2010年を振り返って

2010年も終わろうとしている。今年1年間の自分自身のトピックを考えてみたい。

1.ビジネススクール卒業
僅か1年という短い期間に、非常に濃縮された時間を過ごすことができた。本当に通えてよかった。一言で言うと物事を考える上での視点が大きく広がったということ。言い換えると色々な事に対して多角的に見て判断するようになれた事かな。
また、人的ネットワークについても重要なポイントだ。大学院で知り合った信頼できる仲間や知人をこの年になって新たに作る事が出来た事だ。

2.新たな携帯デバイス元年
iPad、iPhone4、Kindleと次々と新しい携帯デバイスを入手して使いだした。Windows95が登場して、家庭にパソコンが入りだした以来の大きな変化の入り口にいるように感じている。実際、これらのデバイスのおかげで自宅でパソコンを立ち上げる機会が大幅に減った。一般的には、自宅でのパソコンの利用は、インターネットでの検索とメールが主体だと思われる。これらのことは携帯デバイスで事足りるようになってきている。
iPadiPhoneを始めとするスマートフォンは、使ってみて本当の良さが初めて分かる物だ。使っている人だけがその良さを理解できるって物だろう。今後、Androidの攻勢もあり、ますます新しい携帯デバイスから目が離せない。

3.イタリア研修旅行
11月にイタリアに初めて行ってきた。観光旅行ではなく、縁合って日立市の経営者の方々に同行させてもらった視察旅行だった。イタリアは食べ物は旨いし、歴史あるヨーロッパならではの町並みを堪能する事が出来た。もちろん訪問させていただいた色々な企業から多くの事をインスパイヤーされ、非常に刺激にもなった。

大きなところはこんなところかな。

来年はどんな年になるだろうか?大きな転換期となる年にしたい。

ScanSnapでスキャンしてみた

先週1週間で裁断済みの本が手元に約70冊ばかりそろった。その内50冊は裁断サービスでやってもらったコミック本50冊。
ScanSnapを初めて使いだしたのだが、使い方は本当に簡単。トレーにスキャンする紙をセットしてScanボタンを押すだけで、
基本的にはテキストと図などが中心なのでスーパーファイン(カラー / グレー 300dpi、白黒600dpi相当 )というモードでスキャンしたのだが、製品仕様通りに1分当たり20枚ぐらいはスキャンできるね。両面スキャンだから1分間にだいたい40ページ。400ページぐらいの本でもだいたい10分ぐらいで読み込み完了する。これは、思って以上に早くて快適。

ただ最初に失敗したのは、ScanSnapの設定(PC上のユーティリティ)で、読み取りモードオプションという設定があり、「原稿の向きを自動的に補正します」というのを選択していた事。最初コミック本を読み込んでみたのだが、出来上がったPDFをみるとページが横を向いたりひっくり返ったりとなっていて、とても使えない状態だった。こんな設定があるのを知ったのは、10冊ぐらいスキャンしてから。全てやり直しました・・・

ScanSnapは、ページの2重送りなどを非常に良く検出してくれる。そのため、ページの抜けは今のところ皆無のようだ。しかし、2重送りしやすい書籍っていうのがある事が分かった。
非常に薄い上質紙、具体的には雑誌のプレジデント誌を読み込んだときはページの2重送りが連発した。この紙だと静電気が起きやすいのかもしれない。新書、文庫、コミックなどは全然問題なく2重送りも殆どなかった。
ScanSnapへの要望としては、読み込むための搭載トレーが最大50枚となっていること。50枚(100ページ)の本なんて殆どないので、結局読み込むときはスキャナーに付きっきりになってしまう。裁断した本を丸ごとセットできればどんなにいいか。

