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群馬県デザインアート倶楽部とは、群馬県内唯一の“アート系”社会人サークル
活動拠点は高崎市。代表者は汐月歩夢(しおつきあゆむ)。
活動日は月1、2回のゆったりとしたペースで週末(土曜か日曜)中心とし、リピート率の高いメンバー制を採用。

県内および東京都内のアートイベント(美術、演劇、映画)巡り体験型ワークショップ
メンバーお薦めの映画を語るお茶会を中心に交流オフ会主催。18歳以上で定職に就き、
アート全般に興味や関心があれば男女不問、芸術、美術の知識、経験必要なし。入会金年会費不要。

本物の作品に出合う機会を提供し、休日の楽しみを広げ、新しい出会いや感動を共有したいという想いでボランティア運営中。
(注意)活動参加費は、演劇などチケット取得が必要な活動のみ事前徴収あり

新規参加を検討されている方は、不安や疑問があれば“オンライン参加申込み”から気軽に問い合わせください。

群馬デザインアート倶楽部



2015-07-26 会長から皆様へ このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

お久しぶりです。

暑い日が続きますが、元気で活躍されていますか?

数年ぶりに皆様と一度会って、会話をする機会を作ってみます。

フェイストゥフェイスの同窓会だと思って参加してみてください。

7年間の時間の流れを感じながら

楽しい時間を過ごしたいと思っています。

まずは、一歩 止まっていた時間の針を進めてみます。

そこから何かの化学反応が起こればいいなと、願いを込めて。

また・・・

参加の意思表示を頂いたにもかかわらず

サークル活動から距離を置いていたため

長らく連絡が出来ず

ご迷惑をおかけした皆さんにも禊と思い

この機会にお返事を送らせて頂きました。

大人数の方が楽しめる会になると思うので

気が向いたら友人や家族で参加ください。

ではでは、当日お会いしましょう。

詳細は、ネットでは書かず、メールにて報告致します。

2011-02-12

映画 あしたのジョー 新作映画批評 泪橋、みんなで渡れば怖くない ネタバレあり

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20世紀少年 3部作』、『宇宙戦艦ヤマト実写版』とトンデモ原作レイプが続く邦画界ですが、ここにまた新たな実写化作品が公開されると聞いて、勢い余って公開初日に観に行ってしまいました。劇場はイオン高崎。4番スクリーンで上映。ここは200人以上収納できる大きな箱なのですが、外は雪がチラつく天気で劇場は4割入り。明らかにジャニタレ目当ての若い女性客と白髪で加齢臭漂う中年客層が2分していた。

あしたのジョー(ウィキペディアより) あらすじ

東京山谷ドヤ街に、ふらりと1人の少年が現われた。矢吹丈(ジョー)と名乗るその少年に一方的にたたきのめされたアル中の元ボクサー・丹下段平は、その動きから天性のボクシングセンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げんと奮闘する。しかしジョーは、ドヤ街の子供たちを引き連れて乱行を繰り広げた揚げ句、自分に向けられる段平の情熱を利用して犯罪に手を染め、警察に逮捕されて鑑別所・少年院へと送られてしまった。

ある日、少年鑑別所のジョーあてに、「あしたのために」の書き出しで始まる段平からのはがきが届く。その内容は、左ジャブの打ち方から始まるボクシング技術の講義であった。時間と体力を持て余していたジョーは、そのアドバイスに従ってボクシングの練習に身を入れるようになり、やがて自分のパンチの切れが、今までと比べ物にならないほど向上してゆくのを実感する。野菊島の東光特等少年院での、ライバル・力石徹との宿命の出会いを経て、ジョーは本格的にボクシングの道へと足を踏み入れることとなった。

その後、ジョーは強敵カーロス、金竜飛らとの対戦を乗り越え、世界チャンピオンの座を賭け最強のボクサー・ホセとの闘いに挑む。パンチドランカーに冒されていたジョーは、善戦むなしく判定負けを喫し敗れ去る。灰のように真っ白に燃え尽きたジョー。しかし、その顔には満足げな微笑みがあった。

今回の劇場実写映画の物語は文庫本1巻から5巻までを消化する形で構成されており、矢吹ジョーには山下智久、宿命のライバル 力石徹には伊勢谷友介。そして丹下ジム会長 丹下段平には本格実力派の香川照之といった布陣。ジョーと力石の対立と友情を縦軸に、人生のどん底から泪橋を逆に渡り、拳ひとつで這い上がっていく漢(オトコ) 矢吹ジョーの生き様を描く。

