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萌え理論ブログ

2006-06-09 ゲームが本当に必要だったもの

萌魔導士アキバトロン(9)

苺の余韻を味わいながら、自分の部屋でベッドに横になって、今日の一日を志朗は振り返っていた。夢のこと、学園のこと、絵理のこと、萌のこと。


危険なのは絵理だ。力もあるし意図も見えない。しかし、どうしようもない相手なら、いつも通りにしていればいい。対応はかえって楽だ。それに危険ではあるが興味もある。普通なら相手をしてもらえないだろうから。


面倒なのは学園だ。授業やテストは暗記でしのげるから心配ないが、後期一年にどんな面子がいるか。みんなが絵理のような奴だったら身がもたない。橘と柑野にでも聞こう。明日からは昼飯がいるが、まあ学食でいいだろう。


気になるのは、今朝から見ている夢だ。知り合いに蒼髪碧眼の少女はいない。何かの予知夢だったりするのだろうか。または深層心理だったりするのか。レモンの意味も分からない。あれだけの情報では雲を掴むような話だ。気にするのは徒労だろう。


別の意味で気になるのが萌だ。幼馴染というのは友達でも恋人でもなく。むしろ妹に近いかもしれない。ふわふわした関係を変えたいのか。そうではないのか。こういう割り切れない感情、曖昧な人間関係に対処する能力こそ、俺が本当に必要だったものかもしれない。


萌はいつでも甘いものが大好きだ。ついさっきも、一緒に登校するお礼の前払いに、苺をもらった。もちろんショートケーキ本体は萌のものだ。あーんして、などと言う。恥ずかしい。苺と言えば、白い無地に苺の絵が描いてあるパンツもよく見る。隣に干してあるから嫌でもセクハラでも見えてしまう。


さっき屋敷の柔らかい布団でずいぶん寝せてもらったおかげで、朝が早くてもまだそれほど眠くはない。暗くて静かな部屋の中、シーツの感触だけが響いている。眠れないときはたまに深夜TVを点けっ放しで寝ることがあるが、今夜はそうしない。ノイズな感覚に影響されない純粋な夢を見たいからだ。円周率だと数千桁位は覚えているので、志朗は素数を数えて落ち着き、眠ろうとしたのだった。


   (続)

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