責任と原因は違う

http://blog.tatsuru.com/archives/001389.php
恒例、内田センセ曖昧説。
これはですねー、典型的な責任と原因の混同なわけですよ。以前も書きましたが、日本語はこの誤りを犯しやすいんですね。
例えば「〜(誰々)が・も悪い」という言い方。
よくあるのは「虐められるほうも悪い」とか「騙されるほうが悪い」ですか。
虐められたり詐欺にあう場合、被害者にもその「原因」は当然あるでしょう。ですがそれは「責任」があるということではない。しかし、「悪い」という表現では、同時に「責任」まで付加されてしまうのです。
「原因」というのは科学的な因果関係があるということです。
それに対して、「責任」というのは社会的なルールによって決められた「義務」です。つまりその範囲はできるだけ予め決まっているべきものです。
ここんとこやたら「責任」に関するトラブルが多いのは、それを予め決めておかない日本のやり方に綻びが出てきたということでしょう。
予め誰の責任なのかはっきりさせていないので、まず、そこで紛糾する。そして、どれだけの責任なのかも曖昧なので、その時の雰囲気で無限に「責任」を取らされる。だから余計に自分の責任だと言えなくなる。これぞ正に「無責任スパイラル」ですよ。
要は法治主義が未熟ってことですな。
ところで、内田センセですが。。
http://d.hatena.ne.jp/kingfish/20051126
やれやれ。。

追記
一にも二にも悪いのは売り主であるという社会の常識ルールを確立すべき!
ファイナンスした人が責任取れば?
正にそういうことですね。ルールが必要。
関連http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20060814/resp