一昨日（８日）に終了した公立前期選抜の志願状況が新聞に出ました。
さっそく上位校（普通科）の志願者数と倍率を見てみましょう。
（ ）内は（昨年、一昨年）の数字です。
県千葉 ５１３名 （５６８名、６２１名） ３．５６倍 （３．５５倍、３．８８倍）
県船橋 ５１０名 （５２７名、５５５名） ３．０４倍 （３．７６倍、３．９６倍）
東葛飾 ６４７名 （５４０名、４９４名） ３．３７倍 （３．００倍、３．０９倍）
千葉東 ５１８名 （６１０名、５２０名） ２．７０倍 （３．８１倍、３．２５倍）
佐倉 ４５９名 （５０２名、５２２名） ２．３９倍 （３．１４倍、３．２６倍）
薬園台 ４６２名 （４４４名、４６０名） ２．７５倍 （３．１７倍、３．２９倍）
市千葉 ４３７名 （５４１名、４６１名） ２．６０倍 （３．８１倍、３．２５倍）
県柏 ３２３名 （４３１名、３６７名） １．９２倍 （３．０８倍、２．６２倍）
見事なまでに、今までのデータがあてにならない動きになっています（笑）。
今年は前期の定員枠が６０％になっていますから、志願者数が変わらなければ定員増のぶんだけ倍率は下がることになります。
倍率だけ見て「去年より下がってる、ラッキー」とは必ずしもいえませんから（そのぶん後期が怖いです）、心しておいて下さい。
公立御三家では、県千葉が昨年比−５５名と「定員減が敬遠された」のがわかります。
しかし、県千葉からの流れ先と思われた県船橋は−１７名とほぼ昨年並みとなっています。
ただ、東葛飾が＋１０７名と大躍進しているので、県千葉→県船橋→東葛飾という流れの中で、県船橋は流入と流出が相殺されているのかもしれません。
だとすると、受験生のレベルは昨年より高くなっているはずなので、志願者は変わらなくとも厳しい入試になるのかもしれません。
それにしても、東葛飾の３ケタ増はびっくりです。
昨年、臨時クラス増で志願者が増えたにもかかわらず、さらに１０７名増とは尋常ではありません。
前出の県千葉からの流れでいえば、３校のレベル差という要因以外にも、県千葉・県船橋が前期での内申比率を下げていますから、内申の良い生徒が「内申を活かせる」東葛飾に動いたとも考えられます。
また、第３学区の２番手校である県柏が−１０８名と大幅減になっているので（見かけ上は、県柏から東葛飾に大挙して移ったように見える数字です）、常磐線沿線に限っては「強気の出願」が見られているのかもしれません。
東葛飾と県柏は、他の学区の１番手校と２番手校よりも差が開いているので、定員が多い前期には「東葛に挑戦しよう」という生徒が多かったのかもしれません。
千葉東は、上位校唯一の独自問題が敬遠されたのか−９２名となっています。
ただ、昨年は大当たりの年だったので、昨年との比較は正しい判断ができないかもしれません、一昨年と比べればほぼ同数ですから思ったほど影響はなかったというべきでしょうか。
２番手校では高倍率の常連だった佐倉が−４３名と減少しています。
２番手校の中では人気・実力ともに突出してきていただけに、少し敬遠され始めているのかもしれません。
薬園台は＋１８名とほぼ昨年並み、新校舎効果で人気爆発ぎみだった市千葉は−１０４名と、昨年の高倍率から敬遠された感じです。
前出の県柏は東葛飾への「強気出願」に加えて、小金の制服廃止復活による人気上昇に流れたのかもしれません。
※訂正しました
地域事情といえば、第１学区は県千葉−５５、千葉東−９２、市千葉−１０４と軒並み減らしています。
第２学区は県船橋−１７、薬園台＋１８、第３学区は東葛飾＋１０７、県柏−１０８ですから、第２学区の動きのなさが目立ちます。
学区間の受験生の流れの中で第２学区が通り道になって、結果的にほとんど増減が無いのかもしれません。
もっと書きたいことはあるのですが、今日は時間がないので、また改めて気になる点などを書きたいと思います。
公立前期は志願変更がありませんから、発表されたこの倍率で前期選抜が行われます。
出願した学校によって倍率の高低はあると思いますが、あなたの出願した学校が「あなたの志望校」です。
倍率などは気にせず、実力が１００％出せるよう、残り５日間努力を重ねて下さい。
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