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さくら進学クリニック 「進学コラム」


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2016-11-24 443.公立受験校はいつ確定するのか

こんにちは、さくらです。

冬休みまで1か月になりました。

受験勉強は過去問研究が佳境に入っている頃でしょう。


ところで、私立は三者面談で決まりでも、公立は迷っているという人も少なくないと思います。

進学コラムやweb進学塾でも「公立の願書提出は2月です、焦って下げる必要はありません」と書いてきました。


しかし、もうすぐ冬休みです。

そろそろ、いつ、どのような形で公立受験校を確定するのか、決めておかねばならない時期です。

そんなわけで、今回は公立受験校を確定するためのポイントについて書きます。


冬休み以降で受験校確定の判断材料になるのは以下の5つです。

1.冬休み中に解く公立過去問

2.1月のVもぎ

3.私立の入試結果

4.1月下旬発表の公立進路志望調査

5.公立前期の倍率と自己採点結果



1.冬休み中に解く公立過去問


公立に限らず、受験校の合格レベルに達しているかの判断材料として最も信頼できるのは過去問の出来です。

過去問は実施時期が入試に近いほど判断材料としての信頼性が高まります。

したがって11月ごろの得点より、冬休み(お正月)のほうが信頼できる材料になります。


お正月から公立後期までは2か月近くもあります。

勉強すればその分の実力はアップしますから、この間に20〜30点程度の上乗せは可能です。

合格の目安となる得点に20〜30点足りない程度までならば「受験資格がある」と考えてよいでしょう。

(もちろん、受験資格があると考えられるだけで、実際に合格できるかはやってみなければわかりません)


実施する際に気をつけなければいけないことは、テスト形式で厳密に実施することです。

実施中に中座したりしては正確に実力を測ることはできません。

採点も厳密に行いましょう、採点を甘くしてしまったらデータの信頼性は失われてしまいます。

記述問題や作文は家族などにも見てもらうとよいでしょう。


合格点の目安がわからなければ、塾や学校の先生に聞いたり、受験ガイドなどで調べましょう。

進学コラムでも毎年「得点開示報告」をしています、一番上の「記事一覧」から過去のコラムを探してみてください。

(上位校の過去3年分に限れば、さくら進学クリニックの「上位校の入試状況」にも掲載しています)



2.1月のVもぎ


1月8日のそっくりもぎは私立入試前ですが、まだ10日ほどあるので影響は少ないでしょう。

最終確認には使えると思います。



3.私立の入試結果


県船橋か薬園台かで迷っていても、私立1番手校(市川or秀英)に合格すれば迷う必要はなくなるでしょう。

大学実績でも、生徒全体の実力でも、私立1番手校は薬園台よりも上だからです。

迷わず県船橋を選択できるはずです。

(経済的な理由などで、どうしても公立に進学しなければならない場合は別ですが)


模試での可能性が低くても、私立は試験一発勝負ですから結果はやってみなければわかりません。

合格可能性20%ならば「5人に1人は合格する」という意味です。

公立を迷っているなら、第一志望に準ずる私立高校を受けてみる価値はあるでしょう。


入試は結果がはっきり出ますから、過去問や模試のように微妙な結果で判断しにくいということはありません。

あいまいさを排除することができるぶん、受験校を決める踏ん切りはつきやすいでしょう。



4.1月下旬発表の公立進路志望調査


毎年1月下旬に、中学校を通じて集計した「公立高校の進路志望調査」が発表されます。

希望調査であることと、私立入試前の調査であることから、正確な受験者数が予測できるほどのデータではありません。

しかし、前年の調査と比較することで、志願者が増えそうなのか減りそうなのかは予測できます。

(前年度のデータは進学研究会や総進図書のホームページから入手できます)


また、レベルの近い学校間の比較もできます。

「県船橋か東葛飾か」「佐倉か薬園台か」などで迷っている場合は、倍率が低くなりそうなほうに出願することができます。


公立高校進路志望状況については、昨年の進学コラム「公立高校進路志望調査を読む」も参考にしてみてください。



5.公立前期の倍率と自己採点結果


4までは主に前期選抜における判断材料でしたが、これは後期選抜のみにおける判断材料になります。

後期には後がありませんから「挑戦」よりも「合格」を意識した学校選択になるでしょう。


後期では「前期の入試結果」が信頼性の高い判断材料になります。

前期で倍率が高かった学校は後期でも高倍率になる可能性が大です。

レベルの近い学校間で迷っている場合は、前期の倍率が低かったほうに動くのもよい作戦でしょう。

(後期では志願変更が可能なので、ギリギリまで倍率を確認して動くことができます)