観賞後まず思ったのは、2時間25分も上映時間はいらない。ハッキリ言って長すぎ。同日公開の映画『太平洋の奇跡よりも長い上映時間に不満。物語は漫画を知らずとも分かるような工夫がみられ、スポーツに命を賭けた男同士の友情ドラマとして楽しめる。開始早々興ざめしてしまったスペースバトルシップ ヤマトとは違った。

役者陣では、主役の山下智久の演技はこの映画ではよくわからなかった。巧くもないし下手とも言えないレベル。彼のアイドルとしての魅力が、矢吹ジョーの魅力には繋がっていなかったのが残念。肉体改造の頑張りは認めるが、山下の演技では存在感が足りない気がした。アイドルで常に女性からキャーキャー騒がれている彼では、血と汗が似合わないのがその理由。

逆にスリムマッチョ伊勢谷友介が演じる力石徹香川照之が演じた丹下段平(アニメ版を完コピ)の怪演がこの作品の魅力。とくに、丹下段平の特殊メイクは凄いの一言。肝心のボクシングシーンは、パンチが当たった瞬間をストップモーションで表現したり、リングの周囲をグルっと回り込むようなカメラワークを用いたり、技術で見せ方を工夫していて面白く見れる。しかし、ところどころ試合中の場面でひと手間加えていないシーンがインサートされると間抜けな感じがした。両者がノーガード戦法を撮る場面とか、もう少しアングルやフィルムの繋ぎで工夫が欲しかったところ。

また良くも悪くも人気漫画原作を踏襲する弊害も見ていて感じた。後楽園ホールでの力石との試合。観客席を映すシーンで、貧乏人のドヤ街の人たちが応援に来ているのは良いとして、割烹着を着たおじちゃん、おばちゃんが中華鍋やお玉をもって応援しているのはどうかと思うし、試合中ボコボコに殴られていながら、試合後のシーンになると顔に傷がほとんどなくなっているのはどうか、と思った。またウルフ金石との試合でビデオ再生シーンがおかしいなど、作品の雑な部分も多い。文句も言ったが漫画原作つきという括りで考えれば映画化は成功だと思う。ただし映画として採点するならば及第点65点。

あしたのジョー 劇場版〔Blu-ray〕

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あしたのジョー - goo 映画
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映画 ザ・タウン 新作映画批評 久々に手に汗握るクライム・サスペンス ネタバレあり

The Town movie review - www.WatchOnlineMovie.co.uk

情報量過多なクライムサスペンス映画『ザ・タウン』。銀行強盗を繰り返す窃盗団一味をテーマに、犯罪件数が多いボストンという街が抱える“闇”を多重構造的な物語で描く作品。上映時間2時間15分が“あっ”という間に感じられるほど、情報密度が濃く、1800円払う価値があると感じた。この映画の監督であり、主演したベン・アフレックの再評価は間違いない。

あらすじ(ウィキペディアより)

年間300件以上の銀行強盗事件が起こる街、ボストン。ダグはそこで幼馴染たちと共に結成した銀行強盗団のリーダーをしており、自分の行いに信念を持っていた。しかしある日、ダグが襲ったとある銀行の女性支店長クレアに出会ったことで彼の心が揺らぎ始めた。一方でFBIのアダムによる捜査が強盗団に忍び寄る。

The Town Movie

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最初の銀行強盗シーンからタイトルに至るまでのヒロイン クレアとのファースト・コンタクトのシークエンスはまったく無駄なカットがなく、物語上重要となる幾つかの伏線(クレアが通報するのを知りながら見逃すダグの冷静且つ鋭い観察眼や犯罪を犯しながら危害を加えようとはしない彼に残る正義感、ジェムの首にあるタトゥーをクレアが見るカットなど)が張られていて、後半これらが物語上重要な意味を帯びてくる。

ベン・アフレックが演じるダグは、父親が刑務所、母親がヤク中で首つり自殺(彼自身は失跡したと思っていた)など少年時代の消すことのできない不幸な生い立ちを背負って生きている。物語冒頭で銀行強盗した際に支局長だったクレアを誘拐しのちに彼女と恋仲になるという複雑な役柄だが強面なベン・アフレックしか演じられないといってもいいハマリ役でとっても魅力がある。

