中国GP

  • 昨日までとは打って変わり雨。よってSCスタートとなった。スタートダッシュを狙っていたであろう最軽量のアロンソにとっては厳しいようで、無線でコースの状態を聞かれてSCを入れたほうがいいと答える有様。結局SCが入る直前にピットインしてアロンソのポイント獲得は消えた。
  • ベッテルウェーバー、バトン、バリチェロが4番手までを占めてレッドブルとブラウンのマッチレースか?いやいや軽いからレッドブルが前にいるだけで1度目のピットストップが終わればブラウンが逆転するだろう。などと展開を予想しているうちにレッドブルが動いた。先に2番手のウェーバーを、次にトップのベッテルをピットに入れた。軽くて先を行くベッテルではなく(僅か2.5kg差とはいえ)重いウェーバーを優先した。ベッテルのポジションを守るための作戦だとしたら成功したし、ウェーバーの献身的な働きは見事。レッドブルがやると清々しいのに同じことをフェラーリがやるとどす黒いものを感じてしまうのは何故だろう。とMSファンの私が自嘲気味に書いてみる。
  • ペースが上がらず上位陣の中では最もオーバーテイクされるドライバーであったトゥルーリの後ろにクビサが突っ込んでトゥルーリのリアウイングが消滅。クビサフロントウイングを失い、破片を回収するためSC導入となった。これでブラウンの2台もピットインして労せずしてベッテルがトップに立った。SC走行中にブエミ接触されたが大きなダメージはなく、運までも味方につけた。
  • そして展開に関係なくレッドブルは速かった。重量差がなくなってもブラウンのマシンが差を詰められず、ミスしてオーバーランしたウェーバーをバトンが交わすも、川井ちゃんが驚くような場所であっさりウェーバーが抜き返すほど。今季圧倒的な速さを誇っているブラウンのマシンだが、テスト不足もありウェットコンディションではレッドブルに分があるようだ。ベッテルウェーバーが1-2フィニッシュでレッドブルに初優勝をもたらした。3位のバトンも力負けに晴れやかな表情。まあマレーシアの優勝よりポイントもらえてるし。
  • 予選が好調で決勝でも順位を上げたり下げたりベッテルに追突してヒヤッとさせたりとレースを引っ掻き回してくれたブエミ。中国GPを面白くしてくれた立役者の1人。ブルデーや琢磨を差し置いて最初にトロ・ロッソのドライバーに選ばれただけの事はある(のかな?)
  • 決勝後の記者会見で、自分たちがオーバーランして相手に抜かれたリプレイ映像を観ながら解説させられたウェーバーとバトン。視聴者サービスというよりもドライバーへの羞恥プレイか(笑)