さらに有効な材料になるのは「前期の自己採点結果」です。

前期と後期は半月しか離れていませんから、実力が大きく変わることはないでしょう。

したがって「前期の自己採点での得点≒後期に取れそうな得点」だと考えられます。

前期選抜は後期選抜に向けた「最高の模擬試験」になるのです。


前期の得点が目安となる得点に大きく届かないようなら、後期でも合格できる可能性は高くないでしょう。


気をつけたいのは、前期選抜の平均点も合格最低点もこの段階ではわからないことです。

テレビや新聞の解説を見たり、学校や塾の先生に予想してもらって判断するしかありません。



以上、公立受験校を確定するためのポイントを書いてみました。

大切なことは、「どの段階で」「どうなったら」「どの学校に確定するのか」を冬休みいっぱいくらいまでに決めておくことです。

確定の仕方を決めておけば、後々悩むことはなくなります。


確定の仕方を決めたら先生や親に伝えておきましょう。

そうすれば、あとになって自分勝手にルール変更することが難しくなります。

(人間はいざとなると踏ん切りがつかなくなって、自分勝手にルールを変えてしまったりするものなのです)


あとは合格目指してひたすら勉強するだけです。

頑張りましょう。



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2016-11-03 442.千葉県公立入試の教科別特徴

「公立上位校受験の手引き」完売しました

おかげさまで「千葉県公立上位校受験の手引き」は完売いたしました。

ありがとうございました。

申し込み済みの方には振り込みの確認ができしだい発送いたします。


受験の手引きの感想などを送って下さった方々、ありがとうございます。

個々にお返事はできませんが(申し訳ありません)、メールはすべて読ませていただいています。

442.千葉県公立入試の教科別特徴

こんにちは、さくらです。

今年も過去の入試問題に取り組む時期がやってきました。


過去問には出題傾向を知るだけでなく、今後の勉強の指針を示すナビゲーターの役割もあります。

過去問を解いた結果をふまえて対策をしていけば、より学習効果を上げることができるでしょう。

ただし、過去問の分析が正しくなされていれば・・・の話です。


ひとつ例をあげましょう。

県立船橋高校を志望するAさんが28年前期の過去問を解いて自己採点してみました。

結果は英語85点、社会85点、国語75点、理科75点、数学65点、合計385点でした。

(県平均は英語50.3点、社会56.6点、国語57.0点、理科46.3点、数学47.4点です)


この結果を見て、Aさん親子はこんな分析をしました。

「英語・社会85点はまずまずだね、今のペースで勉強して90点を確保しよう。」

「国語・理科75点はもう少しかな、特に国語は平均点も高いから90点目指して頑張ろう。」

「一番頑張らなきゃいけないのは数学だね、勉強量を増やして85点は取れるようにしよう。」


さて、Aさん親子の判断は正しかったのでしょうか、それは追って明らかになります。



今回は学校でも塾でもあまり教えてくれない、千葉県公立入試の教科別特徴について書きます。

各教科の特徴をしっかり頭に入れて過去問に取り組んでください。

(このコラムは6月に行った高校入試説明会や、「受験の手引き」に書いた内容の一部を再構成したものです)


ここでは5月に県から発表された「平成28年度 千葉県公立高校学力検査の結果」を題材として使用します。

千葉県教育委員会ホームページの左サイドバーから

→ 「入試・検査」

→ 「平成28年度高等学校入学者選抜情報 」

→ 「26.平成28年度千葉県公立高等学校入学者選抜の結果について<報道発表>」と進み

「平成28年度千葉県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果(PDF:1,116KB)」をダウンロードするか、その場で開いてください。


この資料には平均点の推移や、設問ごとの正答率、無答率などが掲載されています。

その中で今回使用するのは、前期・後期の最後に掲載されている「受検者の得点分布」という簡単なグラフです。

これは得点10点刻みに受検者の人数比率をグラフ化したものです。

グラフの点は10点刻みの中間に打ってありますが、これは70点台や80点台という意味だと解釈しています。(中学校の数学で習う「階級値」ですね)


