宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術

■宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術 (朝日新書) [新書]
 宮本恒靖 (著)ツネヤス
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4022734531/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392

■内容紹介
【芸術/スポーツ】サッカーを観戦するとき、「ボールがないときの選手の動き」に目を向ければ、もっと面白く見られる……など、新しいサッカー観戦方法を、元日本代表キャプテンの著者が提案する。W杯、五輪観戦の際に最適な一冊。
内容(「BOOK」データベースより)
知性派として知られる宮本恒靖が、プロ選手としてピッチで感じていたこと、考えていたことをベースに、独自のサッカー観戦術を、わかりやすく解説。「ボールを持たない選手の駆け引きを知る」「ピッチは4つのゾーンに分けて観る」など、少しの視点の違いで、試合の観方がガラリと変わる。

■目次
・2012/5の本
・勝敗は選手の88分間できまる、ボールは3割見る
第1章 「良い選手」を観る技術(ボールを持たない88分間の動きに注目する
 時代とともに変わるセンターバックの役割 ほか)
・オフザボールの動きにその選手の本当の価値が出る
・いいGKほど味方DFに声掛けしてポジション修正したり体が冷えない様に絶えず動いている
 (後半ほど見る価値がある)
オフサイドトラップ:ついていくふりをして止まってみる
・得意なプレーやクセを短時間でインプットする(開始15分)、、そこから駆け引き
・空中戦:FWに体を寄せてジャンプしにくくする、近くから前に出てインターセプト、自分の引出から試す
・最初のプレーでガツンと当たりに行く
・CBとしては3-2よりも1-0の勝利の方がうれしい、、、守りきる
・良いセンターバックの条件
 コーチング、ポジショニング、ヘディング、ビルドアップ、リーダーシップ、
 冷静さ、得点力、スピード、頭の良さ、視野の広さ、ここ一発のタックル
・瀬戸際のタックルは自分の間合いに入ってきたときにおしりから落ちる感じでボールの前に壁を作るイメージ
 冷静に、思い切りよく
・シュートミスには、ミスさせた相手がいる
・後ろの声が神の声;いくな、寄せろ、強く行け、左後FWおちてるぞ
・GKは誰に怒っているか…失点やピンチの原因、クロスの寄せ など
・レフェリーとの接触もキャプテンの仕事、相手も人間、損するのは自分
・文句ばかりの人間もいれば、様子を見ていろいろ提案してくる選手もいる
 、、、ジャッジの方向性にくぎを刺す
・遠藤選手のうまさ:近くの選手に預けて自分の位置を修正する、プレーを止められる「やめる判断」ができる選手
 …苦し紛れではない、パスミスではなく縦をやめたという可能性もある
・FWは直線的でなく曲線的な動きをすることで常にゴールに「へそ」を向け勝負することができるようにする
 常にDFの裏を取る動き、選択肢の多い器用な選手
 柳沢、中山、高原、前田選手
・常に裏を取る執拗な動きストライカーの代表:伊 インザーギ
松田直樹選手 :元々FWヘディング、キック力、走力、ゲームメイク幅の広い選手、感情的
・中田選手 :キックと体の強さ、頭の良さ「状況を判断し続ける」、あえて辛口それを実現、
 少々のファイルでは倒れない、実践をイメージしてキック練習

第2章 ピッチを観る技術(★3割はボールなしを観る
 ピッチは、4つのゾーンで観る ほか)
・予測しながらの動き、ミスのさせあい
バイタルエリア?で横パスが多さで攻撃力が測れる?
・次のプレーのための選択肢を準備しているチームは強い
・ハーフタイムには、まず5分休み、回復後、問題点を簡潔に説明指示できるか
ボランチ :ヘルプの距離感とタイミング、そこ(守備)の2人の絶妙な距離感が大事
・ボールを取られた週間に重心を落とし踵を浮かせて、構える、パスを誘う、
 ボールの無いところでのサッカーインテリジェンス
・覇気の無いチームは戦略不足?

第3章 代表チームを観る技術(ザックジャパンの観方
 ★内田と長友の動きの違いは「★使われる」かどうか ほか)
・内田の攻め上がりが少ない場合はMFが機能していない可能性がある
・選手の組み合わせや規律を作ってそれを守らせる監督の手腕、
 しかし★高いレベルでぶち当たった壁をどう突き破るかは★選手個人に依存する部分も★大きい
・岡崎選手 のゲームの中での嗅覚、守備、ヘッド、運動量、右サイド2列目がベスト
・香川選手 PAのソーセージエリアが舞台
・本田選手 FW適正、背負える選手、ボールが収まる
・長谷部のキャプテンシーと山口の守備力、遠藤のいなす力の切換

第4章 セットプレーを観る技術(フリーキックは壁の2人目を観る
 南アW杯デンマーク戦、遠藤のフリーキックの舞台裏 ほか)
・壁の2枚目が基準、中央2人は脚の間からGK確認(攻撃は視界を埋める)
・PKの成否、打つ前に自分の間で打てているか、GKは早く動き過ぎていないか
スローイン前の周りの動き

第5章 Q&A 20本のパス交換
・スペイン:個々の技術、イタリア:長所を消す、英:タフでパワー、ドイツ:レベルUp(日本人も)
アーセナルMF、ジャック・ウィルシャー(中盤のGM)、決定機、のびしろ
ファンタジスタロナウジーニョ(ブラジル)
Jリーグ:環境面の充実、運営、カズ
・ボールを扱う技術とそれ以外の動きイメージ
FIFA大学院:英レスターでスポーツ学・歴史、伊ミラノでスポーツ組織論・ビジネス論、スイスで法律
Jリーグは発足20年、選手を供給できるリーグ、ただし発足当時の熱さが薄れている?妥協?

以上