Hatena::ブログ(Diary)

萌え理論ブログ

2006-06-14 未来同人アマゾン

萌魔導士アキバトロン(14)

授業が終わった。志朗は、昼飯を喰いに学生食堂に向かう。学園は広い。廊下の天井にはレールが通っていて、教材や書類などが小型モノレールで運搬されていく。例えば図書室から教室に送ることもできるのだ。幹線廊下には、交通事故にならない程度のノロノロとした速度で電気無人車が通る。災害が出た場合など緊急時にのみ、教員が負傷者を載せて走ることができるという。


そんなことをあれこれ考えているうちに、志朗は学食につく。昨日萌から教えてもらった、名物の炭酸やきそばパンを食べたい。しかし、学食のおばさんは、あっさり売り切れを告げる。どうしよう。そんなとき食堂の隅で鉄板を広げている女子生徒が目に止まった。建物の中なのに帽子を被っている。鉄板は焼肉を焼けるような結構立派なものだ。慣れた手つきで焼きそばを焼く。じっと見ていると帽子の少女から声が掛かった。


「あんちゃん、喰うか? タダやないで」

「商売してんのか?」

「割れCD売ってる奴もおるんやで。うちは良心的な商売でございます」

教師は注意しないのか。なんでもありだな。この学園には昔のアキバの風情が残っているというところか。残念なことに炭酸は入っていないようだが、食べることにした。

「おお、おお、これは……味のアルカディアだ!!」

「いや〜ん、ホンマかいな。褒めても何もでえへん」

ノリの良い奴だ。しかし、インチキ臭い関西弁だ。そもそも日本語としての発音もぎこちないが。

「うちはロン。よろしくな」

「俺は志朗。後期一年生で」

「同級生ちゅうやっちゃな」

変な奴が集まってくるなあ。そんなことを思っていると、背中を突然叩かれてむせた。匂いを嗅ぎつけたのか、柑野と橘がやってきたのだ。

「美味そうだな〜オレたちにも食わせろよ、もち志朗のおごりでさ!」

「やあ、絵理さんとは仲良くなれたかな?」

二人は食堂のイスを拝借して、鉄板を囲んで座る。にぎやかな飯になってきた。


   (続)

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20060614/p7