戦国異聞録KAMUI

ここのところ、続いている新作リリース。
既存作品も順調にサプリメントが出ているものが多いので、追いかけるのが結構たいへんなんですが。


……ナンで、よりによってコレを買ったんでしょう(笑)。*1

戦国異聞録KAMUI TRPGルールブック

戦国異聞録KAMUI TRPGルールブック

ぶっちゃけ、和風作品……というか東洋風世界の作品であまり成功した作品を見たことがありません。*2
「大活劇」は、現在でも再発売すればそこそこ集客が望める作品だと思いますが、カリスマ性というか決定打には欠けます。
戦国霊異伝」や一応現代伝奇モノっぽいんですがASURAシステムの「退魔戦記」はカルト的な人気はありましたが、局所的なものでした。


近年も、「扶桑武侠傳」「幕末霊異伝MI・BU・RO」「大江戸RPG アヤカシ」などが出版されていますが……


そんなニッチな市場に、満を持してホビージャパンが一石を投じます。
「戦国異聞録KAMUI」、デザインは霧岳朔夜とスタジオ因果横暴。……ニッチな市場に一石を……あれ?(笑)


えーと、今回買った理由は。
ぶっちゃけ、ジャケ買い。表紙買いです。
表紙の二刀流君や、上杉謙信。裏表紙の伊達政宗は、実にアレな感じです(笑)。
いや、まさか帯を取ったら、その下からこんな不埒な代物が出てくるとは思いもしませんでしたが(笑)。でも、これで男女どっちも大丈夫かもしれません(笑)。


ゲームデザイン……の前に、レイアウトデザインは、実にナンというか大雑把というか前時代的な印象です。
基本的なラインは、現在のF.E.A.R.的なレイアウトに準拠しているんですが、ビミョウにフォントの選択とかがもったり感をかもし出します。
どのぐらい前かというと、「鋼鉄の虹 パンツァーメルヒェンRPG」とか「拳皇伝説」とか、あの頃合の感じがします。


F.E.A.R.的なメソッドに準拠しているのはレイアウトだけではなく、ゲーム構造もある程度準拠しています。
クラス*3を複数選択し、その組み合わせによって能力値が決まったり、その範囲内からスキル*4を選ぶ。
ブレイクスルー要素として、通常の判定の上に【神威】と呼ばれる日本神話の神々の名を冠したスーパーパワーが存在します。
……タケミカヅチとかツクヨミって、ゼッタイに効果が混乱します(笑)。*5


ただ、F.E.A.R.は軽量化のために切り捨てた、能力値→技能値の構造や、【術技】の習得に個別にポイントを消費する、などの構造が残っており、その辺りも一世代前の作品という印象を受けます。
しかしF.E.A.R.作品に比べると、そういう感は否めませんが、全体的には手堅くまとまった、良いシステムではないかと思います。


世界観的には、流行りのアレな戦国時代なんですが。
退魔戦記的に、イザナミが黄泉の国から蘇えります。そして、八雷将という武将を率いるわけですが……
どうして八雷将がこんなにザンネンなんだ(涙)。
いや、武将のチョイスもビミョウにザンネンなんですが、もっと戦国BASARA的に全員美形にしたっていいじゃないか(笑)。


きっと、女性陣に見せると、こう言うに違いない。
「“黒雷”サマが、こんなムサい男にっ!」
……いやー、ビミョウな外し加減です。少なくとも、僕的には(苦笑)。

*1:この春の新作、「ガンメタル・ブレイズ」、「セイクリッド・ドラグーン」、「ダークブレイズ」辺りがまだ手付かずなのに。

*2:ダブルクロス」や「アルシャード・ガイア」のような現代ファンタジーは除く。

*3:このゲームでは【生き様】と呼ばれます。

*4:SRSで言うスキルに相当するのは【術技】と呼ばれ、技能は別に存在します。

*5:タケミカヅチはSRSで言うトールに近く、ツクヨミはフレイです。