物語の序盤から多くの伏線が張られ、後半になるに従いそれらが順序良く回収されていくので、これだけの情報量を抱えながら見誤る心配がないのが凄い。仲間ジェムと口論になる場面で明かされる彼が9年間服役した訳や父親スティーブンと花屋ファーギーとの確執、そして明かされる母親失跡の謎。最後に爆発するファーギーへの怒り。FBIアダムからクレアに知らされる“ダグのもうひとつの顔”、“最後の仕事”を前に現れるクリスタとの関係など多数の登場人物が抱える消し難い過去にスポットを当ててみせる余裕すらある。このように見逃せない場面や考えさせられる場面が目白押し。それらが複雑に絡み合い、中盤の緊迫したカーチェイスや最後のレッドソックス本拠地フェンウェイ・パークを舞台にした大銃撃戦などアクションシーンに厚みを増していく。

ジェムがハチの巣にされ絶命した後で、双眼鏡に映るFBIに囲まれたクレアとの会話が泣ける。“よく晴れた日”の合言葉で、すべてを理解するダグ。そして、愛した人クレアへ残した贈り物と同じ地球のどこかで人生をやり直しているダグのシルエットが映り、映画は幕を下ろす。久しぶりに手に汗握り、絶えず緊張が走る物語。最後も希望と救いに着地して終わるので、観賞後非常に満足できる結末だと思います。

ザ・タウン - goo 映画
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2011-01-29

映画 リミット 新作映画批評 シチュエーション・スリラーの傑作 アメリカを皮肉った生き埋め棺桶映画 ネタバレあり 

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評価が高いことは重々承知。しかし、群馬ではどこの映画館も上映してくれないので観れないのかなぁ、と思っていた映画『リミット』がブレビ伊勢崎2週間限定上映との報を聞きつけ、妻と一緒に観賞遠征。

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起きたら口は猿轡、両手を縛られ棺桶の中。持ち物は携帯電話とライターという最悪シチュエーション脱出劇。期待にそぐわぬ完成度。

物語冒頭から数分間真っ暗な画面と息遣いだけが響き渡り、非日常の異様な光景が展開。劇場にいる観客も真っ暗闇の中。物語に集中させ主人公の置かれた状況を疑似体験させ演出が秀逸。。開始5分で、スゴイ映画と直感。

映画ジャンルで言えば、シチュエーション・スリラー。『ソウ』シリーズや『フォーン・ブース』などがある。それらと一線を画しているのは社会風刺的な毒気のあるブラック・ジョークを伏線にしているところ。

ソウ 【廉価版1,890円】 [DVD]

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あらすじ(ウィキペディア)

イラクでトラックの運転手をしているポール・コンロイがある日何者かに襲われ、気がつくと棺の中に入れられ、どこかに埋められていた。彼は手元にあるいくつかの道具を使って脱出を試みる。

狭い棺桶の中での携帯電話を使った会話劇で成り立っているため、物語全編に渡り登場する人物はライアン・レイノルズが演じる主人公ポール・コンロイただひとり。

彼の目線や顔の表情、様い棺の中での身体の隅々を用いた名演(熱演)なくしてこの映画は成り立たなかっただろう。

冒頭から真っ暗な地中に生き埋めにされた男ポール。棺には携帯電話とライター、薬、酒しかなく(中盤に犯人が意図的に残した電池の切れかかった懐中電灯、ナイフ、メモを発見)、これで約90分の上映時間。物語も映画の上映時間と共に進行していくので『24』のようにプチリアルタイム臨場感もある。

脚本が練られているので、最後の種明かしまで、よくココまで考えたなと言う事態が次々に出現。携帯電話を用いた会話劇の妙が面白い。何箇所か不幸を笑ったよ、笑うしかないじゃん。拉致された場所はイラクバクーク。進行に伴い徐々に明らかになるが、民間企業CRT社のトラック運転手として働いていたポールは、何者か(テロ犯)に襲撃され仲間を殺され生き埋めにされてしまった。

国防省に助けを求めても、お役所仕事たらい回しにされ、妻のリンダに電話すると留守番電話。犯人からは500万ドル(最終的には100万ドル)の身代金を時間内に要求され、状況は悪いまま。

