こんにちは、さくらです。
前回は県千葉高校の「内申点」のめやすを探ってみましたが、今回は県船橋・東葛飾・千葉東を一気にまとめてしまいます。
(データ数から考えて、多少なりとも信頼性のある情報が取り出せそうなのはここまでと考えています。4校以外で期待していた方、申し訳ありません)
内申点はすべて「算式1」により修正したものです。
県立船橋高校 (データ数・・・前期 合格7件 不合格6件、後期 合格5件 不合格2件)
「合格者の内申点」
前期 最高 133点 最低 119点 平均 126.1点
後期 最高 130点 最低 112点 平均 121.0点
前期・後期合計の平均内申点 124.0点
内申点の分布
130点〜 ・・・・・・・・ 前期3件、後期1件、合計4件
125点〜129点 ・・・ 前期1件、後期1件、合計2件
120点〜124点 ・・・ 前期2件、後期1件、合計3件
115点〜119点 ・・・ 前期1件、後期1件、合計2件
110点〜114点 ・・・ 前期0件、後期1件、合計1件
「合格者の学力検査の合計得点」
前期 最高 453点 最低 421点 平均 436.0点
後期 最高 446点 最低 418点 平均 432.2点
合計得点の分布
前期 後期
450点台 1件
440点台 1件 1件
430点台 3件 2件
420点台 2件 1件
410点台 1件
前期・後期合わせた合格者の平均内申点は124点(1科目平均4.6点)と、県千葉とわずかに3点差となっています。
県船橋の前期は「内申点が0.5倍」になりますが、このデータをみる限り内申に不安がある生徒の合格は容易ではないでしょう。
県船橋でも、合格を狙うのなら内申点は「120点以上」は欲しいところです。
前回も書きましたが、「公立共通問題」と「内申点」の間にはかなり強い相関がありそうなので、内申点の比率を下げても、高校側が期待するような入試結果にはなっていないのではないかと思います。
(「内申より実力を」と本気で考えるのなら、千葉東のように独自問題を実施すべきでしょう)
ただ、内申比率を下げることで、受験生や保護者に「学力重視の学校」というイメージを与えることはできます。
結果的に、「内申に不安がある」というよりも、「試験の実力に自信がある」受験生が集まることには寄与しているでしょう。
次に取り上げる東葛飾と学力検査の得点を比較すると、県船橋がかなり上回っているのはそういったイメージ戦略の結果かもしれません。
「学力検査の平均点」を見ると、県千葉では後期のほうが10点近く高かったのに、県船橋ではむしろ後期のほうが低くなっています。
県千葉は前期合格者と後期合格者のレベル差が小さく、県船橋は差が大きいと考えてよいのでしょうか。
(前期では県千葉と県船橋のレベル差は小さいのに、後期では差が大きいともいえるでしょう)
東葛飾高校 (データ数・・・前期 合格7件 不合格7件、後期 合格6件 不合格2件)
「合格者の内申点」
前期 最高 132点 最低 112点 平均 124.1点
後期 最高 128点 最低 113点 平均 120.2点
前期・後期合計の平均内申点 122.3点
内申点の分布
130点〜 ・・・・・・・・ 前期1件、後期0件、合計1件
125点〜129点 ・・・ 前期3件、後期2件、合計5件
120点〜124点 ・・・ 前期2件、後期1件、合計3件
115点〜119点 ・・・ 前期0件、後期2件、合計2件
110点〜114点 ・・・ 前期1件、後期1件、合計2件
「合格者の学力検査の合計得点」
前期 最高 430点 最低 406点 平均 419.9点
後期 最高 428点 最低 410点 平均 419.8点
合計得点の分布
前期 後期
430点台 1件
420点台 2件 3件
410点台 3件 3件
400点台 1件
前期・後期合わせた合格者の平均内申点は122.3点と、県船橋よりわずかに低くなっています。
東葛飾もオール4(108点)を割るような生徒では厳しいでしょう。
(東葛飾は内申点の圧縮をしないので、内申に不安のある受験生は元々少ないかもしれませんが)
東葛飾でも、合格を狙うのなら内申点は「120点前後」は欲しいでしょう。
千葉東高校 (データ数・・・前期 合格8件 不合格4件、後期 合格6件 不合格0件)
「合格者の内申点」
前期 最高 138点 最低 109点 平均 119.9点
後期 最高 135点 最低 105点 平均 124.7点
前期・後期合計の平均内申点 121.9点
内申点の分布
130点〜 ・・・・・・・・ 前期2件、後期1件、合計3件
125点〜129点 ・・・ 前期1件、後期3件、合計4件
120点〜124点 ・・・ 前期0件、後期1件、合計1件
115点〜119点 ・・・ 前期2件、後期0件、合計2件
110点〜114点 ・・・ 前期2件、後期0件、合計2件
105点〜109点 ・・・ 前期1件、後期1件、合計2件
「合格者の学力検査の合計得点」
前期 最高 435点 最低 386点 平均 417.4点
後期 最高 432点 最低 403点 平均 416.2点
合計得点の分布
前期 後期
430点台 2件 1件
420点台 3件 1件
410点台 1件 2件
400点台 1件 2件
390点台
380点台 1件
「合格者の前期独自問題(150点満点)の合計得点」
最高 100点 最低 80点 平均 88.4点
上位校唯一の独自問題は、例年「時間が足りなくなる問題」で共通問題よりも大きく差がつきます。
(取れない人はとことん取れない問題で、科目によっては0点もあり得ます)
合格者平均点は88.4点ですが、不合格者の平均点は58.3点と30点もの差となっています。
独自問題でこれだけ差がつけば、「0.4倍になる内申点」による差など吹き飛んでしまうでしょう。
前期・後期合わせた合格者の平均内申点は121.9点と、東葛飾とほぼ並んでいます。
千葉東の前期は「内申点が0.4倍(135点×0.4=54点)」で「独自問題」もあるので、内申の比率はかなり低くなっています。
(内申54点+共通問題500点+独自問題150点の配点です)
そのせいか、合格者の内申点の分布は100点台〜130点台までかなりばらけています。
前期の平均内申点のほうが低いのは、前期では「内申点を持っていても生かせない」ことの証明でしょう。
前期では県千葉や県船橋を受験した生徒が、後期で移動して来ることも後期の内申が上がる原因かもしれません。
千葉東では、独自問題に自信があれば前期は110点程度でもよいでしょう。
(あの独自問題に自信がある人はそうそういないと思いますが)
後期で合格を狙うのなら内申点は120点前後は欲しいところです。
公立1番手校ではオール4程度の内申点では厳しいのが現実です。
まもなく1学期の中間試験を迎える時期ですが、内申に不安がある人は受験勉強と同時に定期テスト対策も手を抜かないようにしましょう。