ここでは公立志望者のほぼ全員が受験する前期選抜の得点分布グラフから、公立入試の教科別特徴を読み取っていきます。



はじめに、特徴の違いがわかりやすい国語と英語から見ていきましょう。


平成28年度前期の平均点は国語が57.0点、英語が50.3点と、国語が7点近く高くなっています。

これを見ると「英語よりも国語の方が得点しやすかった」ように見えます。


では、国語の得点分布グラフを見てみましょう。


f:id:sinkuri:20161103022151p:image:w360


90点以上 約1%   80点以上 約8%   70点以上 約23%


人数の比率(%)は私が目分量で読んだ数字です、正確な数値ではありませんのでご了承ください。

 80点以上には90点以上を、70点以上には80点以上を含みます、以下、約を省略します。


国語のグラフは平均点付近を中心にきれいな三角形の山を描いています。

国語は山のピークに多くの受験生が集まっていて、高得点者と低得点者が少ないのが特徴です。


ピーク付近に多く集まっているので、平均点が高くなってもピークが少し右に動くだけで高得点者はあまり増えません。

90点以上は全体の1%と非常に少なく、高得点を取るのは難しいことがわかります。


1%と言われてもイメージしにくいので具体的な数字を出しましょう。

28年前期の全受験者数は38,588名で、その1%は約390名です。

県千葉高校の前期受験者が466名だったので、1%は県千葉1校の受験者数よりも少ない人数です。

したがって、公立御三家でも国語で90点以上を取れた生徒は少数だったでしょう。

反面、80点以上は8%もいるので80点台の得点は難しくなかったはずです。


ところで、28年は前期・後期の制度になって以来、国語の平均点が最も高くなりました。

前年、27年前期では下のグラフでわかるように80点以上も容易ではありませんでした。


f:id:sinkuri:20151018212946p:image:w360

90点以上 ほぼ0%   80点以上 3%   70点以上 13%


これは27年だけでなく前期・後期になってからずっと同じで、80点台が難しくなかったのは28年だけの特徴です。

29年は28年同様に平均点が高くなるのか、それとも元に戻るのかはわかりませんが、

いずれにしても、国語は容易に高得点は取れない教科だという認識は持っておきましょう。



次に英語のグラフを見てみましょう。


f:id:sinkuri:20161103024733p:image:w360


90点以上 7%   80点以上 16%   70点以上 27%


英語のグラフは山らしい山がほとんど無く(山というより台地ですね)、上位から下位までほぼ均等に分布しています。

80点台・90点台の高得点者が多い反面、10点台・20点台もゴロゴロいるという差のつきやすい教科です。


高得点層に目を向けると、90点以上が7%とかなり多く、80点以上に至っては16%もいます。

1番手校4校(千葉・船橋・東葛飾・千葉東)の受験者合計が2,339名で約6%ですから、1番手校では90点以上が当然、

2番手校でも80点台後半以上が普通だったでしょう。


平均点は国語のほうが高くても、上位生に関していえば国語は点が取りにくく、英語は取りやすい教科だったわけです。

平均点だけを見ていては「試験の本質」は見えてこないのです。


国語は母国語なので、日常のコミュニケーションを通じて訓練されていきます。

多くの生徒がそれなりの点数を取れる(平均点付近に集まる)のは当然の結果でしょう。

差をつけるために難易度の高い問題を入れれば、今度は解ける生徒が限られてしまいます。

千葉県公立入試特有の特徴というより、教科の性格からくる特徴でしょう。


千葉県特有の特徴といえば、国語には「聞き取り問題(英語でいうリスニング)」があります。

聞き取り問題の放送時間は強制的に拘束されてしまうので、そのぶん他の問題を解く時間は短くなります。

千葉県では時間を必要とする「作文」も必ず出るので、時間配分を上手く考えないとタイムオーバーになります。

そういう意味でも、国語は高得点の難しい教科だといってよいでしょう。


反対に英語は外国語なので、学習量の差が得点の差となって表れてきます。

しかも英語は中学3年間しか学んでいないので、国語や数学に比べると受験に必要な知識量は少なめです。

学習量の多い(しかも理解度の高い)上位生には攻略が最も容易な教科であるといえます。


国語や数学とは違い「知識で解く」教科なので、訓練度が高ければ満点を狙うことも可能です。

1番手校の受験生なら、英語の目標は100点でよいでしょう。



続いて数学を見てみましょう。

数学のグラフは国語に近い形で、真ん中が多く、上位と下位が少なくなっています。

国語のグラフを下位をやや多くして上位を削ると数学になる感じです。


f:id:sinkuri:20161103024802p:image:w360


90点以上 ほぼ0%   80点以上 1%   70点以上 8%


高得点層に目を向けると、90点以上はほとんどいません。

80点以上でも1%と絶望的に高得点が取れないことがわかります。

80点以上が1%しかいないということは、公立御三家でも80点に満たない生徒のほうが多いということになります。


千葉県の数学には正答率が5%を切るような問題が毎年何問か入っています。

こういう問題はかなり数学が得意でないと解けないので、90点はおろか80点も難しくなるわけです。


グラフからわかるように60点台までは難しくない問題です。(試験問題のおよそ半分は教科書レベルです)

基本問題の演習をしっかりしておけば60点を確保するのは容易でしょう。

1番手校志望の受験生なら、数学が苦手でも入試標準レベルまできっちり訓練して70点台は取りたいところです。



続いて社会に行きましょう。


f:id:sinkuri:20161103024820p:image:w360


90点以上 7%   80点以上 19%   70点以上 32%


社会は英語のグラフをやや丸くしたような形です。

90点以上が7%、80点以上が19%ですから、上位生にとっては英語とほぼ同じ傾向の教科だといってよいでしょう。

社会で得点できなければ上位校の合格を望むことはできません。

社会は100%暗記の教科ですから、どんな方法を使っても頭にたたき込んで90点以上取れるようになりましょう。



続いて理科です。

理科のグラフは国語の真ん中をつぶしたようにも、社会の右半分をつぶしたようにも見えます。

つまり理科は国語型と英語型の両方の性格を持っています。


f:id:sinkuri:20161103024838p:image:w360


90点以上 1%未満   80点以上 5%   70点以上 14%


高得点層は90点以上が1%未満、80点以上でも5%と、国語よりも高得点がしにくいことがわかります。

ただし、28年前期は理科の平均点が46.3点と下がった年でした。

グラフは載せていませんが、27年前期(平均点57.1)の分布では80点以上が13%もいました。

2番手校でも80点取るのは難しくなかったでしょう。


千葉県の理科は年による難易度の変動が大きく、予期せぬことが起こるかもしれないと思っていたほうがよいでしょう。

(2010年には平均38.8点なんてこともありました、多くの受験生が自己採点後に泣き崩れていました)