ScanSnapにはAdobe Acrobat Pro 9.0が付属しているのだが、今回初めてスキャンしたデータのOCR処理をやってみた。OCR処理は非常に時間がかかるのだが、Acrobatではバッチ処理ができるのは便利だ。読み込んだPDFファイルをまとめてセットしておけば、後はほっといても全てのファイルをOCR処理済みのPDFファイルに変換してくれる。自分の場合、寝るときにOCR処理をセットしておいて、朝起きると終わっているので、それを携帯端末にコピーして出勤の電車の中で読んでいる。

ドキュメントスキャナーは、会社の机にも1台欲しくなってきた。仕事関係の書類を大幅にペーパーレス化できそうだ。

裁断サービスを使ってみた。

アマゾンで買ったScanSnap S1500も到着したので、早速書籍のスキャンがやってみたくなる。ネットで「裁断サービス」で検索してみて、良さそうなのを2カ所使ってみた。


-FedEx Kinko's
FedEx Kinko'sで、1冊105円で裁断サービスがあるという事を知り、早速会社の昼休みを利用して、渋谷警察横にあるキンコーズに持っていった。とりあえずお試しということもあり、色々なサイズの本を5冊ほど持ち込んだ。帰りにでも引き取りにいけばと考えていたのだが、以外に結構込んでいるらしく、出来上がるのは翌日の夕方となってしまった。キンコーズの人に聞いてみると、最近は大量の本を裁断サービスに持ち込む人が多いらしく、結構いつも込んでいるらしい。
キンコーズのWebで見たところ、1冊あたり105円との事なので、525円で済むかと思ったら、実際には1,150円ほどかかった。厚みがある本は2冊分の料金が取られていたのと、ハードカバー本はハードカバーを外す費用が追加で取られていた。家に帰ってからKinko'sのサイトをよく見てみたら、細かく料金の事書いてあった

次に使ってみたのが大阪にあるカットブックプロ。色々と調べた中ではここが一番安そうだった。50冊以上は送料無料という点と非常に安い裁断パックがあるということ。電子書籍も今まであまり使っていなかったので、実際に電子書籍になった後の使い勝手(読み勝手?)がどうなのかがイメージできないので、読み辛くなってもインパクトが少ないコミック本をまとめて送ってみた。
『本州限定!送料コミコミ裁断パック! (文庫・コミック限定)50冊 3,500円(送料込み)』
コミック本を50冊も段ボールにつめると、そこそこ重いので、自宅の隣のコンビにから宅急便で送った、料金はサイズ120で東京から大阪なので1,370円。
カット料(50冊分)3,500円 + 送料:1,370円 なので、1冊あたり97.4円。これはキンコーズより安い。
今回頼んだカットブックプロは対応が非常に早くて驚いた。宅急便のお届け予定日が11月8日だったのだが、その日の夕方には裁断終了し送付準備中との連絡をもらい、翌日には送付しましたとの連絡をそれぞれメールで受け取った。おかげで、もう手元に裁断済みのコミック本50冊がある。裁断されて返送されてきたコミック本はこんな感じ。

さすがに、専門業者が行っているだけあって再断面がそろっており、直ぐにスキャナーに入れられそうだ。

  • 会社の裁断機を使ってみる

次に会社にローラー型の簡易裁断機があるので、自分で裁断までやってみた。ローラー型の裁断機は40〜50枚程度の厚さしか入らないので、本を細かく分解してから裁断する必要がある。

やり方は、まず本の表紙と裏表紙を力で取ってしまい、その後50ページぐらいの量毎に分けた。この分解作業は、何の道具も必要なく手で接着してある背表紙の部分を引き裂くって感じ。その後、分解した束毎にローラー裁断機できれいに裁断するだけ。何冊かやってみたけど、そんなに手間でもないかもしれない。慣れれば1冊当たり5分もかかんない。自分でやるのも悪くないかもと感じる。

裁断された本をつかってのスキャンはまた別の機会に。

自炊はじめてみます。

iPhoneiPadは発売して比較的すぐに入手して使ってきた。電子書籍もそれなりに購入してきたが、自分が持っている書籍を自分でPDF化しようとは思ってなかった。というのも、

