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萌え理論ブログ

2006-06-02 ポストエヴァンゲリオンの時代

萌魔導士アキバトロン(2)

ウサギ

「よくここまで来れたわね」

「ひどいよ、こんなの……」

「甘いわ」


蒼髪碧眼の少女。向かい合う志朗。隣の萌。静寂に包まれた電気街で三人は立ちすくむ。派手な衣装を着た二人の言い争いは、反響して彼にはよく聞き取れない。しばらく沈黙が続いた後に突如、碧眼の少女は光線を放つ。アスファルトを斬りつける光の残像が志朗に迫る。舗装は飴のように溶けて、路盤の砕石が傷口のようにめくれあがった。逃げようにも身体は動かない。影が彼をさらい、飛ぶ。彼女の頭から白い布が生えている。


「助かった。だけど、なんで、……バニーガールの耳なんだ?」

「ウサギの跳躍力を得るから。詳しい説明は後で!」


萌はビルの壁面を蹴り、三角飛びで二発目のビームを避ける。二人は空中で回転し、景色が目まぐるしく流れていく。志朗はめまいがした。萌に抱きかかえられたまま着地する。視界が揺れる。あの高さから地面に降りて大丈夫なのが不思議だ。突然肘打ちが入る。


「な、なぜ…?」

「ほら寝ぼけてないで、入学式終わったからもう教室に行くよ!」


……また夢か。志朗はよろめきながらパイプ椅子から立ち上がり、体育館を後にした。


   (続)

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