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SKiCCO JOURNAL

2010-04-25-Sun

地方に夢なんかない、あるのは絶望だけ

10年近く首都圏に住んでみて、そして今地元に帰ってきて改めて思った。

最新情報をガブ呑みしていないと夢が萎んでしまう人達 - シロクマの屑籠(汎適所属)

このエントリで話題にしている「最新情報=夢」と言う人の具体例がよくわからないが、いくつか気になった表記があったので書いておく。

 よくよく噛みしめれば、面白い話である。これは、働く場所が無いがために“地方に夢がない”と言っている人達とは、話のニュアンスがかなり違う。

と言ってはいるが、

少なくとも、就労面の問題さえクリアできていれば「夢が無いから自意識が干からびてしまう」に陥らずに済んでいる人はたくさん存在する。

地方には絶望的に仕事が無いのだ。人も少ない。とりもなおさず情報というのは人の事だから(人がいないところに情報は生まれない)、情報がなければ夢も見れなくなる。

 また、これだけインターネットが普及した状況下では、首都圏でなければ手に入らないモノというのは、最先端の現場にいなければアクセスできない人脈ぐらいのもので、たいていの商品は、Amazon楽天市場で購入することが出来る。単にガジェットで着飾りたいだけなら、首都圏にまで足を運ぶ必要性は極めて低くなっている。

人のいないところで最新のガジェットを使うことほど虚しいことはない。

それに、インターネットでフラットになったがために「最先端の現場にいなければアクセスできない人脈」の重要性はますますましたと言える。渋谷や六本木でやれツイッターだのiPhoneだのオフ会をやってたり、赤坂六本木からのUstreamが流れてくるのを、指をくわえて見ているしか無い。

これはあたかも、旧ソ連や北朝鮮の人が日本のテレビやラジオを必死に受信しているのに等しい。情報だけあったってどうにもならないのだ。

それでもやはり、「最新情報をガブ呑みにしていないと夢が萎んでしまう」という境地に潜む、ある種の不自然感は、ときどき振り返っておくべきだろう。そんなことをしなくても幸せに過ごしている地方在住の人は幾らでもいるし、首都圏にだって、最新情報をガブ呑みしなくても上手くやっていける人は幾らでもいる。

これは、“発展途上国で経済的に恵まれてなくても人々には笑顔があふれている”的な言説で、正確には「俺はそんな生活嫌だけどね」と但し書きがつく。「だからお前も幸せだと思え」というのは、何もかも恵まれた状態の首都圏に住む人の驕りと言わざるをえない(実際にこのブログ主がどこに住んでるかは知らないが)。

田舎の中学生が「都会のスピードに憧れる」ならともかく、二十代三十代にもなって「都会のスピードに包まれていないと自分が自分でいられない」という心的傾向を持続させているのは、むしろ幸せや夢とは遠い境地・終わりのない苦役なのではないだろうか。彼ら/彼女らは、有象無象の最新情報を、四十になっても五十になっても、いつまでも脳味噌に詰め込み続けるつもりなのだろうか?それで夢は保たれるんだろうか?恐ろしいことだ。

それは人それぞれとしかいいようがない。東京生まれ東京育ちでもうっかり何かに目覚めて田舎で農業はじめちゃう人だっているし、逆に、おらこんな村いやだぁ東京へ出るだぁって首都圏へ出てくる人もいるだろう。それは個人の問題である。もちろん総数では後者のほうが多いが、それが何だと言うのだ。

個人的には、田舎ののんびりさと首都圏の利便性の両方が手に入れられれば素晴らしいとは思うが実際は二者択一なのが現状だろう。

どっちを選ぶのも個人の自由だと思うが、いったい何が「恐ろしい」のだろうか。これ以上首都圏に人が増えすぎると困るのだろうか。今住んでる人はそう思ってても不思議ではないが。

だったら首都圏に隕石でも落とすか?人のエゴ全部を飲み込めやしない。

KK 2010/04/27 14:27 同じく10年都心にいて、地方へ帰ってきた者です。なんだか物凄く共感しました。
地方は物事の前提、情報との距離感が全く違いますね。これは都心の人の想像を絶すると思いますね。
客観的に都会を見れるのは良い点だと思いますが、なんともこれが孤独なんですね(笑)

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