  • iPhoneで書籍を見るには少し小さすぎる

A4サイズのドキュメントのPDFだとちょっと小さくて見づらい。ズームして見れるけど、本格的な読書するにはチョットなって感じ。

  • iPadは通勤時に電車で見るには大きすぎる

iPadって持ち歩いていると意外に重く感じる。電車で立って読むのって毎日はしたくない。

  • 本を自分でスキャンするなんて面倒くさそう

裁断してスキャンするなんて結構な手間なんじゃないかと思ってた。個人向けのドキュメントスキャナーの情報をあまり調べてなかったのだが。

  • 本(主にビジネス書)はラインマーカー、ドッグイヤーで汚して読んでる

ビジネス書などは超ナナメ読みなのでこれは!と思うとこにどんどんラインマーカー引いたり、折ったりしている。これも色々なリーダーソフトがでてきて使えそうになってきた。


ところが、会社の同僚が購入したKindle 3を見せてもらって、値段も手頃(送料込みで14,000円ぐらい)なので自分でも購入してみて、考えが変わった。
持っていた日本語のPDFファイルを入れて使ってみると、結構快適。電子ペーパーも思ったより非常に見やすいし、目に優しい気がする。重さ、電池の持ち、サイズ(スーツのポケットに何とか入る)など電子書籍としては申し分ない。

今、電子書籍として持ち歩くのならならコレだ!(と思ってしまった)

最近は年間100冊以上の本を買っているので、この2〜3年で自宅に部屋に本が山積み。(読もうと思って読んでない本も多数・・・)。これを多少でも解消できそう。
あと、自宅でもよく仕事をするので、必要は本が会社と自宅で行ったり来たりよくしている。おかげで通勤に使っている鞄はいつも重く、先日はついに腰痛が再発してしまった。PDFファイルをDropboxで共有しおけばどこでも見れるようになる。

ネットで色々調べて、富士通ScanSnap S1500(amazonで39,000円)こを購入した。

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

裁断機は購入せずに、裁断サービスを利用する予定。裁断機は場所取るし、やんちゃな4歳児がいる自宅にはとても置いておけないので。
今後、裁断サービスや自炊の様子をアップしていく予定。

クラウド時代の組込みLinux

何年かぶりにCQ出版社インターフェース誌に記事の執筆を行った。9月25日発売のインターフェス 11月号の巻頭の記事2ページ。
実際の掲載では、図面との関係で文字数を随分削る必要が会ったので、校正前の文章を載せてる。(雑誌発売から1ヶ月たったということで)

Interface (インターフェース) 2010年 11月号 [雑誌]

Interface (インターフェース) 2010年 11月号 [雑誌]

クラウド時代の組込みLinux

組込みシステムでのオープンソースであるLinuxの利用は、この10年で急速進み、採用される標準的なOSの1つにまで成長した。組込みシステムでのオープンソースを利用する流れは、不可逆な進化であり、これからもより早いスピードで進んでいく。

コミュニティでのLinux開発は、趣味やボランティアで成長してきたのではない。多くの企業が戦略的にリソースを投入した結果、今日のような進化をとげてきたのである。
自社のデバイスやソフトウエアをコミュニティに公開する事によりデファクトの技術とし市場でのイニシアティブを取る、自社の技術をコミュニティで公開する事により自社の技術を進化させていく、自社が開発したソフトウエアをコミュニティに公開する事により将来のわたってそのソフトウエアのメンテナンス費用を分散させる、といった戦略のために多くの企業はオープン ソースに積極的に投資を続けてきている。
そのため多くの最新技術がオープンソースとして公開されている。最新技術を組込みシステムで採用するために、オープンソースを積極的に取り入れていく必要があるといっても過言ではない。