誰を信じていいのか分からないマークは、かろうじて通話の出来たFBIテロ対策専門員の話を同じ状況下に置かれた人物“マーク・ホワイト”を救った話を聞かされる。彼は、マーク・ホワイトって棺に落書きするほど藁をもつかむ気持ちで信じるが、これがラストシーンの大きな伏線になっているのでこの名前を要チェック。

酷使するので携帯電話の電池は徐々に減り、棺に出来ている穴から蛇が入ってきて命を脅かされるシーンは足をもぞもぞと蛇が這い恐い。

携帯をGPS逆探知して助けるどころか、アメリカ空軍はイラク空爆し生き埋めにされた棺が壊されるし、しびれを切らした犯人はCRT社の同僚女性を殺害した動画(脳天に向かって発砲)を送ってくるし、早く指を切断して動画を撮れ!とか常軌を逸した要求ばかり。脱出できるどころか状況は悪化していく。

終盤になり、死期を悟った主人公は介護センターにいる母親に電話するが母親は痴呆になり今にも命が消えそうな息子のことがわからない、せつない。またポールが命を賭けて働いていた民間企業CRT社はブラック企業テロ犯に拉致されたポールを助けるどころか、自分たちは関与していないと会社の保身を優先しでっち上げた嘘(その嘘は殺されたCRT女性社員とポールに肉体関係があったというデタラメ。Fuck You!!)を口実にを強制解雇。最悪。

最後、ではポールは助かったのか?助からなかったのか?

答えは助かりません。衝撃的な結末でした。

空爆のおかげで棺を壊され身体まで砂に埋まってしまったポールに対して、もうすぐ救助してやると言い続けてきたあのFBIテロ対策員はポールと勘違いして“マーク・ホワイト”の墓を探し当てていたのです!!ポールはそのまま砂に埋もれてあの世行き〜。マーク・ホワイトは、助けたのではなかったのか?

ここの解釈がハッキリ説明されていないので推測するのが難しいが、前後の文脈を考えるとポールと同じ境遇で拉致された人物がマーク・ホワイトで、彼も救助を要請していたためにとっさに出された名前だったと考えられる。つまり、アメリカ政府の姿勢としてテロ犯と断固戦う姿勢を体面上崩せないため、イラクで拉致されたアメリカ人は誰も救助してもらえない、ということを皮肉をこめて描いていると解釈した。

地中に埋められているのに効率よく携帯電話がかかってきたり(理由の説明はあるにせよ)、都合よすぎる展開もないわけではない。それを差し引いても良くできた映画だと僕は思いました。

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映画 キック・アス 新作映画批評 ヒット・ガール最狂アクションに酔え!! 2010年度映画秘宝ベスト1映画 ネタバレあり

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あらすじ(ウィキペディアより)

デイヴ・リゼウスキ(アーロン・ジョンソン)は、コミックのスーパーヒーローに憧れるギーク少年。そんな彼は自分で本物のヒーローになろうと思い、ネットで買ったスーツを着て活動を開始する。しかし、何のスーパーパワーも持たない彼はあっさり暴漢に刺されて車に轢かれ、病院送りとなる。そのときにスーツを隠す目的で裸になった為にゲイ疑惑が沸騰してしまい、それをきっかけに学校一の美少女のケイティ(リンジー・フォンセカ)と接近する。

その後も活動を続る彼は、あるとき見物人から撮影された際に自らをキック・アスと名乗る。動画はやがてYouTubeにアップされて話題を呼び、さらにデイヴはキック・アス名義のMySpaceアカウントを取得する。

ある日、ケイティが麻薬の売人によって悩まされていることを知り、デイヴはキック・アスに連絡するよう助言する。さっそく連絡を受けた彼はその売人が居るアパートに乗り込むのだが、多勢には敵わずピンチ陥る。そこへ自身と同じようにヒーローコスチュームを着たヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)が現れ、瞬く間に売人たちを殺してゆき、さらには彼女の父のビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)も登場する。ダディは、自分を陥れ、妻を自殺に追い込んだフランク・ダミコ率いる犯罪組織を壊滅させるため、娘のミンディに戦闘技術を叩きこんでいたのだ。そして後日、売人たちを全滅させたのはキック・アスであると勘違いしたダミコは部下に彼を殺すよう命じる。

先週から群馬でも上映が開始された映画『キック・アス』。本屋を3軒梯子して手に入れた雑誌映画秘宝3月号の特集“2010年度映画秘宝ランキング”で堂々のベスト1に輝いた作品。アメコミオタクの主人公と元警察官である父親から銃器の扱いを叩きこまれた美少女が世のため人のためコスプレヒーローに扮し、“本物の悪党”と文字通り身体を張った死闘を繰り広げる熱血物語。

