羅生門・鼻-芥川龍之介-

羅生門・鼻 (新潮文庫)

羅生門・鼻 (新潮文庫)

これも読んだのは画像のものではないのですが、見つからなくて同じ新潮社なので載せておきます。

コトバが私には難しすぎて分からないもの盛り沢山、完末に訳注をつけるならどこから出してきたお話かだけじゃなくて今では珍しい単語の意味も付けて欲しかったです・・・。

以下、それぞれの感想↓

羅生門…流石です。人の心の移り変わりと、何と言ったらいいか語彙が少なくて分からないのですが、別のものとが絶妙です。
これだけ少ないページ数でほーっとさせられるのは、やっぱり私が読んだ中では芥川作品だけです。

鼻…こちらも人間の不思議な心理。
  ただ、こんなに分かってしまっては人間として切ないなーと、思いました。

芋粥…やっぱり叶えない方がずっと幸せな夢ってあるんでしょうね。
   それを支えにして生きる、というのも虚空を目指して生きるようで切ない気もしますが、私にとっての「芋粥」って何だろう、と・・・。
まあ少女にとっての白馬の王子様のようなものですかねえ。実際そのくらいのロマンティストがどのくらいいるかって話でもありますが・・・

ただ、個人的にはロマンティストに生きれれば本望です。

運…こんな運もあるとは、そっかそうだよなあやっぱり芥川さんはすごいなあなどと。ちなみに、私なら老人と同じくこんな運は真っ平です。

袈裟と盛遠…私にはまだ分かりませんね。

邪宗門…芥川作品にしては長いなあ、どんな終末が待っているんだろうと思いながら読み、もうそろそろ一番の盛り上がりだなと思ったところで最後に出てきたのが
(未完)
の文字…。
えぇええと。
ちょっとやっと若殿がいいところに登場したところで切らないで下さいよ、未完なら未完でいいので載せないで下さいよ。
はあ。未完の作品載せていいんですか?
著者本人もこんなん載せて欲しいと思っているんでしょうか。

好色…「侍従!お前は平中を殺したぞ!」に笑。
   最後の「・・・事実である」は流石です。
でも何気に誰でも、平中のように極端でなくても恋ではなりがちなものですよね。

俊寛…これは分からない単語が出過ぎて私には俊寛の話す内容が今一理解できませんでした。
ただ政治の話など、なんとなく分かります…なんとなく。