気がつけばあらゆるところでクラウドの利用が始まってきている。クラウドを利用する端末はパソコンだけではない。ネットブック、MID、スマートフォンなどのシン・クライアントが、クラウドを利用する端末としてとして広がりつつある。
今後、パブリッククラウドが広がり社会インフラとして成長していくことにより、シン・クライアントだけではなく、新たなデバイスや機器もクラウド環境に繋がっていく必要性が出てくる。
クラウドの進化は早く、今後も新しいサービスが次々に生まれてくるだろう。どのような新しい技術が今後必要になっていくかの方向性を先読みする事は難しい。
クラウドで利用できる技術の多くはオープンソースとして公開おりLinuxとの親和性が高い。そのためクラウドに繋がる組込みシステムにおいもLinuxを採用する事により急速に進化していく技術をいち早く利用していく事が出来る。

  • セキュリティ性

クラウドが広がっていく中で、1つ重要なキーワードはセキュリティ性の確保である。あらゆる情報があちらの世界(クラウド側)に保存されており、こちら側(端末側、組込み機器側)はあらゆる場所からこれらの情報やサービスを利用する事になる。保存されているデータ、ネットワーク伝送路、端末側など幅広い領域にわたりセキュリティ対策が必要となる。
新しいセキュリティ技術の多くもオープンソースとして公開されている。Linuxを使用する事によりクラウド時代に必要とされるセキュリティ技術を端末側である組込みシステムでも利用することが可能だ。
また、オープンソースでは次々にセキュリティホールが見つかり改修が続けられている。世界中の開発者の目にふれることにより、潜在的セキュリティホールが顕在化し改修されてきている。いわば、オープンソースコミュニティが、ニューヨークのガーディアン・エンジェルスのような犯罪防止自警団のような役目を果たしているといっても過言ではない。

クラウドコンピューティングに繋がる組込みシステムを考えた場合、ソフトウエア基盤となるOSとプラットフォームには次のような特徴を備えている必要がある。
・柔軟なカスタマイズ性
・最新のネットワーク技術の利用
・高度なセキュリティ技術と維持
・最新技術の進化への追従
・モバイルデバイスに必要とされる省電力、リアルタイム性
・安価、あるいは無料のOS、ミドルウエア、アプリケーション
Linuxは既に組込みシステムのOSとして成熟しておりこれらの特徴を全て満たしている。Linuxは携帯電話を始めとするモバイル機器、ネットワーク機器、デジタルコンシューマ機器、医療機器、OA機器等幅広い分野の製品に採用されてきている。
 

  • 組込みシステムの進化

かつての組込みシステムは、特定用途向けの製品であり、特定機能だけを実現するソフトウエアだけが実装されてきた。ネットワーク化が進み、ネットワークを通じて機器同士が相互接続する事により新たな製品としての付加価値を生んできた。それに伴い、あらゆるユーザーを想定して組込みシステムは、あらゆる機能を製品に搭載するようになった。分かりやすい例が日本の高性能な携帯電話だ。結果として、ソフトウエアは肥大化し開発コストも膨大になってしまった。
クラウド化が進む中で組込み機器はどのような進化を遂げていくのだろうか。おそらく、ユーザーが本当に必要な機能だけを選択して、クラウドから提供されるサービスで実現するといったことが実現可能になると予測している。つまり、Webプログラミングにおけるマッシュアップ的な発想だ。
組込み機器においてもクラウドから提供されるサービスをマッシュアップ的に組込み機器の1つの機能として使用していく。つまり、組込み機器自身で実装される機能とクラウドからのサービスにより実現される機能が混在したハイブリッドシステムに進化していくのではないか。
また、開発環境も大きく変わりつつある。グローバル開発化の波である。製品をグローバル化するということは、ユーザーインターフェースを言語対応するという事ではない。国や地域毎にその地域のニーズに適合した製品、機能、ビジネスモデルを展開していく事である。そのために、国内で開発して海外で生産、販売するのではなく、より開発機能の一部を海外拠点移し、国や地域毎にローカライズした製品開発を行っていく必要がより一層進むのではないかと予想している。そのときに必要なのはクローズな開発ではなく、世界中の開発者が一様に情報や技術を入手できるオープンソースを利用した開発だ。組込みシステム開発においては、技術のコアとしてLinux採用する動きがますます広がっていく考えられる。