物語冒頭。ビルの屋上から飛び降りる大馬鹿コスプレヒーローの着地失敗シーン。唖然。

この6カ月前から物語ははじまる・・・

アメコミマニアでボンクラ高校生デイヴはネット通販で買ったオリジナル コスチュームに身を包み、憧れだった街の治安を守るヒーローとしての活動を開始。しかし、武器や体力もなくコスプレしているだけの彼は、悪事をやめさせるどころか初出動で胸を刺され、通りがかりの車に惹かれ、瀕死の重傷で病院に担ぎこまれるが、正体を隠し全裸で搬送される。そのため彼は“ヒーロー”ではなく“ゲイ”疑惑をかけられてしまう。

前半の展開は笑いが多く、とくに初出動の際のデイヴの“緑色のコンドーム”と揶揄される痛い姿は必見。また片想いの女性ケイティから“ゲイ”の友達が欲しかったと告白される場面は違った意味でせつない。

しかし懲りずにパトロールを続けるデイヴに、偶然にも“ある転機”が訪れる。暴漢に襲われた見ず知らずの他人を助けるため、殴られ蹴られながら彼が勇敢に立ち向かう姿が見物客によりYouTubeに投稿され、ニュース映像として紹介されると彼が発した名前“キック・アス”は一躍街の有名人に。

片想いのケイティを守るため麻薬の売人宅に乗り込んだデイヴは改造スタンガンで抵抗するが多勢に無勢で窮地に陥る。彼を救ったのは若干11歳の美少女ヒット・ガールとニコラス・ゲイジ演じるビッグ・ダディ。彼らは同じコスプレヒーローでも“本物”。とくに、幼少時から銃器の扱いの英才教育を受け、バタフライナイフを巧みに操り、不敵な笑みを浮かべる殺人マシーン ヒットガールの凶暴さは、仮面を脱いだ時のキュートな魅力と相まって、アクションシーンとのギャップが素晴らしい。

後半は、ビッグ・ダディが復讐を誓った映画のラスボス フランク・ダミコの息子クリス・ダミコ(ヒーロー名 レッド・ミスト)の悪知恵にまんまとおびき出されたキック・アス隠れ家Bを奇襲され、レッド・ミストが放った銃弾にヒットガールは倒れ(生きていたけど)、ビッグ・ダディ、キック・アスは悪の権化フランクの手に落ち、彼らは公開処刑されてしまう。間一髪で間に合ったヒットガールの獅子奮迅の活躍でふたりは逃げのびるが、全身火傷によりビッグ・ダディは絶命。ダディとの別離のシーンは、“おやすみ”という声をかけるヒットガールに涙。

父と母を殺されたヒットガールは復讐を誓い二丁拳銃を手に殺人狂気となりフランク一味に立ち向かう。銃弾飛び交う中で展開するどっちが悪者かわからない容赦ない殺しっぷりも大迫力。そして正義のヒーロー キックアスは託された最新兵器をまとい空を飛ぶ。レッド・ミストは悪党2世であるからか、ボンボン上がりで悪になりきっていないのが救い。キックアスを助けてよ!と父親に懇願したり、根はいい奴。今回は親父がフィチャーされていたので出番が少なかったが、続編が制作されれば彼が悪役になるのは確実。どう変貌するのか楽しみだ。

映画『夕陽のガンマン』BGMをバックに敵陣に乗り込むところもイカス!!敵を傷だらけになりながら倒し、朝日を前に本名を交換し合うヒーロー流のお決まりの挨拶や学校生活に戻り幕を下ろすラストシーンまでお約束要素も抜かりなく隙のない演出に拍手。

キック・アス DVD

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2010-09-12

悪人 新作映画批評 公開初日最速レビュー 加筆版 濡れ場も含むネタバレあり おすすめです!!!