90点以上はなかなか難しいですが、1番手校の受験生なら暗記部分を中心にしっかり勉強して80点台を確保したいものです。

理科は80点までは難しくないので、英語・社会と同様にできないと致命傷になります。



ここまで5教科の得点分布グラフを見てきました、千葉県公立入試における5教科の特徴をまとめてみます。


高得点が可能な教科は英語と社会。

1番手校では90点を割るような生徒はほとんどいないので苦手だと致命的です。

暗記教科ですから、繰り返し問題演習して確実に得点できるようになりましょう。


理科は90点以上はきついものの、80点台までは取りやすい教科です。

暗記分野が多いので、英語や社会と同じと考えて繰り返し問題演習をしましょう。

1番手校なら英語・社会・理科で目標270点、できれば280点を目指しましょう。


高得点を取りにくいのは国語と数学。

年によっては1番手校でも80点すら難しいこともあります。

得意な生徒はガンガン鍛えたいですが、そうでなければ深追いは禁物です。

英語・社会・理科の対策が不十分なままで、国語や数学に力を入れても効果は見込めません。

ただし、計算練習や漢字練習は毎日欠かさずにやりましょう、取りどころで落としたら合格はありえません。



こうしたことをふまえて、最初に書いたAさん親子の分析を確認してみましょう。

自己採点の結果は英語85点、社会85点、国語75点、理科75点、数学65点、合計385点でした。


まず「一番頑張らなきゃいけないのは数学だね、勉強量を増やして85点は取れるようにしよう。」ですが、

数学65点はこの時期なら決して悪くはありませんが、Aさんは数学がすごく得意なわけではないでしょう。

85点取ろうと思ったらどれだけの時間と労力を注ぎ込まなくてはならないか、考えただけでも恐ろしいです。

75点を目標に基本・標準レベル中心の訓練を毎日少しずつやったほうがよいでしょう。


次に「国語・理科75点はもう少しかな、特に国語は平均点も高いから90点目指して頑張ろう。」ですが、

国語で90点取るのは厳しいことがわかりましたね、今が75点なら上乗せできるのはせいぜい10点程度でしょう。

理科もここからの上乗せは10点程度ですが、理科は暗記中心の教科なので国語よりも確実に達成できるはずです。


最後に「英語・社会85点はまずまずだね、今のペースで勉強して90点を確保しよう。」ですが、

数学75点、国語・理科85点なら、県船橋の目標点430点には残る英語・社会で185点が必要です。

数学や国語は当日ミスが出ることも考慮すると、安全マージンを取って190点は取りたいところ。

英語・社会なら訓練しだいで190点は十分可能です、満点を目指して頑張りましょう。


というわけで、Aさんが最初の分析通りに勉強していたら受かるものも受からなくなっていたかもしれません。

まあ、かなり強引に例を作ってしまいましたが、教科の特徴を知っておくことの大切さは理解していただけたでしょう。



もうひとつ大切な情報を・・・

公立入試での試験の順番は前期・後期ともに

1時間目 国語

2時間目 数学

3時間目 英語

4時間目 理科

5時間目 社会 です。


国語や数学で高得点を目指して想定通りの結果を出せなかった場合、残る3教科にプレッシャーがかかってきます。

ただでさえ緊張する入試で通常以上のプレッシャーがかかれば、いつも通りの結果を出すのは難しいでしょう。

「国語・数学は取れなくて当然、残り3教科で取ればよい」と思えば、最後まで落ち着いて試験を受けられるはずです。

そういう意味でも、英語・社会・理科の勉強を十分にやっておくことが上位校合格のポイントだといえます。



最後に5教科合計です。


f:id:sinkuri:20161103024858p:image:w360


450点以上 ほぼ0%   400点以上 5%   350点以上 18%


高得点層に特徴的なことは450点以上がほとんどいないことです。

皆無というわけではありませんが、実質的には450点満点のようなものです。

公立御三家の合格最低点は420〜430点台ですから、上限である450点に限りなく近い得点が求められます。


400点以上は5%もいるので、御三家では400点台前半にたくさんの受験生がびっしり並んだはずです。

その中で450点に向かって一歩でも二歩でも前に出た者だけが合格を手にできるという厳しい戦いです。


狭い範囲に多くの受験生がいれば、数点の差で順位が大きく動くでしょう。

合否を分けたのは「実力の差」だけでなく、「いつもの実力が出せたかどうか」も大きかったはずです。

1番手校を目指す受験生は実力をつけるのは当然として、いつも通りの実力を出せるための訓練も必要でしょう。

公立前期の前に私立1番手校で「試験中の試合運び」の練習をしておくことが、公立の合格可能性を上げるはずです。



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2016-10-27 441.三者面談を成功させるために

