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萌え理論ブログ

2006-06-12 萌え理論DataBase3開発

萌魔導士アキバトロン(12)

「危ない!!」

ミサイルを避けるため、飛び出してきた絵理にかばわれ、志朗は押し倒される格好になった。そんな場合じゃないのにドキドキする。小型ミサイルは校門に当たったが、爆発はしない。萌えは事態がよく分からずにモグモグしている。

「殺す気か!?」

「信管も炸薬も入っていません」

門を挟んだ学園側から、バックパックを背負い、ヘッドギアを被った少女が現れた。無表情で喋る。

「なぜ襲う」

「志朗を試すために」

また試験か。俺を知っているのか。

「ボクは関係ない話かな? 先行くね」

やっとパンを食べ終わった萌がこそこそ駆け抜けていく。薄情な奴だ。いても足手まといだが。身を起こして絵理から離れた。とにかく逃げよう。ヘッドギアの少女は、バックパックからサブマシンガンを取り出して片手で撃つ。タタタタタ。ミサイル同様チャチな音だ。地面を掘り返していた弾道が迫ってきて、次の瞬間痛みが下半身の数箇所に走っていた。

「ててててて!」

「実銃なら完全に制動されています。必中限界内で足を負傷するのは危険です、志朗」

無感動な口調で解説する。危険なのはお前だよ。頭を狙わないから、常識は微かに残っているのだろうか。

「おのれ、よくも志朗殿を……」

絵理が怒りに震え、そして木刀を構え直す。空気を割く音が鋭い。

「ここはわたくしにお任せください」

ラスボスがいるわけでもないのだが、俺たちの戦いはこれからだ、という雰囲気になってきた。俺は一目散に走り出す。逃げている最中に後ろを振り向くと、絵理が微笑んで頷く。

「……死ぬなよ」

そう言い残して志朗は校舎に入った。薄っすらと熱いものがこみ上げてくる。もうこんな生活は嫌だ。学園生活二日目にしてそう思うのだった。


   (続)

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