2000年ごろから今日までは、Linuxをどのように組込みシステムで利用していくかと行ったところが主眼におかれてきた。多彩なデバイスへの対応、リアルタイム性確保、起動時間短縮、メモリサイズ削減、開発環境の整備といった、従来の組込みシステム開発と組込みLinux開発とのギャップを埋める事に重きがおかれていた。
 現在は、Linuxをベースにアプリケーションレベルまでのオープンソースプラットフォームを利用していく流れが進んできている。既にスマートフォンで広く採用が進んでいるAndroidやMeeGo、MIDやネットブックなどで広まっていく可能性があるMeGoo、自動車向けインフォテーメントプラットフォームの構築を進めているGENIVI アライアンスなどは、アプリケーション層まで含んだオープンソースのプラットフォームの代表的な物だ。コアとなるOSは全てLinuxである。
 これまでの10年を組込みLinux 1.0と呼ばせてもらうと、まさに組込みLinux 2.0というべき次のフェーズに差し掛かっている。より高い自由度(柔軟性)と開発スピードが求められる組込みシステム開発において、Linuxは今後ますます広まっていくと考えられる。

(CQ出版社インターフェース誌2010年11月号向け記事のオリジナル原稿)

追記:CQ出版が運営している組込みネットに掲載されていました。
クラウド時代の組み込みLinux|Tech Village (テックビレッジ) / CQ出版株式会社

保育園と幼稚園での学力差

夏ごろにニュースで話題になった話なのだが、最近身近な保育園ママ、パパ友達との間で少し話題になったので、改めて考えてみた。

そもそもこのニュースのもととなっているのは、文部科学省が行った全国学力テストの結果を分析したレポートにものだ。保育園/幼稚園/通っていないという就学前の状況と学力結果を結び付けて考えた結果に過ぎない。根拠となる因果関係があるとは言えないよな・・・と思い
ググってたら、同じような疑問や警告している記事を見つけた。その中で興味深かったのは次の記事。

「幼稚園と学力の関係」における相関関係と因果関係」

学力と保育園/幼稚園との因果関係があると発表したいのであれば、学力データと次のようなデーターとの関連性も提示して欲しい。

  • 世帯年収(教育費をかけられるかという前提にお金の話は切り離せないだろう)
  • 地域差(都市部の方が比較的共働きを維持しやすいのではないかと推測してる)
  • 教育への意識(両親の教育に対する熱意は子供の学力に影響しているだろう)
  • 両親学歴(高学歴の両親の場合、比較的教育に熱心になると考えられる)

高い税金払っているのだから文部科学省さん、明確な根拠があるような分析データを発表して下さいよ。

あと、ゲスな言い方をさせてもらうと今回発表したの文部科学省がおこなったデータであり、世論に対して幼稚園の幼児教育の重要性をアピールするにはうまく使えるデータだ。そして、予算を確保するあるいは、幼児教育に新たな投資を行う、といった幼児教育ビジネスの背景が見え隠れするような気もする。
保育所は『厚生労働省が管轄している児童福祉施設』であり、幼稚園は『文部科学省が管轄している学校教育施設』である。文部科学省側にとって、保育園の方が幼児教育として優れているとアピールする格好の材料として発表しているんじゃないの?と邪推している。
そうだとしたら、全くくだらない。
日本では労働力が減って生きているため、生き残りのためにも共働きというのた1つのあり方だと考えている。そのため、幼児教育を考える施設の充実が、日本の将来を考える上で大きな課題だ。幼稚園、保育園の枠を超えて、つまりは管轄省庁を超えて、まさに仕分けしていただきたい。
保育園、幼稚園の管轄を共通化すれば、量省庁の重複している公務員の数を随分に減らせるでしょう?その浮いた予算で、施設を増設したらどうかな。少子化なのに待機児童がちっとも減っていかない現状をどう考えているのだろうか?出産率が減っていくので、あと何年かジッと我慢していれば待機児童の問題が減ってくるとでも思っているのだろうか。