こんにちは、さくらです。

まもなく11月、三者面談の時期がやって来ました。


受験校を決めていく秋の三者面談は生徒・保護者と先生との思惑のぶつかり合いです。

中学校の先生はたくさんの面談を経験してきている面談のプロです。

先生の言う通りに受験するならともかく、自分の意見を認めてもらわなくてはならない場合は綿密な作戦が必要になります。

そこで今回は「秋の三者面談を成功させるためのポイント」を書きたいと思います。



「三者面談の目的」


なぜ11月に三者面談があるのでしょう・・・

それは12月中旬に私立高校の入試相談があるからです。


以前も書きましたが、県内の私立高校には

学力試験で合否を決める学校 と

入試相談で(中学校の成績で)合否をほぼ決める学校 の2種類があります。


前者に属するのは上位校10校程度のみで、残る大半の学校は後者に属しています。

つまり大半の私立高校では12月中旬に入試の大勢が決してしまうのです。


中学校では入試相談に向けて「誰が、どの高校を受験するのか」リストアップしておく必要があります。

そのための最終確認が三者面談です。


中学校の進路指導では、安全校として「入試相談のある学校」を強くすすめられます。

入試相談でOKをもらえればほぼ合格が約束されるので、生徒も先生も安心して受験ができます。

ほとんどの生徒が入試相談を利用することになりますから、三者面談では「安全校を決めること」が最大の目的になるわけです。


ところが、「この面談で受験校はすべて決定して下さい」という言い方をする先生もいます。

わざわざ保護者に出向いてもらって面談をするわけですから、そこですべて決めてしまいたいと思うのも当然かもしれません。

もしも、安全校以外の志望校に迷いがあるのなら、先生にその旨をはっきりと伝えて相談にのってもらいましょう。


最近は安全校さえ決まれば、あとは自由にやってよいという先生も増えてきているようです。

受験校数についても以前ほど「多すぎる」と言わなくなってきているように思います。

(調査書の作成がパソコンに変わり、先生の事務的な負担が軽くなってきているせいもあるでしょう)



「単願の甘い誘惑」


三者面談では生徒と先生との間に意識の差が見られることがあります。

先生にはクラス運営をしていく上で、どうしても譲れないこともあるはずです。

先生側の考え(思惑)をあらかじめ知っておけば、その対策も立てやすくなるでしょう。


先生にとっての目標は「一人の脱落者もなく、クラス全員がどこかの高校に合格すること」です。

「合格する」という意味では、先生と生徒の希望は一致しています。


しかし、生徒の希望は「志望校に合格する」ことなのに対して、

先生の希望は「どこでもいいから合格する」ことなので質的には違いがあります。

先生は「いかに合格しやすいか」という点を重視して進路指導をしてきます。

前出の「入試相談のある学校」をすすめるのは当然でしょう。


その最たるものが私立高校の「単願(専願)」です。

単願でも不合格になることのある一部上位校を除けば、

入試相談で話が通れば、事実上そこで入試を終わらせることができます。

受験するのは「その学校のみ」になります。


先生にとって、単願は「確実な合格」と「最小限の受験校数」の2つを同時に実現する素晴らしい制度なのです。


生徒にとっても単願は非常に魅力的な「甘い誘惑」です。


受験が現実のものとして見えてくるこの時期、受験生は誰しも「今の実力」と「合格に必要な実力」のギャップに悩むものです。

成果の見えてこない受験勉強に焦り、プレッシャーに押しつぶされそうになります。

しかも、それは一朝一夕で解決するわけではなく、受験が終わるまで延々続いていくのです。

単願はその全てを一瞬のうちに解消してくれる救世主として受験生のもとにやって来ます。


しかし、上位校を目指す受験生にとって単願は身を滅ぼす「悪魔の誘い」です。

多くの場合、単願で内定がもらえる学校は本来の志望より低いレベルの学校です。

受験生は数か月間「楽をする」代わりに、高校3年間を「安売りする」ことになるのです。


また、早い時期に合格が約束されてしまうので、

一般入試を経て入学してくる生徒に比べて勉強量が少ないまま高校生になることになります。

入学段階からそんなハンデを背負っているようでは高校入学後の厳しい競争を勝ち抜くことはできません。

高校入学はゴールではなくスタートなのですから。


もっと長い目で見れば、「目標に向かって努力して成果を得る」高校受験という人生経験の場が無駄になることになります。

そんな形で高校生になってしまえば、次にやってくる大学受験や就職活動で苦労するのは目に見えています。

(人間は学習する生き物なので、一度楽して関門を通過してしまうと次も同じように何とかなるものだと甘く見てしまうのです)


