

合格の可能性を高めるためには、入試本番で実力を発揮できるための訓練が大切なのです。


そこで、私は練習試合として私立1の受験をすすめます。

(練習試合であれば積極的に受験したくなるので、私はこれを積極的理由と呼んでいます)


公立1番手校を受験する生徒であれば、過去問を使った訓練は十分に行うでしょう。

しかし入試本番は緊張していますから、想定しなかったこともたくさん起こります。

覚えているはずのことが出てこなかったり、見たことのない問題にパニックになったり・・・。

入試本番は過去問や模擬試験とはまったく違う緊張感の中で問題を解くことになるのです。


私立1番手校の入試で試験中の緊張状態や時間配分を経験しておけば、公立入試ではずいぶん楽になるでしょう。

しかも、私立1を受けに来た生徒の多くは、公立1の入試にも来るのです。

第1志望校で対戦する相手と、教室で実際に勝負することは最高の練習試合だといえます。


結果は合格でも不合格でもよいのです。


合格すれば進学先を確保できるだけでなく、公立入試の前哨戦に勝ったという自信を持つことができるでしょう。

(何といっても、受験しているメンバーは本番の公立入試とほとんど同じなのですから)


たとえ不合格になったとしても、たくさんの教訓を得ることができるはずです。

試験中こうしておけばよかったとか、事前にこう勉強しておけばよかったとか、公立入試に向けた最高のアドバイスになります。

「失敗は成功のもと」なのです。


また、公立1番手校の入試は高倍率になるため、不合格になる可能性も高くなっています。

県千葉や県船橋の前期では3倍を超えますから、受験生の3人に2人が不合格になる計算です。

公立1番手校の受験生は「前期は不合格になるものだ」と思っておく必要があります。


しかしどんなに想定していても、第1志望校で不合格になれば大きなショックを受けるでしょう。

ショックのあまり勉強が手につかなくなることもあるかもしれません。

前期発表から後期試験まで9日しかありませんから、そんな場合ではないはずなのに・・・です。


私立1番手校で不合格を経験していれば、公立前期不合格のショックも多少はやわらぐでしょう。

「前期不合格は想定の範囲内、後期に向けて気持ちを切り替えて頑張ろう」と思えるはずです。

何事も1度経験しておけば2回目は落ち着いて対応できるものです。

(1回落ちたら次も落ちるんじゃないかと思ってしまうタイプの人は逆効果かもしれませんが)


公立1番手校を志望する受験生にとって、私立1の受験は公立の合格可能性を高めるための大切な練習試合です。

これを削ってしまうことは、第1志望校の合格を遠ざける行為だと思ってよいでしょう。



次回は併願パターンの研究<実践編>です。



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