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推敲力=ブログの防御力

推敲は必要か

ここはどこ? - ブログを書くのに、テキストの推敲を重ねる必要はあるのか

 今日の記事は書くのに3時間半かかりました。しかし、30分くらいで骨組みは完成していたので、実質3時間は無駄な時間でした(削除して別の記事を書こうとしたり、間を空けるスペースはどれぐらいがいいか考えたり、本当に無駄時間でした)。


推敲というのは、デッサンの狂いを取るとか、デバッグしてバグを取るとか、煮込んでアクを取るとか、そういうバランスを取る行為のことなので、大変重要ではありますが、基本的に文章が構想より面白くなるわけではありません。*1


ブログというかネットはネタ重視なので、新鮮なまま手早く調理した方が好まれるでしょう。さらにコピペ改変なんかは、手間が掛からずインスタント食品のように便利です。しかし、それでも推敲力は重要だと思います。それはブログの防御力に関係してきます。どういうことか、下の例文を見てみましょう。

例文A

最近、金の力で彼女ができたんですが、毎日SEXのことばかり考えています。ところで、最近はてブ非モテ議論が盛んですが、イケメンでモテメンの僕に言わせて貰えば、童貞のみなさんにはマジ無理なので、早く吊っ〜

例文B

最近、彼女ができたんですが、毎日彼女のことばかり考えています。ところで、最近はてブ非モテ議論が盛んですが、長い間キモメンと呼ばれた僕に言わせて貰えば、異性とのコミュニケーションというのは〜


例文Aの方が派手な文章ですが、例文Bの方が隙が少なくなっています。まあ例文Aをそのまま書いても「ネタ」「釣り」とか言われて、本気に取られないかもしれませんが、例なので単純に書いています*2。実際には、本文と関係ありそうで実はない嫌味、それも自分でも気付かずに口が滑ってしまって、つい書いてしまうようなものをチェックします。もちろん事実誤認なども調べる必要があるでしょう。アク抜きですね。


ところで防御力というのは攻撃されないことではないので、もちろん例文Bでも絡まれる可能性があります。そこで「彼女ができた」を削れば更に安全ですが、そうすることで、毒にも薬にもならないよくある文章になります。この防御にどれ位リソースを割くかは、ブログやブロガーの位置づけによるでしょう。企業ブログで釣りとかはできないですが、普通のブログでは防御を重視し過ぎるとツッコミビリティが失われます。


「ブログはサービス業でござい」というレベルまでいくとつまらなくなりますが、読者に不快感を与えない技術もある程度必要でしょう。「辛口の罵倒芸」というものもありますが、それが「芸」であって、単なる罵倒に堕して読者が引かないためには、実は高度なセンスが要求されるでしょう。まあ「素人にはお勧めできない諸刃の剣」ということで、私は割と甘口にしてしまいます。

*1:文章の骨格から変えてしまえば面白くなりますが、それは純粋な表現のみの推敲ではなくて、書き直しの要素を含むでしょう

*2:文脈によってはBの方がムカつくからあえてAを選んでネタとして見せることもあるでしょう。そういうのも含めてバランスなのかもしれません