もしも、学校の先生から単願の話が来たら安易に飛びついてしまわないでください。

「その高校に進学して本当に満足なのか」をよく考え、塾などに通っているならそちらでも相談してみるとよいでしょう。



「三者面談を成功させるために」


三者面談で最も大切なことは、「自分はこの高校に行きたい」とはっきりと伝えることです。

先生にとって最大の関心事は安全校です。

第1志望の学校だけでなく、安全校にしたい私立高校も必ず合わせて伝えましょう。

公立、私立とも受験したい学校をすべて挙げて(いわゆる併願パターンです)、先生の意見を聞くとよいでしょう。


私立は前期・後期を通しての併願作戦を先生に伝えましょう。

受験したい学校名だけを伝えても、先生は「前期だけだろう」と受けとってしまう可能性があります。

後期も受けるつもりなら「前期がだめなら、後期も受けます」と、はっきり伝えるようにしましょう。


安全校については前出のように入試相談が絡みます。

入試相談の基準と現時点での成績をもとに先生がアドバイスしてくれるはずです。

選択に悩むようならおすすめの学校をあげてもらいましょう。

(具体的な学校名は絶対に出してくれない先生もいらっしゃるようですが)


その上で第1志望の学校については自分の気持ちを強く伝えましょう。

公立高校が第1志望なら願書提出は2月です、現状で合格ラインにとどいている必要はありません。

冬休みごろまでは志望を下げずに「頑張れるだけ頑張る」くらいのほうが実力もアップできるでしょう。

その場合、「冬休み明けには最終判断をし、無理そうなら志望を下げる」などビジョンを明示して先生に理解を求めてください。


気をつけたいのは、必ず「レベルの高い方」を現在の志望校にすることです。

先生はレベルを下げる方への変更は歓迎してくれますが、レベルを上げる方(合格可能性が下がる方)への変更は嫌がります。

「今は薬園台志望だが、成績が上がったら県船橋を受けたい」というような話では先生は納得してくれません。


公立入試では問題の性格上、受験生の実力がほぼそのまま出ます。

実力が足りないのに無謀な挑戦をしても、よい結果が得られることはほとんどありません。

仮に奇跡が起きて合格を手にしたとしても、入学後には確実に苦労することでしょう。

最終的には実力相応の学校を受験するのがベストだと思います。


だからこそ願書提出のギリギリまで目標を高く持って実力アップに努めて欲しいのです。

もう一度書きますが、高校入学はゴールではなくスタートなのですから。


多くの中学生にとって、高校受験は自分自身の意志で決める人生最初の選択でしょう。

受験する高校が決まるということは、人生の第一歩を自分の足で踏み出したことになるのです。

それだけの重みを噛み締めて、よくよく「考えて」「話し合って」三者面談に臨んでください。



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2016-10-22 トピックス 公立前期選抜の選抜・評価方法

こんにちは、さくらです。

各公立高校の公式ホームページに「平成29年度の選抜・評価方法(予定)」が掲載されています。


前期・後期選抜の制度になって7回目ということもあり、前期選抜の選抜・評価方法に変更点のある学校は少数です。

(まだざっとしか見ていないので、もしかすると見落としがあるかもしれません)

ホームページには前期・後期ともに掲載されていますが、後期の選抜方法は全校同じなのであまり見る価値はありません。


1〜4学区の上位校では千葉東と八千代の2校で変更点を見つけました。


千葉東では、調査書の特別活動・部活動の記録・特記事項について顕著なものを5点満点で評価していたのですが、「5点満点で」が削除されています。

(つまり「点数化しないことにした」ということなのでしょう)

わずか5点だったら無くしても大勢に影響はないかと考えたのかもしれません。


八千代では、調査書の評定(内申点)を0.5倍にしていましたが、この「0.5倍」という表現がなくなっています。

(つまり内申点は「算式1の素点のまま使用することにした」ということなのでしょう)

内申0.5倍が近年のレベル低下の(もっと言えば、船橋東の後塵を拝するようになった)原因だと考えたのかもしれません。


八千代以外の内申点を1倍以外に設定している3校は以下のままで変更はありません。

千葉東  0.4倍

県船橋  0.5倍

船橋東    2倍


県千葉の選抜方法の「学力検査の成績および作文検査の評価により順位付けを行い」という文言も変更なしです。

(つまり、調査書の評定は順位付けしないということです)


調査書の特別活動や部活動、特記事項の評価など、細かい評価方法は高校によってまちまちです。

自分が志望している高校の選抜・評価方法は必ず見ておきましょう。


ただし上位校は基本的に学力検査重視です。

調査書で多少有利な扱いを受けても入試で十分な得点ができなければ合格できません。

選抜・評価方法を気にしすぎることのないようにしましょう。



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2016-10-05 440.併願パターンの研究<実践編>

「2017年入試版 千葉県公立上位校受験の手引き」を作りました

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440.併願パターンの研究<実践編>

こんにちは、さくらです。

今回は併願パターンの研究<実践編>として、具体的に学校名をあげて併願パターンを考えていきます。


ここでは、県船橋が第一志望で、私立の結果にかかわらず県船橋に合格したら進学するという受験生の場合を考えます。

東葛飾や千葉東を志望している場合も、ほぼ同じような併願パターンになりますので参考にしてください。

(佐倉、薬園台など公立2番手校志望の場合も、私立1番手校の部分が変わるだけで参考にできると思います)


今回も公立1番手校を「公立1」、私立1番手校を「私立1」などと略します。(詳しくは前回のコラムをご覧ください)



併願パターンの前に主な県内上位私立高校の入試日程(併願のみ)を確認しておきます。

(入試相談のある学校はコラム内で紹介する学校のみ記載しています)