20時過ぎのオールナイト時間まで待って、公開初日の映画『悪人』を観てきました。イオンシネマ高崎で観たのですが、場内は8割入り。若い女性が多かったが、隠れ巨乳 深津絵里の濡れ場効果の話題性も確実にあった、と思われる。濡れ場は激しいのが2回ある。特に暗転して始まる2回目は時間も長く、ハミ乳プラス恍惚の表情あり。映画の中でだけれど、最後までイッており女優魂を感じた。

深津絵里の濡れ場解説を先に済ませて、問題の作品内容である。この出来が非常に良かった。今年劇場で見た邦画の中では、一番かもしれない。簡単にいえば、職場やプライベートなどで自分の置かれた環境に絶望や寂しさを抱える男女の逃避行劇。もちろん結末は、アンハッピーエンドもの。しかし、この作品が一線を画しているのは、ただ灯台に向かって逃げるだけでないところ。

映画『悪人』あらすじ(ウィキペディアより)

保険外交員女性・石橋佳乃が土木作業員・清水祐一に殺された。清水は再び別の女性・馬込光代を連れ、逃避行をする。なぜ、事件が起きたのか?事件当初、容疑者は裕福な大学生・増尾圭吾だったが、拘束された増尾の供述と新たな証言者から、容疑の焦点は清水に絞られる事になる。

まず物語冒頭、ガソリンスタンドで携帯カメラをいじっているとホテルの一室と思われる場所で撮影したと思われる下着姿の女の子の映像をみている主人公 祐一。給油が終わると日産GT-Rで爆音を響かせ去っていく。車中から眺める夜の景色や車の車体の下にカメラをつけて撮影したと思われるが、センターラインを右に左にジグザグに走っていく映像が流れ、それに合わせて静かな不安を掻き立てられる音楽。冒頭からただならぬ異様な雰囲気を感じずにはいられない展開。

この映画、場面の切り替えの度に画面が真っ暗になり、観客に前シーンの余韻を味わわせたり、全編通して音楽が流れているのですが、登場人物の心の声を表現する重要な場面では確信犯的に音を消し景色映像だけが流れるなど、非常に高度な演出テクニックを使っている。

ただ単純に主人公が悪い奴というだけの物語ではない。殺される直前に起きた恋愛関係の縺れは刹那的。寂しさと誤解が生み出す事件。田舎から上京し遊び人の男に片想いし、親しい友人にも嘘をつき寂しさを紛らわすために出会い系サイトに落ちた被害者女性 石橋佳乃。女遊び好きで、事件がおきた当日佳乃への接し方さえ反省せずに、被害者家族を笑いものにし、感情をまったく理解していない金持ちボンボンの増尾圭吾。そして、誤解と裏切られた感情から殺人者となってしまった鈴木祐一を愛し、行動を共にするヒロインの女性 馬込光代も、職場と自宅を往復する退屈な毎日に寂しさを抱えている未婚のアラフォー女性。そして、彼らの家族、友人たちに波及する事件への影響。

一旦は自首しようとするするが、逃避行へ舵を切るくだりとかは非常に印象深い。誰もがもちえる寂しさと不安が作品の2大テーマとしてあるので2人が求めあう場面は激しい。ふたりが行きついた先がふたりがメールで出会うことになった灯台。祐一にとっては母親に捨てられた時のトラウマになっている場所。そこでの生活が行き詰まってくるようになって、口下手な祐一が愛するヒロインへの感情を爆発させる場面は、号泣メーン。

最後、祐一は愛する人を守るためにあえて“悪人”を演じる。言葉で説明すると陳腐になるので、本編の映像で堪能してほしい。ここがまた切ない。警察に抑え込まれながら必死に手を延ばすが、もう光代には届かない。エピローグで、回想シーンとして光代に朝日を見せる場面がある。ふたりで見た朝日=ふたりの希望として描かれており小さな救いとなっている。

祐一の祖父 清水房枝を演じた樹木希林や被害者 佳乃の父親役の柄本明など脇を固める実力派に支えられ、現代日本の片隅で起こりそうな重圧な物語になっている。

悪人 スタンダード・エディション [DVD]

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2010-08-22

『トイ・ストーリー3』 群馬映画研究会 新作映画批評 ネタバレあり

Toy Story 3 - Trailer 3 (HD 1080p) 080

Toy Story 3 Complete Toys Movie Poster

トイ・ストーリー・サーガ最終章となる『トイ・ストーリー3』を一律1000円となる“映画の日”に観てきた。今では珍しくなっくなった長編CGアニメのパイオニアである『トイ・ストーリー1』から脈々と受け継がれてきたピクサーブランドのひとつの到達点。

Ken @ Toy Story 3

観客も作品とともに年齢を重ねてきたことを踏まえながら、過去作1と2でやり残したことの決着を一分の隙のない脚本と見ごたえのあるアニメーションで見せてくる職人技に脱帽。最後のエンドロールに至るまですべてが見所、まさに横綱相撲。95年に制作されたパート1ではまだ稚拙だった表現(とくに人間側)は他の追随が及ばない完成度で、ラストの別れの場面(ウッディとアンディ)で感動は頂点に。号泣メーン。本当に号泣メーーーーンン!!!

