(期間限定)レビュー始めます

概要

 これからしばらくの間、レビューを載せる予定です。始めるといっても、ずっと続けるつもりでもなく、「冷やし中華はじめました」のノリで、期間限定レビューになります。

詳細

 すでに、制作中のノベルゲームの参考にしようと、ある程度の量の作品に昨年から触れてきました。しかし、改めてそのレビューを書くことで、自分の中でのジャンル観を明確に整理したいのです。

 レビューの対象としては、主にホラー映画、サスペンス映画を扱います。それらのジャンルを私が選んだ理由は、制作中のノベルゲームに近いジャンルだからです。

 映画という媒体を選んだ理由は、凝縮度が高くて制作の参照に適していると考えたからです。「凝縮」というのは、ひとつ目には、2時間程度に尺の長さが決まっていることです。長期連載マンガやアニメシリーズや大作ゲームでは、時間が掛かりすぎて数をこなせません。

 ふたつ目には、視聴覚情報があるために、小説よりも理解が容易だということです。ここで、マルチメディアであることも、ノベルゲームと共通していて都合が良いです。

 もちろん、ノベルゲーム自体もプレイしていますが、ノベルゲームだけを参考にノベルゲームを制作すると、どうしても縮小再生産になってしまいます。あの手塚治虫先生も「漫画から漫画の勉強をするのはやめなさい」といったことを指摘していたらしいです。

 ホラー映画は自分にとって専門外なので、新たな発見もいくつかありました。そこで、作品評だけでなく、ジャンル考察もそのうち掲載したいと思います。

 レビューにも色々な方法論があるでしょうが、私にとっては映画通になることが目的ではありませんので、映画固有の要素よりも他ジャンルと共通する普遍性を重視します。

 そこで、まずもって脚本、ついで演出を重視します。配役、興行、映画史といったことには、あまり触れません。表現の構造論を主軸にレビューしていきます。

 つまり、ホラーなら怖がらせる、サスペンスなら緊張させる、といったジャンルの目的を果たすために、脚本や演出でどのような手段を使っているのか、作品ごとにその形を観察していきます。

 これからちょうど夏ですし、ホラー映画をご覧になる方も多いでしょう。鑑賞のご参考になれば幸いです。