前期選抜

1月17日 市川 専大松戸 日大習志野 成田 麗澤 千葉日大一 国府台女子

1月18日 昭和秀英 専大松戸 芝浦工大柏 麗澤 八千代松陰

1月19日 渋谷幕張 芝浦工大柏

1月20日 八千代松陰


後期選抜

2月5日 市川 専大松戸 成田

2月6日 昭和秀英 千葉日大一 国府台女子

2月7日 日大習志野



◎県船橋受験生の安全校


安全校は必ず合格できる学校でなくてはなりません。

公立1の受験生であっても、中学校の先生は入試相談のある学校の受験をすすめるでしょう。


県船橋受験生の場合、地理的に考えると安全校は八千代松陰というパターンが最も多いでしょう。

八千代松陰は1月18日と20日のうち都合のよい日を選べるようになっています。

20日に受験すれば県内での重複はまったくありませんから、日程的にも使いやすい安全校だといえます。

(前回も書きましたが、19日までに上位の高校に合格してしまえば八千代松陰は棄権してもよいのです)


女子なら国府台女子学院や江戸川女子を安全校に使えるので選択の幅が広がります。

国府台女子は前期のみ入試相談があります。

100%合格するわけではありませんが(今年の普通科併願の不合格は4名)、県船橋レベルの受験生が不合格になることはまず無いでしょう。


江戸川女子は入試相談を通せば2類での合格は約束されます。

(2類・3類は本当はローマ数字ですが文字化けするのでアラビア数字で記載しています)

3類で合格するためには入試でそれなりの得点が必要ですが、県船橋レベルの受験生ならクリアできるでしょう。

(国府台女子の選抜コースや八千代松陰のIGSコースも同様です)


江戸川女子は東京といっても江戸川を渡ってすぐの「ほぼ千葉」です。(国府台女子と京成線でわずか2駅違いです)

都外生向け併願推薦が県内私立前期の後(1月23日)にあるので併願作戦が立てやすく、県内の結果次第では棄権もできます。

また、手続き無しで公立まで待ってくれて延納金の必要もありません。(ただし、入学後の学費は東京価格です)


国府台女子、江戸川女子とも、早慶など難関私大の実績は私立2番手校に迫るレベルです。

考えようによっては、国府台女子や江戸川女子を安全校にすれば私立2の受験は必要ないともいえます。

女子校が嫌でなく、勉強面でも生活面でも厳しめの校風が嫌でなければ、両校はかなり使える学校といえるでしょう。



◎私立1と私立2を選ぶ


私立1は東邦が高校入試を止めたことで3校になりました。

17日市川、18日昭和秀英、19日渋谷幕張と試験日に重複はなく、入試難易度も明確な差があるため選ぶのは難しくないでしょう。


渋谷幕張はもはや「日本一の共学校」です、公立の次善校になるレベルではなくなっています。

公立と併願する学校ではなく、憧れて挑戦する学校でしょう。


市川と昭和秀英は「東邦の高校募集停止+5教科入試に変更」により、倍率や難易度に変化が生じる可能性があります。

東邦の影響を大きく受ける(受験生が多く動いてくる)可能性があるのは、試験日が同じ秀英のほうだと思われます。

受験生心理を考えても、東邦より入試難易度の高い市川より、低い秀英に動くほうが多いと考えるのが自然でしょう。

次善校をしっかり確保したいならば、私立1は6年連続で臨時定員増の昭和秀英と言いたいところですが、2008年以来の倍率3倍を超える厳しい入試になるかもしれません。


5教科入試の影響は、正直、ふたを開けてみないとわかりません。

ただ、私立1を併願する生徒は公立に向けて理科・社会を鍛えているはずですから、5教科になることはむしろプラス材料でしょう。

私立レベルの理社対策のしにくさはあるものの(過去問もないわけですから)、難関校レベルの問題が出てしまえば多くの生徒は解けないでしょうから、実際には基本問題の取りこぼしが合否の分かれ目になると思われます。

(理科・社会では差がつかない可能性もあるでしょう)


私立2は専大松戸、日大習志野、芝浦工大柏のいずれでもよいでしょう。

併設大学の関係で専大松戸は文系志望が、日大習志野と芝浦工大柏は理系志望が多いといわれています。

しかし、高校段階では気にするほどの違いはないと思ってよいです。


あえて言うなら、日大習志野は理工学部キャンパス内にあるので大学の様子を日常的に見ることになります。

大学の様子を目にしていれば理工系への興味をそそる生徒も出てくるでしょう。

(そのせいかはわかりませんが、日大習志野はこの3校の中で併設大学への進学率が最も高くなっています)