NECの2010年第一四半期の連結業績発表の記事を見て思うこと

昨日(7/28)、NECは2010年第一四半期の連結業績を発表したらしい。impressの記事で内容を知った。
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20100729_383985.html
この記事を読んで次のポイントが気になった。

キャリアネットワークの前年同期比17%の減収

NGNがある程度落ち着いてきてしまったため、今までのようなキャリアビジネスに対する強みを出せないのかもしれない。今は、国内LTEビジネスにどれだけ食い込めるかといったとこなのだろうか?それとも海外展開なのか?

携帯電話の大幅な販売不振

モバイルターミナル事業は国内市場が低迷するなか、競争激化により減収。前年同期には、NECだけで130万台だった携帯電話の出荷台数が、今第1四半期には、事業統合したカシオ、日立を含めても110万台と減少した。(impress記事)

NECの携帯はかなりまずい状況に陥っているようだ。国内売上台数は昨年の後半から現在5位までに転落している。
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/07/13/034/index.html

ちなみに国内携帯電話市場の2010年第1四半期(1月〜3月)の出荷台数は853万台。2010年第1四半期(2010年1月〜2010年3月)の世界のメーカー別携帯電話出荷台数は2億8810万台。
http://wirelesswire.jp/Mobile_Market_Survey/201006091130-2.html
現在の日本の携帯電話市場って世界市場の中の1.2%しかない。もう日本の携帯電話って絶滅種になるのも時間の問題では。

LifeTouch (Android端末)

小野氏は、「携帯電話の売り上げ減少およびLifeTouchなどの新端末開発費用の増加により減益になった」と説明した。端末開発費用については明らかにしなかった。(impress記事)

LifeTouchとは、先日のInterropで参考出品されたAndroidベースの端末のことだ。NECのWebにLifeTouchの紹介ページがある。(http://www.nec.co.jp/solution/spfsl/cloud/communicator/)

なお、LifeTouchに関しては、「今年秋に出荷するが、試行錯誤をしており、具体的なビジネスプランを話せる段階にない。B2B2C型のビジネスモデルとなっており、2012年度には最低でも100万台を出荷したい」との見通しを示した。(impress記事)

iPadのWorldWide販売台数が80日で300万台といわれる中、2012年度の販売目標を100万台としているのをチャレンジとみるか、控えめとみるか・・・・・。Androidタブレットはアジア勢が次々に端末出してくると考えられる。したがって、LifeTouchの販路は多分国内が中心となるのだろう。 LifeTouchはどのようなビジネスプランが考えられているのかが気になるところだ。
B2B2C型ビジネスということなので、LifeTouchは企業と消費者をつなぐインターフェースデバイスとなるのだろうと想像している。既にタブレットコンピュータではデファクトとなりつつあるiPadに対抗して、クラウド端末としてのLifeTouchが、どんな付加価値を消費者に与えることができるのかということが普及のカギになる。
でも、NECのLifeTouch紹介のページを見ると、これってそのまんまiPadで既に実現できていることじゃないのか。?クラウド端末になる専用のiPadアプリを作ればいいだけじゃないの?と思ってしまう。

ちなみに、HPはAndroidタブレットの開発を中止している。
http://jp.techcrunch.com/archives/20100715report-hp-stops-android-tablet-development-leaving-webos-as-the-likely-slate-operating-system/

いずれにしろ、日本のメーカーが元気になってほしいと願うばかりだ。