Toy Story 3 - Trailer 3 (HD 1080p) 070

あらすじ

第1作目から10年後。おもちゃ達の持ち主であるアンディは17歳になっていて、おもちゃと遊ぶことからは卒業している。そして、もうすぐ大学に進学しようとしている。アンディは引っ越しに際して、長年のお気に入りだったカウボーイ人形のウッディだけを持っていき、アクション人形のバズをはじめとする他のおもちゃたちを屋根裏にしまうことを決めた。

ところが、屋根裏行きのおもちゃ達が手違いでゴミに出されるという事件が起こる。危ういところで難を逃れたおもちゃたちは、アンディに捨てられたと思い込み、地元の託児施設へ寄付されるおもちゃたちの段ボールに自ら入り込んだ。託児所サニーサイド」のおもちゃたちに歓待を受けたバズたちは留まることを決意し、仲間を説得するために同行したウッディは諦めて去ってゆく。

だが、新入りのバズたちに割り当てられたのは、おもちゃを乱暴に扱う年少の子供たちが集う部屋だった。「サニーサイド」が強い人間不信を抱えるぬいぐるみのロッツォによっておもちゃの牢獄と化していることを知ったウッディは、仲間を救うために帰ってきた…

Toy Story 3 - Trailer 3 (HD 1080p) 076

子供の時に遊んだおもちゃが捨てられなくなるので、大人は注意。

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トイ・ストーリー3 [DVD]

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『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』 群馬映画研究会 新作映画批評 ネタバレあり

あらすじ(ウィキペディアより)

イラク戦争末期、特殊部隊「Aチーム」ことアルファ部隊のメンバー4人は「バグダッドで活動するゲリラが巨額の金と『USドル紙幣の原版』を持って逃亡しようとしている」という情報から上官の命令でゲリラを討ち、原版を手に入れた。しかし直後に上官は爆死し、原版は何者かによって持ち去られてしまう。Aチームは、何者かによって、上官殺害と原版横領の罪を押し付けられ、特別刑務所での10年間の懲役を言い渡される。しかし、4人は脱獄。当局の追跡をかわしながら、自分達をハメた黒幕に迫っていく。

能天気で明るい80年代を代表する海外アクションドラマを21世紀に蘇らせた長尺劇場版。小学生のころ土曜の学習塾に通う前に観るのが大好きだったこの作品をまさか劇場の大スクリーンで観ることになろうとは。ほんと長生きはするものだ。それで作品評価が高ければ最高なのに。世の中、そんなに甘くない。

予告編そのままにアクション演出が大スクリーン向けになってド派手で豪快。まるで一番いい席で花火を見ているかのようだ。しかし物語の緊張感が持続せず、中盤は場面展開が早くなり、面白くなるはずのサスペンス要素を混乱させているだけなのが残念。80年代のドラマのイメージが強すぎて、舞台設定が米軍撤退間際のイラクというヘンに現代的になっているので嘘をつきずらくさせてしまっているのかも。また、リーダーであるハンニバルよりフェイスが目立っているのが往年のファンにはちょっと違うんじゃない?!って気持ちにさせる。

’The A-Team’ Behind The Scenes Images

最初のオープニングの4人が揃うシーンは本当にワクワクして、疾走感も素晴らしく最高のスタートをきったはずなのに、メキシコから8年後のイラクに設定が移ってからはワクワク感が薄れていくばかり。最後は、この作品の醍醐味であるスカッとするアクションで持ち直したのが救い。

The A-Team Movie Releasing Shortly

エンドロール後に席を立たなかった人だけにサービスシーンがあるが、本編とまったく関係ないサービス。往年のファンに向けた続編的なお祭り要素と新しいファンを開拓しようという意欲との狭間で揺れ動く物語はどうもチグハグに映り、最後までノリの悪いまま。単純かつ爽快なアクションを期待するほど悪評へ傾くのは仕方ないのかも。物語る上で面白要素を活かしきれていないのが至極残念である。

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