専大松戸はE類とA類が選択できるので、E類で合格することで多少の達成感を得ることができます。

県船橋受験生の場合、私立1の合格が得られないことも少なくないので、専松E類は単なる次善校以上の満足感をもたらしてくれるでしょう。

ただし、専松E類のようないわゆる「特進クラス」では部活動や指定校推薦などに制限があることが多くなっています。

出願する前にしっかり確認しておきましょう。


芝浦工大柏も2015年からグローバル・サイエンスクラスを設置しました。

ジェネラルラーニングクラス(普通クラス)へのスライド合格があるので、専大松戸E類と同様の使い方ができるでしょう。

同校は2017年から5教科と3教科を選択できるようになりますが、今までとどの程度の変化があるのかはやってみなければわかりません。


専大松戸と芝浦工大柏は前期入試が2日間あり、「1日のみ」か「2日とも」かを選ぶことができます。

公立1志望の受験生なら2日とも受験する必要はほとんどないと思いますが、公立2志望なら日程が許せば2日とも受験すると安心でしょう。


日大習志野は他の2校と異なり試験が1日だけです。

スライド合格などのない一発勝負のため入試の透明度が高く、レベルの読みやすい学校です。

前期は例年1.5倍強の倍率でおおむね実力どおりの結果が出ます。


佐倉・成田方面の受験生なら、私立2として成田を選択するのも悪くありません。

倍率があまり高くならないので(前年は1.34倍)、合格の見込みやすい次善校になります。



◎私立後期をどうするか


ところで、併願パターンを考えるとき「私立後期を受験するのか」ということが重要になってきます。


千葉県の公立共通問題には「得点しにくい問題」が含まれており、高得点が必要な上位校では相当な勉強量が必要です。

しかし、私立後期と公立前期(2月13・14日)との間は1週間ほどしかなく、十分な公立対策を行うことは容易ではありません。


そのため、公立が第1志望なら私立後期は思い切って「切り捨てる」のもよい作戦です。

県内私立を結果にかかわらず前期で終えるようにすれば、3週間以上の時間を公立対策(特に理科・社会)にあてることができます。


県内私立の後期選抜は年を追うごとに合格者数が減っており、二次募集(欠員募集)的な色彩が強くなっています。

渋谷幕張や芝浦工大柏が2017年から後期選抜を止めることを見ても、後期選抜の存在意義が薄くなっていることがわかります。


公立対策が手薄になるリスクを負ってまで後期を受験する価値は見出しにくくなってきているでしょう。

(もちろん価値の感じ方には個人差があります)

理科、社会の仕上がり具合にもよりますが、私立は前期で終了させて早めに公立対策に切り替えるのが得策だと思います。


ただし、昭和秀英は後期も5教科になるので理社の対策が手薄になる心配はありません。(市川は後期は3科なのでダメです)

前出のように公立前期まで3週間以上試験が空くので、入試の感覚を養っておくという意味でも「秀英後期リベンジ」という作戦は悪くないでしょう。



◎理想的な併願パターンを考える


千葉県の私立上位校には悩むほど選択の余地はありません。

私立1・私立2・私立3(安全校)のうち決めやすいものから、とにかく決めてしまいましょう。

ひとつ決めてしまうと、日程的に残りはほとんど自動的に決まってしまいます。


入試相談のある私立3(安全校)は地域性や中学校の成績で限定されるので決めやすいでしょう。


例えば、安全校として国府台女子を選択すると、私立1は2日目の昭和秀英に限定されます。(もちろん3日目に渋谷幕張を受けてもよいですが・・・)

国府台女子が安全校なら必ずしも私立2を受ける必要はないので 17日 国府台女子、18日 昭和秀英 でOKです。

私立2を受験したい場合は3日目に芝浦工大柏を入れることになるでしょう。


安全校を八千代松陰(20日)にした場合は、初日から3日目まですべて空くので思いのままに受験ができます。

実力に自信があるのなら 17日 市川、18日 昭和秀英、19日 芝浦工大柏、20日 八千代松陰 という強気の受け方もよいでしょう。

もっと自信があるなら「市川、昭和秀英、渋谷幕張、八千代松陰」でもOKです。


千葉方面に住んでいる人は私立2は日大習志野のほぼ一択でしょう。(専大松戸や芝浦工大柏には通学しにくいですから)

この場合も初日が先に埋まるので私立1は昭和秀英になります。


私立1の合格をできるだけ確保して県船橋の受験に望みたいのであれば、私立1は市川より昭和秀英がよいでしょう。

その場合は 17日 日大習志野or専大松戸、18日 昭和秀英、20日 八千代松陰 というパターンが一般的だと思います。

女子であれば 17日 国府台女子、18日 昭和秀英 でもよいですし、 18日 昭和秀英、23日 江戸川女子 でもよいでしょう。


いろいろと書き連ねてきましたが、学校選びは「本人の希望」が何より大切です。

特別な思い入れのある学校があれば、その学校を受験しましょう。

「合格しやすいから」という理由だけで学校を選んでしまうと、受験勉強に対するモチベーションが下がってしまいます。


思い入れのある学校を中心に組むのが、あなたにとっての「理想的な併願パターン」なのです。



※追記

私の考える併願パターンを書きましたが、考え方には個人差があります。

最終的な決定はご自身(ご家庭)の判断で行ってください。

また、この時期は説明会に参加されている生徒や保護者のほうが、私より最新の情報に詳しくなっています。

各高校についての詳しい情報を私に尋ねないようにお願いいたします。



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