情報探索術
- 作者: 関口和一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 新書
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(2007-07-08読了)
情報探索術というより,情報収集術というタイトルの方がしっくりくる
2006年12月に出版された本にしては情報が古いという印象を受けた.
著者は新聞社に長らく勤めていたこともあり,「人から聞きだす」章では参考になる話がいくつかあった.
しかし,いずれにせよ「このような情報を集めることは重要ではないか」という問題提起のレベルに留まり,どのように「集めるべき情報」を判断するのか,また,具体的にどのように収集源を特定するのか,という話まで掘り下げていないため,物足りない気がする.
グーグルその他,ウェブサービスの使い方については改めて読むまでもなし.
日経テレコンの料金は高い,そして日経テレコンのような有料サービスを出所として利用しえているということくらい.
数学的にありえない(下)
- 作者: アダムファウアー,Adam Fawer,矢口誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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(2007-07-08読了)
量子物理学の話,シュレディンガーの猫や
誕生日のパラドックスの話を講義でするシーンでは思わずニヤリとしてしまった.
理系の大学の学生,卒業生であれば学問の復習をしながら物語を読むことができる.
作家としては処女作であるので(翻訳のせいかもしれないが)細かい描写は普通
しかし,サスペンスとしては十二分に楽しめる
物語の登場人物が信じられないところでお互いに影響しあうというストーリーだと
最近読んだ伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」も似たストーリーとして挙げられる.
(他にも過去の著名な作品にあるんだろうけれど)
ただ戦闘シーンなどで,あぁアメリカの小説だな,と思ってしまうところがしばしば
出てきた.ネガティブな部分をひっくるめても他人に薦められる作品
"Improbable"を数学的にありえない,という邦題にしたのも
日本でヒット(したのか?)した原因のひとつのような気がする.
数学的にありえない(上)
- 作者: アダムファウアー,Adam Fawer,矢口誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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(2007-07-08読了)
詳しくは下巻の方に記述